著者
Hongquan Zhu
出版者
The Japanese Society of Toxicology
雑誌
The Journal of Toxicological Sciences (ISSN:03881350)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.233-240, 2017-04-01 (Released:2017-03-17)
参考文献数
23

この論文は撤回されました。
著者
やぎぬま ともこ
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.359, pp.66-71, 2005-09

失敗したくないビジネスでもくつろぎたいプライベートでも目的に合わせて接客してくれるから大切なMyレストランです 40代ビジネスマン東京・西麻布の路地裏に、マスコミへの露出を一切控え、口コミで集めたリピート客が8割を超えるという、名実ともに隠れ家的なレストランがある。その名は「CITABRIA(サイタブリア)」。
著者
中村 孝佳 松井 亮太
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2015, 2016

【はじめに,目的】近年,サルコペニアが高齢者医療に携わる医療従事者で注目されている。サルコペニアは進行性および全身性の骨格筋量および筋力低下,身体機能低下を特徴とする症候群で,生命予後の悪化や術後合併症の増加に寄与するほか,転倒や転落の機会が増加し,QOLも損なうと言われている。手術後の入院期間で運動機能が低下した場合,退院後の活動量が減少し,筋肉量の低下,体重の減少が見られ,二次性サルコペニアを生じるのではないか,という仮説を立てた。今回の研究目的は胃癌患者の術前後筋量ならびに周術期前後の運動機能を評価し,その関係性について検討することとした。【方法】2014年9月1日から2015年3月31日までの期間に,当院で胃癌手術が施行され,術前後の筋量と周術期の運動機能評価が行われた18例を対象とした。調査項目は術前BMI,体重(術前および術後6ヶ月),筋肉量(skeletal mass index(以下,SMI):CTでL3レベルの骨格筋断面積を身長の二乗で除したもの)を調査した。周術期の筋力は握力で評価し,身体機能は10m歩行速度を測定した。指輪っか試験で筋量低下のスクリーニングも行った。周術期前後の運動機能が維持した群(以下:維持群)と低下した群(以下:低下群)に分け,体重や筋量の変化と周術期における運動機能評価の関連性を調査した。運動機能低下群に関して,歩行速度が術前と比べ10m歩行で1秒以上低下もしくは握力が5kg以上低下した症例と定義した。統計処理は2群間の比較はWelchのt検定を用い,同群間の比較はWilcoxonの順位和検定を用い,有意水準を5%未満とした。【結果】18例のうち,男性11名,女性7名であった。年齢の中央値は66.0(53-80)であった。術前BMIは維持群で中央値22.5(20.4-27.8),低下群で24.8(17.7-30.2)であった。術前体重は維持群で中央値58.0(44.5-76.5)kg,低下群で59.5(42.5-76.6)kgであった。術後体重は維持群で中央値50.8(37.3-60.0)kg,低下群53.5(43.2-66.0)kg,体重減少率は維持群11.6(0.7-26.7)%,低下群11.7(0.0-14.4)%であった。術前後の体重変化では有意差を認めたが,それ以外では有意差を認めなかった。術前SMIは維持群で中央値35.7(27.4-50.9)cm<sup>2</sup>/m<sup>2</sup>,低下群39.0(26.6-56.8)cm<sup>2</sup>/m<sup>2</sup>であり,術後SMIは維持群で32.6(28.1-49.5)cm<sup>2</sup>/m<sup>2</sup>,低下群37.1(24.7-44.9)cm<sup>2</sup>/m<sup>2</sup>,SMI減少率は維持群5.1(0-13.9)%,低下群8.2(0-22.1)%で,低下群で減少幅が大きい傾向にあったが有意差を認めなかった。【結論】胃癌周術期において運動機能低下群は維持群と比べ,体重減少率には差は認めないが,SMI減少率では運動機能低下群で減少幅が大きい傾向が見られた。術後の身体機能低下が退院後の活動量に影響し,術後6ヶ月のSMI低下に繋がった可能性があると考えられた。周術期で運動機能低下を認めた場合,在宅での活動量を維持するため,筋力強化方法,運動指導など理学療法士が継続しての介入が有用である可能性があると思われる。
著者
川口 淑子
出版者
日本英語文化学会
雑誌
異文化の諸相 (ISSN:13460439)
巻号頁・発行日
no.33, pp.17-26, 2012

In Kazuo Ishiguro's "A Pale View of Hills", recollections of post-war world in Nagasaki are revealed by a decent Japanese woman Etsuko. She speaks as if communicating simple facts, but the mysterious situations or the Gothic mode unfittingly used in this story insinuates concealed tragedy or repressed feelings. Her commonplace post-war hardship and the unusual atmosphere that surrounds her successfully cover up what lies behind. But when a slight incongruity is found in Etsuko's narrative, repressed memories are given expression. In this story, the focus is placed on something that is slightly different from familiar facts. The Gothic mode employed in this story is of use to construct the international novel that Ishiguro wishes to develop. Faint unusualness that is distinct from dramatic unfamiliarity is important for this achievement. By tactfully betraying unusual parts of a plain woman little by little, Ishiguro creates a story that can be accepted by many readers, and also maintains the originality that gives the story a trait of high art.
著者
松村 聡美
出版者
富山大学比較文学会
雑誌
富大比較文学
巻号頁・発行日
vol.9, pp.42-66, 2016

川端康成は自身が旅した土地や住んでいた都市を舞台とした作品を数多く残した作家である。伊豆を舞台とした「伊豆の踊子」、浅草を舞台とした「浅草紅団」、新潟を舞台とした「雪国」、鎌倉を舞台とした「山の音」などが挙げられる。その中でも、一九六一年十月から一九六二年一月まで朝日新聞にて連載された「古都」は、京都を舞台としており、作中には京都の風物や名所、年中行事がふんだんに盛り込まれている。文庫版の山本健吉の解説には「この美しい一卵双生児の姉妹の交わりがたい運命を描くのに、京都の風土が必要だったのか。あるいは逆に、京都の風土、風物の引立て役としてこの二人の姉妹はあるのか。私の考えは、どちらかというと、後者の方に傾いている」とあり、これに川端自身の「古都」に関する言説も踏まえて、どちらが主となっているのかという論がこれまで先行研究にて繰り広げられてきた。実際にある京都の行事と作中に登場する行事のずれを指摘した三谷憲正の研究や、同じ時期に書かれた「美しさと哀しみと」と「古都」を比較した蔵田敏明四の研究など、山本の意見を支えるような研究も多々されており、今のところ、山本が言う後者つまり京都の風土がこの作品の主題となっているという意見が優勢である。そこで、京都の風土が主題であるという点を踏まえて重要となってくるのが、色彩である。桜やすみれといった花や木などの自然物が作品を彩る中で、話の筋に関わってくるのがパウル・クレーの画集である。作中で太吉郎がクレーの画集を参考に帯の下絵を描く場面がある。日本の美、京都の美を描く作品の参照項として、なぜクレーの絵が取り上げられているのであろうか。山田吉郎五は「川端康成『古都』論―遡行の構造―」において、川端とクレーについて左記のように述べている。近藤不二氏も『現代世界美術全集一〇 クレー、カンディンスキー、ミロ』(河出書房新社刊)のクレエの解説の中で、「事物の中に霊的根源を認める神秘主義」がクレエの絵画に流れていることを指摘している。こうした霊界の人クレエを、『古都』執筆中の川端が強く意識したであろうことが推測される。なぜなら、小説『古都』は先に栗原雅直氏が指摘したごとく、「人間がどのように世の中にあらわれるか、生前の我がいかようであったかということ」を追いもとめる、つまりは未生の我をさがしもとめる作品だからである。このような霊的雰囲気は北山杉の村に色濃く漂っており、クレエの絵画世界とは色彩も構図も異質ながら、一脈の共通性を示している。このように先行論ではクレーについて言及はされてはいるものの、当時の日本のクレー受容の中で、川端がどういった意図でクレーを「古都」で利用したのかは未だ明らかではない。川端はどのように考え、日本の美を描く上で、クレーを作中に登場させたのか。また、「古都」は「ノーベル賞審査委員会がその決定をするに当って参考にした」作品であると言われている。本稿では、川端のクレー受容や国際的な活動も視野に入れて「古都」を再考し、本作のノーベル文学賞受賞との関わりの新たな観点を示したい。
著者
Han John J. 久保田 文
出版者
文化学園大学
雑誌
文化学園大学紀要. 人文・社会科学研究 = Journal of Bunka Gakuen University (ISSN:21871124)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.83-93, 2014-01

ジョン・スタインベックは,1962年のノーベル文学賞受賞演説において,mass methodのために人類が精神的危機にある,と指摘した。彼に言わせれば,大量生産的手法は,経済のみならず政治や宗教,人々の物の考え方にまで浸透して芳しくない影響を与えていた。そして彼は,人々の想像力の自由を奪うものとは断固として戦う,と述べた。スタインベックが個人の創造力を生かしきれない大企業や心なく非倫理的な実業家を嫌ったことは一般によく知られているが,彼の作品を細かく見ていくと,ビジネスマンが一貫して批判的に描かれているわけではないことがわかる。本論文では,数々の作品におけるビジネスマンの扱われ方を精読した上で,利潤に突き動かされた貪欲なタイプのビジネスマンが消費者の暮らしを遠隔操作し,本来労働者が得るべきものを搾取し,違法なビジネスを展開した場合に,作者が嫌悪する対象となっていたことを検証する。また,彼は個々人の人生や家庭生活が大量生産の組織にのみこまれ犠牲となっていくことに対し,非常にネガティブな見解を示しており,ここにスタインベックが重視し続けたものが鮮明に浮かび上がる。
著者
市山 雅美
出版者
湘南工科大学
雑誌
湘南工科大学紀要 (ISSN:09192549)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.87-94, 2006-03-18

In this paper the notion of self-government ("jichi") in the Taisho era has been clarified by surveying how studentsand teachers in those days described self-government. By examining political thoughts on self-government, the notion ofself-government has been classified into two categories. In order to classify there are two important concepts, namely independenceand self-decision. The self-government by students without independence could be subdued by the school.In the self-government without independence, students could decide in themselves as far as the teachers permitted. Itcan be named "nominal self-government". The self-government by students without self-decision may have been independentof school but could be controlled by upper grade students. The control by upper grade students was often usedby teachers as a system to keep discipline. The self-government by students with independence and self-decision canhardly be recognized in this paper.
著者
西川 光一
出版者
群馬大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2005

麻酔薬のなかには"逆行性健忘"と呼ばれる現象を起こすものがある。麻酔薬による記憶障害や健忘が、シナプスレベルでの可塑的変化とどう関連するのだろうか?今回私達は、ラット海馬スライス標本CA1領域で興奮性シナプスの長期増強現象(Long-term potentiation : LTP)を観察し、それに対するセボフルランの影響を調べることを研究目的とした。【方法】深麻酔下のSDラット(60-80g)から脳を取り出し、500microのスライス標本を作製した。海馬CA1領域でSchaffer-collateral-commissural (SCC) fibersに0.1Hz程度のテスト刺激を加え、記録が安定したところで条件刺激(100Hzの高頻度テタヌス刺激)を用いてLTPを誘導し記録した。セボフルランは酸素化したACSFとともに条件刺激の約30分前から投与した。臨床使用濃度と低濃度のセボフルランを用いてその影響を観察した。【結果】臨床使用濃度セボフルランはLTPの誘導、維持ともに抑制した。低濃度セボフルランは部分的にLTPの誘導を抑制した。そこで、GABA受容体拮抗薬であるBicuculline、 NMDA受容体拮抗薬であるMK-801存在下で同様の実験を行った。10μM Bicuculline存在下で低濃度セボフルランによるLTPの抑制は起きなかった。臨床使用濃度セボフルランではLTPは部分的に誘導されたが、維持は抑制されたままだった。1μM MK-801存在下で、LTPは誘導されセボフルランによる影響に違いは見られなかった。【結論】セボフルランはLTPを抑制する。低濃度の場合はGABA作動性ニューロン活性化が関与し、臨床使用濃度になると興奮性ニューロン抑制作用も加わってLTPを抑制したものと思われる。
著者
藤木 大介 上田 博唯 近間 正樹
出版者
日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.445-452, 2008-07-15 (Released:2010-08-25)
参考文献数
29

Home service robots must have implements like conversation interfaces so it can be easily accepted by the users. To get basic data to develop such a robot, we investigated the robot's impressions of when it responded to the instructions of operating a TV or when it planning the cooking recipes. Thirty men and thirty women of different age groups rated the impression on using the robot. The results indicated that we should find a better way to inform to the user when a word was not in the robot's database. Moreover, we should reconsider what kind of the robot's gesture the users need. In addition, the embodiment of the robot made the impressions better. In addition, women judged the robot positively probably because the robot had a cute appearance.