著者
林 修 梅野 圭史
出版者
日本体育・スポーツ哲学会
雑誌
体育・スポーツ哲学研究 (ISSN:09155104)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.9-21, 2016 (Released:2016-11-01)
参考文献数
38

This study discusses the meaning of learning particular art-form movements (in a Noh play) during the stages between infancy and adolescence in the “Flowering Spirits” written by Zeami (around 1400 A.D.). The attitude toward the practice in Zeami’s Noh play for the ages seven to approximately twenty-four correspond with the skill development of human movements (from maturational skills, to personal skills, to advanced skills) proposed by Landall (1979) in the U.S.A. Furthermore, Zeami did not regard the particular art-form movements in the Noh play as technical skills. Zeami had thought that a pleasure and satisfaction felt during exercise a Noh play influenced on performer’s body, strongly. Then, these affective factors made a performer understand the physical meaning of particular art-form movements. The above mention was perceived to have the meaning of ‘to mature’. It was concluded that the practice in Zeami Noh play at the period from infancy to adolescence indicates the influence of naturalism.
著者
吉嶺 加奈子
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.62-65, 2020-12-01 (Released:2021-06-01)

Thai MOOCとはタイ国内向けのMOOCのことである。日本国内向けのMOOCであるJMOOCからThai MOOCへの講座提供を見据えて,Thai MOOCにおいて他国の教育機関が講座を開講する際の課題の解明と考察を行った。講座開講のための諸手続からは,申請書類やガイドラインで示された規定が多く,また暗にタイ語の記述や読解が求められることが分かった。開講した日本文化講座の修了率は9.4%と低い一方でタイ以外の国からの受講者もいたことから,Thai MOOCはタイ人に対するノンフォーマル教育プラットフォームとしての価値は大いにあると言える。
著者
郡 史郎
出版者
大阪外国語大学
雑誌
大阪外国語大学論集 (ISSN:09166637)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.71-96, 2003-09-30
著者
香取 正人 野村 和成 渡辺 慶一 米田 和夫
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.153-156, 2003 (Released:2008-02-19)
参考文献数
23
被引用文献数
5 6

日本,中国で古くから栽培されているハナハス品種,アメリカキバナハス,ならびにアジアハスとアメリカキバナハスの種間雑種に基づく品種を供試し,RAPDによるDNA多型に基づく系統関係について検討した.10-merのプライマーを単独または無作為に2種類組み合わせた合計54組み合わせのプライマーを用いてPCRを行った.このうち,増幅バンドが確認され,かつ多型バンドが認められたのは43組み合わせであった.PCRごとの多型バンド数は1~8本で,平均は4.7本であった.多型を示したバンドの合計は204本であった.RAPD分析により,供試したハナハス品種は,アジアハス群,キバナハスとその交雑種群,ならびに日本の古い地層から出土した種子由来の品種群の3群に区分されることが示された.わが国に古くから栽培されている品種のうち,西日本で成立したと考えられる原始蓮,玉繍蓮,藤壺蓮および一天四海は,東日本で成立したと考えられる大賀蓮,行田蓮および皇居和蓮を含む品種群と遺伝的に異なることが明らかにされた.前者の葉表面は粗,後者は滑であり,両群は葉表面の粗滑によって区別された.
著者
国友 順一 山本 知恵子 大槻 多嘉子
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.84, no.11, pp.1141-1142, 1964-11-25 (Released:2010-02-19)
参考文献数
4
被引用文献数
3 9

Alkaloids contained in the so-called primitive lotus were examined and components similar to domestic lotus (Nelumbo nucifera GAERTN.), roemerine (I), nuciferine (II), nornuciferine (III), and dl-armepavine (IV), were isolated in crystalline form and identified (cf. Table I).
著者
倉地 真太郎
出版者
北ヨーロッパ学会
雑誌
北ヨーロッパ研究 (ISSN:18802834)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.1-11, 2018

デンマークは高負担税制を維持する国の一つである。しかし、デンマークは1970年代初頭に反税政党・進歩党による所得税廃止運動を経験した国でもある。1980年代以降、反税政党の勢いは衰えたが、代わりに極右政党・デンマーク国民党が台頭し、2001年11月国政選挙で第三政党まで躍進した。本稿では、極右政党の台頭がデンマーク税制に与えた影響を明らかにするため、2004年税制改革の政治過程を分析した。2004年税制改革は、労働所得税減税だけでなく選別主義的な高齢者手当が導入されたが、これはデンマーク国民党にとって移民高齢者に恩恵が行き渡らないようにすることが狙いであった。
著者
萩原 拓也 田中 暁子
出版者
一般財団法人 住総研
雑誌
住総研研究論文集・実践研究報告集 (ISSN:2433801X)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.85-96, 2018

本研究は,リアス式海岸集落における災害対応を想定する枠組みの提示,地域の災害強度を高める復興計画や日常的環境整備に関する示唆を得ることを目的とする。研究方法は,まず,インタビュー調査・文献調査から東日本大震災以前の過去の津波災害時における災害対応を把握した。次に,インタビュー調査・文献調査から東日本大震災以前の地区内の物的環境・社会的環境を把握した。更に,地区住民に実施した東日本大震災時の避難行動実態調査を基に,地区内の物的環境や社会的環境が災害対応に寄与または阻害したかを分析した。 以上を通し,リアス式海岸集落における災害リスクの把握手法の提示,災害対応に寄与する環境整備の提示を行った。
著者
堀 裕典 田中 暁子
出版者
一般財団法人 住総研
雑誌
住総研研究論文集 (ISSN:21878188)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.83-94, 2014

本研究は,日本やアメリカと同じゾーニング制を取り,イギリスやフランスの影響を受けているカナダ諸都市における裁量的デザインレビュー制度の運用実態を明らかにすることを目的とした。研究の方法として,人口50万人以上の都市を対象に,特徴的なケーススタディ都市を選定し,制度の詳細分析と運用実態及び周辺状況との調和について調査を行った。その結果,バンクーバーを除く主要都市で,制度導入の際にトライアル期間を設けていたことや,分権の度合いにより大きな課題がある都市も存在したが,多くの場合,デザインレビュー制度が存在することで,周辺環境へのインパクトを軽減し,事業計画の改善が図られていたということが分かった。

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著者
成田 昭
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.24, no.7, pp.543-553, 1970-07-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
39
著者
岡村 祐 野原 卓 田中 暁子
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.21, no.49, pp.1241-1246, 2015

Open House is a program, where multiple houses are open to the public simultaneously within a specific area. This research focuses on this program held in Japan and analyses what organisers are aiming at through it and how they approach relevant stakeholders. As a result, it reveals that at an Open House a variety type of events are normally arranged in order to promote totality of architecture and life and work and area value created based on architecture and to provide an opportunity for multiple stakeholders to be involved in local resources management utilising building stocks.
著者
倉地 真太郎
出版者
後藤・安田記念東京都市研究所
雑誌
都市問題 (ISSN:03873382)
巻号頁・発行日
vol.110, no.12, pp.84-102, 2019-12

本稿の目的は、デンマークの地方財政制度、特に地方政府における地方税率の決定方式を予算協調制度との関係から明らかにし、地方政府の課税自主権について考察することである。OECD 諸国の中で、デンマークの地方政府の課税自主権(税率操作権)は、他の北欧諸国と同様に強いといわれる。また、「8 割自治」と称されるように、豊富な地方税収によって高い自主財源比率が達成されている。デンマークの地方税収はそのほとんどが地方所得税によって占められており、8 割以上の納税者は所得税のうち地方所得税と社会保障拠出金のみを支払う