著者
高山 岩男
出版者
綜合文化協会
雑誌
綜合文化
巻号頁・発行日
vol.2, no.5, pp.19-24, 1956-05
著者
アシット ケイ マックヘルジー ビーラッパ ラビチャンドラン サナット ケイ バッタチャリア サンジット ケイ ロイ サビール アーメド スリダー サクール ハビブラ エヌ サイエド
出版者
学校法人 産業医科大学
雑誌
産業医大誌 (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.253-268, 2008

この研究はインドにおける主要な予焼タイプのアルミニウム製錬工場における労働・環境評価と労働者への曝露についての報告である. 主要な精錬工場現場, すなわち, 溶解炉室, 炭素室, 突合せ場, ロッド精造場, 電解浴準備室, 溶湯室の内部および附近での健康障害のレベルが測定された. 一般的な麈埃は高度から非常に高度であった. 3つのもっとも麈埃の多い領域での空気中の吸入麈埃の平均レベル(PM<sub>10</sub>)は, 炭素室では24.07mg/m&sup3;, 電解浴準備室では27.57mg/m&sup3;, ロッド製造場では4.44mg/m&sup3;であった. 粒子の40-60%は5μm以下の大きさであった。溶解炉室の空気では, 0.5-2.82%の固型弗化物が0.4-4.7μmの大きさの分画に存在した. 当然のこととして, 麈埃全体の曝露は, これらの過程で非常に高かった. NO<sub>x</sub>, SO<sub>2</sub>, 弗化物(ガス状と固型)のバックグランドのレベルは, インドで定められた基準値以下であった. ガス状と固型の弗化物(それぞれ3.85, 6.53mg/m&sup3;)の高度の曝露がロッド精造場の労働者で見られた. 多環芳香族炭化水素(PHAs)のレベルは炭素室で高いと思われた. 熱ストレスの測定は冬季に行われたので基準値以下であった.
著者
林 賢紀
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.242-247, 2008-05-01 (Released:2017-04-28)
参考文献数
5
被引用文献数
1

本稿では,Web上の検索エンジンについて標準的な検索手法になりつつあるOpenSearchについて概説するほか,1)OPACを題材として,図書館システムに標準で用意された検索ページを解析し,タイトル検索のみ可能なシンプルな検索ページへ再構成を図ることで検索に必要な最小限の要素の把握,2)OpenSearch Descriptionファイルを作成し,Firefox上から直接OPACを検索するプラグインの作成,3)作成した検索プラグインの設置とインストール方法について解説する。
著者
鈴本 典子 五島 史行 齋藤 弘亮 金田 将治 関根 基樹 大上 研二 飯田 政弘
出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.79, no.6, pp.541-548, 2020
被引用文献数
1

<p> Dizziness can arise from diverse causes. According to reports, 20%-80% of patients presenting with vertigo have psychogenic vertigo. Diagnosis of psychogenic vertigo is not always easy. Until date, there is no objective examination tool for the diagnosis of psychogenic vertigo. Therefore, it is important for physicians to evaluate patients presenting with vertigo both physically and psychologically in order to make a definitive diagnosis of psychogenic vertigo. Posturography is the conventional method for evaluating the postural perturbation in patients with vertigo or dizziness, and there are many ways of analyzing the results of posturography. One such method is with the use of the "gravichart," and a characteristic finding in patients with psychogenic vertigo is a teardrop-shaped "gravichart." However, the detailed characteristics of patients showing the teardrop-type "gravichart" are still unknown. In this study, we attempted to identify the clinical importance of the teardrop-shaped "gravichart" in patients with psychogenic vertigo. While many patients with a teardrop-shaped "gravichart" are diagnosed as having psychogenic vertigo, not all patients with psychogenic vertigo show a teardrop-shaped "gravichart". Thus, while a teardrop-shaped "gravichart" may be useful for the diagnosis of psychogenic vertigo, it is necessary to clarify what types of patients with psychogenic vertigo show a teardrop-shaped "gravichart" in a future study.</p>
著者
中川 みなみ 南出 靖彦
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.28, 2016-06-06

正規表現マッチングは文字列を操作するウェブプログラムなど,様々な場面で用いられており,その実装の多くはバックトラックに基づいている.そのため,正規表現マッチングにかかる時間が文字列の長さに関して線形でないことがあり,最悪の場合指数関数時間となる.本発表では正規表現マッチングの時間計算量を判定する手法を提案する.対象の正規表現から先読み付き木トランスデューサを構成する.その先読み付き木トランスデューサから準同型写像や有限遷移系を構成し,それらを用いた遷移過程の中に反復補題が成り立つ遷移過程が存在しているか調べることで計算量を判定することができる.この判定には,AhoとUllmanによる木トランスデューサの増加率の判定法を先読み付き木トランスデューサに拡張したものを利用する.先行研究では,EngelfrietとManethのマクロ木トランスデューサの増加率の判定法を用い,正規表現マッチングの計算時間が入力文字列に対して線形であるかどうかを判定する手法が提案された.本発表で提案する手法は,時間計算量が線形であるかどうかの判定だけでなくO(n2),O(n3),...になることも判定できる.この提案手法をOCamlによって実装し,既存のPHPプログラムで使用されている正規表現を対象に実験を行った.実験の結果,393個中入力文字列の長さに対して338個が線形,44個が2乗,6個が3乗の計算量であると判定された.
著者
渡辺 弥生
出版者
法政大学文学部
雑誌
法政大学文学部紀要 (ISSN:04412486)
巻号頁・発行日
no.54, pp.77-94, 2006

本研究は、公立小学校1年生から6年生の全学年を対象に、ソーシャルスキルを育むサイコ・エデュケーションとしてのVLF(Voices of Love and Freedom)思いやり育成プログラムを実践し、児童のソーシャルスキルの向上に学年差及び性差、教師の視点と生徒の視点に違いがあるかどうかを比較検討した。VLFプログラムは、①自分の気持ちを相手に伝える力、②他人の気持ちを推測する力、③自分と他人の葛藤を解決する力、を育てることが意図されており、絵本を教材とした4つのステップから構成される体験型の思いやり育成プログラムである。パートナー・インタビュー、ロールプレイなど多様な活動が盛り込まれている。アセスメントはソーシャルスキルの自己評価尺度と教師評定、さらに、役割取得能力テストが用いられた。その結果、授業前と授業後でソーシャルスキルの変化を検討したところ、学年差および性差、教師と生徒間の評定の違いが明らかになったほか、ほぼ全学年で効果が認められた。
著者
崔 智英 白崎 琢也 柴田 守
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第65回春季研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.516-517, 2018 (Released:2018-06-21)

報告者らは, 世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 ~製鉄・製鋼,造船,石炭産業~」の1つとなり, 今では上陸クルーズなどで日中にぎわう軍艦島(端島)を夜間ライトアップすることによって, かつての「不夜城」と呼ばれた活気ある最盛期の軍艦島の姿を再現できるのではないかと考えている(これにより, 「世界新三大夜景」都市・長崎の観光資源の1つにも加えたいと構想している).そこで,その検討材料として,最盛期の活気をイメージした軍艦島ライトアップに関する3DCGモデルを制作したので報告する.
著者
鈴木 亮 山口 元吉
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3-4, pp.135-139, 1975-03-25 (Released:2010-09-07)
参考文献数
13

1) ドジョウの雌親に, ゴナトロピンを種々の量注射して後, 種々の水温に保ち, 放卵魚率, 放卵が起こるまでに要する時間, 卵の受精率やふ化率を調査した。2) 注射後親魚を収容する際の水温が高い程, 放卵魚率の高い傾向がみられ, 25℃以上では, 体重1g当り5.0I.U.付近が適性注射量であるものと思われる。3) 注射後親魚を収容する際の水温と, 放卵が起こるまでに要する時間との間には相関がみられ, しかも20℃以下では, 個体による時間のバラツキがきわめて大きく, 25℃以上では, そのバラツキが小さかった。4) 20℃と25℃に保った親魚から得た卵は, 15℃と30℃に保った親魚からの卵よりも高い受精率やふ化率を示した。5) 以上の結果から, ドジョウの人工採卵に際して, ホルモン注射後水温を25℃前後に保つことが, もっとも得策であるように思われる。
著者
坪井 裕子 李 明憙
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.335-346, 2007-09
被引用文献数
1

本研究の目的は自己記入式のYouth Self Report (YSR)と職員が評価するChild Behavior Checklist (CBCL)を用いて虐待を受けた子どもたちの行動と情緒の特徴を明らかにするとともに,臨床的応用可能性を探ることであった。児童養護施設に入所中の子ども142名を対象に,YSRとCBCLを実施した。両方有効だったのは124名(男子75名,女子49名)だった。問題行動得点では,CBCLとYSRの間で一定の相関が認められたが,コンピテンスに関しては両者で捉え方が異なる可能性が示された。被虐待体験の有無による比較では,CBCL,YSRいずれにおいても被虐待体験が子どもの行動や情緒の問題に影響を及ぼすことが確認された。職員は子どもが気づきにくい「社会性の問題」や「注意の問題」などを客観的に捉えることが示された。反面,「身体的訴え」や「思考の問題」など,子ども側の主観的な問題を捉えにくいことが挙げられた。臨床的応用例の検討からは,自己評価と他者評価を組み合わせることによって,虐待を受けた子どもの行動と情緒の問題を,より多面的に理解できることが示唆された。
著者
佐藤弘毅 著
出版者
青木静左衛門等
巻号頁・発行日
vol.巻下(大隈国一円日向国南諸県郡之部), 1884