著者
因幡 徳昭 岡野 陽一 渡邉 紀志 木倉 宏成 有冨 正憲 山内 豊明
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.195, 2003

受動的格納容器冷却システム(PCCS: Passive Containment Cooling System)の新しい形式である、垂直伝熱管型PCCSおいて非凝縮性ガスが凝縮量に与える影響について調べるために伝熱管表面の熱伝達率を求めた。
著者
大村 はま
出版者
岩波書店
雑誌
文学 (ISSN:03894029)
巻号頁・発行日
vol.49, no.9, pp.p1-24, 1981-09
著者
石上 英一
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2012-CH-93, no.6, pp.1-8, 2012-01-20

奄美諸島は独自の歴史を有する。古代,ヤコウ貝産地。中世,東シナ海交易路と琉球の北方領域。近世,薩藩領・サトウキビ産地,南島文化継承地。奄美諸島の歴史文化遺産を地域振興と研究の資源として活用する方法を考える。
著者
下向 東紅 徳田 一弥 古賀 新 稲富 秀雄 加納 康彦
出版者
日本繁殖生物学会
雑誌
家畜繁殖学雑誌 (ISSN:03859932)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.133-139, 1990

前立腺の維持と発達を支配する主な因子はテストステロンで,これが前立腺で5&alpha;-レダクターゼによりジヒドロテストステロンに変換されて作用することは,知られている。5&alpha;-レダクターゼは,プロラクチンとテストステロンによって活性化されることが,報告されているが,前立腺の発達におけるプロラクチンの役割は不明の点が多い。<BR>マストミスは,雌にも二本の排泄管を有する,組織学的に機能的な前立腺を持つことを特徴とするネズミ科の動物である。本実験では,この動物雄,雌を供試して,前立腺の発達におよぼす,ホルモンの影響を検討した。供試動物に,去勢,脳下垂体前葉移植,テストステロン投与,プロモクリプチン投与の処置を単独または併用して施した。去勢によって前立腺重量は減少したが,テストステロンのみの投与によって回復したことから,前立腺は雌雄ともにアンドロジェンに依存していることが示された。さらに去勢動物に対する,脳下垂体前葉の移植によっても前立腺重量が回復した。この場合,反応は雄に比べて雌の方が大きかった。テストステロン投与あるいは脳下垂体前葉移植によって,上皮細胞の増殖が起こることも組織学的に認められた。これらの成績から,マストミスの,特に雌の前立腺の維持あるいは発達は,プロラクチンに対して感受性が高いと考えられ,これらの作用の影響を研究するためには,マストミスは,有用な動物であると考えられた。
著者
岩根 圀和
出版者
ASOCIACION JAPONESA DE HISPANISTAS
雑誌
HISPANICA / HISPÁNICA (ISSN:09107789)
巻号頁・発行日
vol.1987, no.31, pp.34-46, 1987-12-31 (Released:2010-06-11)

He intentado mostrar en este ensayo que si leemos detenidamente la comedia de nuestro dramaturgo, no hallamos ninguna prueba contundente afirmativa de la culpabilidad de la protagonista, doña Mencía. La verdad es que ella escondió detrás del pabellón de su cuadra al principe don Enrique, que se había introducido a hurtadilla en la casa aprovechando la ausencia de su marido, y además en otra escena, escribió al principe que iba a exiliarse, una carta pidiendo que no se fuera, pero no me resulta convincente la afirmación de que son sus defectos fatales. Más bien hay que anotar que en estos momentos cruciales, dona Mencía tomó las maneras sólo para guardar el honor de su marido y al mismo tiempo, para salvar la vida y el honor de sí misma, con lo cual tenía la intención de evitar el derrumbamiento del orden social basado en el valor de la “honra”. Me atrevo a decir que no había otra alternativa. No cabe duda de que el motivo que desarrolla Calderón en esta comedia es presentarnos una figura que hace esfuerzos para mantener el orden social y las preciosas relaciones humanas que están a punto de arruinarse. Lo que aquí no debemos olvidar es que Calderón es un autor que antes que nada exalta el orden de la Creacion; es decir, el orden establecido.Al paso de lo que acaba de decirse, nuestro dramaturgo nos hace presentar la inhumanidad del código de honor, poniendo de relieve la muerte de la protagonista inocente. Según este codigo, cuanto más el protagonista, el marido intenta guardar su honra, tanto más cruelmente debe matar a su querida esposa. Aclarándonos esta situación contradictoria, Calderón crítica con severidad el sentimiento de honor cruel, despiadado e inhumano.
著者
藤田 裕久 濱田 雅彦 谷本 匡亮 中田 明夫 東野 輝夫
雑誌
情報処理学会研究報告システムLSI設計技術(SLDM)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.2(2007-SLDM-128), pp.79-84, 2007-01-18

ハードウェアには配線遅延があるためクロック周波数の向上に限界がある。そこで、実行時間削減を目的としてクロックサイクルを消費しない即時通信がしばしば用いられる。そのような通信を行うサイクル精度動作記述には、組み合わせ回路としての閉路が発生することに起因する値の発振や発散の可能性といった難しさがある。そこで、本論文では wire による即時通信を行うサイクル精度動作記述モジュール群に発振や発散の問題が生じるか否か等を、モデル検査によって検証する手法を提案する。実験では上述した問題の発生を含んだ簡単なテストケース群に対して提案手法を適用し、その有効性を確認した。
著者
蝦名 裕一
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2016年度日本地理学会秋季学術大会
巻号頁・発行日
pp.100102, 2016 (Released:2016-11-09)

1.はじめに 本研究は, 江戸時代の絵図や明治期の地籍図といった絵図資料に基づいて, 人工改変以前の地形や景観を復元し, これを用いた歴史災害の分析を実施するものである.今日, 我々が目にしている景観は, いわゆる河川改修や護岸工事などの人工改変によって, 本来の自然地形とは大きく異なっている場合が多い. 今回は, 1611年の慶長奥州地震津波に関する歴史記録・伝承が残されている宮城県岩沼市と岩手県宮古市を対象とする. 両地域の江戸時代の絵図や明治期の地籍図を用いて地形を復元し, この復元地形をふまえて歴史記録・伝承の妥当性を検証していくことにする. 2.歴史資料に基づく地形復元 2.1 宮城県岩沼市の地形復元 岩沼市地域の地形を示す史料として, 1662年(寛文2年)に作成された『田村右京亮知行境目絵図』(仙台市博物館所蔵)がある. これによれば, 「岩沼町」の南側で阿武隈川は一度分岐して再び合流していることがわかる(蝦名2011). さらに, 現在の阿武隈川の川筋となっている流れには「新川」と記されており, 内陸側の川筋がかつての本流であることがわかる. ここに描かれている中州は, 現在の岩沼市吹上地区であり, 従来は亘理郡の領域であったが1947年に当時の岩沼町に編入された地域である. すなわち, かつて阿武隈川の本流はより内陸側, より千貫山に近い地点を流れていたことが確認できる(図1). 2.2 岩手県宮古市の歴史地形の復元 岩手県宮古市の市街地は閉伊川の河口部に位置している. 閉伊川は市街地の南側を西から東に流れており, 山口川が横山八幡宮付近で合流している. 宮古地域の歴史地形の復元にあたっては, 下記の絵図資料を使用した. ①1857年「御領分海陸分間絵図」(もりおか歴史文化館所蔵)…1857年(安政4年)に盛岡藩が作成した絵図 ②1874年「陸奥国閉伊井郡宮古村書上絵図面」(岩手県立図書館所蔵)…1874年(明治7年)の宮古村絵図. 地租改正事業にともなう地券取調地引絵図として作成されたものと考えられる. ③1916年「5万分1地形図」…1916年(大正5年)に大日本帝国陸地測量部が測図したものである. ①, ②, ③の絵図を比較した時, 最も特徴的なのが閉伊川の可耕地形の変化である. ①・②の段階で描かれている閉伊川の河口が, ③の段階では埋め立てが進み, 砂州が地続きとなっている. (蝦名ほか2015)また, 閉伊川は横山八幡宮付近で大きく蛇行するとともに, 山口川は市街地の中心を経て閉伊川に合流するなど, 河川の流路が現代とは大きく異なっていることが確認できる. (図2) 3.慶長奥州地震津波の記録・伝承の検証  1611年12月2日(慶長16年10月28日)に発生した慶長奥州地震津波は, 現在の東北地方太平洋沿岸に大きな津波被害をもたらした. 徳川家康が記した『駿府政事録』という史料には, 伊達政宗の家臣が語った話として, 政宗の家臣らが舟で沖に出ていた時に津波に遭遇し, 「千貫松」と呼ばれる松の側まで流された, と記されている. この「千貫松」は, 現在宮城県岩沼市南部の千貫山付近の地名であると考えられる. また, 『古実伝書記』という史料には, 慶長奥州地震津波の際, 閉伊川を河川遡上した津波が小山田・千徳まで到達, 小山田から八木沢に向かう道に五大力舟が流れ着いたと記されている. さらに, 宮古市田の神には平成元年に建立された「一本柳の跡」という碑があり, 江戸時代に発生した津波によりかつてこの場所に存在した一本柳に舟を繋ぎ止めたという伝承が記されている. これらの史料・伝承にみる津波痕跡地点であるが, いずれも2011年に発生した東日本大震災における津波浸水範囲よりさらに内陸部に位置している. この事実のみでは, 慶長奥州地震津波の地震規模は東日本大震災のそれを上回るものであったといえる. しかし, 復元地形を元に考えた場合, これらの津波到達点は①『駿府政事録』の記述は, かつて千貫山寄りを流れていた阿武隈川の旧流路, ②『古実伝書記』に記される小山田-八木沢間の津波到達は小山田の山沿いを流れていた閉伊川の旧流路, ③かつての宮古町の市街地を流れていた山口川の旧流路を, 津波が河川遡上していた可能性によって説明することができる.
著者
吉葉 美子
出版者
舞踊学会
雑誌
舞踊學 (ISSN:09114017)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.21, pp.67, 1998 (Released:2010-04-30)
参考文献数
6
著者
梶 晴美 高波 千代子
出版者
北翔大学
雑誌
北翔大学北方圏学術情報センター年報 (ISSN:21853096)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.5-14, 2012

本稿は,フィンランドのパーソナル・アシスタンス(PA)制度の制定経緯とそれに対する当事者運動のかかわり,および2008年12月に改正されたフィンランドの障害者のためのサービス及び援助法について,新PA制度の内容,特に改正による障害者,行政,ソーシャルワーカーへの影響について,2011年1月に実施した現地での聞き取り調査をもとに検討した。1987年の障害者のためのサービス及び援助法制定時も2008年の法改正にも障害者団体の運動が強く影響していると考えられた。特に,最初の法制定時は障害者団体が単体で運動していたものが,2005年以降複数の種別の異なる障害者団体がネットワークを築いたことが,2008年の法改正,PA 制度義務化への大きな原動力になったと思われる。改正法での新PA 制度は,理念として障害者の自己決定権をより強く打ち出しているものの,実際には雇用者モデル以外では自己決定権が十分保障されているとは言い難く,雇用者としての義務と責任を果たすことが難しい人への支援策も十分ではないと思われた。国民性の違いを考慮すると一概には言えないが,雇用者の義務と責任を第三者がどのように支援すれば,雇用者モデルでPA を利用できるようになるのかを検討することに意義はあるだろう。また,新PA で課せられたサービス計画の策定は,ソーシャルワーカーがゲートキーパーとなり自治体の支出をコントロールする重要な役割を負っている反面,ワーカーにとっては非常に負荷の大きい作業であり,策定後のモニタリング不足などの課題があることが示唆された。In this essay, the Personal AssistancePASystem in Finland is examined in a way how it was establishedand the disabled movements were involved, and to study the Finish Act on Services for the Disabled whichwas revised in December , especially relating to new contents of the act which have an impact on thedisabled, community administrations and their social workers, by conducting research interviews in their fieldin January .It has been seen that the disabled movements had a great influence on both the enactment of the Act onServices for the Disabled in and its reform in . While each disabled association took anindependent action for the first enactment, several organizations in different fields have started to gettogether to establish a network since , which could be noted as a great power of motivation to makePA system legally regulated in amendment.Though ideology which guarantees a disabled persons right to selfdetermination is more clearly representedin the new PA system, in practice it is difficult to say that their right to selfdetermination is fully securedin the services except that of the employer model, and also it seemed to be insufficient in support for thosewho have difficulty in playing an employer role with its duties and responsibilities. Considering differences ofour national characters it is not necessarily so, but in order to make the PA system accessible to everydisabled person, it is still essential to discuss the way how a third party can provide the support toemployers when they carry out their duties and responsibilities.In the new PA system, communities became liable to make a service plan for each user, which is essentialfor social workers to play an important role as gatekeepers in order to control expenses. In other hand,however, setting a service plan for each user could be a workers heavy workload. And an issue ofinsufficient system for monitoring the implementation of a service plan is emerged.
著者
板倉 征夫 橋谷田 真樹 長島 登志夫 井藤 久男 辻井 重男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.74, pp.53-59, 2003-07-17
参考文献数
4

著者等は個人のプライバシ保護のため,採取したDNAから個人識別子となる情報だけを取出し,一方向性関数を通して得られたDNA個人IDから人工的に塩基配列を生成するいわゆる合成DNAを考案した.合成DNAを各種インキに混入できれば本人の実署名であることが認識可能なサインペンや,製品に貼って真贋を鑑定するための認証マークを作ることが出来る[1].本論文はDNAインキの実用化に際して,信頼性と機密性及び完全性などを向上させるために行った工夫と試験状況を報告する.An ink containing synthetic DNA for person identification will enable the manufacturing of writing utensils or authentication stamp mark sealed on the expensive goods. This paper reports the considerations and tests abut the enhancement of the DNA ink reliability, confidentiality and integrity. The authors have devised a process utilizing synthetic DNA, as an effective method of privacy protection, in which personspecific information is separated from DNA to produce a DNA personal ID using a one-way function.