著者
篠田 昭夫
出版者
福山大学
雑誌
福山大学人間文化学部紀要
巻号頁・発行日
vol.8, pp.35-54, 2008-03

The Mystery of Edwin Droodは作家の他界により未完に終わったディケンズ15番目の長篇小説である。クロイスタラム(ロチェスター)大聖堂の聖歌隊長という地位にありながら、ロンドンの阿片窟に出入りする阿片常習者であるとともに、甥工ドウィン・ドルードをクリスマスの日に殺害してまで、その許嫁ローザ・バッドへの偏執的愛を実現させようとする主人公ジョン・ジャスパーの人間像と生の軌跡の分析を通して、それに投影されている大作家という名声の輝きの下で苦闘と不安の軌跡を描き続けたディケンズとの関わりを考察することを目的としている。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1934年07月24日, 1934-07-24
著者
高山 直秀 菅沼 明彦
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.77, no.10, pp.815-821, 2003-10-20 (Released:2011-02-07)
参考文献数
12
被引用文献数
2 1

2000年1月から2002年12月までの間に当院に入院した113名の成人麻疹入院患者について年齢, 麻疹ワクチン接種歴, 感染経路, 最高体温, 有熱期間, コプリック斑や発疹の有無などの臨床症状を調査し, 同時期に入院していた1~5歳の小児麻疹患者と比較した. 患者の年齢分布では20代前半の若年成人患者が最も多く, 大多数の患者は麻疹ワクチン未接種, 麻疹未罹患であり, 感染経路は不明者が最も多かった. 臨床症状では咽頭痛を除いてコプリック斑, 咳嗽, 発疹などの出現率において小児麻疹患者と差がみられず, 入院期間はやや長い傾向がみられたものの有意差はなく, 有熱期間や最高体温にも有意差がなかった. 合併症は113例中17例にみられた. 成人患者では脳炎3例, 急性散在性脳脊髄炎1例と中枢神経系合併症が相対的に多く, 肺炎は4例と比較的少なかったが, 小児患者では中枢神経系合併症例はなく, 気管支炎・肺炎が45例中16例に, 仮性クループが1例に, 中耳炎が6例にみられた. 後遺症を残した小児例はなかったが, 軽度の後遺症を残した成人麻疹例が3例あった. 以上より, 成人麻疹入院患者の症状は小児期麻疹入院患者と同等ないしやや重症といえる.
著者
江上 直樹
出版者
京都大学学際融合教育研究推進センター地域連携教育研究推進ユニット
雑誌
地域連携教育研究 = Journal of Education and Research for Regional Alliances (ISSN:24332356)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.87-93, 2018-09-30

In recent years, the importance of cooperation with schools and local communities has increased and how colleges cooperate with local primary/secondary schools became one of the points of issue. However, many of the studies on cooperation between colleges and primary/secondary schools are case reports and it is difficult to say that current status and issues of cooperation between them are summarized. This study considered whether or not "meta-study of qualitative research" is effective for the summarization of current status and issues of cooperation between colleges and secondary schools. A result of this study using "meta-study of qualitative research" showed that it was important for colleges to have open contact for consultation and to structure organizations for cooperation with local communities. On the other hand, there were some problems in the number of cases and the ways the evaluation criteria were set to apply "meta-study of qualitative research" to studies on cooperation between colleges and secondary schools. To make more detailed analyses, the study needs to reconsider the research theme to secure the number of cases or collect cases not only from on-line databases but also through interview surveys.
著者
Michel Nicolas 坂田 隼人 栗田 啓大 山崎 俊彦
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.1O101, 2018 (Released:2018-07-30)

バナー広告においてクリック率は広告効果を評価する上で非常に重要な指標である。広告主は大量の広告画像候補を経験と直感に基づいており、効果測定をする際には実際に広告配信することで行わなければならない。このプロセスは非常に時間と労力がかかる上、効果測定のための広告コストや、本来ならば高い広告効果が出るはずだった画像が担当者の判断によって配信されない機会損失が発生するなどの問題がある。そこで、私たちは広告画像からクリック率の高いものと低いものを分類する技術をCNNによって実現した。はじめに、画像や画像及び広告に関する様々なメタデータからクリック率を予測するモデルを構築した。これにより、広告業界の人間による広告効果予測の精度を大幅に上回ることを示した。また、CAMを適用することにより、広告画像のどのような領域や要素がクリック率を高めるのかを示唆するシステムを構築した。本研究により、広告画像のいち早い評価と広告画像作成においてデータに基づいた示唆を与えることに成功した。
著者
千川 文子 比留間 伸行 多田 好克
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会年次大会講演予稿集 (ISSN:13431846)
巻号頁・発行日
vol.2007, pp._15-3-1_-_15-3-2_, 2007

Tile Palette (TP) is proposed for mixing colors on a display. It is possible to set up the color space that matches each user's color image and knowledge in order to promote user's system understanding. TP can show quantity of color and mixing process visually by tile interface.
著者
三宅 宏明 松尾 武信 木下 武志
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.58, pp.76, 2011

本研究では,PCと液晶ディスプレイを用いて,ディスプレイに表示される色に関する色記憶についての実験を行った.実験参加者は,画面に呈示された色を15秒間記憶し,15秒後にその色をPCで実現したカラーパレットを用いて自らが再現した.50色の呈示した色と再現した色の測色値より,色差を求めた.分析の結果,明度の高い色は低彩度に再現され,明度の低い色は高彩度に再現されるなどの知見が得られた.
著者
岩崎 祐貴
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.4Pin114, 2018 (Released:2018-07-30)

技術の発展に伴い表現力の高いインターネット広告が増えている中,ユーザーと広告主双方に利点のある広告のクリック率(CTR)予測が盛んに行われている.その広告に関連するあらゆる情報,例えば広告の出ているメディアやページ内の表示場所,広告を見たユーザーのデモグラフィック,広告主とその商品,クリエイティブと呼ばれる広告バナーの画像や文面等がクリックを引き起こす要因として考えられる.しかし,高速なレスポンスタイムが求められるインターネット広告では,情報量が多く処理や学習に時間を要してしまうことから,画像や文面を用いて予測性能を改善したり,知識を抽出する研究があまり進んでいない.その解決策として高次元タスクにおいて顕著な成果を上げているDeep Learningを用いて画像やテキストといった各要素をEnd-to-Endに学習させ,得られた結果から配信影響について議論する.また,従来の手法との比較実験から考察とまとめを行う.本研究の目標は,新規の広告に対してCTRを見積もること,また学習されたモデルからCTRに寄与する特徴,配信影響を発見することである.
著者
出口 明子 舟生 日出男 山口 悦司 稲垣 成哲
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.35-38, 2003
参考文献数
13
被引用文献数
4

筆者らは,再構成型コンセプトマップ作成ソフトウェアの開発に取り組んできている.本稿では,ユーザーのニーズを反映しながら2003年度に行ってきたソフトウェアの機能拡張について報告するとともに,カラーパレットの色数を増加した最新バージョンを紹介する.