著者
青山 幹雄
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.43, no.12, pp.1319-1324, 2002-12-15

オープンソースソフトウェアとは「ソースが公開された」ソフトウェアである.しかし,その意義は,ソフトウェア開発からシステムインテグレーション(SI)に至る広い範囲に及んでいる.オープンソースソフトウェアがこれらの現場で広く利用されるようになっていることから,その本質と効果やリスクを理解しておく必要がある.本稿では,オープンソースソフトウェアの現状を,その開発と利用の観点から概説する.
著者
簑輪 要佑 寺沢 秀雄
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.B10, 2004

本研究は人の時間把握方法をモデル化し、時間調整のためのインタフェースを模索するものである。時間調整には様々な要素が含まれるが、今回はその中でも最も単純だと思われる移動という時間調整の実験を行ない、時間調整のモデル化を試みる。インタフェースへの応用の際は、本来は複雑な「調整」という計算行為に対し、目に見えるかたちを与え、問題を扱いやすくするという、J.ラスムッセンのEcological Interface Designの手法を参考にした。実験から、人は時間と距離から基準線を作り出し、それに対して遅れているか進んでいるかを判断していることが分かった。時間の表示方法は2種類あり、タイマーのような絶対時間表示(例:残り10分)という方法と、自分の位置との差を計算した相対時間表示(例:3分遅れ)がある。この相対時間表示を用いることで、時間ぴったりに調整できるようになった。しかし、これだけでは残り時間がわからないという問題が残り、時間調整において不十分であることが分かる。時間調整時の頭の中のモデルを発話してもらう実験の結果から、人は自分の状況を把握しようとしていることが分かった。このことから時間を調整する時は時間調整という状況を複合的に視覚化することが一番有効な方法だということが分かった。
著者
内藤, 若狭
出版者
巻号頁・発行日
vol.[191],
著者
長野隆編
出版者
有精堂出版
巻号頁・発行日
1992
著者
Ellis Dye
出版者
Camden House
巻号頁・発行日
2004
出版者
海人社
雑誌
世界の艦船
巻号頁・発行日
no.853, pp.77-99, 2017-02
著者
田中 良幸 辻 敏夫 金子 真
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.119, no.4, pp.425-431, 1999-04-01 (Released:2008-12-19)
参考文献数
13

This paper proposes a new method for dynamic control of redundant manipulators via artificial potential field approach (APFA). The proposed method is based on the APFA with a combination of a time scale transformation and a time base generator which works as a time scale compressor. The dynamic behavior of the manipulator can be controlled by using the proposed method without any change of the form of the designed controller itself. The effectiveness of the proposed method is verified by computer simulations for redundant manipulators.
著者
齊藤 剛彦 三神 厚 中野 晋
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.I_861-I_871, 2013

著者らはこれまで南海地震の揺れの体験談を多数集めて,震源特性の推定を行ってきた.その際,常に問題となるのが体験談の解釈の不確実性の問題であった.本研究は,南海地震と同じく海溝型巨大地震である東北地方太平洋沖地震の強震観測記録とそれから推測される揺れの体感,さらに実際の体験談を併せて用いることで,昭和南海地震の体験談の解釈の方法について検討を行うものである.例えば昭和南海地震では「揺れが水平動から上下動に変化した」や「揺れが段々激しくなった」という体験談が複数得られ,著者らは多重震源理論に基づき解釈を試みていた.今回,東北地方太平洋沖地震で得られた強震記録を用いて標準的な体感を表す振動レベルを算出したところ,水平動から上下動への変化や揺れが段々激しくなったと体感したと思われる強震記録が複数の観測点で得られていることが明らかになり,これまで著者らが行ってきた体験談の解釈法がある程度確からしいことが確認された.
著者
尹 祐根
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.754, pp.4-8, 2017-07

1998年から3年間ほど、私は東北大学で宇宙ロボットの開発に従事していました。宇宙は今も人手不足に悩む現場の1つです。宇宙ステーションで働く宇宙飛行士はたくさんの仕事を抱えています。
著者
松好 貞夫
出版者
流通経済大学
雑誌
流通經濟論集
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.1-20, 1970-05
著者
國吉 真弥
出版者
日本犯罪心理学会
雑誌
犯罪心理学研究 (ISSN:00177547)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.21-36, 2015-08-05 (Released:2017-03-23)
参考文献数
25

本研究では,集団場面における粗暴行為に影響を与える変数として,自己呈示目標,自己呈示を向ける対象及び印象操作への動機づけに焦点を当て,場面想定法を用いた質問紙により検討を行った。調査対象者は,非行少年(少年鑑別所収容中の男子少年194名)と無非行少年(非行歴のない男子高校生204名)であった。その結果,不良集団所属歴のある非行少年は,無非行少年に比べ,自分を強く見せようと虚勢を張るような自己呈示目標を抱きがちであること,自己呈示を向ける対象として「仲間」や「相手」を意識しがちであること,本研究で用いられたタイプの印象危機場面で印象操作へ強く動機づけられることなどが明らかになった。次に,想定場面で印象操作を動機づけられた少年を抽出し,そのうち,想定場面で粗暴行為を実行しようとする少年(高粗暴群)と実行しようとしない少年(低粗暴群)とを比較したところ,高粗暴群は,自分を強く見せようと虚勢を張るような自己呈示目標を抱きがちである一方,低粗暴群は,社会的に受け入れられやすい穏当な自己呈示目標を抱きがちであること,高粗暴群は,自己呈示を向ける対象として「仲間」や「相手」を意識しがちである一方,低粗暴群は「周囲の人」を意識していることなどが明らかになった。
著者
國吉 真弥
出版者
日本犯罪心理学会
雑誌
犯罪心理学研究 (ISSN:00177547)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.1-14, 2017-08-15 (Released:2017-09-14)
参考文献数
18

本研究では,印象操作への動機づけ,自己呈示目標,社会的視野の広狭といった自己呈示に関連する諸要因が集団場面での粗暴行為に及ぼす影響を検討した。調査対象者は,少年鑑別所収容中の男子少年194名(非行群)及び非行歴のない男子高校生204名(無非行群)であった。共分散構造分析を用いて検証した結果,無非行群では(a)虚勢的自己呈示目標は,粗暴行為に正の影響を与える,(b)順社会的自己呈示目標は,粗暴行為に負の影響を与える,(c)印象操作への動機づけは,虚勢的自己呈示目標に正の影響を与える,(d)印象操作への動機づけは,順社会的自己呈示目標に正の影響を与える,(e)独善・仲間内主義傾向は,虚勢的自己呈示目標に正の影響を与える,(f)他者視点の取得傾向は,順社会的自己呈示目標に正の影響を与えるという関連が確認された。一方,非行群においては(d)の関連は見られなかった。