著者
田邊 芳恵 安田 和則
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.347-353, 1988-07-10

自家腱を用いた膝前十字靭帯再建術後における早期筋力訓練プログラムを独自の基礎的研究をもとに作製した。大腿四頭筋に対しては70゜以上屈曲位での最大等尺性収縮訓練を, ハムストリングスに対しては任意の膝角度における収縮訓練を行った。また, 膝伸展位近くでは大腿四頭筋とハムストリングスの同時最大等尺性収縮訓練を指導した。新しい筋力訓練で治療した男11, 女8, 合計19人の術後1年時における大腿四頭筋トルクの対健側比は男性83%, 女性67%, ハムストリングストルクの対健側比は男性89%, 女性67%であった。新しい積極的な筋力訓練方法は, 従来の消極的な筋力訓練方法に比べて有意に優れた効果を認めた。

1 0 0 0 OA 徳川文芸類聚

著者
国書刊行会 編
出版者
国書刊行会
巻号頁・発行日
vol.第十二, 1916
著者
西嶋 真理子 柴 珠実 齋藤 希望 増田 裕美 西本 絵美 松浦 仁美
出版者
一般社団法人 日本地域看護学会
雑誌
日本地域看護学会誌 (ISSN:13469657)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.40-49, 2018

<p><b>目的:</b>発達障害児の親を対象に前向き子育てプログラムのひとつであるステッピングストーンズ・トリプルP(以下,SSTP)を実施し,その効果と地域での導入について検討する.</p><p><b>方法:</b>地域の保護者会の協力のもと,3~12歳の発達障害児の親27人に対して筆者らがSSTPを実施し,介入前後の親の子育て場面でのふるまい(Parenting Scale;PS),児の行動の難しさ(Strength and Difficulties Questionnaire;SDQ),親の抑うつ・不安・ストレス(Depression, Anxiety, and Stress Scale;DASS),親としてどう感じるか(Parenting Experience Survey;PES)について比較し分析した.</p><p><b>結果:</b>介入前はPSやSDQのすべての下位尺度は臨床範囲あるいは境界範囲であったが,介入後はPSの親の多弁さと過剰反応,SDQの児の難しい行動の総合スコア,感情的症状,行為問題,交友問題,DASSの抑うつ,ストレスが有意に改善した.PESでは,得られた助け,パートナーとのしつけの一致度等が介入後に有意に改善した.7歳以下ではPS,SDQ,DASSのすべての下位尺度が有意に改善した.</p><p><b>考察:</b>地域の発達障害児の親を対象に行ったSSTPは,親の子育て場面でのふるまい,児の問題行動,親として子育てにストレスを感じる等に有意な改善効果が確認できた.特に児の年齢が7歳以下の家庭への改善効果が大きく,地域でSSTPを導入することが発達障害児と親の支援に有効であると考えられた.</p>
著者
堤 徳正 川又 光子 秋月 浩光
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.472-480, 2017

ある施設から他病院へ常勤職員として感染管理認定看護師(Certified Nurse in Infection Control,以下CNIC)を派遣することは,日本では一般的でない。今回,大学病院から市中病院へCNICを2 年間常勤派遣する事業を実施したので,それに対する受け入れ側病院職員の評価を調査した。派遣先の全職員624名に無記名自記式質問紙を配布し,回収できた423回答(67.8%)のうち,CNICが常勤職員として派遣されていることを知っていた297名からの回答を解析した。276回答(92.9%),194回答(65.3%),286回答(96.3%)および234回答(78.8%)が,それぞれ「病院にとって派遣が(少し)有益だった」,「派遣期間が(やや)短かった」,「感染管理が推進・改善されたと感じたことがあった」,および「派遣が業務に役立つことがあった」と述べていた.これに対し, 3回答(1.0%)および22回答(7.4%)が,それぞれ「業務に支障があった」「改善すべき点があった」と述べていた. 今回の事業は,受け入れ側病院の感染対策の向上に寄与することができたと考えるが,事業終了後も同レベルの感染対策が維持できるか,受け入れ側病院の状況を確認する予定である.
著者
角 大輝 佐藤 譲
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

複素多様体上の正則写像のなす半群の力学系と、正則写像の族によるランダム力学系の両者の理論を、互いに交錯させながら基礎から構築し、出来上がった理論を純粋数学にとどまらず非線形物理学や数理生物学などの他分野へ思想的・哲学的に訴えかけた。ランダム力学系におけるカオスと秩序の間のグラデーションなど、新しい世界観を提供した。具体的には、「協調原理」により大概のランダム複素多項式力学系において通常の複素力学系よりカオス性が弱まり、秩序性が生まれることを発見し、カオス性が弱まった中にもカオスと秩序の間のグラデ―ションが存在していることを発見して、マルチフラクタル解析などを用いて研究を深化させている。
著者
近藤 伸郎 正田 備也
雑誌
じんもんこん2020論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.297-302, 2020-12-05

本研究では,「全共闘世代」と呼ばれる世代とその周辺を対象としたアンケート・データをテキスト分析した.高齢化し鬼籍に入る者も少なくない全共闘世代の実態解明を目的として行われたのが本アンケートで,基本的な情報に関する設問に加えて,政治運動に参加した動機やメンタリティ,それを今どう考えているかの総括に関する設問もあり,回答者からは多数の自由記述的な言葉が寄せられた.それらを分析することで,世代の何らかの特徴を得られないか.今回は,テキストをまとめて形態素解析し,特定の二値カテゴリにしたがって分類器に学習させ,その分類器において重要度の高い特徴量を重要な単語としてあぶり出した.その上で,その重要語の特徴を考察した.

1 0 0 0 OA 万葉集略解

著者
橘千蔭 著
出版者
日本古典全集刊行会
巻号頁・発行日
vol.第8, 1927