1 0 0 0 OA 千鳥の曲 (一)

著者
吉沢 検校(二世)[作曲]
出版者
ビクター
巻号頁・発行日
1929-09
著者
石川 晴士
出版者
メディカル・サイエンス・インターナショナル
雑誌
LiSA (ISSN:13408836)
巻号頁・発行日
vol.21, no.11, pp.1032-1033, 2014-11-01

●換気血流比とはまず,一つの肺胞とそれを灌流する肺毛細血管の血流の組合せをイメージしてみよう。理想的な状態では,単位時間当たりに肺胞を出入り(換気)するガスの量と,肺毛細血管の血流量は一致し,換気血流比は1となる(図1A)。このとき,換気によって吸気時の肺胞内のガス組成は毛細血管内に比べて酸素分圧が高く,二酸化炭素分圧が低くなるため,圧勾配に従って二酸化炭素が毛細血管内から肺胞内に移動し,逆に酸素が肺胞内から毛細血管内に移動する。このガスの移動によって,一時的に肺胞内の二酸化炭素分圧は高く,酸素分圧は低くなるが,次の瞬間には換気が行われるので,肺胞内のガス組成は再びもとのレベルに戻る。このようにして換気が維持される限りは,肺胞内と毛細血管内のガス交換が続くことになる。 ところが,換気と血流の組合せは,このように理想的な状態にあるものばかりではない。例えば,気管支が血液や分泌物で閉塞すると,そこより末梢の肺胞では換気が行われなくなり,その結果,肺胞と毛細血管の間の圧勾配がなくなり(平衡状態)ガス交換が行われなくなる。これは血流が肺胞を素通りすることを意味しており,この状態を「シャント」と呼ぶ(図1B)。一方,換気は行われているにもかかわらず,何らかの理由で毛細血管の血流が途絶している状態を「死腔」と呼ぶ(図1C)。換気と血流の組合せのうち,シャントと死腔は最も極端な異常の例であり,それぞれ換気血流比はゼロと無限大の状態に相当する。
著者
建部 泰尚
出版者
岡山大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2016

【研究目的】小児難治性疾患である悪性腫瘍のうち白血病が最も多く、本研究対象の急性骨髄性白血病(AML)は約25%を占める。近年、染色体異常やそれに伴う遺伝子異常により予後を層別化して行う化学療法と造血幹細胞移植により予後は改善したが、一方で一部の再発・初発時治療抵抗例は予後不良であり、さらなる予後不良例の同定方法・代替治療の早期開発が望まれる。小児AMLでは、DNAプロモーター領域のメチル化によってがん抑制遺伝子の発現抑制されていることが報告されているが、その検討は十分ではない。そこで、本研究では小児AMLの予後不良群の同定するマーカーとして、また脱メチル化薬であるアザシチジンの奏効性を判断するコンパニオン診断マーカーとしてDNAメチル化が有用ではないのかと仮説をたて、その有用性について検討した。【研究方法】岡山大学病院小児科でAMLと診断された患児の初発期、寛解期、再発期それぞれから採取した骨髄よりQIAamp DNA mini kit(Qiagen社)を用いてDNAを抽出した。メチル化陽性コントロールとしてはHela細胞、陰性コントロールとしては健常小児DNAを用いた。25種類のがん抑制遺伝子中のメチル化を検出するMS-MLPA用プローブ(MRC-Holland社)を用いてPCRによって増幅後、シークエンサーにて検出を行った。さらに培養細胞とAML初代培養細胞を用いてMTSアッセイによってアザシチジンの抗腫瘍効果を検討し、リアルタイムPCRによって妥当性を検証した。【研究成果】小児AML患者21人の初発期検体よりCDKN2B, CADM1, TP73, CDH13, ESR1, APCのメチル化が検出された。一方で寛解期には全例メチル化は検出されなかった。21人中9人が再発していたが、再発期でメチル化が認められた遺伝子はCDKN2B, CADM1, ESR1, FHITであった。再発期に検出された4遺伝子のメチル化は治療抵抗性、あるいは再発に関与している可能性があり、予後不良マーカーとなる可能性が示唆された。これまでに我々はアザシチジンがAML細胞株に対して抗腫瘍活性を示し、DNA脱メチル化を引き起こすことを確認している。その再現性を確認した後、患者より得られるAML初代培養細胞で同様に得られるか評価しようと試みた。しかし、細胞の精製、腫瘍細胞数などの問題により系を確立するに至らなかった。
著者
吉野 純
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.25-33, 2014-07-20 (Released:2017-03-27)

本研究の目的は、「親の発達」という概念の構成要素を明らかにするとともに、子育て支援への適用可能性について検討することである。分析の方法はRodgersの概念分析のアプローチに基づき、属性、先行要件、帰結に関する記述について内容を分析した。「親の発達」の属性として、【関係の中で育まれる】、【子育てを通して生じる質的な変化】、【問題に取り組み乗り越える経験】、【子育てを通して進むプロセス】が抽出された。また、先行要件として、【個人の要因】、【個人を取り巻く環境】、【子ども、育児に対する意識】、【育児、家事行動】が抽出された。さらに、帰結は、【成長・発達感】、【自分の生き方を見つめる】、【人とのつながり】、【子どもの成長・発達】であった。分析結果から、「親の発達」の概念の定義とモデルケースを提示し、子育て支援において有用な概念であることが明らかになった。
著者
伊藤 哲司
出版者
The Japanese Group Dynamics Association
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.1-11, 1991-07-20 (Released:2010-02-26)
参考文献数
33
被引用文献数
2 2

本研究の目的は, 2者の相互作用場面でのノンバーバル行動の分析から, ノンバーバル行動の基本的な表出次元を検討することである。被験者の組合せの条件は (男性同士, 女性同士) × (初対面, 友人) の4つで, 各条件5組ずつを用いた。各被験者ペアには, 「アルバイト」について15分間会話をするよう教示し, その場面をビデオカメラによって録画をした。教示前の場面および15分の会話場面から2分ずつをサンプリングし, 8項目のノンバーバル行動 (視線・笑い・前傾姿勢・後傾姿勢・横向き・発話・沈黙・うなずき) と8項目のユニット的ノンバーバル行動 (相槌・笑い反応・話-反応・沈黙共調動作・模倣共調動作・追従共調動作・同時共調動作・反響姿勢) の頻度・総時間・平均時間 (反響姿勢を除いたユニット的ノンバーバル行動とうなずきは頻度のみ) を測定した。全行動変数の因子分析から, コンタクト・リラックス・接近・回避の4因子が抽出された。また, これらの因子に負荷の高い行動間の継起パターンを記述した継起分析から, 個人内で非コンタクト因子 (コンタクト因子の負の負荷の高い行動群) からコンタクト因子, コンタクト因子からリラックス因子, 回避因子から接近因子へ, それぞれ行動が連鎖しやすいことが見い出された。これらの結果を考察して, “コンタクト-非コンタクト”“リラックス-緊張”“接近-回避”の3次元をノンバーバル行動の基本的な表出次元と仮定した。これらの次元は, 心理的指標 (感情評定・相手の人物評定など) との相関から, それぞれ特徴づけられた。また, ノンバーバル行動の重要な機能を反映していると考えられる関与度は, 重回帰分析によって3次元の得点から73.4%が説明された。これらのことから, 仮定した3次元はノンバーバル行動の表出を説明するものとしての妥当性が支持された。ユニット的ノンバーバル行動を除いて分析した結果は, 全行動変数からの結果とほとんど違いはなかった。継起分析の結果から, 個人間では同一行動が繰り返される傾向が示され, 多くのノンバーバル行動がしばしばユニット的ノンバーバル行動を形成していることが示唆された。これが, ユニット的ノンバーバル行動から独自の意味を見い出すことができなかった原因であると推測された。
著者
越後 和典
出版者
滋賀大学経済学会
雑誌
彦根論叢 (ISSN:03875989)
巻号頁・発行日
no.第222・223号, pp.77-94, 1983-11
著者
川勝 一郎 津田 徹
出版者
一般社団法人 軽金属学会
雑誌
軽金属 (ISSN:04515994)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.83-88, 1979-03-31 (Released:2008-10-30)
参考文献数
6
被引用文献数
3 2

Effects of ultrasonic on capillary penetration of a solder, effects of oxide film thickness on the base metal on solderability and a relation between the output power and the wet area on a single sheet were examined. Al-1200 sheets 0.5mm in thickness were soldered at 420°C using a 95%Zn-5%Al soldering alloy and a 20kHz ultrasonic soldering equipment. The ultrasonic soldering is applicable to a wider gap than the conventional soldering. When the sheets are soldered at a capillary gap, an upper part of soldered joint is incompletely joined showing apparent wetting. If the dipped sheet is single one, no apparent wetting is found. The thicker the oxide film, the wider the part of apparent wetting. The wet area on the single sheet is in accordance with a logarithmic law in relation to the dipping time.
著者
川上 永子 堀 芽実 濱元 一美 杉原 勝美 Eiko Kawakami Megumi Hori Kazumi Hamamoto Katsumi Sugihara
雑誌
四條畷学園大学リハビリテーション学部紀要 = Annual reports of Faculty of Rehabilitation, Shijonawate Gakuen University
巻号頁・発行日
vol.6, pp.37-41, 2010

著者は先行研究にて、歯磨きの専門家でない作業療法士が歯磨き訓練を実施する際の具体的な訓練方法を提案した. その方法は1.歯磨き訓練マニュアルによる個別指導、2.手鏡を用いた視覚的フィードバックによる個別指導の2点であった. 今回、もともと左利きで69歳時に左片麻痺、71歳時に右片麻痺を呈した症例を対象に歯磨き訓練を実施した. 症例は69歳時の左片麻痺発症時に右手への利き手交換にてADLは自立していたが、71歳時の発症にて右片麻痺の方が重度であったために、再度機能低下した左手でのADL獲得をもとめられている. 歯磨き訓練内容については前回の報告とほぼ同様の方法を用いた. ただし、実施期間は3ヶ月としOTRが直接指導するのは週5回とした. 判定は歯科衛生士によるO'Learyのプラークコントロールレコードにより口腔内の磨き残しを算出した. その結果、口腔内の磨き残しが顕著に減少し、口腔機能も改善したので考察を含め報告する.
著者
平石 界 池田 功毅 中西 大輔 横田 晋大
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

2017年度は、「評価的条件付けによる風評被害の導出」実験、「確率見積りバイアスの検討」実験を進めつつ、本研究プロジェクトの基盤となった前プロジェクトによって収集したWeb調査データに継続させる形で本プロジェクトで収集したWeb調査データを合わせた分析を行った。「評価的条件付けによる風評被害の導出」実験については、分担研究者の池田(学振/中京大学)のもと、ネガティブな評価条件づけと脳波測定を組み合わせた実験のセッティングを進めた。「確率見積りバイアスの検討」実験について、前年度に作成した実験プログラムを用いて、クラウドソーシングを用いて一般サンプルからのデータ収集の予備実験を行った。大学生を対象とした実験室実験の場合と異なり、クラウドソーシングならではの問題点が浮かび上がる一方、より優れた実験デザインでの実施が可能となることが示されたため、実験プログラムのアップデートを進めた。2013年度より継続して、福島第一原発事故に関連して、放射能リスク認知にかんするWeb調査を行ってきた。2014年3月以来、2017年2月まで。放射能を含む様々な種類のリスク認知にかんして、同一サンプルからの、福島第一原発事故の3年後、4年後、6年後の継続データを取得してきたが、6年を経てもなお放射能へのリスク認知にほとんど変化は生じていないことが示された(池田・平石・中西・横田, 2017)。この知見の頑健さを確認するために、異なるサンプルに対して同一項目のWeb調査を2018年3月に実施した。一方、放射能リスク認知への科学リテラシーの影響については、3度のWeb調査を経て、一貫してリテラシーの高さが偏ったリスク認知を低減させないという結果が得られている(中西・横田・井川, 2017)。本知見については論文を投稿中である。
著者
野村 聡 塩谷 猛 渋谷 哲男 内間 久隆 鈴木 英之 内田 英二
出版者
日本外科系連合学会
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.50-54, 2011 (Released:2012-02-25)
参考文献数
10
被引用文献数
1

症例は56歳,男性.主訴は気尿,糞尿.腹部CT検査で膀胱内にガス像と膀胱に癒着するS状結腸を認めた.注腸造影検査では上行結腸とS状結腸に多発する憩室,更にS状結腸狭窄と同部位から膀胱内へ造影剤の流出を認めた.S状結腸憩室炎による結腸膀胱瘻と診断し,手術療法をすすめたが,仕事上の都合により保存的治療を希望し,内視鏡的バルーン拡張術を施行した.一時的に症状は改善したが,糞尿が増悪したため,S状結腸切除,膀胱部分切除術を施行した.病理組織学的にもS状結腸憩室炎に伴う結腸膀胱瘻と診断された.結腸膀胱瘻の根治には手術が必要と考えられた症例を経験した.
著者
飯塚 和之
出版者
小樽商科大学
雑誌
商学討究 (ISSN:04748638)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1/2/3, pp.373-397, 1987-01-25
著者
前田 陽一郎
出版者
東京大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
2000

向精神薬誘発性と考えられる鼻閉について(目的)日常診療において、鼻閉を愁訴として来院する患者さんの中に向精神薬を長期にわたり使用し、鼻閉コントロールが困難となる症例に対し、多面的な検討を行った。(方法)向精神薬を長期にわたって使用している症例につき、その前鼻鏡所見、5000倍ノルアドレナリン経鼻投与前後における鼻腔通気性の変化、CT所見、採取した鼻粘膜の病理所見およびその粘膜収縮力の評価を行った。なお、鼻腔通気性の変化はacoustic rhinometryにより測定し、粘膜収縮力の評価はin vitro bioassay法を使用し、肥厚性鼻炎症例の鼻粘膜(通常のヒト鼻粘膜)と比較した。(結果)前鼻鏡では著しい粘膜肥厚を認めた。ノルアドレナリン投与前および5分後のacoustic rhinometry所見では、C-notchの断面積や鼻腔容積に影響をほとんど与えなかった。また、CT所見では著しい下鼻甲介の腫脹を認めた。採取した鼻粘膜の病理所見では腺組織周囲に細胞浸潤を認め、粘膜固有層は著しく増生した線維化組織および浮腫を認めた。粘膜収縮力は手術的に切除された標本にノルアドレナリンを投与してそのdose-response curveを比較検討したが、向精神薬使用症例は肥厚性鼻炎症例に比較して収縮閾値の上昇と最大収縮力が低下していた。(考察)クロルプロマジンを代表とするフェノチアジン系抗精神薬は強いα1受容体遮断作用を有しており、この薬理作用がヒト鼻粘膜の収縮作用低下をおこす引き金になったと推察される。また、鼻粘膜に線維化を引き起こした症例などでは通常の鼻粘膜浮腫を改善する薬剤の効果は期待できないため、手術治療のよい適応になると考えた。
著者
安部豊 編
出版者
好文社
巻号頁・発行日
vol.第6輯 (中村雁治郎), 1919
著者
仲 克己 渡来 仁
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.273-279, 2006-10-01 (Released:2010-02-09)
参考文献数
11

We investigated the bacterial contamination of writing tools used in five facilities providing meals for school-children that were examined in 2003. Bacterial contmaination by Staphylococcus aureus (S. aureus), Campylobacter jejuni and Bacillus cereus (B. cereus) was respectively detected in the writing tools of four facilities (80.0%), one facility (20.0%) and three facilities (60.0%). The bacterial contamination of writing tools was further investigated in 12 more facilities in 2004. Escherichia coli (E. coil), S. aureus and B. cereus were respectively detected in the writing tools of six facilities (50.0%), ten facilities (83.3%) and five facilities (41.7%). Bacterial contamination of the fingers before and after writing records of the cooking process was also examined. E. coli was detected on the fingers, which had been washed with an antiseptic solution, before recording the cooking process, S. aureus was detected on the fingers after recording the cooking process, and B. cereus were detected on the fingers both before and after recording the cooking process. A questionnaire survey of basic hygiene management showed that, while both dietitians and cooking staff were uneasy about bacterial contamination of the writing tools, many of them did not disinfect these writing tools with an antiseptic solution.
著者
岡 淳平
出版者
無機マテリアル学会
雑誌
石膏と石灰 (ISSN:21854351)
巻号頁・発行日
vol.1968, no.92, pp.15-23, 1968-01-01 (Released:2011-03-07)
参考文献数
4
著者
史学会 編
出版者
富山房
巻号頁・発行日
vol.上卷, 1939