著者
山田 智子 大場 修
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.76, no.660, pp.465-474, 2011-02-28 (Released:2011-03-31)
参考文献数
1

In this paper, we found the following things as a result of analyzing the structure and the material in the buildings of 29 silk factories of GUNZE Raw Silk Mfg. Co., Ltd. taken at the end of March 1932. In the silk factories that had operated from 1923 until the economic depression, the large buildings like the reverse mills and the dining facilities were built of RC. Dry mills were chiefly built of steel because they had long dry rooms of brick inside. After the economic depression, the majority of factories were built of wood. RC was used only for fire walls. The structures and the specifications were changed for the region as in the wooden shingle roofing in the snowy country and the one-storied construction of the women's dormitory to accommodate the installation of Korean style stoves in colonial Korea. The company's construction section completed its modernization when Saito Hattori joined in 1923 and contributed to the introduction of new technology.
著者
Yuta Sato Daiji Nagayama Atsuhito Saiki Rena Watanabe Yasuhiro Watanabe Haruki Imamura Takashi Yamaguchi Noriko Ban Hidetoshi Kawana Ayako Nagumo Masahiro Ohira Kei Endo Takumi Kurosu Takanobu Tomaru Kohji Shirai Ichiro Tatsuno
出版者
Japan Atherosclerosis Society
雑誌
Journal of Atherosclerosis and Thrombosis (ISSN:13403478)
巻号頁・発行日
pp.31385, (Released:2015-12-02)
参考文献数
41
被引用文献数
34 82

Aim: We investigated whether cardio-ankle vascular index (CAVI), an arterial stiffness marker, independently predicts future cardiovascular events in subjects with metabolic disorders.Methods: 1562 outpatients underwent CAVI between April 2004 and March 2006 at Toho University, Sakura Medical Center in Chiba, Japan. Patients who already had cardiovascular events at baseline, patients with low ankle brachial index (<0.9), and patients with atrial fibrillation were excluded. After exclusion, 1080 subjects with metabolic disorders including diabetes mellitus, hypertension and dyslipidemia were screened and followed prospectively.Results: Eventually, 1003 subjects (92.9% of 1,080 subjects) followed until March 2012 (follow-up duration 6.7±1.6 years) were analyzed. During the observation period, 90 subjects had new-onset myocardial infarction or angina pectoris confirmed by angiography. All subjects were stratified into quartiles by baseline CAVI (Q1: CAVI ≤8.27, Q2: CAVI 8.28-9.19, Q3: CAVI 9.20-10.08, Q4: CAVI ≥10.09). Age, male ratio and future cardiovascular events increased as CAVI quartile became higher. In Cox proportional hazards regression analysis, the factors independently associated with higher risk of future cardiovascular events were every 1.0 increment of CAVI [hazard ratio (HR) 1.126, p= 0.039], male gender (HR 2.276, p=0.001), smoking (HR 1.846, p=0.007), diabetes mellitus (HR 1.702,p=0.020), and hypertension (HR 1.682, p=0.023).Conclusion: In individuals with metabolic disorders, CAVI was a predictor of future cardiovascular events, independent of traditional coronary risk factors. CAVI is a potentially valuable tool to identify persons likely to benefit from more intensive therapeutic approaches.
著者
中村 洋 佐藤 是孝
出版者
愛知学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

ECMの分解において重要視されている酵素の1つであるMMPsとその共通の内因性阻害因子であるTIMPsのバランスの崩壊は、組織破壊の進行の重要なポイントとなっている。これまでに根尖性歯周炎関連細菌がMMP-1やMMP-9を活性化することは報告されているが、プロMMP-2の活性化およびTIMPsの不活性化についての報告は少ないので本研究で検索する。1)MMP-2活性の測定 各SBE共存下で培養したPL細胞培養上清中のMMP-2活性と、各SBEをHT1080細胞培養上清と反応したものをゼラチンザイモグラムで解析した。その結果、両実験ともにP.gingivalisSBE添加群では、活性型MMP-2と考えられるバンドの出現を認めた。2)TIMP-1量およびTIMP-2量の測定 TIMP-1量はKodamaらがそれぞれ開発したEIA法にて測定した。その結果、PL細胞培養上清ではP.gingivalis SBE添加群ではTIMP-1を検出できなかった。また、HT1080細胞培養上清とP.gingivalis SBEとの反応では、TIMP-1,2量はP.gingivalis SBEの濃度依存的に減少傾向が認められた。3)TIMP-1活性の測定 精製TIMP-1と各SBEを反応させ,反応液中に残存するTIMP-1活性をMMP-1およびMMP-2に対する阻害活性として測定した。P.gingivalisのSBEは、TIMP-1のMMP-1阻害活性を低下させた。また、リバースザイモグラム法にてMMP-2に対するTIMP-1の阻害活性を検索した。コントロールに比べて、P.gingivalisSBE添加群の場合には、その活性バンドの著しい減少(MMP-2に対する阻害活性)を認めた。
著者
新部 元暉 阿部 誠
出版者
秋田県立大学
雑誌
秋田県立大学学生自主研究研究成果
巻号頁・発行日
vol.平成29年度, 2018-06
著者
金澤 伸雄 有馬 和彦 井田 弘明 吉浦 孝一郎 古川 福実
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.388-400, 2011 (Released:2011-10-31)
参考文献数
44
被引用文献数
3 4

中條—西村症候群(ORPHA 2615, MIM 256040)は,幼小児期に凍瘡様皮疹で発症し,弛張熱や結節性紅斑様皮疹を伴いながら,次第に顔面・上肢を中心とした上半身のやせと拘縮を伴う長く節くれだった指趾が明らかになる特異な遺伝性炎症・消耗性疾患である.和歌山,大阪を中心とした関西と東北,関東地方に偏在し,30例近い報告がある.全国疫学調査で生存が確認された関西の10症例に加え,新規幼児例が和歌山で見出され,今後も増える可能性がある.長らく原因不明であったが,ホモ接合マッピングにより,免疫プロテアソームβ5iサブユニットをコードするPSMB8遺伝子のホモ変異が同定された.患者由来細胞,組織の検討により,本疾患ではプロテアソーム機能不全のためにユビキチン化,酸化蛋白質が蓄積することによって,p38 MAPK経路が過剰に活性化しIL-6が過剰に産生されることが示唆された.最近,欧米からもPSMB8遺伝子変異を伴う類症が報告され,遺伝性自己炎症疾患の新たなカテゴリーであるプロテアソーム不全症が世界に分布することが明らかになりつつある.
著者
北海道庁 編
出版者
北海道庁
巻号頁・発行日
vol.第37回 第1巻 (土地戸口其他), 1935
著者
勝瀬 大海
出版者
横浜市立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-28

まず、前頭葉側頭葉変性症(FTLD)様の症状を呈した非定型な症例として3例のNasu-Hakola病とハンチントン舞踏病に神経線維腫症Ⅰ型を合併した1例について臨床病理学的特徴をまとめ報告した。次に66例のFTLDについて臨床病理学的特徴をまとめた。その結果、FTLD-TDPの臨床症状は多様だが亜型によって症状が異なる傾向がみられた。さらにFTLDの原因タンパクの1つであるFUS proteinは神経細胞の核内や樹状突起の後シナプスに存在し、FUS顆粒の量が増加していることが病態と関連しているのではないかと考えられた。
著者
塚本 賢治 弘中 武 園山 輝久 野中 雅彦 牧野 弘之 岡 隆宏 鴻巣 寛 山谷 和則
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.19, no.11, pp.2215-2221, 1986 (Released:2011-03-02)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

肝切除後の形態的, 機能的肝再生を知る目的で, 肝切除23例を対象とし, Computed tomography (以下CTと略す) を用い肝体積を経時的に反復測定し, 経時的に行った肝機能検査と比較検討した.非硬変大量切除例においては肝体積の回復は復元率平均82%, 機能的にもほぼ術前値に復した.中少量切除例において, 非硬変例は体積の有意な回復は示さなかったが, 機能的には術前値に復した.しかし, 硬変例では有意な体積の回復があるにもかかわらず, 機能的には術前値に復さず, 硬変中少量切除例は形態的には再生しても機能的な再生は不良であった.
著者
来栖 三郎
出版者
法学協会事務所
雑誌
法学協会雑誌 (ISSN:00226815)
巻号頁・発行日
vol.68, no.5, pp.16-37, 1950-05
著者
飯田昭人 水野君平 加藤弘通
出版者
日本教育心理学会
雑誌
日本教育心理学会第61回総会
巻号頁・発行日
2019-08-29

問題と目的 本研究では,「子どもの貧困対策に関する大綱」に謳われている「教育の支援」に焦点を当て,保育現場や学校で働いている保育士や教職員等を対象に,子どもの貧困への意識について,(1)子どもの貧困状況の捉え方,(2)貧困状況にある子どもの困難の捉え方の2点について明らかにするために,支援者に向けての質問紙調査を実施した。方 法調査協力者と調査時期 A市内の小学校全18校,中学校全8校(私立中を除く),保育施設(保育園,幼稚園,認定こども園,小規模保育施設,事業所内保育施設,家庭的保育施設)27施設の合計53施設の保育関係者,教職員を対象にした。有効回答数は,小学校15校283件(72.0%),中学校8校188件(82.8%),保育施設18施設213件(56.8%),合計41施設684件(68.7%)であった。調査時期は2017年12月から2018年1月であった。調査内容 「滋賀県『子どもの貧困』対策のための支援者調査」(滋賀県・龍谷大学, 2016)を参考に調査票を作成した。まず「子どもの貧困状況の捉え方」に関する9項目を尋ねた(回答は「まったく深刻ではない;1点」―「非常に深刻である;5点」の5件法)。また,「貧困状況にある子どもの困難についての捉え方」に関する13項目を尋ねた(回答は「まったく当てはまらない;1点」―「とても当てはまる;5点」の5件法に,「子どもの年齢が低くてわからない」も設定した)。その他の質問項目も尋ねたが,本報告では省略する。結 果 「子どもの貧困状況の捉え方」および,「貧困状況にある子どもの困難についての捉え方」(因子負荷量の低さやダブルローディングで5項目を除外)について,因子分析(最尤法・プロマックス回転)の結果と各因子におけるα係数,負荷量,因子間相関はTable 1,Table 2のとおりである。考 察 子どもの貧困の捉え方を,「基本となる生活基盤の不安定さ」と,各種支援費を受給しなければ生活が安定しない,「家庭の経済的困窮」の2点に集約された。貧困状況にある子どもの困難についての捉え方において,主に「子どもの生活面から生じる心身の健康的側面」と,「子どもの学力面」に大別された。 公益財団法人子どもの貧困対策センターあすのば(2016)が,貧困問題を「貧」(低所得などの経済的問題」と「困」(一人ひとりの困りごと)に分け,家庭の「貧」を改善するだけではなく,子どもたちの「困」も支援していくことの必要性を述べている。今回,Table 1では「貧」について,Table 2では「困」についての捉え方を明らかにした。特に,「困」については,保育施設や小中学校というフィールド(現場)で,関係機関と連携しながら対処していくことが求められると考える。
著者
内藤良一
雑誌
日本産科婦人科学会雑誌
巻号頁・発行日
vol.15, no.11, pp.1-4, 1963
被引用文献数
1