著者
田中 正和 福井 正博
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.1323-1329, 2002-05-15

リーフセルの回路最適化において,性能および面積の観点からトランジスタの折り返し段数を最適化する手法について記述する.従来のトランジスタの性能最適化手法では,サイズすなわちゲート幅のみが最適化の対象であり,折り返し段数はレイアウト設計時に性能を考慮せずに決定されていた.一方,本手法では,トランジスタの拡散共有や折り返しが性能および面積に与える影響を推定する手法を利用し,性能最適化の観点からトランジスタサイズだけでなく折り返し段数をも決定する手法について記述する.実験の結果,トランジスタサイズのみを最適化した場合と比較して,ライブラリセルの遅延を最大15%改善できることが分かった.
著者
清水 淳子
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第63回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.3, 2016 (Released:2016-06-30)

近年、アプリ開発の現場では、エンジニア、デザイナー、ビジネスマンと様々な専門性と視点を持った作り手が協力する ことが増えてきている。しかし、あまりにも多種多様なメンバーが集まることによって、認識の齟齬が生まれやすくなっ ている。本稿ではそのような現場でグラフィックレコード ( 注 1) を実践し、明らかになった効果を示す。実践内容として、 ある会議において開発メンバーに認識の齟齬が生まれた際に、リアルタイムで参加者の発言内容を可視化 ( 注 2) して情報の集約を行う。多様性のあるメンバーが集まる会議でも時間内で解くべき課題を見つけ解決できるグラフィックレコー ドのプロセスとスキルを明確にすることを目的とする。
著者
島村 孝平 下條 冬樹 田中 成典
出版者
日本神経回路学会
雑誌
日本神経回路学会誌 (ISSN:1340766X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.145-155, 2019

<p>分子動力学(MD)法は,原子毎に立てられたNewtonの運動方程式を逐次的に解くことで系全体の原子ダイナミクスを追跡できる計算機シミュレーション手法であり,ミクロな現象の解明に役立つことから材料分野や生物分野では標準的な手法として認識されている.近年,人工ニューラルネットワーク(ANN)の万能近似性を活用して,従来のMD法が抱えていた精度と計算コストの難点を克服するANN原子間相互作用ポテンシャル(ANN potential)の開発が活発に行われ新局面を迎えている.本稿では,ANN potentialの基本的なアルゴリズムについて,応用例を交えながら,現在直面している回帰学習のデータ不均衡問題などの解決すべき課題について述べる.</p>
著者
山ノ内 崇志 赤坂 宗光 角野 康郎 高村 典子
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.135-146, 2016 (Released:2017-07-17)
参考文献数
44
被引用文献数
2

全国の湖沼の水生植物の種多様性を保全することを目的とし、得点化と相補性に基づき優先的に保全すべき湖沼を評価した。文献より植物相の情報が得られた全国361湖沼のうち、近年(2001年以降)の情報が得られた最大74湖沼について解析した。得点化による手法として、現存種数、希少性、残存性の3指標により順位付けを行った。評価の結果、いずれの指標でも類似した湖沼が上位に入る傾向があり、3指標それぞれで20位以内(以下、上位)となった全26湖沼のうち、14湖沼が全ての指標で上位に入った。このことは、一般的に現存種数が多い湖沼は絶滅危惧種が多く、残存性も良好な傾向があることを示すと考えられた。相補性解析では、近年の情報が得られた85種を最低1湖沼で保全する保全目標で評価した。1000回の試行の全てにおいて、20湖沼の選択をもって保全目標を達成し、得点化による指標で抽出された湖沼に加えて、種数は少ないが汽水性や北方系など特徴的な希少種が分布する湖沼が選択された。このことから、現在得られている情報に基づく限りにおいて、相補性解析だけでも現実的な湖沼数の選択が可能と考えられた。保全すべき湖沼の解析対象は近年の情報が得られた湖沼に限ったため、これを補う目的で過去(2000年以前)の情報のみが得られた湖沼を再調査の候補地として評価した。過去の種数および希少性を指標として湖沼を順位付けするとともに、近年の記録が得られていない種(現状不明種)28種の分布記録がある湖沼を抽出した。これにより、過去の記録種数・希少性指標での上位20湖沼と現状不明種指標で抽出された全湖沼として、計61湖沼が調査候補として抽出された。保全優先湖沼として抽出された湖沼は日本各地に分布しており、湖面積や最大水深に偏りは見られなかった。水生植物の保全を考える上では、大湖沼に限らず様々なタイプの湖沼に注目する必要がある。
著者
三輪聡子 小野田亮介 秋田喜代美
出版者
日本教育心理学会
雑誌
日本教育心理学会第58回総会
巻号頁・発行日
2016-09-22

問題と目的 学校における教育は,教師と児童・生徒間のみならず,子どもたちの家庭での姿を知る保護者と連携しながら進められる必要がある。その点で,教育は学校に閉じた場ではなく,学外にも開かれた場であるべきだといえるだろう。実際に,小学校学習指導要領(文部科学省,2008) の総則においても,「2(12)学校がその目的を達成するため,地域や学校の実態等に応じ,家庭や地域の人々の協力を得るなど家庭や地域社会との連携を深めること」と明記されており,保護者との連携の重要性が示されている。教師と保護者が有意義な連携をはかっていくには,教師・保護者間での教育観の共有が必要になる。そのため,日々の学校教育を通して,教師が保護者に自身の教育観を伝えることは,学校教育の質を高める上でもきわめて重要な活動となる。 そこで本研究では,教師の「教育指針」に焦点を当て,初任の小学校教師が自身の教育指針を保護者といかに共有していくかについて明らかにする。そのために,本研究では,教師が保護者宛てに発行する「学級通信」に着目した検討を行う。学級通信は保護者に向けた単なるお知らせではなく,児童の様子や教師の教育指針が含まれている(鈴木,2012)。学級通信に示される内容に着目することで,保護者に示される教師の教育指針の変化についてミクロに捉えることが可能となる。方 法対象 小学校1年生の学級(32名)を担任した20代の初任男性教員1名を対象とし,その1年間に発行された学級通信の内容(全72号)を分析対象とした。なお,本研究が焦点をあてた教師は,1ヶ月に平均6通の学級通信を作成していた。分析の枠組み 学級通信から,教師が自身の教育観や信念に言及している箇所を「教育指針の提示部分」として命題単位で抽出した。そして,それらの記述を(1)目指す児童・学級の在り方に関する「児童・学級に関する指針」,(2)保護者への願い・依頼である「保護者に関する指針」,(3)目指す教師自身のあり方に関する「教師に関する指針」の3カテゴリに分類した。結果と考察全体的特徴 カテゴリごとの提示数をTable 1に示す。全体的傾向としては,児童に関する提示数が最も多く,保護者や教師に関する指針の記述は少ない傾向が認められた。教育指針の提示傾向 月ごとの教育指針の提示数から(Figure 1),新学期が始まった翌月の5月と,夏休みが終了した翌月の9月に相対的にみた提示数の頻度が高くなっていることが確認された。すなわち,教師は児童が家庭から学級に移行・参入した時期を一定期間看取り,その翌月に児童・学級に関する教育指針(例:結果だけでなく過程を自分で褒められるようにしたい)を多く打ち出していることが示された。また,少数ではあるが5月と9月は保護者に関する指針(例:授業参観ではなく授業参加してほしい)も確認されることから,家庭から学級への移行に際して,教師は保護者に向けても教育指針を強調する学級通信を刊行していたことが示唆された。 一方,教師の指針に関しては,一年の終盤に提示が確認されるにとどまった。この点について,教師は「はじめから自分の想いは前面に出さなかったと思います。…もっと関係性ができてから出すようになりました。」と述べており,保護者との信頼関係を構築しながら,自身の教師としての在り方を明確化し,それを共有していたことが推察される。以上より,教師は保護者との関係性構築を通して,自身の専門性を深め,共有するようになっていたと考えられる。
出版者
吉田四郎右衛門尉
巻号頁・発行日
vol.[23], 1647
著者
畑 あゆみ Hata Ayumi
出版者
名古屋大学大学院文学研究科附属日本近現代文化研究センター
雑誌
JunCture : 超域的日本文化研究 (ISSN:18844766)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.182-194, 2010-01-01

This paper will examine how Japanese committed documentary films of the late 1960s were particularly associated with the realism shared in the contemporary society of their time, due to their representation of individual bodies and spontaneous speech. I will especially focus on the student strike documentary Forest of Oppression, filmed by Ogawa Shinsuke and his crew in 1967. Intensive agitation against the revision of the 1951 U.S.-Japan Security Treaty (known as the 1960 Anpo tôsô) marked the height of the postwar leftist movement in Japan, mobilizing not only activist-students but also a large number of workers and city dwellers of all ages. The collective move towards repenting the past, and thereby of wishing to become active agents of history, also influenced the younger generation to go on a quest for an existential 'self' with autonomous individual subjectivity. New Left student-militants were in the thick of a struggle, not only against the policies of the current government or the authoritarianism which permeated the entire society, but also against a persistent anxiety about their equivocal selves due to the socio-political upheaval of the time and the rapid infiltration of a high-consumption culture into their everyday lives. Taking into consideration this historical context, I will show how Forest of Oppression caught moments that induced its viewers to understand the stagnant, problematic reality of postwar subjectivity through the use of an ensemble of close-up shots of bodies accompanied by quasi-synched speech. In fact, the contrast between unanchored words and solid-textured physical images reveals the fundamental inappropriateness of the impractical Marxist slogans the students repeated, and hence, evokes much speculation about how those students' insecure inner lives contrasted with their passionate words. While the historical significance of Ogawa Productions has been chiefly discussed in terms of their radical methodology, including their independent filmmaking-screening practice and their policy of shooting one subject over a long period of time, I will argue that Ogawa's early film precisely presented the symptoms of contemporary social problems and the intricate realities of people's lived experiences through formal experimentation.
著者
松山 惇 平田 秀樹 山岸 努 林 恵一 平野 優子 桑田 紀代美 清澤 功 長澤 太郎
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.39, no.10, pp.887-893, 1992-10-15 (Released:2009-04-21)
参考文献数
12
被引用文献数
7 17

ビフィズス菌の単独培養,または乳酸菌との混合培養による発育性ならびに大豆オリゴ糖の資化性について観察した.(1) 豆乳中におけるビフィズス菌の発育性について,24時間培養後のpHは,いずれの菌も4.53~4.76まで低下し,酸度は, 0.67~0.90%まで上昇した.また,培養20時間後の菌数は,いずれの菌種も10 3個のオーダーで増加し,豆乳中におけるビフィズス菌の増殖性はきわめて良好であった.(2) B. breveおよびB. longum とL. acidophilusとの混合培養では,ビフィズス菌数,生酸性は単独培養時のそれらを上回ったが,L. acidophilusの菌数は単独培養時のそれよりも低い傾向を示した.(3) ビフィズス菌による豆乳中のガラクトオリゴ糖の資化性は,特にスタキオースに対して優れていた.また,生成したグルコースは発酵に利用されたが,フルクトースおよびガラクトースは蓄積される傾向がみられた.(4) スクロース,ラフィノースまたはスタキオースを添加したMGLP培地において, B. breveの発育性は,スタキオース添加培地で優れていた.さらに,これらの糖を2種類または3種類含有する培地では,後者の方が良好な発育性を示した.
著者
越沢明
雑誌
年報 近代日本研究
巻号頁・発行日
vol.9, pp.257-288, 1987
被引用文献数
1
著者
北上 光志[編]

Автор проекта: «Создание виртуального научного и образовательного пространства» – Минасян Светлана Михаеловна (Михайловна) – Заслуженный работник науки и образования, профессор РАЕ, Армянский государственный педагогический университет имени Хачатура АбовянаМенеджеры проекта: профессор Китадзё Мицуси Университета Киото Сангё, профессор Минасян Светлана Михаеловна Армянский государственный педагогический университет имени Хачатурв АбовянаЦель проекта: консолидация интеллектуальных усилий представителей многочисленных культур в различных областях науки и образования в целях интеграции научного и педагогического потенциала, выявления и комплексного анализа актуальных проблем в гуманитарной сфере деятельности, поиска новых подходов и путей решения проблем, реализация совместных проектов в области образования и культуры в реальном и виртуальном пространстве, создания инновационной межкультурной образовательной и научной среды.Партнеры:Сша, Вермонт, Миддлбери КолледжЧехия, Брно, Университет имени МасарикаСловакия, Банска-Быстрица, Университет Матеа БэлаРоссия, Москва, Российский Новый Университет «РосНОУ»Китай, Шанхай, Лингвистический университет иностранных языковАрмения, Ереван, Армянский государственный педагогический университет им. Хачатура АбовянаГрузия, Батуми, Государственный Университет Шота РуставелиФонд «Международный виртуальный научно-образовательный центр»Рецензенты научно-практичского сборника:Клюканов Игорь Энгелевич, доктор филологических наук, профессор, член Российской коммуникативной ассоциации, профессор кафедры коммуникативных исследований Восточно-Вашингтонского университета, Чини, СШАГойхман Оскар Яковлевич, доктор педагогических наук, профессор, академик РАЕН, главный редактор журнала "Современная коммуникативистика" (рец. ВАК) и проч., РосНОУ, Москва, РоссияЧович Лариса Ивановна, доктор филологических наук, профессор, декан филологического факультета Панъевропейского университета (Босния и Герцеговина), Нове Сад, СербияII Всемирный конгресс в реальном и виртуальном пространстве «Восток-Запад: пересечения культур» /статьи, доклады II Всемирного конгресса в Японии 2019 года/ Япония, Киото, Университет Киото Сангё, издательство "Tanaka Print", Том II, 2019.-865с. ISBN 978-4-905726-36-4 официально выданное издательству "Tanaka Print", Япония. Научно-практический сборник входит в информационную библиотечную базу Университета Киото Сангё, JAIRO, NII, SCOPUSМатериалы II Всемирного конгресса рекомендованы к печати редакционной коллегией Университета Киото Сангё.Сборник предназначен для широкого круга специалистов гуманитарных дисциплин.Научный редактор: профессор Минасян Светлана Михаеловна(Михайловна)Тексты публикуются в авторской редакции без изменений© Svetlana Michaelovna (Michajlovna) Minasyan, 2019© Минасян Светлана Михаеловна (Михайловна), 2019© 北上光志, 2019
著者
北上 光志[編]

Автор проекта: «Создание виртуального научного и образовательного пространства» – Минасян Светлана Михаеловна (Михайловна) – Заслуженный работник науки и образования, профессор РАЕ, Армянский государственный педагогический университет имени Хачатура АбовянаМенеджеры проекта: профессор Китадзё Мицуси Университета Киото Сангё, профессор Минасян Светлана Михаеловна Армянский государственный педагогический университет имени Хачатурв АбовянаЦель проекта: консолидация интеллектуальных усилий представителей многочисленных культур в различных областях науки и образования в целях интеграции научного и педагогического потенциала, выявления и комплексного анализа актуальных проблем в гуманитарной сфере деятельности , поиска новых подходов и путей решения проблем, реализация совместных проектов в области образования и культуры в реальном и виртуальном пространстве, создания инновационной межкультурной образовательной и научной среды.Партнеры:Сша, Вермонт, Миддлбери КолледжЧехия, Брно, Университет имени МасарикаСловакия, Банска-Быстрица, Университет Матеа БэлаРоссия, Москва, Российский Новый Университет «РосНОУ»Китай, Шанхай, Лингвистический университет иностранных языковАрмения, Ереван, Армянский государственный педагогический университет им. Хачатура АбовянаГрузия, Батуми, Государственный Университет Шота РуставелиФонд «Международный виртуальный научно-образовательный центр»Рецензенты научно-практичского сборника:Клюканов Игорь Энгелевич, доктор филологических наук, профессор, член Российской коммуникативной ассоциации, профессор кафедры коммуникативных исследований Восточно-Вашингтонского университета, Чини, СШАГойхман Оскар Яковлевич, доктор педагогических наук, профессор, академик РАЕН, главный редактор журнала "Современная коммуникативистика" (рец. ВАК) и проч., РосНОУ, Москва, РоссияЧович Лариса Ивановна, доктор филологических наук, профессор, декан филологического факультета Панъевропейского университета (Босния и Герцеговина), Нове Сад, СербияII Всемирный конгресс в реальном и виртуальном пространстве «Восток-Запад: пересечения культур» /статьи, доклады II Всемирного конгресса в Японии 2019 года/ Япония, Киото, Университет Киото Сангё, издательство "Tanaka Print", Том I, 2019. – 732 с. ISBN 978-4-905726-36-4 официально выданное издательству "Tanaka Print", Япония. Научно-практический сборник входит в информационную библиотечную базу Университета Киото Сангё, JAIRO, NII, SCOPUSМатериалы II Всемирного конгресса рекомендованы к печати редакционной коллегией Университета Киото Сангё.Сборник предназначен для широкого круга специалистов гуманитарных дисциплин.Научный редактор: профессор Минасян Светлана Михаеловна(Михайловна)Тексты публикуются в авторской редакции без изменений© Svetlana Michaelovna (Michajlovna) Minasyan, 2019© Минасян Светлана Михаеловна (Михайловна), 2019©北上光志, 2019
著者
中野渡 達哉 鈴鴨 よしみ 神先 秀人 沖井 明 菅 俊光 出江 紳一
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.30-37, 2016 (Released:2016-02-20)
参考文献数
41

【目的】本研究の目的は,人工股関節置換術(以下,THA)後の健康関連QOLに対して機能的脚長差が影響を及ぼすまでの一連の障害構造モデルについてパス解析を用い検討することである。【方法】THA 後患者42名を対象に,術後3週の構造的脚長差と機能的脚長差,術後6ヵ月後の主観的脚長差,SF-36のサマリースコアを評価した。モデルへ投入する項目を選択するために単変量解析を行い,その後にパス係数とモデルの適合度を求めるためにパス解析を行った。【結果】モデルには機能的脚長差,主観的脚長差,身体的コンポーネント・サマリースコア(以下,PCS)が選択された。パス解析の結果,機能的脚長差は主観的脚長差に影響し,主観的脚長差はPCSに影響していることが示された。このモデルは十分な適合度を示した。【結論】THA後主観的脚長差をもち身体的健康関連QOLが低下した患者に対して,機能的脚長差に対する治療的介入が重要であることが示唆された。
著者
李 昀叡 白 柳爛 佐藤 浩一郎 寺内 文雄
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第65回春季研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.350-351, 2018 (Released:2018-06-21)

本研究では、プラスチックの感性価値を高めるために、フィラー(充填材)として天然有機材料を複合し、香りを有することで質感を向上させることを検討する。具体的には、プラスチックのフィラーを複合し、射出成形のサンプルを製作し、香りを有する表現を試みる。
著者
Shoko KONISHI Emi TAMAKI
出版者
The Japanese Society of Health and Human Ecology
雑誌
民族衛生 (ISSN:03689395)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.110-124, 2016-05-31 (Released:2016-06-22)
参考文献数
28
被引用文献数
2 6

目的:本研究の目的は,日本の既婚および未婚女性における避妊使用の傾向を明らかにすること,および妊娠企図の影響を調整したうえで,避妊の使用と関連する要因を明らかにすることである.方法:2014年に実施した横断調査である,生物人口学プロジェクトにおいて,男性パートナーがいると回答した1746人の女性(うち既婚1361人,未婚385人;年齢20-44歳)の避妊使用と妊娠企図(調査時点に妊娠を希望;将来妊娠を希望;妊娠を望んでいない)について解析を実施した.結果:既婚女性の64%,未婚女性の30%は調査時点あるいは将来も妊娠を希望していなかった.しかしそのうちわずか各39%と47%の女性しか,確実な避妊法(コンドームあるいは経口避妊薬の継続的な使用)を実施していなかった.多変量ロジスティック回帰分析によると,既婚および未婚の女性の双方について,将来妊娠を希望していること(vs. 調査時点で妊娠を希望していること)および大学卒業以上の学歴(vs. 高校卒業あるいはそれ以下)は,確実な避妊法の実施と有意な正の関連を示した.既婚女性に限ってみると,妊娠を望んでいなかった女性は,調査時点で妊娠を希望していた女性と比較して確実な避妊法を実施する傾向が強かった.一方,未婚女性では同様の関連はみられず,年齢が高いほど確実な避妊法を実施する割合が小さくなる傾向がみられた.結論:調査時点で妊娠を希望していない場合でも,未婚女性,既婚女性ともに確実な避妊法を実施していない者が多かった.これらの女性がどの程度,望まない妊娠のリスクに晒されているのかについて,今後の調査研究が必要である.
著者
佐藤 景 石渡 明
出版者
一般社団法人 日本鉱物科学会
雑誌
岩石鉱物科学 (ISSN:1345630X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.155-170, 2015 (Released:2015-06-27)
参考文献数
52

Ishikoshi Andesite is the Middle Miocene, amphibole-bearing, two pyroxene andesite lava flow located in the forearc area of the Northeast Japan arc, which covers the area of 8 km EW and 7 km NS and has the thickness of >180 m. In this study it is divided into peripheral lava (PL) and central lava (CL), which are distributed in the peripheral and central parts of the volcanic edifice, respectively. PL bears groundmass pigeonite or shows higher FeO*/MgO trend with fractionation and CL does not bear pigeonite and lower FeO*/MgO trend, therefore PL is tholeiitic and CL is calc-alkaline. PL shows petrological features that are compatible with crystallization differentiation. CL has several features that suggest magma mixing such as non-equilibrium plagioclase phenocrysts, but evidences for magma mixing are not robust. In comparison to similar lava flows, PL and CL seem to form a composite lava flow because clear geological boundary between PL and CL cannot be observed and FeO*/MgO ratio of CL tend to be higher in the marginal portion. We also find that two-pyroxene equilibrium temperature of CL (760-850 ℃)is lower than that of PL (970-990 ℃). CL should have been too viscous at this temperature (>1010 Pa·s in anhydrous state) to form a dike, thus it should have effused through the vent which PL formed to be composite lava flow with PL. Ishikoshi Andesite has columnar joints rather than platy joints. In comparison to other lava flows which have platy joints in Japan, it is possible that less anisotropic crystals, low eruption temperature (high viscosity) and/or large phenocryst size have prevented Ishikoshi Andesite from formation of foliation along which platy joints develop in the lava.