著者
石田 晴美
出版者
文教大学大学院情報学研究科
雑誌
IT News Letter
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.1-2, 2012-01-01

「2 番じゃダメなんですか?」2009 年の国の事業仕分け第1 弾「スーパーコンピューター開発」での蓮舫参議院議員の質問をご記憶の方も多いだろう.国の事業仕分けの原型は2002 年に地方自治体で始まった.国の事業仕分けは提言型政策仕分けと形を若干変えたが,地方自治体の事業仕分けは年々増加している.本稿では自治体の事業仕分けの現在の動きを紹介する.
著者
山崎 信明
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.63, no.509, pp.189-196, 1998-07-30 (Released:2017-02-02)
参考文献数
23
被引用文献数
2 2

In this study, I reserch Otai which is a post town of old Nakasendou in the Edo era. I analize the regional characteristics of the house plan and the townscape in the "Shukuezu"; old maps in the middle of the Edo era. As a result, the following things can be said ; relatively small houses were intensively seen both in Kamimachi and Shimomachi while rather big houses were seen in Nakamachi, each town had its own streets view, those small houses had many similarities with neighbor farmhouses in terms of the size and the house plan.
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1062, pp.52-57, 2015-12-25

成長が止まらないゲンスラーの強みはスタッフの多様性だ。フラットな長机が並ぶ開放的な空間には世界各国から集まってきた様々な人種が働く。壁面には進行中のプロジェクトに関する情報がずらりと並び、通路に沿って配した長机には進行中のプロジェクトのサ…
著者
田中 浩司
出版者
心理科学研究会
雑誌
心理科学 (ISSN:03883299)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.11-20, 2016 (Released:2017-05-01)
参考文献数
10
著者
芦部 洋子
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.415, pp.102-105, 2009-08

1960年大阪府生まれ。高校卒業後、飲食店経営を目指して辻調理師学校(現・辻調理師専門学校)に入学。卒業後、リーガロイヤルホテルに入社、2年間ウエイターを務める。82年退社して焼き鳥店に勤務し店舗拡大に尽力。85年独立して「鳥貴族」オープン、91年からFC展開。05年に東京進出し全国展開を目指す。09年7月末現在、139店舗(うち直営63店舗)、社員数143人、直営年商45億円。
著者
中嶋 誠 坂本 大介 五十嵐 健夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.1317-1327, 2015-04-15

本論文では,アナログ画材によりオフライン彩色された画像素材を,デジタルなFlashスタイルアニメーション制作に取り入れる統合的なワークフローを提案する.デジタルなオーサリング手法には,下描き段階での編集のしやすさ等の利点があり,アナログ画材による彩色は,有機的な質感を演出するのに有効である.しかし両者の連携には手間がかかるため,効率的な連携ワークフローを提案する.まずユーザは,デジタルソフトウェアでキャラクタのスケッチと,動きの設計を行う.次にシステムが,ユーザの描いたレイヤ画像をまとめて紙に印刷し,ユーザは任意のアナログ画材を用いて彩色する.最後に,彩色済み用紙をスキャンし,システムが自動でアニメーションに再構成する.提案ワークフローの実装例を示し,ユーザの作例と得られたコメントを通して,提案システムの利点と将来課題について考察する.We present an animation creation workflow for integrating offline physical, painted media into the digital authoring of Flash-style animations. Digital authoring methods are full of useful nonlinear editing features. Physically painted media can provide organic atmosphere to animation. To incorporate both in a labor-saving manner, we present a workflow that integrates the offline painting and digital animation creation processes. First, a user makes a rough sketch of the visual elements and defines their movements using our digital authoring software with a sketch interface. Then these images are exported to printed pages, and users can paint using offline physical media. Finally, the work is scanned and imported back into the digital content, forming a composite animation that combines digital and physical media. We present an implementation of this system to demonstrate its workflow. We also discuss the advantages of using physical media in digital animations through design evaluations.
著者
松下 裕
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.733, pp.4-8, 2015-10

今回、「NEC Industrial IoT」という名称にしましたが、他にも名称の候補がいろいろありました。例えば、「つながる工場」を強くイメージさせる名称も考えましたが、我々が手掛けたいのは工場向けのソリューションだけではありません。米General Electric(GE)社が「…
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.366, 2004-12-24

福島県北塩原村の村道工事現場で土砂崩れによる死傷事故が発生した。雨が降り続いたうえ,盆休みで法面の放置期間が延びたことも影響し,地盤が緩んだとみられる。警察は2004年3月,建設会社の現場代理人を書類送検した。 村道の斜面に擁壁や防護柵などを設置して崩壊を防ぐ治山工事だった。福島県会津農林事務所が発注し,喜多方市の樫内建設工業が施工していた。
著者
山田 功 木村 富士男
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.151, 2003

<U>はじめに</U><BR>雲の存在は日射の遮蔽や放射を通して大気に影響を与えるため、雲量に関する研究は気象学、気候学にとって非常に重要である。水平スケールの小さな雲であっても大気放射への影響は大きい.しかし,陸上に出現する小さな雲は,大規模な雲に比べ衛星による観測が難しく十分な解析が行われていない。また下層にできる積雲は、地形の影響を強く受けると考えられるが、空間分解能の制限から数値モデルでの取り扱いも難しい.このため観測データを用いて小さな雲の雲量について明らかにすることが重要である。<BR>これまで、晴天日の山岳域を対象とした日照率(一時間のうち日照があった時間の割合)の研究がなされており、日照率は山では午後に急激に低下すること、盆地では一日を通して高いことが指摘されている(木村、1994)。しかしながら平地を対象とした日照率の研究は行われていない。そこで本研究では夏季晴天日の関東平野における日照率について明らかにすることを目的とする。<BR><U>解析方法</U><BR>データはアメダス日照時間の一時間値を用いた。解析に用いた晴天日は、対象領域内のアメダス観測点における一日の日照時間の平均が6時間を超える日とした。また観測点を地形によって沿岸、内陸(平地)、山、及び盆地の4種類に分類し、日照率を比較した。さらにゾンデ観測のデータから相対湿度の鉛直プロファイルと日照率との関係について考察した。<BR><U>結果</U><BR>各観測点における晴天日の平均的な日照率を地形別に平均した(図1)。以前から指摘されていたような山岳域における地形依存性に加え、平坦な地形であっても日照率に有意な差のあることが明らかになった。平坦な地形である沿岸(COAST)と内陸(INLAND)の日照率を比較すると沿岸のほうが一日を通して高い。特に銚子のような岬で高い傾向にあった。<BR> ゾンデ観測データにより輪島と館野の相対湿度について比較したところ、より内陸に位置する館野では下層で相対湿度のピークを持つことが多かった。このことから日照率の差と混合層の発達との関係が推測される。<BR>しかし、沿岸と内陸の日照率の差は山と盆地の日照率の差より小さい。また夕方以降は山沿いで日照率の低下が強く見られた。<BR><U>参考文献</U><BR>木村富士男 1994. 局地風による水蒸気の水平輸送-晴天日における日照時間の地形依存性-. 天気 41:313-320.
著者
大橋 秀一 瀧澤 秀明 松井 誠
出版者
愛知県農業総合試験場
雑誌
愛知県農業総合試験場研究報告 (ISSN:03887995)
巻号頁・発行日
no.32, pp.207-214, 2000-12
被引用文献数
5

和牛の肉質向上を図るため、ビタミンCを和牛に投与した場合、脂肪交雑を増加させる効果を検討した。 1 脂肪交雑は、肥育後期にビタミンCを給与した場合、有意に高くなった。 2 増体量は、ビタミンCを肥育前期に給与した場合、肥育後半の増体量が肥育前期無給与区に比較して有意に大きく、肥育前期の発育促進が認められた。 3 肉の締まり及びきめは、肥育後期にビタミンCを給与した試験区は肥育後期無給与区に比較して有意に優れていた。 4 肉質等級は、肥育後期にビタミンCを給与した試験区は肥育後期無給与区に比較して有意に優れていた。 以上のことから、ビタミンCの肥育前期の給与は発育促進を、肥育後期の給与は脂肪交雑基準(BMS)、締まり及びきめ等肉質を改善させる効果があると考えられた。
著者
中井 専人 熊倉 俊郎
出版者
The Japanese Society of Snow and Ice
雑誌
雪氷 (ISSN:03731006)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.31-43, 2007-01-15
参考文献数
22
被引用文献数
2 1

2005/2006冬季は広範囲にわたり多量の降積雪が観測され,「平成18年豪雪」と命名された.12月から1月前半にかけて寒気が断続的に南下し,これに伴って強い降雪が続いた.この冬季のうち2005年12月から2006年2月までについて,10分間隔の気象庁全国合成レーダーデータを使用し,北海道,東北,北信越および中国地方の降雪分布を解析した.解析期間中は4地方とも降水系が入れ替わりながら継続的に出現し,特に線状降雪雲は期間を通して多く見られた.寒気南下の著しかった期間には渦状降雪雲が多く,その後これと入れ替わるように前線等による降雪が増加した.解析期間全体について積算した降雪は特定の地域に集中する分布を示した.北信越地方において降雪分布に最も寄与したのは線状降雪雲で,山沿いから内陸地域に集中する分布を示した.渦状降雪雲と前線などによる降雪は,平地周辺の降雪に多く寄与した.津南から奥只見にかけての降雪の集中については上越近辺の山地の影響が相関解析から示唆された.
著者
山元 紀世子 乗安 久晴 櫛山 因 村田 幸栄 渡邉 誠 藤本 孝子 大楠 清文
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.277-283, 2017-05-25 (Released:2017-05-31)
参考文献数
10

Streptococcus infantariusによる感染性心内膜炎(infective endocarditis; IE)が冠動脈閉塞を引き起こした一例を経験した。症例は84歳男性。4年前に大動脈弁置換術の既往があり,胸痛を主訴に救急搬送された。緊急心臓カテーテル検査において冠動脈の左前下行枝から塞栓物が吸引されたが,来院時発熱はなくIEは疑われていなかった。塞栓物は病理組織検査にて微生物感染疑いと診断されたことから,血液培養や経食道心エコー検査などIEの精査が施行された。血液培養は翌日2セットすべてのボトルが陽性となり,また経食道心エコー検査にて大動脈弁に疣腫を認めたことから,IEによる冠動脈塞栓症と診断され,抗菌薬治療が開始された。弁置換術既往などIEのハイリスク患者は,症状や臨床検査値が軽度でもIEを疑い,早期精査施行が望ましい。IEの原因菌は16S rRNA塩基配列の解析によりS. infantariusと決定された。本菌を含むbovis groupの菌種は,IEや髄膜炎,消化管悪性腫瘍など重篤な疾患との関連性が高く,正確な菌種同定が求められる。しかし,Streptococcus属菌種は,生化学的同定法では鑑別困難な場合が多いため,同定困難な場合は専門施設へ解析が依頼できるよう,日頃から体制を整えておく必要がある。
著者
髙倉 直
出版者
養賢堂
雑誌
農業および園芸 (ISSN:03695247)
巻号頁・発行日
vol.88, no.12, pp.1173-1176, 2013-12

最近,垂直農場という言葉が使われ始めた。アメリカの微生物学が専門の教授が著したVertical Farmの訳であり,訳本まで出ている。大都市の高層ビルの各層の窓からあふれんばかりの植物が生育しているバーチャルな構想図が示されており,インターネットでも大々的に宣伝されているし(Despommier 2013),似たような構想図がいろいろとあふれてくるようになった(e. g.,Gordon-graffs 2013,Skygreen 2013)。植物栽培と環境調節を専門とする研究者ならこれはおかしいと直感するのではないだろうか。立体栽培の構想ないしは実験は古くから存在する。バビロンの塔もその一つである。立体栽培は大きく分けて,3つになる。高層建物の室内に観賞用として植物を栽培する。展示会や博覧会場で,人集めのシンボルとして作られる。立体農場として作物を栽培するものであるが,問題は作物栽培であり,インターネット上ではこれらが混同されているので,注意が必要であろう。明確な過去の事例をいくつか紹介しながら,このような構想が安易に実現されないことを祈りたい。窓の限られた高層ビルより,はるかに太陽光が中に多く入る,数十メートルのタワー状の温室すなわちタワー温室がヨーロッパと我が国にかつて存在し,その末路がどうであったかを知る人が少なくなっている。タワー温室は人工光でも実験された。人工光植物工場だけでなく,太陽光利用型温室でも,植物を立体栽培した例はアメリカ,英国,我が国にもあったし,我が国では現存するものもある。その問題点を改めて紹介しよう。