出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.133, pp.126-129, 2004-05

「RUP(Rational Unified Process)の反復開発のおかげで,ウォータフォール型開発で味わってきた開発終盤のドタバタ劇から解放された」——。 こう語るのは,フジテレビ系列の東海テレビ放送(名古屋市)の新システム開発において,プロジェクト・マネージャを務めたメイテツコム(名古屋市)の紺渡こんど暁弘氏(事業統括本部 第3システム事業部 ITソリューション担当 シニ…
著者
鈴木 健介 林 隆一 海老原 充 宮崎 眞和 篠崎 剛 富岡 利文 大幸 宏幸 藤井 誠志
出版者
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
雑誌
頭頸部外科 (ISSN:1349581X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.169-174, 2014 (Released:2015-02-11)
参考文献数
20
被引用文献数
1 1

骨肉腫は骨原発の悪性腫瘍として最も多いが,頭頸部領域に生じる骨肉腫は全体の10%以下と比較的まれである。今回,われわれは下顎骨に発生した骨肉腫を6例経験したので,文献的考察を加えて報告する。治療法は6例全例で手術が施行され,4例は手術療法単独,2例で導入化学療法が併用された。導入化学療法が併用された2例においてはいずれも化学療法の効果は認められなかった。諸家の報告と同様に,初回治療で切除断端陰性の症例では長期生存が得られていた。頭頸部原発骨肉腫の治療の中心は外科的完全切除であるため,手術時期を逸することがないよう,導入化学療法の適応に関しては慎重になる必要があることが示唆された。
著者
梅澤 嘉一郎
出版者
川村学園女子大学
雑誌
川村学園女子大学研究紀要 (ISSN:09186050)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.85-123, 2002

わが国の少子超高齢化が急速に進む中で, その実情を紹介する講義の際に, VTR等をまじえて理解を深めるとともに最近の共学大学生並びに女子大学学生につき少子超高齢化社会観について, 特に今回は, 少子化に焦点をあてアンケート方式で実施し, 共学大学生と女子大学生, あるいは共学大学における女子大学生と女子大学生との間にどのような相違があるかについて検討をおこなった。検討をおこなった結果, 少子化の進展にたいしては, 共学大学, 女子大学ともに共通して深刻に受け止めている。少子化に関わる, 原因, 影響及び対策について, 共学大学と女子大学, 共学大学女子大生と女子大学生とにおいて, その見方についての差が明らかにされた。すなわち, 原因では, 共学大学が子どもの養育費・教育費に重点をおいているのに対して女子大学生は, 女性の職場進出を養育費・教育費より重要視している。影響については, 共学大学は社会の活力低下や税負担への影響を重視しているのに対して子どもへの影響を重視している。また対策については, 共学大学が子育て環境の整備を一番に挙げているのに対して, 女子大生は子育てと仕事の両立を一番にとり挙げている。この調査結果から, アンケート項目を, 個人選択事項(意識, 生活スタイル)と経済的・社会的環境整備事項とに分類し, 考察した結果, 女子大学生と共学大学女子大生との間で顕著な差が認められた。すなわち, 女子大生は, より個人選択事項を重視し, 例えば, 少子化の原因についても「女性の職場進出」や「高学歴化」を重視している。これに対し, 共学女子学生は, 「女性の職場進出」や「高学歴化」よりも経済的・社会的環境整備事項とに分類される「養育費・教育費の負担」を重視している。以上, 共学大学では, 子育ての社会的環境面の充実面からの解決を重視しているのに対し女子大学生は, 個々人の自由に委ねられる意識や生活スタイルの選択をより重視する立場が顕著にみられ, 両者に重点の差が認められた。本調査から, 少子化問題は, 女性の多様化した価値観に呼応した対応の重要性も明らかとなった。
著者
三浦 俊彦
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:02227668)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.39-46, 2007-12-25
参考文献数
16

It seems necessary to reply to the review of my book Paradoxes of Bertrand Russell, by Natsuki Takamura on this journal No. 106. Takamura was involved in verbal trivialities and repeated a stereotyped view to the effect that Russell did not admit the significance of modality in metaphysics. On the contrary, Russell's idea of modality as properties of propositional functions, not of propositions, must be estimated to have anticipated the possible world semantics. My book suggested it, and many texts by Russell himself and other scholars support the interpretation.
出版者
朝日新聞社
巻号頁・発行日
1986
著者
原 禎造
出版者
The Japan Endocrine Society
雑誌
日本内分泌学会雑誌 (ISSN:00290661)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.401-432,17, 1928

Mittelst des Tissotschen Spirometers und des gasanalytischen Apparates nach Haldane bestimmte der Verfasser bei den Hyperthyreosen zuerst den Grundumsatz und beobachtete dann den Einfluss des Nebennierenpr&auml;parats darauf.<BR>Die Resultate sind die folgenden<BR>Bei Darreichung von Nebennierenpulver (0, 6-0, 8 gpro die, &ldquo;Parke Davis.&rdquo;) sank in 7 F&auml;llen (Basedowiker und Strumiker mit Hyperthyreose) der gesteigerte Grundumsatz, in 3 F&auml;llen zeigte sich Neigung zur Herabsetzung und in 5 F&auml;llen keine Veranderung.<BR>2. Die Grundumsatzerniedrigung durch Nebennierenpulver ist im allgemeinen nicht so stark und steil wie bei der Lugoitherapie, sondern langsam, und der Einfluss tritt erst nach einer Medikation von ca. 20 Tagen auf und erreicht nach 40-60 Tagen den H&ouml;hepunkt.<BR>3. Bei einem Fall n&auml;herte sich zwei Monate nach 'der Einstellung der Nebennierendarreichung der Gi undumsa tz den Du-Boisschen Standardzahlen.<BR>4. Selbst bei lang fortgesetzter Medikation hat Nehennierenpulver keine Nebenerscheinungen im Gefolge und ist nicht wie die Lugoltherapie giftig.<BR>5. Bei den 7 F&auml;llen, die einen sicheren Einfluss des Nebennierenpulvers aufwiesen, stieg in 4 F&auml;llen der unternormale respiratorische Quotient, w&auml;hrend er bei den anderen 3 F&auml;llen unver&auml;ndert blieb. Die Atmungsgr&ouml;sse nahm bei alien F&auml;llen ab.<BR>6. Von den 7 F&auml;llen, die einen sicheren Einfluss des Nebennierenpulvers zeigten, nahm in 3 F&auml;llen das K&ouml;rpergewicht zu und in 1 Fall ab. Bei 2 F&auml;llen blieb er unver&auml;ndert, und bei 1 Fall war die K&ouml;rpergewichtsveranderung undeutlich. Die Pulszahl war in 4 von 7 F&auml;llen etwas vermindert. Die subjektiven Beschwerden wurden in alien F&auml;llen gebessert, Schwitzen und Tremor bei 6 F&auml;llen erleichtert, und die Struma zeigte sich bei 5 F&auml;llen wcicher und kleincr als vor derTherapie.
著者
深澤 悠里亜
出版者
大学美術教育学会
雑誌
美術教育学研究 (ISSN:24332038)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.337-344, 2017 (Released:2018-03-31)
参考文献数
5

近年,鑑賞教育の必要性の高まりにより,学校と美術館の連携事業が注目されている。本研究では,鑑賞の導入に最適なものとして,遊びながら能動的に鑑賞をする姿勢を引き出すアートカードの使用を提案する。現在,アートカードを制作した美術館は増えているが,学校現場で多く使用されているとは言い難い。そこで本論では,まずアートカードの実態を探るため,日本全国のアートカードの調査から,制作年や特徴を比較し,教育的意義を5つにまとめた。その結果,初めのアートカードは手作りであったが,近年は補助ツールが豊富になり,その使用法にも展開が見られることが分かった。更に,鑑賞支援教材として,更なる可能性を確認するため,新たな遊び方の開発を行った。以上の考察に基づきアートカードは,その効果から,子どもだけではなく大人にも鑑賞の導入として使用できる可能性を示唆する。