著者
松田 寛子
出版者
東京海洋大学
巻号頁・発行日
2009

東京海洋大学修士学位論文 平成21年度(2009) 食機能保全科学 第931号
著者
幡鎌 一弘
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.148, pp.331-356, 2008-12-25

本稿は、十七世紀中葉における吉田家の活動を、執奏、神道裁許状、行法、勧請・祈祷、神学の五つに分類し、それぞれの実態と相互の関係を検討しながら、神社条目によって吉田家の神職支配が確立していった際の問題点を明らかにしたものである。以下、三点を指摘した。第一に、幕府が寛文五年に神社条目を発布したとき、吉田家の地方神職への支配は確実に広がりをみせていたが、吉田家は幕府が想定するほど朝廷内での地位を持ち合わせていなかった。そのため、従来の研究史では、吉田家の地位を過大評価することになり、執奏をめぐる争論の理解を不十分なものにしていた。第二に、従来の研究では、吉田家と地方との関係について、執奏や神道裁許状の発給による支配関係、身分編成に眼を奪われ、吉田神道の行法の広がりについて、十分理解できていなかった。このため、吉田家と地方大社の複雑な関係について、分析する視点を持ち得なかった。第三に、吉田家の神学の停滞があらわになり、神社祭祀(裁許状・行法の伝受)への特化を決定付けたのは、神社条目が発布された直後に神学への欲求の高まったことと、その発布に力を尽した吉川惟足の活動(講釈という手法)が大きく影響していた。
著者
川崎 賢太郎
出版者
農林水産省 農林水産政策研究所
雑誌
農林水産政策研究 = Journal of Agricultural Policy Research (ISSN:1346700X)
巻号頁・発行日
no.早期公開, pp.1-12, 2021-09-22

近年,農業政策分野においてEBPM(Evidence-based policy making,エビデンスに基づく政策立案)という考え方が浸透しつつあるが,そこでの最も重要な概念は,政策が各種アウトカムに与える「因果関係」である。本稿では因果関係を推計する手法の一つである,「差分の差分法(Difference-in-differences)」に焦点を当て,その基本的な概念や農業経済学分野における応用例について紹介する。Causality is pivotal in evidence-based policy making and can be quantified with several econometric methods.This study reviews applications of difference-in-differences method in the field of agricultural economics.
著者
清水 一彦
雑誌
江戸川大学紀要 = Bulletin of Edogawa University
巻号頁・発行日
vol.30, 2020-03-15

1989 年を頂点とするバブルの経済的側面については,ジャーナリズムおよびアカデミズム的な視点から膨大な論述があり分析もされてきた。ただし,情報誌やライフスタイル誌などの誌面にあらわれるようなバブルの文化的側面については,それらがどのように社会的記憶として構成されてきたのか,管見の限りあまり論議されているようにはおもわれない。本稿では,バブル経済が破綻した後にもバブル文化は続き,時系列が混乱した状態で社会的記憶が構成されていることを論じる。ただし,論考の方向性は示せたもののまだ詰めは甘く,理論に基づく分析もこれからの,さらに論文には不必要な個人的な雑記も含まれる覚書(ノート)である。
著者
渡邊 拓人 兼松 祥央 三上 浩司
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.358-363, 2021-08-23

近年の自転車VRコンテンツでは,ペダル操作における回転数や力を数値として入力し、ゲームに反映するものが多い。しかし、ハンドルさばきは自動操作による省略や実競技と異なる操作の場合が多く、VR酔いや没入感の低下を招いている。本研究では体重移動を考慮したインタラクションを目指し、競技自転車のコーナリングの動きについて調査した。この調査をもとに傾斜感覚の提示装置とゲーム内のインタラクションを開発した。
著者
久保 伸子
出版者
北九州市立大学
巻号頁・発行日
2018-03-24

本論文では、伊藤の政治経歴と対内外政策を通して、明治日本の朝鮮(韓国)政策を検討する。
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.363, 2015-03-15
著者
平野 貴大 Takahiro Hirano
出版者
同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)
雑誌
一神教世界 = The world of monotheistic religions (ISSN:21850380)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.99-119, 2019-03-31

本稿の目的は、現在のイランの最高指導者であるハーメネイーのシャイフ・ムフィード観を分析することで、現代のシーア派学者が同派とムウタズィラ派との教義上の類似性をどのように説明するのかを解明することである。その分析を通じて、ハーメネイーをムフィードの学統に繋がる中道的な法学者・神学者として位置づけることも目指す。欧米研究者の通説によれば、ムフィードはムウタズィラ派をイマーム派に導入した、もしくはムウタズィラ派に強く影響を受けた合理主義者であるとされる。ハーメネイーは欧米研究者のムフィード観を批判し、ムフィードは法学と神学における伝承主義と合理主義の中道的な学統の創始者であると主張した。シーア派がムウタズィラ派を導入したという主張を否定することは、ハーメネイー独自の学説ではなく、シーア派学者の間の定説となっていた。以上より、保守派/原理主義者とみなされる傾向にあったハーメネイーはムフィードの学統に繋がる中道的な法学者・神学者として再評価されるべきであるといえる。
著者
猿田 正機
雑誌
中京経営研究 = CHUKYO KEIEI KENKYU
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.27-44, 2010-03
著者
吉田 梨乃 守谷 賢二 江南 健志 小野 淳 Rino Yoshida Kenji Moriya Kenji Enami Atsushi Ono 東京学芸大学大学院 連合学校教育学研究科 淑徳大学 教育学部 こども教育学科 千里金蘭大学 生活科学部 児童教育学科 千里金蘭大学 生活科学部 児童教育学科
巻号頁・発行日
vol.13, pp.21-30,

第三世代のボディワークであるロシアのマーシャルアーツであるシステマが注目されている(吉田ら,2015).システマは,「破壊の否定」を根本におく優れたボディワークである.本研究では,システマの創始者であるミカエル・リャブコ(Mikhail Ryabko)に半構造化面接を試み,システマの定義とその展開について検討した.その結果,斎藤ら(2014)の定義は承認された.「コネクト」の概念において意味を拡大することが指摘された.さらにシステマの日本における展開として,身体性を重視した開発的カウンセリングへの応用が論じられた.
著者
安蔵 裕子 Yuko Anzo
雑誌
學苑 = GAKUEN (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.887, pp.62-73, 2014-09-01

Abstract The Koyo Museum of Showa Women's university houses a lawyer's robe and cap tagged "Lawyer's robe and cap used around the 10th year of the Showa Period". This paper introduces images of the garments and records details pertaining to them, explains the history of the Japanese modern court dress, and explores the symbolic function of professional uniforms. In 1890 the Empire of Japan prescribed a law that required judges, public prosecutors, and lawyers to wear uniform court dress while at court. Three years later, in 1893, a Ministry of Justice Ordinance specified the lawyers' robes and caps. The materials owned by the museum are identical with this description. These garments continued to be worn until new rules were made in 1947. Preceding studies have shown that, in designing the original garments, then Minister of Justice Akiyoshi Yamada researched the garments worn in the courts of Western countries that honored the classical style, and that taking this knowledge into account, Mayori Kurokawa, who was well versed in Japanese ancient court practices and a historian of costume, designed garments for Japanese courts. The material of the robe is black with fly front, with white embroidery around the neck and in the front which signify that this was for lawyers, and in the bottom, both sides are pleated offering an example of how oriental and western design are mixed. The black cap is inspired by that of Nara period, a style that originated in the Tang Dynasty in China.
著者
秋元 雄希 山田 和彦 笠原 次郎 Akimoto Yuki Yamada Kazuhiko Kasahara Jiro
出版者
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA)(ISAS)
雑誌
観測ロケットシンポジウム2019 講演集 = Proceedings of Sounding Rocket Symposium 2019
巻号頁・発行日
2019-08

第2回観測ロケットシンポジウム(2019年8月5日-6日. 宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA)(ISAS)), 相模原市, 神奈川県