著者
河西 晃祐
出版者
東北学院
雑誌
東北学院資料室
巻号頁・発行日
vol.13, pp.2-5, 2014-04-01
著者
伊原 幹治
出版者
西南学院
雑誌
西南学院史紀要
巻号頁・発行日
no.9, pp.5-8, 2015-07-01
著者
篠 弘
出版者
本阿弥書店
雑誌
歌壇 (ISSN:09141510)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.64-69, 2017-03
著者
望月 雅士
出版者
慶應義塾福沢研究センター
雑誌
近代日本研究 (ISSN:09114181)
巻号頁・発行日
no.35, pp.27-63, 2018

はじめに一 徴兵猶予をめぐる論議二 学生兵と帰還学生三 学問と軍隊四 学生たちへのメッセージおわりに特集 : 学徒出陣七五年
著者
馬場 憲一
出版者
法政大学現代福祉学部現代福祉研究編集委員会
雑誌
現代福祉研究 (ISSN:13463349)
巻号頁・発行日
no.19, pp.5-26, 2019-03

戦後日本の平和と繁栄は第2次世界大戦の惨禍の上に築かれたものとの認識で語られている。その惨禍の一つに挙げることができるのが、戦時下における「学徒出陣」であり、現在、その学徒出陣の事実を現代の若者たちにどのような形で伝えていくことができるのかが大きな課題と言える。そのため本稿では戦後50年を契機に各大学が実施してきた学徒出陣調査の取り組みと成果を述べ、法政大学の学徒出陣調査事業から明らかになった出陣学徒兵の全体像を示すとともに、学徒出陣調査事業の最終報告会における座談会で学徒出陣に関わるエピソードを聞いた学生たちがどのように受け止めたのか彼らが作成した感想文を分析し、学徒出陣の記憶がどのように受容されていたのかを検証した。その結果、出陣学徒の記憶が様々な形で認識され受容されている状況が明らかとなり、学徒出陣を体験した者の個々の記憶がそれを聞いた若い学生たちにたとえ記憶が変質し伝承されたとしても、その記憶が受容されることによって大きなインパクトを与えてきている事実を明らかにした。
著者
Wang Yunan
出版者
西南学院大学言語教育センター
雑誌
西南学院大学言語教育センター紀要
巻号頁・発行日
no.8, pp.19-27, 2019-07-09

中国の八〇後文学において、「感傷」という言葉は重要なキーワードである。多くの八〇後文学作品が青春期の困惑と孤独をテーマに取り上げ、感傷的情緒を描いている。「感傷美」は八〇後作家が求める美学の一種であると思われる。実は、感傷的情緒を強調して描くのは八〇後文学に特有なものではない。古今東西を通じて多くの文学作品が人間の感傷的情緒に対して力を入れて表現してきた。人間の感情はきわめて豊富で複雑なものであり、幸せを謳歌する文学作品を愛読する読者もいれば、自分の心境に合致する感傷的な作品を読みたいという読者も少なくない。異なる感情の需要を満足させることこそ文学の重要な役割で、感傷文学は美学的内包と現実的な意味があることは言うまでもない。しかし、感傷的情緒が溢れる八〇後文学は多くの文学評論家に否定的に評価されている。甚だしいことに八〇後文学の代表作家である郭敬明の感傷文を「宦官文学」と鋭く非難する人もいた。(ここでいう「宦官文学」は、作品に気骨が不足していることを指している。)これは一体なぜだろう。八〇後文学における「感傷的情緒」は中国現代文学史に現れた感傷文学の作品と比較してどのような特徴を持ち、その形成理由および意義は何であろう。本稿では中国の八〇後作家の成長の背景を振りかえりながらこれらの問題の考察を試みたい。
著者
篠田 一孝 吉田 敏治
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.14-20, 1985-02-25 (Released:2009-02-12)
参考文献数
20
被引用文献数
14 18

岡山県のアズキの主産地である英田郡作東町で,秋アズキ畑で発見される成虫数と累積産卵数の季節的変化およびアズキの被害状況について調べた。あわせて,殺虫剤散布が畑内の成虫数と累積産卵数の季節的変化に与える影響と慣行的に行われている天日乾燥がアズキ粒内のアズキゾウムシ幼虫に及ぼす殺虫効果についても調査した。1) アズキ畑への成虫の飛来は8月中旬から始まり,11月初旬まで連続的にみられた。この間,8月下旬から9月上旬および10月初旬に多くの成虫の飛来があったが,畑で羽化した個体はなかった。2) 飛来成虫による莢への産卵は9月上旬から始まり,10月中旬までみられた。収穫時の1莢当りの平均産卵数は2.06卵で,このうちアズキゾウムシ幼虫が食入した粒数は1莢当り0.85粒であった。3) 莢に産下された卵の時点から孵化した幼虫が粒内に食入した直後までの生存率は0.47という低い値であった。食入を受けたアズキ1粒当りの幼虫密度は1.18であった。4) 殺虫剤散布を行わない場合,収穫したアズキのうち粒数比で約78%は健全粒であったが,約15%はアズキゾウムシの食入を受けていた。この値は何らかの防除手段をとらなければ,アズキゾウムシによるアズキの被害はきわめて大きいことを示している。それに対し腐敗粒およびアズキサヤムシガによる食害粒の割合はそれぞれ0.5, 7.2%と低かった。5) アズキゾウムシは地表から15∼20cmの高さにある莢に最も多く産卵し,被害は畑の中央ほどその縁に比べより大きかった。6) 殺虫剤(MPP)散布を行った場合,畑内の成虫数および累積産卵数は,殺虫剤散布を行わなかった場合のそれらに比べ顕著に低かった。7) 11月上旬の慣行的天日乾燥方法ではアズキ粒内のアズキゾウムシ幼虫に対する殺虫効果は認められず,粒の乾燥効果があるだけであった。
著者
酒井 雅史
出版者
大阪大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究は、西日本諸方言の敬語運用の地理的バリエーションを明らかにしようとするものである。これまでの方言敬語に関する研究では、敬語形式の地理的分布と特徴的な運用が個別に指摘されてきているという問題があった。本研究では、この問題に対して、各地に赴いて収集した会話データを分析することで、敬語形式の体系とその運用の双方に関する記述を行い、敬語運用ということばの運用に関する分布を明らかにする。さらに、どのように方言が形成されるのかという課題に取り組む方言形成論の分野では昨今議論が活発になってきているが、敬語運用の地理的分布を明らかにすることによって当該分野に新たなモデルを提示する。
著者
廣野 知子 田島 徹朗 廣野 拓
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.E0291, 2004

【はじめに】今回、先天性両上肢欠損女児を担当する機会を得た。両上肢の欠損が先天性ということもあり、これまでにほとんどのADLを、両下肢と残存上肢によって獲得している。また、学校生活においても普通小学校であるにも拘わらず、30人といった小規模校で複式学級であるため、級友や学校の受け入れ態勢が整っている。なお、いじめ等の問題もなく、クラブ活動をはじめ社会参加も積極的に行なわれていた。しかし、第二次成長期(思春期)にさしかかるに伴い、機能的・心理的問題に変化が生じ、特に、女性特有の月経処置動作が問題となってきた。今回、機能面を考慮しつつ、月経処置動作について、若干の考察を加え報告する。<BR>【症例】10歳女児 診断名:先天性両上肢欠損(原因は不明)身長142.0cm 上肢長右20.0cm、左29.0cm(骨折による内反変形強度)左上肢は、X-P上、肘関節が確認できるが、関節機能は有しておらず、骨性強直状態である。来院目的として、成長に伴う1)新たな義手作成、2)月経の処置方法、3)ハムスト短縮に伴うADLの制限、4)肩甲帯挙上および外転変形(左>右)が上げられる。<BR>【経過及び考察】現在、6歳時に作成した両上腕義手(両側フック)にて、義手の基本操作は獲得されている。また、ADLは、両下肢と残存上肢の機能のみでほぼ自立している。しかし、更衣動作において、下着を上げる動作は、右側が短肢であるため十分に引き上げられず、介助を要することが多い(ゴムの緩いものであれば可能)。現在、対策として新しい電動義手を用いることを検討してはいるが、機器の対応サイズ・重量・左上肢の変形の問題により、使用に十分耐えうる義手の早急な作成が難しい状況である。また、本人・両親は義手なしでの動作獲得も希望しているため、同時に両下肢と残存上肢での動作獲得も目標として取り組んでいる。本症例は、障害が先天性であることから、上・下肢に十分な機能を有しているため、それを生かし、環境を整備することを一番に考えた。まず、1)月経処置動作を多種多様の生理用品サンプルを利用して、実際に行わせ、その方法を検討した。2)トイレは、洋式を想定し、上・下肢にてナプキンをショーツにセッティングできるように、前方に15cmの台を設置した。しかし、この環境設定は、自宅及び学校等の限られた生活範囲内での問題は解消されるものの、その他の場面においては十分とはいえず、現在もその方法を検討中である。また、下着を上げる動作において、生理用ショーツは、肌への密着度が非常に高く、自力での着用が困難となっている。このため、ショーツにリング・フックを取り付けるなど、自力での着用ができるよう考案中である。また、今後は、子供から大人へと心理面の変化も伴うため、心のケアも含め、社会に対する適応性を高めることを課題にしながら、当面は中学校進学への準備(環境設置等)に取り組んでいく予定である。