著者
三柴 良和 吉多 誠児 岩崎 伸二 林 美樹 広瀕 拓
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.687-688, 1997-09-24

運用管理業務における管理者は監視結果の警告や諸情報に基づいて, 対応作業を行うことになるが, 管理者の対応作業は定型化が難しい事もあり, ツールによる支援があまり行われていない。また, 分散システム環境ではシステムの巨大化に伴い複数の管理者で分担して管理する事が多くなり, そのため管理者間での情報交換がスムーズに行われる事が管理作業を進める上で重要な要素になっている。複数管理者での管理作業で問題になるのは, 作業分担による情報の分断と不明確な責任範囲である。問題を抱えた管理者は, 自分では解決出来ない場合, 他の管理者に情報提供等の作業を依頼する事が考えられる。その場合に, 依頼を受けた管理者はさらに他の管理者に依頼をするなどして, 作業責任が不明瞭になっていく。そこで, 管理者同士のやり取りを, システムが畜積・公開を行う事で, 情報の共有・作業責任の明確化を行い, 問題解決の支援を行う。本研究では管理者間の協調作業と作業責任の明確化を重視した問題解決支援の仕組みを, 特に迅速さが要求される障害対応作業の支援として適用した。
著者
小鷹 研理
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

筆者の研究室は, 2016年以降, HMDを使って腕または脚が伸縮する感覚を誘発する研究(Elastic Limb(s) Illusion)を継続的にすすめている. このプロジェクトの中で. これまでに4つの異なるシステムを考案してきたが, いずれについても, 運動学的な力学作用(引っ張る/引っ張られる, 押し込む/押し込まれる)と, 見かけ上の四肢の長さの伸張との動的な関連付けをベースとし, それらの作用量を体重計の値を通して見積もる点で共通している. これらの4つのシステムは, 過去に様々な展示会で出展され, 錯覚の誘発に関して極めて個人差の少ない手法であることを示してきたが, 個々のシステムについて得られている効果の認知的根拠および, 各システム相互の関連について, これまでに俯瞰的に論じる機会がなかった. 本稿では, 4つのシステムをあらためて概観し, 他の研究者によって報告されている関連研究と比較しながら, Elastic Limb(s) Illusion研究の学術的な展望を議論する。

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著者
星野, 文良
出版者
酒井梅斎写
巻号頁・発行日
1881
著者
安倍 俊廣
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.440, pp.41-44, 2011-06

大阪・御堂筋線長居駅から徒歩3分。住宅街の一角に焼き鳥店「炭火美酒処 ちょび」はある。近くに地元商店街もあり、悪くない立地だ。平日でも夜8時を過ぎるころには、31ある席のほとんどが埋まる。 お客の目当ては朝引きの大山鶏を使いながら、1本105円からと手ごろな焼き鳥。そして、1杯500円台からと、こちらもリーズナブルな焼酎。
著者
松田 崇弘
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第57回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.1068-1071, 2014 (Released:2016-03-02)

ネットワーク計測技術は,ネットワーク設計や信頼性確保のために必要不可欠な技術である.本稿では,ネットワーク内部に発生した故障箇所や異常トラヒックの発生を検出するためのネットワーク計測技術について紹介する.
著者
青木 正哉 向原 伸彦 吉田 正人 村上 博久 邉見 宗一郎 松島 峻介 西岡 成知 森本 直人 本多 祐 中桐 啓太郎
出版者
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
雑誌
日本心臓血管外科学会雑誌 (ISSN:02851474)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.391-394, 2013

症例は71歳男性,201×年2月22日に他院にて腹部大動脈瘤破裂に対し人工血管置換術が施行された.術後3カ月目,外来の採血検査でHb 7.0 g/dlの貧血を認めたため,再入院となった.CTならびに上部消化管内視鏡検査にて,Aortoenteric Fistula(以下AEF)と診断され,手術目的にて当科転院となった.手術待機中に,吐・下血後,出血性ショックとなり,緊急でステントグラフトによる血管内治療(Endovascular aneurysm repair : EVAR)を施行した.術後,感染の再燃や消化管出血も認めず,術後58日目に軽快退院した.現在術後1年が経過しているが,再感染の兆候なく,外来にて厳重に経過観察中である.二次性AEFは予後不良であり,外科的根治術が原則である.しかし,出血からショックに陥った症例では,血管内治療はその低侵襲性と迅速性を活かしてbridge to open surgeryとして治療のオプションとなりうる.また,再感染がなく,消化管出血を認めないなどの条件が整っていれば,最終的な治療にもなりうるが,再感染および再出血のリスクを念頭に置いた観察が必要である.
著者
森川 滋之
出版者
日経BP社
雑誌
日経systems (ISSN:18811620)
巻号頁・発行日
no.270, pp.84-89, 2015-10

「文書作成は苦手だ」あるいは「文章力に自信がない」というITエンジニアが多いようです。企業研修や講演、執筆などを行う筆者のもとにはしばしば、「成果物をレビューしていて、SEが作成した文書のつたなさが目に余…
著者
郷田 淳
出版者
公益社団法人 都市住宅学会
雑誌
都市住宅学 (ISSN:13418157)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.71, pp.107-112, 2010 (Released:2017-06-29)
参考文献数
48

In the 21st Century, the aging population problem of new towns built in the former century is the most important aspect in the management of metropolitan municipalities. 'Yukarigaoka' is the rare successful case of realizing long-term management and ideal social mix to alleviative the aging population effects among Japanese new towns. In this paper the economic possibilities to sustain transit oriented development (TOD) in 'Yukarigaoka' is also investigated mathematically.
著者
森 大
出版者
北海道農事試驗場北農會
雑誌
北農 (ISSN:00183490)
巻号頁・発行日
vol.76, no.4, pp.473-477, 2009-10

農業分野をはじめとして、長年にわたり、空間的な情報の収集においてリモートセンシングの活用が進められている。その観測には、センサを搭載するためのプラットフォームが必要で、人工衛星、航空機から地上設置型まで、観測高度別に種々のものが使用されている。各プラットフォームにはそれぞれの特徴があり、適材適所に組み合わせて活用することで相互補完ができる。その中で、低高度から機動的で詳細な空中撮影や反復観測が求められる場面には、従来から無人飛行体(無人ヘリコプタや気球など)が活用されてきた。とくに農業分野では1980年代後半からの産業用無人ヘリコプタの普及もあり、ヘリコプタを利用したリモートセンシングが、機動性、即時性、地上分解能の点で精密農業の基盤技術として注目されている。一方、これまでは本格的な機能を持つ無人飛行体と言うと、導入コストや運用性の点で専門家のツールというイメージがあった。しかし、近年の自動制御用電子部品の小型化や、高効率なモーターの普及など技術的な進展を背景に、離陸重量5kg以下と小型ながら自律航行機能を備えた超小型無人飛行体が民生用に製品化され、海外では簡便な低高度プラットフォームとして普及が始まっている。本報では、そのような超小型無人飛行体であるドイツのマイクロドローンズ社のmd4システムを紹介する。
著者
金子 真弓 桐田 泰江 望月 利昭 佐藤 重仁
出版者
日本蘇生学会
雑誌
蘇生: 日本蘇生学会雑誌 (ISSN:02884348)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.7-14, 2009

学生advanced cardiac life support (ACLS) ワークショップ (WS)は医学生が自主開催する救急救命処置講習会である。東海地区では現在までに15回開催し,総受講者数は315名である。我々は浜松医科大学にて第14回東海地区WSを開催した。また,約1ヶ月後にメーリングリスト (ML)を介してアンケート調査を行った。<br> アンケート実施対象MLの参加者は東海WS ML 306名,関西WS ML 525名,第8回金沢WS外部連絡ML 95名,および鳥取WSスタッフML 241名だった。各地のMLに重複加入している医学生が多いため,アンケート実施対象者の総人数は正確には把握できなかった。17大学から28名の回答者があった。インストラクター参加した動機としては,繰り返し教えることによる知識と技能定着のためが最も多く,主要な問題点として,費用と時間の問題があげられた。WSに参加する動機付けを強化するために,先輩医師,大学教官による内容の監修や統一したWSコンセンサスを作成することで,間違ったことを教えているのではないかという不安や事前準備の負担を軽減することが望まれる。
著者
門間 敏幸
出版者
日本農業経済学会
雑誌
農業経済研究 (ISSN:03873234)
巻号頁・発行日
vol.86, no.3, pp.231-239, 2014-12-25 (Released:2016-03-26)
参考文献数
10
被引用文献数
1

本論では,東日本大震災に伴って発生した放射能汚染と風評被害の実態ならびに被害克服のための取り組みを総括し,今後の風評対策の望ましい展開方向について整理した.具体的には,望ましい放射能汚染と風評被害の対策として,1)関係性マーケティングによる信頼関係,相互扶助システムの構築,2)予防と発生した場合の対策構築を重視した放射能リスク管理システムの構築,3)リスクコミュニケーションによる風評防止,4)モラル・ハザードへの対応,の意義を整理した.
著者
Sasitorn TAPTAGAPORN Susumu SAITO
出版者
National Institute of Occupational Safety and Health
雑誌
Industrial Health (ISSN:00198366)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.13-28, 1993 (Released:2008-04-17)
参考文献数
28
被引用文献数
25 29

To recommend a comfortable visual display terminal (VDT) workstation design in an aspect of visual ergonomics, physiological resting states of the eye in 3 visual systems, pupil, vergence, and accommodation, were objectively investigated in 3 experiments. Exper-iment 1 ascertained a positive display polarity (dark characters on a bright background) and an illumination level of 500 lx to be the most appropriate working conditions, by using pupil analysis and subjective visual comfort in 10 subjects. Dark vergence, in experiment 2, was evaluated to be at a distance of about 50 cm from the eye, as an average in 14 subjects. Dark vergence was found to shift farther with an upward gaze while a nearer shift occurred with a downward gaze. In experiment 3, the average dark focus for 11 subjects was found to be 1.4 diopters (D) or a distance of about 74 cm from the eye. The positive correlation between refractive status of the eye and dark focus was statistically significant (r= 0.602). The ergonomic recommendations for a VDT workstation obtained in this study are a positive display polarity with an appropriate lighting condition, a downward gaze, and a viewing distance between 50 and 70 cm. These recommendations are considered to reduce visual fatigue due to prolonged VDT work and to facilitate visual comfort at work.