著者
鈴木 紗耶香
出版者
渋沢栄一記念財団
雑誌
青淵 (ISSN:09123210)
巻号頁・発行日
no.859, pp.37-39, 2020-10
著者
茂木 俊伸
出版者
鳴門教育大学情報基盤センター
雑誌
鳴門教育大学情報教育ジャーナル = Journal of information education, Naruto University of Education (ISSN:18823661)
巻号頁・発行日
no.10, pp.29-35, 2013-03

本稿では,日本語研究(日本語学)分野における学術情報の流通の実態を明らかにするために,特定の研究トピック(「とりたて」)を扱った論文の電子化状況について,本文情報がどの程度電子化されているか,それらがどこで公開されているのかの調査を行った。また,前稿で提唱した「つなぐ」文献目録モデルの事例として作成した「「とりたて」関連研究文献目録」をデータとして用いることで,この目録が本文情報へのアクセス性の向上にどの程度貢献するものであるのかの評価も行った。
著者
茂木 俊伸
出版者
鳴門教育大学高度情報研究教育センター
雑誌
鳴門教育大学情報教育ジャーナル = Journal of information education, Naruto University of Education (ISSN:18823661)
巻号頁・発行日
no.7, pp.9-14, 2010-03

本稿では,日本語研究分野の二次資料である『国語年鑑2008年版』に採録されている2007年発行の雑誌について,どの程度の論文情報(論文の本文や書誌情報)が電子化されているのか,主にCiNiiを用いてその実態を調査した。『国語年鑑2008年版』採録論文の発表媒体として最も多い大学紀要類を調査した結果,調査対象の約4割の雑誌についてはインターネット上で当該巻号の本文が入手できる一方で,情報が得られない雑誌もあることが明らかになった。さらに,この実態をふまえ,論文探索スキルの養成においてどのような点に留意する必要があるのかを考察した。
著者
茂木 俊伸
出版者
鳴門教育大学情報基盤センター
雑誌
鳴門教育大学情報教育ジャーナル = Journal of information education, Naruto University of Education (ISSN:18823661)
巻号頁・発行日
no.9, pp.23-29, 2012-03

本稿では,日本語研究(日本語学)における学術情報の流通のあり方を検討する一例として,電子化された本文を中心とした論文情報に関する調査・分析を行った。まず,日本語研究論文の電子化とそれに対する入手行動に関する先行研究および調査から,CiNiiを中心とした情報の流通実態とアクセス上の問題点を示した。さらに,研究者によるインターネット版文献目録が,従来指摘されてきたコンテンツとしての価値だけでなく,上で示した問題に対応する一つの手段としての有効性を持つことを指摘した。
著者
奥田 司
出版者
特定非営利活動法人 日本小児血液・がん学会
雑誌
日本小児血液学会雑誌 (ISSN:09138706)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.65-80, 2001-04-30 (Released:2011-03-09)
参考文献数
105

染色体転座切断点の分子クローニングによって多くの候補癌遺伝子が同定されてきた.ヒト白血病においてもっとも高頻度に変異の標的となるものの一つがAML1遺伝子 (RUNY1とも呼ばれる) であり, これは転写因子複合体CBF (あるいはPEBP2) のDNA結合サブユニットをコードしている.遺伝子ターゲティング実験によってこの転写因子複合体は成体型造血の初期発生にとって重要な役割を担っていることが明らかにされている.多くの染色体転座関連AMLI融合遺伝子産物が, 正常AMLl機能に対するドミナント・ネガティブ作用によって白血病発症に関わっていることが, in vitroやin vivoでの実験で示されてきた.また, 注意深い臨床研究によってAML1のゲノム突然変異が, ある種の白血病発症と深く関わっていることも明らかにされている.さらに, マウスモデルを用いた実験や大規模な臨床研究によってAML1/CBFB関連白血病の発症経路の多段階をすべて明らかにしていこうとするプロジェクトが動きはじめている.本総説では正常造血および白血病発症におけるAMLI作用の分子基盤の現時点での理解について解説する.
著者
競 和佳 今井 美穂 森次 美和子 山森 元博 村田 成範 木下 健司 Madoka Kisoi Miho Imai Miwako Moritsugu Motohiro Yamamori Shigenori Murata Kenji Kinoshita
雑誌
武庫川女子大学紀要. 自然科学編 (ISSN:09163123)
巻号頁・発行日
vol.65, pp.1-5, 2018-03-31

Though drugstore pharmacists can also be known as primary health care pharmacists, it cannot yet be said that they completely fill this role. We believe that it is crucial for pharmacists to consult reliably with patients. To develop this ability, it is necessary to select a familiar and relevant theme by considering various factors that are worth discussing in their own right through conducting simple verification experiments. Caffeine is found in many foods and drinks, as well as in over the counter cold remedies and analgesics. Moreover, it has been widely used around the world to probe the effectiveness of drug-metabolizing enzyme activity of medications for liver disease. We have built a simple and easy experiment system to evaluate the pharmacokinetics of caffeine in saliva, and we examined the relationship between the drug-metabolizing enzyme CYP1A2 genetic polymorphism and various related constitutional hereditary factors.
著者
原 博
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
日本油化学会誌 (ISSN:13418327)
巻号頁・発行日
vol.46, no.10, pp.1237-1246, 1997-10-20 (Released:2009-10-16)
参考文献数
57
被引用文献数
1

食事脂質は, 消化管の中において, 吸収される前に粘膜細胞に受容され, 消化管ホルモンの分泌を促進する。分泌が刺激されるホルモンとしては, コレシストキニン, セクレチン, エンテログルカゴン, ペプチドYYなどである。また, 食餌脂質は消化管神経叢も刺激する。これらは, 相互作用しながら, 膵外分泌, 胃酸分泌, 胃排出速度や小腸粘膜増殖などの消化管機能を調節している。また, 脂質は粘膜細胞のイコサノイド産生を変化させることで, 炎症性腸疾患や, 大腸がんの病態にも影響を与えている。

1 0 0 0 練馬の神社

著者
練馬区教育委員会編
出版者
練馬区教育委員会
巻号頁・発行日
2006
著者
桑野 玲子 桑野 二郎 井原 務 瀬良 良子
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.319-322, 2020-07-01 (Released:2020-08-20)
参考文献数
7

道路下の空洞は,都市の成熟と共に様々な要因で生成し,場合によっては道路陥没を引き起こす.陥没防止のためには,地中レーダ探査によって路面下空洞を探知し,補修などの対策を施すことが,対症療法として効果的であるが,その費用は空洞生成の主要因であるインフラ老朽化や近年の気象の激甚化に伴い今後さらなる増大が予想され,効率的かつ合理的な陥没対策の構築が喫緊の課題である.本研究では,これまでの室内試験や既存データの分析による陥没危険度評価方法の検証とともに,舗装構造を考慮した評価方法を開発するために,人工空洞を設置した実物大試験道路を埼玉大学構内に構築した.本報では試験道路の構築および路面陥没の限界耐力の計測のために実施した空洞載荷試験の概要を報告する.
著者
武田 尚子
出版者
武蔵社会学会
雑誌
武蔵社会学論集 : ソシオロジスト : Journal of the Musashi Sociological Society (ISSN:13446827)
巻号頁・発行日
no.7, pp.191-216, 2005-03-10

本稿は,広島県福山市内海町(田島と横島の2つの離島から構成される)の町地区を調査対象地とし,1980年代に氏神神社の祭礼に生じた変化を通して,地域社会における「Social Capital」「人と人との関係性の資源」の形成過程について考察した。 1984年に田島の町地区では神輿渡御に際し,隣接する横島地区と神輿ジョイントを実施した。異なる自然村どうしの間で,神輿渡御の合同イベントの企画が実現するのは,稀なことである。この2年前から町地区では,祭礼に特化した機能集団が結成され,地域自治会とは距離をおいて活動していた。当時の地域自治会役員層の祭礼運営の方針とは相容れない神輿ジョイントのアイデアは,この機能集団によって実行されたものであった。機能集団のこの行為は,祭礼慣行を遵守する地域自治会役員層の発想とは乖離するため,この行為をどう評価すべきか,その解釈をめぐっては不安定な要素があったが,機能集団の存在や行為は,次第に地域社会の支持を得ていった。現在では,地域行事の実施にあたって,この機能集団の協力が欠かせない状況になっている。 集落コミュニティが担う機能の中で,祭祀慣行は最も変化しにくいものである[鈴木広1975:127]。このような伝統的な集落の発想をこえる行為の出現を支えた仕組みを明らかにするために,機能集団の中核的人物のライフ・ヒストリーを分析した。その結果,中核的人物は青年の頃から,離島に生きる者としての生き方を模索し,複数のアソシエーション集団の活動に活発に関わることによって,「人と人との関係性の資源」を形成・蓄積してきたことがわかった。また,神輿ジョイント実現にあたっては,自営業主層のネットワークを活用することによって,異なる自然村との間の合同イベントを実行できたことが明らかとなった。 このようにライフ・ヒストリー分析を用いることによって,中核的人物が,アイデア実現のため重要な資源となった「重要な他者」を身辺に獲得し,配置していった過程について,時間的パースペクティブ,空間的パースペクティブをとりいれて考察することができた。つまり,パーソナル・ネットワーク分析でいうところのエゴのパーソナル・ネットワーク形成が,地域社会における「Social Capital」「人と人との関係性の資源」に深化していく様相をとらえることができた。このように,本稿は祭礼が変容する課程を通して,個人史と地域社会構造の関連を解明し,記述する方法を模索してみたものである。
著者
髙橋 晃介 阿保 純一 貞安 一廣 谷口 皆人 平野 満隆 髙山 剛 山下 秀幸
出版者
日本水産工学会
雑誌
日本水産工学会誌 (ISSN:09167617)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.209-215, 2016 (Released:2016-09-01)
参考文献数
20
被引用文献数
3

The squid jigging fisheries consume a large amount of fuel for illumination by using conventional metal halide lamps( MH), which reduce a profit due to the rise in fuel price. Light emitting diode( LED) lamps have been proposed as a way to achieve energy savings in jigging fisheries. We compared the catch performance of squid jigging vessels that use either the MH or the LED lamps. For comparison, we adjusted the number of the MH lamps to have the same irradiance of the LED. We investigated irradiance and its distribution around vessels for both the LED and the MH lamps at the port and also by a numerical simulation. Both methods showed the equivalent irradiance distribution. CPUE of operations using LED was 91% of the CPUE of operations when number of MH lamps were reduced to have a same irradiance at the sea-surface where 50 m away from the wheelhouse of the vessel. When MH lamps were reduced to have not only irradiance but also its distribution around the vessel, CPUE of using LED was 93% of CPUE using MH.
著者
高木 幸子 安田 孝
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第14回大会
巻号頁・発行日
pp.40, 2016 (Released:2016-10-17)

本研究では、楕円の輪郭の傾きを知覚する際に、楕円の内部要素の傾きが及ぼす影響を実験によって検討した。先行研究から、楕円の内部要素が傾いていると楕円の外部輪郭そのものが傾いて知覚され(高木・安田, 2014; 安田・高木, 2015)、内部要素が顔の場合には特異的な効果があること(高木・安田, 2014)が示唆されている。本研究ではさらに、楕円内部の直線成分の存在が及ぼす影響を検討した。実験では、楕円の内部要素を3種類(顔・T字・寄せ鍋)用意し、これら3種類の刺激について内部要素のみを傾きが0°の状態から±15°まで3°ずつ傾けた全11種類の画像を作成し、ターゲット刺激として提示した。結果から、先行研究と同様に楕円の内部要素が傾いていると楕円の外部輪郭そのものが傾いて知覚され、傾き角度によっては内部要素に直線成分がある場合(顔・T字)の方がない場合(寄せ鍋)と比較して錯視量が大きくなる傾向があることが示された。
著者
田口 喜一郎
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.403-406, 1966-04-20

Ⅰ.緒言 めまいを主訴とする疾患はきわめて多いが,耳鼻科領域に限っても,一般に鼻疾患ことに慢性副鼻腔炎に伴うめまいはよく知られていないために,不適当な治療を加えられて患者の苦痛を緩解し得ないことがある。わたくしはとくに炎症性変化の少ないといわれる蝶形骨洞に限局した炎症のために,重篤なめまい,歩行障害,両側耳鳴,後頭部痛を主訴として来院,これが文献上OaksおよびMerrill1)が1930年に発表している蝶形骨洞症候群Sphenoidal Sinus Syndromeなることを確め得た興味ある症例を経験した。
著者
松岡 雅一
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2014, 2015

【目的】大阪府理学療法士会(以下,府士会とする),保健福祉局,保健福祉相談部における大阪府民を対象とした相談業務は,昨年度までホームページを通して,メールを用いた方法のみで行っていた。しかし,相談件数は少なく,保健福祉相談部として重要である相談業務の在り方を検討するべきであると考えられた。そこで,府民からの相談件数を増やすことを目的として,今年度から以下に示すような活動を開始したので報告する。【活動報告】府士会,保健福祉相談部における相談業務とは大阪府民から理学療法や理学療法が関連する医療,保健,福祉,介護,健康増進(予防),養成校などについて相談を受け,相談者が問題や悩みを解決する上で有益な情報提供や助言を行うこととしている。今年度から新たに開始した活動は,以下の2つである。1つは,府士会,ブロック局の各ブロックが開催する市民公開講座の会場での相談業務と,もう1つは,「合同イベント」と称して,他の2局と合同して開催した理学療法(士)啓発イベントの会場での相談業務であった。全ての会場において,机と椅子を用いて,随時2・3名の相談に対応できるように相談ブースを設置し,相談業務を実施した。前者の市民公開講座は9つから成るブロックがそれぞれ1・2回開催し,1年間で計11回開催する。ブロック局に協力を依頼し,全ての会に参加し,公開講座参加者を対象に相談業務を実施する。後者は大型ショッピングモール内のスペース兼通路を会場として開催し,モール内を通行する人を対象に相談業務を実施した。相談件数は1回の会において,4・5名(1割から2割)であった。【考察】これまでの相談業務は受動的であったが,今回の活動は相談者へ働きかけることができ,能動的であったと考えられ,結果的に相談件数が増えた。しかし,相談件数は少なく,開催場所は見直しが必要である。【結論】相談業務の改善を図り,相談件数は増やすことができた。