著者
下田 和孝 内藤 一明 中島 美由紀 佐々木 義隆 三坂 尚行 今田 和史
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.69, no.6, pp.926-932, 2003-11-15
被引用文献数
2 9

個体標識したサクラマスのスモルトを北海道南部の海域に放流し漁獲による回収結果をもとに放流時のスモルトサイズと回収率および瞬間成長係数との関係を求めた。回収率はスモルトサイズと正の相関を示し,大型のスモルトほど生残率が高いことが示された。一方,スモルトサイズは瞬間成長係数とは負の相関を示し,大型のスモルトほど成長率が低いことが示された。これらの結果から,スモルトサイズの大型化は回帰率の向上には寄与するものの,漁獲サイズの大型化には繋がらないと考えられた。
著者
國吉 初美
出版者
一般社団法人大学英語教育学会
雑誌
JACET全国大会要綱
巻号頁・発行日
vol.41, pp.256-257, 2002-09-05

神奈川大学外国語学部スペイン語学科において、この授業手順は実施された。学年は1年生、学生数は51名、科目名は「英語(理解)I」だった。学生は、中学と高校で6年間の英語教育を受けてきており、外国語学部のスペイン語学科を選び入試を受かってきた者たちで、言語に対するセンスを持ち、私学特有の気持ちのゆとりを持っている。基本的な英語学力には問題はほとんどなく、欠けている事は大量の英文を楽しみながら読む経験と、英文の伝えるメッセージを受け止める経験、及び大量のリスニングの経験だろうと思われる。本手順ではオックスフォード大学出版局から出されているBookworms Libraryというgraded readersのレベル3にあたる"Skyjack!"をテキストとして半期完結で行われた。レベル3の語彙数は1000語となっている。学生はこの範囲の英語の語彙を、物語の文脈の中で、大量の背景知識と共に、楽しみながら身につける事ができる。1000語と言っても、文部科学省認定の、中学校の教科書に出てくるような、平凡な単語ばかりではない。例えば、binoculars(双眼鏡), grenade(手榴弾)と言った、物語にそくした、珍しい単語も時々あらわれて、目新しい。この手順の目的は、1つに学生達に多読をさせる事であり、1つに一々英和辞典に頼らずに読むよう習慣づけることであり、1つに学生達が楽しんで英文を読むようにしむける事である。教室では、学生達は、(1)「スカイジャック!」を読み通し、(2)イギリス人の、訓練を受けた声優が、それを朗読したカセットテープを何度か聞き、また、(3)本の中に含まれる、日常でも使えそうな単語や珍しい単語については、特別に抜き出して覚える事などの活動をした。このコースの最後のクラスでは、今度は映像に伴われた音声英語を楽しむ目的で、イギリスの小さな街を舞台とした映画の「ノッティングヒルの恋人たち」を視聴した。本発表では、この(1)すぐに英和辞典に頼らず、(2)楽しみながら多読をする事で、(3)生きた英語との接触をねらう授業手順の詳細をご紹介したい。それぞれの活動の時間の割り振りは円グラフにて示し、教室内で特に学習された単語群、アンケートで得た一冊の本を読み通したあとの学生達の反応はハンドアウトで示す。期末試験で実施した、授業で取り扱った単語のテストの結果もグラフにて示したい。
著者
石出 猛史
出版者
千葉医学会
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.81, no.5, pp.213-218, 2005-10-01

亥鼻分館所蔵「ゐのはな古書コレクション」の中に, 浮世絵師歌川国芳の錦絵版画『華佗骨刮関羽箭療治図』がある。『通俗三国志演義』中の関羽将軍の一逸話を題材にとった作品である。国芳は多くの作品を遺しているが, その対象は, 武者絵・美人画・役者絵・風景画・戯画・魚類画, さらに時の為政者を風刺した「判じ絵」など多彩な領域に及んでいる。なかでも武者絵の評価が高<, 「武者絵の国芳」として名高い。武者絵として評価されている『華佗骨刮関羽箭療治図』にも, 「判じ絵」の要素が含まれているのではないかと考えられる。In one of the Inohana old book collections held at the Inohana Branch Library, the Library of Health Sciences, there is a color print, by an ukiyo-e (Japanese woodblock prints) artist Kuniyoshi Utagawa, depicting the "Portrayal of the Physician Kuada Scraping the Bone of Kuan Yu to treat an Arrow Wound". This print depicts one of the anecdotes about a warlord Kuan Yu in Tsuzoku Sangokushi (the Popular History of the Three Kingdoms). Kuniyoshi left many excellent art works, and his print subjects include a wide variety of areas such as warriors, beautiful women, actors, landscapes, comics and fish, even further including hanji-e (a print based on a rebus) caricaturing the government officials of that time. He was most recognized for his prints depicting warriors. Further, he was renowned as the master of warrior prints. It is deemed that an element of hanji-e may have been included in the "Portrayal of the Physician Kuada Scraping the Bone of Kuan Yu to treat an Arrow Wound".
著者
ドウス ピーター 細谷 正宏
出版者
同志社大学
雑誌
同志社アメリカ研究 (ISSN:04200918)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.75-85, 1993-03-25

講演, Lecture1992年6月11日、ピーター・ドウス(Peter Duus)米国スタンフォード大学歴史学部教授が、同志社大学アメリカ研究所主催の講演会のために用意した英文草稿("How Have Americans Viewed Japan since World War II?")を邦訳したものである。当日は、この邦訳原稿をもとに、少し短縮して、教授自身が日本語で講演された。したがって、ここに掲載する同教授の「講演」は、当日の講演録ではないことをお断りしておきたい。(訳者)訳:細谷正宏
著者
上野 芳久
出版者
湘南工科大学
雑誌
相模工業大学紀要 (ISSN:02860910)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.p97-148, 1990-03

La police en tant qu'enqueteur dans le domaine de la procedure penale, exerce un role si importante que j'ai voulu traiter de son histoire dans cet article, apres mes trois articles precedents sur l'histoire du droit penal, de la procedure penale et de la juridiction. Cet article est mon dernier d'une serie de recherches sur l'histoire criminelle francaise. J'espere que tous mes articles pourront etre utilises efficacement par les chercheurs japonais en droit penal francais.
著者
渡辺 正
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.44, no.9, pp.593-596, 1996
参考文献数
2
被引用文献数
1

身近な現象にどれほどよく当てはまるか-そこに重きを置くならば, なぜか16個の元素をずらずら並べた例の「イオン化列」はまっさきに「不合格」の印を押すべき素材だろう。いかにも根拠はございますという顔つきながら, じつはあの「右へならえ」は, 理想化をとことん進めた極限, 仮想世界の中でしか成り立たないからだ。現実世界に合わせたければ, 元素の数はぐっと間引いて10個以内, できれば8個くらいにするのがまともな神経だといえる。そのへんを一緒に考えてみたい。
著者
笛木 美佳
出版者
昭和女子大学
雑誌
学苑 (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
no.807, pp.97-107, 2008-01
著者
谷 伊織
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.18-28, 2008-09-30
被引用文献数
1 23

わが国では,社会的望ましさ反応の測定についてCrowne & Marlowe (1960)の社会的望ましさ尺度が邦訳されて使用されているが(北村・鈴木,1986),社会的望ましさ反応を測定する尺度の因子構造は研究者によって異なっている。そこで本研究においてはまだ邦訳されていないPaulhus(1991)のバランス型社会的望ましさ反応尺度を邦訳し,安定した因子構造を持つ新たな社会的望ましさ反応尺度を作成することを目的とした。調査1では探索的因子分析によって自己欺瞞,印象操作の2因子構造が見出された。調査2においては他集団のサンプルを対象に確認的因子分析を行い,交差妥当性が確認された。調査3においては他の概念との関連から構成概念妥当性が示され,調査4においては基準関連妥当性が認められた。以上より,バランス型社会的望ましさ反応尺度日本語版の信頼性と妥当性が確認された。