著者
狩野 佑記 中島 達夫
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.748-755, 2019-10-14

TwitterやFacebookなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)の誕生により, コミュニケーションに重みを置いた新たなソーシャルエンジニアリングの脅威が生じている. 本研究ではSNSにおけるソーシャルエンジニアリングを対策するために, 攻撃に繋がる投稿の拡散を防ぐことを目的とする. その提案手法として, 投稿をシェアするタイミングで投稿に対するポジティブな反応とネガティブな反応をユーザに対して提示を行う. 提案手法が効果的であることを確かめるために仮想SNSを制作し, 35名のユーザを対象に評価実験を行った. その結果, ポジティブな反応はシェアの要因とならないが投稿に対する印象を変え, ネガティブな反応はシェアの要因と密接に結びつき攻撃投稿の拡散を防ぐことができることが判明した.
著者
中本 正智
出版者
青土社
雑誌
ユリイカ (ISSN:13425641)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.p166-182, 1985-01
被引用文献数
1
著者
酒井 譲 山下 彰彦
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.67, no.659, pp.1093-1102, 2001-07-25 (Released:2008-02-21)
参考文献数
12
被引用文献数
11 7

As a meshless numerical analysis, particle methods are considered promising in the filed of fluid dynamics and structural analyses. SPH (Smoothed Particle Hydrodynamics), which has been mainly applied to super fast impact or collision problems, is expected to be a more powerful tool for general structural problems such as large deformation and general 3-dim structural problems of complex geometrical objects. However, the fundamental characteristics (accuracy and convergence of solution, effects of time increment and artificial viscosity, etc) of particle methods have not been clarified at all, which causes the fatal limitation of this method. This paper discussed the several numerical properties of SPH by comparing FEM results. It is shown that structural analysis by particle method (SPH) has relatively good accuracy, as well as good numerical convergence and stability in comparison with traditional method (finite element method) and is expected to be a sophisticated tool for a meshless structural analysis.
著者
NORNAN Davies
出版者
Collegivm Slavicvm Academiae Hokkaido
雑誌
Acta Slavica Iaponica (ISSN:02883503)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.79-87, 1986
著者
西堀 すき江
出版者
東海学園女子短期大学
雑誌
東海学園女子短期大学紀要 (ISSN:02858428)
巻号頁・発行日
no.35, pp.31-50, 1999-10
被引用文献数
1
著者
中嶋 清雄 黒梅 恭芳 竹内 政夫
出版者
The Kitakanto Medical Society
雑誌
北関東医学 (ISSN:00231908)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.161-173, 1976-03-30 (Released:2009-11-11)
参考文献数
29

Six cases of abdominal epilepsy were studied from viewpoint of food allergy and the following results were obtained.1. Through elimination and trial ingestion, food allergens were confirmed in all six cases. They were soybean in 6, milk in 2 and egg in 1.2. Irregular slow dysrhythmia was evidently decreased five days to a month after eliminating food allergens.3. Diffuse irregular slow dysrhythmia with seizure discharge was markedly increased four to twenty-four hours after giving food allergens.4. Threshold of activating agents for the EEG was obviously reduced after administering food allergens. In this way close relationship between abdominal epilepsy and food allergy was demonstrated.
著者
中山 一郎 天野 文雄 上畠 力 河内 厚郎 小島 美子 小林 範子 杉藤 美代子 高木 浩志 柳田 益造
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.14(1997-MUS-024), pp.93-100, 1998-02-13

本稿は、筆者らが遂行している、日本語の歌唱表現法に関する学際的研究の紹介である。日本語を洋楽的唱法で歌唱する場合、日本語としてのニュアンスや自然さが失われ、"何を言っているのか解らない"という深刻な事態を招いている。その克服には、古来、日本語の扱いに工夫を重ねて発展してきた伝統芸能(広義の邦楽)との歌唱表現法の比較が不可欠であると考えられるが、そのための方法論すら無い現状である。本研究は、共通の歌詞を、多数の人間国宝を含む、各ジャンルにおける最高クラスの演者に"歌い分け"を行わせ、得られた高品質の音声試料を音響分析することにより、邦楽と洋楽における歌唱表現法の普遍的な差異、及び同一性を科学的に明らかにすることを目的とする。本稿では、研究の具体的な方法論、予想される結果、及び研究の展望について述べる。
著者
樋口 由美子 森嶋 隆文
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.98, no.7, pp.721, 1988 (Released:2014-08-08)

帯状疱疹患者61例に髄液検査を行ない,髄膜炎現象とその臨床症状との相関や髄液所見の特徴,殊に,髄液細胞数や髄液中varicella zoster virus(VZV)CF抗体価の経時的変動について検索し,次の興味ある知見を得た.1)帯状疱疹患者の66%に髄膜炎現象がみられ,このうち,髄膜刺激症状を呈したのは30%にすぎなかった.2)髄膜炎現象を伴う症例の罹患部位は脳神経領域に限らず,約半数か脊髄神経領域であった.3)髄膜炎現象は汎発疹の有無や基礎疾患の合併とは相関しなかった.4)髄膜炎現象をみる症例の髄液所見に関し,髄液細胞増多は軽度~中等度であり,外観は水様透明,総蛋白は正常~上昇,Clや糖はほぼ正常で,ウイルス性髄膜炎の所見に一致していた.トリプトファン反応がしばしば陽性を示した.5)髄液細胞増多の程度と汎発疹や髄膜刺激症状の出現頻度とは必ずしも相関しなかった.6)症例の38%が急性8期に髄液細胞増多を示した.中等度以上の細胞増多群における髄液細胞数の経時的変動に関し,症例の80%で,髄液細胞数が1~2病週に最高値を示し,その1週後に急激に数を減じるが,その後の減少度は緩徐である.7)髄液中VZV CF抗体は急性期には出現せず,回復期には細胞増多群の63%が有意の上昇を示した.中等度以上の細胞増多群では,その出現頻度は88%と高率であった.髄液中VZVCF抗体価の経時的変動に関し,症例の70%が髄液細胞数の変動とほぼ同様のパターンを示し,第1~2病週に最高値を示し,第4病週には1倍未満となった.8)初回検査時の髄液細胞数は抗ヘルペスウイルス剤投与群では非投与群に比して有意の低値を示していた.
著者
鈴木 一男 スズキ カズオ
雑誌
樟蔭国文学
巻号頁・発行日
vol.17, pp.11-21, 1979-10-10
著者
渋谷 圭祐 谷添 秀樹 平川 辰博 飯村 和之 増田 暁雄 野田 秀夫 奥田 博志 金子 英之 杉浦 博明
出版者
The Institute of Image Information and Television Engineers
雑誌
映像情報メディア学会大会講演予稿集
巻号頁・発行日
pp.69, 2003 (Released:2004-03-26)

This paper presents development of a wide color gamut CRT display monitor that has 93[%] color gamut compare to NTSC color gamut. It provides the color gamut nearly equal to the Adobe RGB color space. In this paper we would like to report about a prototype of wide color gamut CRT display monitor. We compared color gamut of our prototype vs. a major standard color patches. And more we checked about the gamut change accrording to the viewing angle. We believe that our monitor is useful for soft proofing of DTP as replacement of conventional CRT displays.
著者
小山 沙都実 三吉 友美子 水野 暢子 皆川 敦子
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.2_211-2_217, 2019-06-20 (Released:2019-06-20)
参考文献数
33

目的:看護師再就職者が求める職場サポートを測定するための尺度を構成しその信頼性と妥当性を検討する。方法:141病院に再就職した看護師1,479人を対象に無記名自記式質問紙を用いた郵送調査を実施した。尺度案はフォーカス・グループとContent Validity Index at the Item Levelによる項目の検討を行い作成した。得られたデータについて探索的因子分析とCronbachのα 係数を算出した。結果:探索的因子分析を行った結果〔仕事サポート〕と〔精神的サポート〕〔適応準備サポート〕〔教育的サポート〕の4因子20項目からなる「看護師再就職者用職場サポート尺度」を構成した。尺度全体のCronbachのα 係数は .94であった。考察:Cronbachのα 係数と構成概念妥当性の検討から本尺度は一定の信頼性と妥当性を保持していると判断できた。
著者
清水 祐公子 大久保 章
出版者
国立研究開発法人産業技術総合研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

デュアルコム分光装置を用い、気体分子の振動回転スペクトル観測により温度計測を行う手法を提案し、研究を進めた。これは、気体分子の回転振動バンドの多数の吸収線の強度分布が、温度の関数となっていることを利用して温度を求める方法であり、我々はこの温度計測法を「Rotational state Distribution Thermometry: RDT」と名付けた。デュアルコム分光によりアセチレン分子の精密なスペクトルを得るとともに、RDT法により不確かさ1 K以下という良好な温度測定結果を得た。その一方で、RDT法において、分子種ごとの高精度な温度測定をおこなうためには、温度決定の不確かさをさらに低減させることが必要であった。そのため本年度は、偏波保持光ファイバーを用いた光コムによるスペクトル変化の抑制と、ガス分子の温度の精密制御を行った。通常は光コムからの出力をファイバアンプで増幅し高非線形ファイバーでスペクトルを拡大して分光に用いるが、偏波保持化により、ファイバーアンプを介さず広帯域化でき、周囲の環境(温度、気圧、振動等)の変化による偏波状態の変動を抑制することができた。また、分子温度の精密な制御をおこなうため、温度安定化モジュールの制作を行い、高精度に温度安定化可能な恒温槽に挿入した。恒温槽は液体循環式であり、- 30 oC~110 oCの温度範囲を約1~5 mKで制御した。直径15 mm、全長10 cmの分子が封入された吸収セルを銅製の均熱ブロックの中に設置し、50 mK程度で温度安定化させた。しかしながら、温度安定化されたセル内の分子から取得した吸収スペクトルのベースラインはまだ不完全であった。この原因は循環式水温層の振動によるものであると考えている。現在、振動の影響を直接受けない光ファイバー型のモジュールを製作している。これにより、1桁以上不確かさを低減させる。
著者
大和 洋輔 長谷川 夏輝 藤江 隼平 家光 素行
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2014, 2015

【はじめに,目的】動脈機能の低下は,冠動脈疾患や脳血管疾患,末梢動脈疾患などの循環器疾患の独立した危険因子である。身体活動量の低下は動脈機能を低下させるが,習慣的な有酸素性運動は動脈機能を改善させることが知られている(Circulation, 2000)。近年,低強度運動であるストレッチ運動が動脈機能に及ぼす影響について報告されており,ストレッチ運動が動脈機能を改善するという報告や(J Cardiovasc Prev Rehabil, 2008)改善しないという報告(J Hum Hypertens, 2013)があり,その影響については一致した見解が得られていない。本研究では,ストレッチ運動による動脈機能への影響を明らかにするために,単回の全身ストレッチ運動が動脈機能(動脈硬化度)に及ぼす影響について明らかにすることを目的とした。【方法】健常成人男性26名(年齢:20.8±1.7歳,身長:171.5±5.9 cm,体重:63.5±6.3 kg)を対象とした。ストレッチ運動は,全身(上腕二頭筋,上腕三頭筋,前腕屈筋群,前腕伸筋群,体幹屈筋群,体幹伸筋群,体幹回旋筋群,大腿四頭筋,ハムストリングス,下腿三頭筋)に対して約40分間のストレッチ運動を実施した。ストレッチ運動の種類はセルフでのスタティックストレッチ運動とし,ストレッチ運動の強度は疼痛のない範囲で全可動域を実施させた。また,コントロール施行としてストレッチ運動と同じ体位変換のみを同時間実施させた。ストレッチ運動とコントロール施行は1週間の間隔をあけてランダムに実施した。全身の動脈硬化度の指標として上腕-足首間(baPWV),中心および末梢の動脈硬化度の指標として頸動脈-大腿動脈間(cfPWV)および大腿動脈-足首間(faPWV)の脈波伝播速度を施行前と施行直後,15分後,30分後,60分後に測定した。また,収縮期血圧,拡張期血圧,心拍数も同時に測定した。統計処理は反復測定の二元配置分散分析を用い,有意水準は5%とした。【結果】baPWVおよびfaPWVは,ストレッチ運動施行前に比較して15分後と30分後で有意に低値を示した(p<0.01)が,60分後には施行前まで値が戻った。また,施行前に対するそれぞれの変化率(%)をみたところ,baPWVとfaPWVは,ストレッチ運動施行前に比較して15分後と30分後で有意に低値を示し(p<0.01),どちらも30分後が最も低値を示した。cfPWVではストレッチ運動施行による有意な変化は認められなかった。収縮期血圧,拡張期血圧,心拍数はストレッチ運動施行とコントロール施行間での有意な差はいずれも認められなかった。【考察】健常な若年男性における一過性の全身ストレッチ運動は,全身の動脈硬化度を改善させる可能性が示唆された。このストレッチ運動の効果には,中心よりも末梢の動脈硬化度の低下が関与している可能性が考えられる。これらの結果から,ストレッチ運動による動脈硬化度に及ぼす影響の機序として,ストレッチ部位の筋や動脈血管に対する伸張刺激が局所的に動脈機能を改善させたのかもしれない。【理学療法学研究としての意義】動脈機能を改善させる運動としてよく用いられるのは有酸素性運動トレーニングである。しかしながら,心血管疾患や脳血管疾患患者に対する急性期の理学療法では,早期から有酸素性運動を取り入れることは困難な場合がほとんどである。ストレッチ運動のような低強度の運動を早期の理学療法の運動プログラムに取り入れることで,有酸素性運動ができないような患者に対して動脈機能改善を目的としたアプローチが行える可能性がある。本研究は,臨床で動脈機能改善を目的とした運動プログラムとして活用するための一助になり得る結果であると考えられる。