著者
重光 雅仁 渡辺 豊 山中 康裕 本多 牧生
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.24, 2007

西部北太平洋亜寒帯域のtwilight zone(有光層下から1000mまで)における沈降粒子中窒素の分解過程とそれが窒素同位体比に及ぼす影響について知見を得ることを目的とした。沈降粒子は、セジメントトラップにより、2005年3月20日から9月18日にわたり、水深150m、540m、1000mにおいて採取された。サンプリング間隔は、7日あるいは14日である。解析に際して、150mにおける沈降粒子束を初期値として、540m、1000mの沈降粒子束を復元できる単純な沈降モデルを作成した。本モデルでは、1) 粒子は凝集し、全成分が同時に沈降すること、2) 主成分のうち、有機物、炭酸カルシウム、オパールは沈降過程において分解すること、3) 深度が増すにつれて沈降速度が速くなること、4) バラスト鉱物(炭酸カルシウム、オパール、陸起源物質)は分解しない一定の有機物を有すること、を仮定した。本モデルを用いて上記解析を行ったので報告する。

1 0 0 0 OA 支那語の手紙

著者
石山福治 著
出版者
大学書林
巻号頁・発行日
1938
著者
萩谷 昌己
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.210, 2003-02-15
著者
重田 芙由子 山本 昌彦 吉田 友英 野村 俊之 高澤 玲緒 池宮城 慶寛
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.101, no.9, pp.679-683, 2008-09-01 (Released:2011-10-07)
参考文献数
17
被引用文献数
2

Otolaryngologists frequently encounter nasal foreign bodies, particularly among children. Button alkaline batteries are dangerous because they cause rapid tissue destruction on contact with moist tissue. We encountered a case in which a button alkaline battery was accidentally trapped in the nasal cavity, causing perforation of the nasal septum.
著者
豊田 弘司 川﨑 弥生
出版者
奈良教育大学次世代教員養成センター
雑誌
次世代教員養成センター研究紀要 = Bulletin of Teacher Education Center for the Future Generation (ISSN:21893039)
巻号頁・発行日
no.3, pp.23-30, 2017-03

研究Ⅰでは、豊田(2016)と同じく、大学生を対象にして、努力して成功した場合、努力せず成功した場合、努力したが失敗した場合、及び努力せず失敗した場合を設定した。そしてその際に、感情、原因帰属、及び次への意欲を評定させた。その結果、努力帰属評定値と意欲度評定値との間に正の相関関係が認められた。これにより、努力帰属が動機づけを導くことが示唆された。また、努力と結果が随伴している場面で努力帰属が高まり、随伴していない場面で他の帰属傾向の高まることが明らかにされた。研究Ⅱでは、参加者の個人差要因として、随伴経験量と努力帰属との関係を検討した。その結果、随伴経験量と努力帰属評定値の間に正の相関は認められなかった。しかし、豊田(2016)と同様に、随伴経験量と意欲度評定値の間に正の相関が認められた。研究ⅠとⅡを通して性差が認められたので、原因帰属の指導において性差を考慮することの必要性が議論された。
著者
中島 林彦
出版者
日経サイエンス ; 1990-
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.42-51, 2017-05

太陽系に最も近いアルファ・ケンタウリ星は南天の夜空でひときわ明るく輝く単独星として肉眼では見えるが,実は連星で,少し離れたところにある肉眼で見えないほど暗い赤色矮星プロキシマ・ケンタウリとも重力的に結びついて全体として三重連星を構成している。昨年,この赤色矮星に,地球に近いサイズの岩石惑星とみられる惑星プロキシマ・ケンタウリb(プ
著者
本廣 孝 河野 信晴 富永 薫 石本 耕治 原田 素彦 中島 哲也 今井 昌一 西山 亨
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.49, no.7, pp.296-305, 1975-07-20 (Released:2011-09-07)
参考文献数
9

Urinary tract infection in children is a world-wide problem and some management is required in correct bacteriological diagnosis. Recently, dip-slide culture method is conveniently used in Europe for systematic screening of bacteriuria and its reliability for detection of bacteriuria has been reported by many investigators.The authors tested the accuracy of a dip-slide system “Uromedium” developed in our country by comparing the results with that from the pour-plate method.In 57 to 100 percent of 545 cases, results obtained from Uromedium were accorded with that from the pour-plate method, and the specificity of Uromedium was estimated 73 percent. Bacterial numbers in urine specimens determined by both method ranged below 102 to over 106 per ml and several species of gram-positive cocci, gram-negative bacilli, and fungus were isolated. For all the organisms linear regressive lines were obtained between bacterial numbers determined by both methods and the coefficients (γ) were 0.82 to 0.98. These findings suggest that “Uromedium” is a satisfactory method for systematic screening of bacteriuria and diagnosis of urinary tract infection.
著者
笹岡 利安 和田 努 恒枝 宏史
出版者
富山大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

閉経期の情動と糖代謝調節の異常におけるエストロゲンとオレキシンの意義を検討した。雌性マウスでは、雄性とは異なり、高脂肪食負荷による代謝異常から防御された。雌性ではオレキシンが欠損したときのみ糖代謝異常を呈した。高脂肪食負荷した卵巣摘出-オレキシン欠損マウスはさらに過度の体重増加および耐糖能異常を呈した。そこで、高脂肪食負荷した卵巣摘出マウスにエストロゲンを脳室内投与すると耐糖能は改善した。しかし、高脂肪食負荷した卵巣摘出-オレキシン欠損マウスではエストロゲンによる耐糖能改善作用は消失した。以上より、雌性マウスの糖・エネルギー恒常性はエストロゲンとオレキシンの両者により維持されることを示した。
著者
森脇 義弘 杉山 貢
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.287-290, 2008 (Released:2008-09-18)
参考文献数
17
被引用文献数
2 1

鍼治療後の両側気胸症例を経験した。58歳の女性,体調不良に対し頸部から腰部にかけて約20箇所の鍼治療直後に胸部違和感,呼吸困難感自覚し,救急搬送された。意識清明,血圧200/110mmHg,脈拍数151回/分,呼吸数36回/分,苦悶様顔貌,発汗著明であったが,チアノーゼや気道狭窄音,呼吸音の左右差はなく,心臓超音波,心電図で異常なく,血液検査でも白血球上昇以外異常はなく,動脈血ガス分析(酸素10l/分)はpH7.215,Pao2118.7mmHg,Pco263.9mmHgであった。前医鍼灸院から情報を得て,胸部単純X線検査で両側気胸と診断,両側胸腔ドレナージを施行した。血液ガス分析はpH7.326,Pao2181.6mmHg,Pco242.8mmHgと改善,症状も消失し,第13病日退院となった。考察・結論:気胸など鍼治療の合併症が生じると鍼治療担当者とは別の医師が治療を行うことになるが,鍼治療合併症に対する対応体制は未発達である。今後は,鍼治療時のインフォームドコンセントの充実と合併症時の鍼灸治療者と救急医療機関との連携あるシステム構築が必要と思われた。
著者
古明地 正俊 佐々木 繁 尾崎 暢 佐藤 龍哉 太田 善之
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)
巻号頁・発行日
vol.1987, no.50, pp.1-8, 1987-07-23

本報告は,カラー画像をビデレートで処理できる画像処理システム『韋駄天/カラー』に関するものである。このシステムは,筆者らが提案した『構造可変型パイプラインアーキテクチャ』に基づいた3組の処理ユニットを並列に動作させることにより,高速性を実現した。さらに,カラーを構成するRGBの各画像を相互に演算できるカラー処理モジュール,動的に任意領域の抽出ができるマスクモジュール,画像の特徴量を算出できるモジュールを開発したことにより,カラー動画像特有の処理にも柔軟に対応できる構成になっている。また,実際にカラー動画像を処理することで,本システムの有効性を確認した。We have already developed an image processing system "IDATEN", which can process time-varying monochrome images at video rate, based on a reconfigurable pipeline architecture that we proposed. This paper describes the improvements of this architecture and the protorype for time-varying color images. To realize this, we have newly developed three kinds of processing modules: color coordinate transforming modules, dynamic masking modules for extracting specified regions, and feature extraction modules. To keep the same processing rate for color images, the system was designed with three processing units which operate in parallel. The experimental results verify that the system is effective for time-varying color image processing.
著者
宮本 春奈 塩田 さやか 貴家 仁志
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2019-MUS-123, no.28, pp.1-5, 2019-06-15

本論文では,x-vector に基づく話者照合システムにおいて帯域拡張法を用いて生成した広帯域音声によるデータ拡張に着目する.x-vector に基づく話者照合システムにおけるデータ拡張には,様々なノイズを加えるだけでなく,狭帯域音声をアップサンプリングしたデータ,またアップサンプリングしたデータと帯域拡張データとを混ぜ合わせて学習に用いるものがこれまでに報告されており,さらに DNN による帯域拡張を用いたデータ拡張についても報告されている.一方近年,帯域拡張法の一つとして非線形帯域拡張法 (N-BWE) が提案されている.N-BWE はモデル学習を行わず,計算量が非常に軽い手法として提案された.N-BWE は単純な非線形関数とフィルタのみで構成されているにも関わらず,話者照合の等価エラー率 (EER) と二乗平均平方根対数スペクトル歪みそれぞれにおいて高い性能を得られることが報告されている.そこで本論文では,x-vector に基づく話者照合システムを構築する際に,N-BWE を適用した音声を拡張データとして使用して実験を行った.実験結果より,アップサンプリングした音声と N-BWE で帯域拡張した音声を拡張データとして加えて学習を行った結果,アップサンプリングした音声のみを拡張データとして用いたシステムと比較して EER のエラー改善率は 24.5% を達成した.