著者
堀田 良之
出版者
日本評論社
雑誌
数学セミナ- (ISSN:03864960)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.p18-28, 1983-01
著者
早野 明 板倉 賢一
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
Journal of MMIJ
巻号頁・発行日
vol.133, no.4, pp.76-86, 2017

<p>Fracture mapping conducted during gallery excavation on construction projects of a large-scale underground facility is based on traditional geological techniques such as visible observations and simple measurements of fracture orientation using a clinometer. Therefore, some difficulties persist, such as securing data quality and worker safety. Three-dimensional (3D) laser scanning, which can instantly acquire point clouds representing the 3D shape of an object surface, is can be effective for resolving these difficulties. In order to confirm the applicability of the three-dimensional laser scanning to the fracture mapping on a gallery wall, this study proposes the method for obtaining attribute information from a point cloud, such as trace length and orientation, associated with the spatial distribution of fractures. In the proposed method, the two-dimensional image is generated from the point cloud to obtain the trace map. After the proposed method was applied to an approximately 50-m-long horizontal gallery excavated into the granitic rock, the reproducibility of the attribute information of fractures obtained solely from the point cloud was examined. Results show that the number of fractures extracted from the point cloud is approximately 80% of those extracted by traditional geological techniques. Although the trace length reproducibility ratio of fractures is approximately 70%, fracture orientations calculated from the point cloud compare favorably with those measured by an on-site researcher. Most fractures that were not extracted from the point cloud do not act as water-conducting fractures because they had short lengths and because they were bonded tightly. Even if the fracture data obtained from the point cloud were applied to modelling for hydrogeological analysis, the results would probably not be influenced strongly. Results of this study indicate the possibility of applying 3D laser scanning to fracture mapping.</p>
著者
Masahiro IIJIMA Kyotaro KAWAGUCHI Naohiko KAWAMURA Shuichi ITO Takashi SAITO Itaru MIZOGUCHI
出版者
日本歯科理工学会
雑誌
Dental Materials Journal (ISSN:02874547)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.461-468, 2017-07-25 (Released:2017-07-26)
参考文献数
30
被引用文献数
14

We investigated single application of pastes containing a surface reaction-type pre-reacted glass-ionomer (S-PRG) filler on enamel demineralization. Human enamel blocks were polished using pastes containing S-PRG filler (0, 5, and 30%) and immersed in demineralizing solution for 5 days with daily change of solutions. The pH measurement and nanoindentation testing was carried out during the immersion period, and the enamel surfaces were examined using scanning electron microscopy and atomic force microscopy. A non-fluoride paste and a hydroxyapatite-containing paste were used for comparison. The specimens polished with the S-PRG filler-containing paste exhibited acid-neutralizing properties, which became stronger with an increasing S-PRG filler content. Following immersion in the demineralizing solution, specimens polished with the S-PRG filler-containing paste exhibited significantly greater hardness and elastic modulus values than those polished with the other pastes and exhibited a smoother surface than did the other specimens. Pastes containing S-PRG filler inhibits the demineralization of enamel.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ヘルスケア21 (ISSN:13463799)
巻号頁・発行日
no.171, pp.82-85, 2004-01

●看護・介護体制群入院基本料5、療養病棟入院基本料2、療養型介護療養施設サービス費(1) 大分県国東町にあるあおぞら病院は、大分空港から車で10分ほどの距離にある40床の小規模病院だ。2003年9月にオープンした同病院の外観は黄色を基調にした南欧風のデザインで、病院とは思えない佇まいとなっている。
著者
柏木 寧子
出版者
山口大学哲学研究会
雑誌
山口大学哲学研究 (ISSN:0919357X)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.31-51, 2006

『神道集』物語的縁起の一つ「諏方縁起」が語るのは、主人公甲賀三郎諏方が人としての生を経て、諏方大明神として顕れるまでの過程である。この過程は、妻と生別した諏方が妻を恋慕し、夫婦再会を求めて遥かな時空間を渡る流離として具体化される。諏方が神として顕れ得るのは、諏方が仏への途上の存在であることによる。諏方が仏への途上の存在である得るのは、諏方が恋慕する存在であることによる。諏方において、恋慕は仏道修行である。仏道修行としての恋慕を示唆する観点として、第一に、恋慕の苦が仏道修行に入り進むための機縁になる、とする観方がある。第二に、夫婦の関係性を全うすることが自己の宿業の知をもたらす、という観方がある。第三に、これは本文に明示的に言及されているわけではないが、遥かな時空間を渡り恋慕の一念を貫く諏方の在りようと、久劫に及ぶ六道輪廻を経て成仏の初志を遂げる菩薩の在りようとの相似性を挙げることができる。遥かな時空間を渡る流離はまた、諏方の一身上、一回的なる経験としての限定性を超え、人々の共有し得る意味を帯びるようになる。諏方は、恋慕する存在の典型と見做されるに至る。「諏方縁起」はその終極において、一方で仏への途上の存在としての諏方像を、他方で恋慕する存在の典型としての諏方像を完成する。諏方はこの時、人々に対し超越的でもあり、内在的・再来的でもある場処を獲得する。即ち、一方で諏方は仏を志して人々に優る歩みを重ね、人々にとって避け難い夫婦の関係性の危機を既に超え得たと解される。他方でまた諏方は、人々の存在の現実相と、その現実相の延長上に到達し得るものとしての真実相をともに身を以て具現し、今に至るまで人々に開示し続けていると解される。ここに諏方が神として顕れる可能性ならびに必然性が成立する。
著者
尾関 基行 野宮 浩揮
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.23-32, 2016-06-20 (Released:2016-06-17)
参考文献数
8

本論文では,近年話題となっている“人工知能”をテーマとした学生実験の設計と実践について述べる.情報工学分野の学生実験でよく実施されている画像処理やシステム制御といったテーマに比べて,人工知能の取り扱う範囲は広く,また各々が独立しているため,トピックを単純に並べただけではその関連性が掴みにくい.そこで我々は,ミンスキーの心的活動の6階層モデルを学生実験の土台に据え,その各階層に一つずつトピックを割り当てることで,トピック間の繋がりを強く意識させる学生実験を設計した.本学生実験では,小型移動ロボットがエネルギーを補給しながらポイントを獲得するタスクを設定し,シミュレータと実機(e-puck)による実験環境を用意した.実際に学生実験として3年間実施し,アンケート評価を行った結果,ミンスキーの心的活動の階層に各トピックが紐付けられたことで相互の関連性がよく理解できたという回答が多く得られた.
著者
沖 拓弥
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.5-6, 2016-03-10

東日本大震災時,首都圏では,地震による直接的な被害は軽微であったにもかかわらず,徒歩帰宅者や交通機関の運行再開を待つ人々によって,主要道路や一時滞在施設,鉄道ターミナル駅等は大きく混雑した。この反省を生かし,大地震時に生じる混雑の抑制策について検討することは,将来の首都直下地震や南海トラフ地震に備える上で重要である。しかし,東日本大震災時に,いつ,どこで,どの程度の混雑が生じたかを具体的に示している既往研究やデータは少ない。本稿では,東日本大震災時における首都圏の混雑状況に関するtweet(混雑ツイート)から,共起する地名・固有名詞・ジオタグ情報・時系列情報等を抽出し,混雑ツイートの頻度や時空間的特徴について基礎的な分析を行う。さらに,平常時の混雑ツイートとの比較や,他の入手可能なデータを用いた検証も試みる。
著者
神橋 基博 原田 要之助
雑誌
研究報告電子化知的財産・社会基盤(EIP) (ISSN:21888647)
巻号頁・発行日
vol.2017-EIP-75, no.13, pp.1-8, 2017-02-10

IT マネジメントに関する代表的なガイドラインとして 「金融機関等のシステム監査指針」,「システム管理基準」,「情報セキュリティ管理基準」 がある.これらのガイドラインが ISO / IEC 38500 の EDM モデルと,どの程度関連しているかを分析するため,テキストマイニングを用いて関連性を定量的に評価し,企業がこれらのガイドラインを使用して IT ガバナンスを構築 ・ 運用する際にチェックポイントの追加が必要となる領域を提言する.
著者
坂本 毅啓 佐藤 貴之 中原 大介
雑誌
研究報告教育学習支援情報システム(CLE) (ISSN:21888620)
巻号頁・発行日
vol.2015-CLE-16, no.14, pp.1-5, 2015-05-15

これまで,著者らは,社会福祉士養成教育において ICT の活用を検討してきた.その結果として,相談援助演習の模擬面接で利用する,コミュニケーションスキル獲得を目指した教材の開発を行った.本稿では,本教材を用いた授業実践の概要,および,授業時に学生がスマートフォンにより学習を行ったときの評価について述べる.
著者
吉岡 秀佳 中村 孝道 東 陽介 丸山 明彦 坂田 将
出版者
日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集
巻号頁・発行日
vol.56, pp.13-13, 2009

IODPによる研究掘削航海311「カスカディアマージンハイドレート」では、カスカディア縁辺域において掘削調査が行われた。本研究では、ガスハイドレートの分布するサイトとガスハイドレートのなかったサイトにおいて、メタン生成菌によるメタン生成活性と嫌気的メタン酸化菌によるメタン酸化活性を調べた。その結果、ガスハイトレートの分布する深度においてメタン活性が高く、メタン酸化活性は、表層のみならず100mbsf以深でも活性があることが分かった。これらの結果は、遺伝子解析の結果とも調和的であった。また、ガスハイドレートのないサイトにおいてもメタン生成活性が同じように検出されたことから、ガスハイドレートの形成には、微生物によるメタン生成活性より、岩相の違いが関係していると考えられる。
著者
Nishiwaki Hiroshi
出版者
島根大学法文学部
雑誌
Memoirs of the Faculty of Law and Literature (ISSN:03886859)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.(139)-(178), 1992-12-25

本稿は、「北尾次郎 『森の妖精』−翻刻(2の1)−」(『島根大学法文学部紀要 文学科編 第17号−II,1992,7)の続編をなすものである。 翻刻に際しては、前稿の基本原則を踏襲したが、「表記が統一されていないため、読みずらい」との指摘を考慮し、今後は現代ドイツ語の標準的表記に統一することにした。したがって,前稿「凡例」の3.で挙げられているような表記にも変更を加えたが、註により原文の表記がわかるよう配慮した。(ただし、ss → Bの変更は、あまりに数が多いため、註を省略した。) 註には通し番号をつけず、本文には * をつけ、註ではぺ一ジ数を明示することで、その箇所が特定できるようにした。
著者
浦野 雅世 石榑 なつみ 谷 永穂子 中尾 真理 三村 將
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
pp.17006, (Released:2017-08-25)
参考文献数
29

右半球病変で錯文法を呈した矯正右手利きの症例を報告した.呼称障害はごく軽微でありながら,自由発話/説明発話の別を問わず助詞の誤用が著明であり,脱落は皆無であった.逸脱語順や統語構造の単純化は明らかでなかった.理解面では語義理解は良好に保持されながらも,平易な会話の理解からしばしば困難を呈した.側性化の異なる失文法症例では統語的側面と形態論的側面の障害が共起しているのに対し,本例は形態論的側面のみに障害を呈しており,側性化の異なる失文法とは発現機序が異なると考えられた.本例の錯文法の発現は異常側性化に起因するものとであると推察された.