著者
門口 直仁 田中 聡 宮本 典文 山本 創一 喜多村 泰輔
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.18, no.6, pp.715-719, 2015-12-28 (Released:2015-12-28)
参考文献数
9

目的:ICUにおいて,プロポフォール注射液は鎮静薬として繁用されているが,その投与による静脈炎の発生が臨床上問題となる。そこで,プロポフォール注射液投与による静脈炎の発生状況を調査した。方法:2012年9月から12月までに救命救急センターにおいてプロポフォール注射液が末梢静脈から2日間以上持続投与された症例を対象とした。結果:調査期間中の対象患者は41名で,静脈炎が発生した患者は19名(46.3%)であった。投与時間と平均投与速度が静脈炎発現の有意な因子であり,投与時間77時間以上,投与速度3.44mg/kg/hr以上で静脈炎が高頻度に発現していた。考察:プロポフォール注射液による静脈炎は添付文書上では頻度不明とされているが,今回の調査では46.3%と高頻度に発生していた。静脈炎の発生および重症化を防ぐため,投与時間,投与速度の確認と頻回な穿刺部位モニタリングの必要性が示唆された。
著者
Yingjie Zhong Ye Wang Jun Guo Haifeng Chu Yong Gao Limin Pang
出版者
東北ジャーナル刊行会
雑誌
The Tohoku Journal of Experimental Medicine (ISSN:00408727)
巻号頁・発行日
vol.237, no.3, pp.183-191, 2015 (Released:2015-10-17)
参考文献数
55
被引用文献数
1 14

Juvenile idiopathic arthritis (JIA) is the most common arthritis in the adolescents under the age of 16. Etanercept, an inhibitor of tumor necrosis factor, is often used to treat JIA despite its significant side effects. Homeopathic remedies, such as blueberries, have anti-inflammatory properties with fewer unwanted effects and should be considered as a primary treatment. We aimed to explore the efficacy and safety of combination therapy of blueberry and etanercept for JIA. Two hundred and one JIA patients were selected, and randomly and evenly assigned to three groups: ETA (50 mg of etanercept twice weekly), ETABJ (matched etanercept and 50 ml blueberry juice daily) and ETAPJ (matched etanercept and placebo juice). The severity of JIA was measured using American College of Rheumatology scales (ACR) 20, 50 and 70. The levels of pro-inflammatory cytokines, interleukin-1 (IL1) alpha and IL1 beta, and interleukin-1 receptor antagonist (IL1RA) were measured by qRT-PCR and ELISA. After a 6-month follow-up, the ACR20, ACR50 and ACR70 in an ETABJ group were higher than those in other two groups (P < 0.05), suggesting clinically meaningful improvement in JIA. Meanwhile, the symptoms and side effects were reduced significantly or absent in an ETABJ group, including mental diseases, retrobulbar optic neuritis, gaining weight, infection, cutaneous vasculitis, diarrhea, uveitis and pancytopenia. Blueberries reduced the levels of IL1 alpha and beta, and increased the level of IL1RA. Thus, a combination therapy of blueberry and etanercept can reduce the severity of JIA and should be developed as a new method for JIA therapy.

1 0 0 0 OA 太政官日誌

出版者
太政官
巻号頁・発行日
vol.明治9年7−12月, 1876
著者
堀田正敦 編
出版者
巻号頁・発行日
vol.[210],
著者
植田 今日子
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.33-50, 2004-06-30

近年の公共事業見直しのうごきと自然環境への意識の高まりから, 川辺川ダム (熊本県) はその必要性を厳しく問われる公共事業である.頭地地区を含めた五木村, 相良村 (一部) はこれまで36年間, 大挙離村や地域社会内部での対立を経験しながら水没予定地域としてありつづけてきた.五木村は現在ダムの「早期着工」を訴える立場にある.なぜ周囲で声高に事業の必要性が問われる中, 自らをさんざん苦しめてきたダムの早期着手を訴えなければならないのだろうか.本稿では, 水没予定地である五木村頭地地区でのフィールドワークをもとに, ダム計画に対して3つの異なる立場をとってきた五木村の水没3団体が, いかにして自らの団体を他団体と差異化しつつ, 「早期着工」という総意を成立させているのかを明らかにすることで, 「早期着工」表明の論理に近づくことを目的とした.<BR>これまで, 公共事業によって損害を被るはずの人びとが事業の早期着手を訴えるということは, 自己利益の最大化として功利主義的に捉えられることが多かった.しかし「早期着工」の意思表明には, 公共事業が生活の場における諸関係にもたらしてしまう意味を克服しようとする遂行的意味があった.それは, 世帯ごとの意思決定を配慮・尊重するがゆえに, むらがむらとして成立しないという状況において実践された, むらの生成という言遂行的な意志表明であった.
著者
山根 淳平
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
vol.13, no.12, pp.499-506, 2014-12-25 (Released:2015-12-26)
被引用文献数
1

ハッカソンとは、hack とmarathon を合成した造語であり、アメリカ発の、多様な人々が課題に取り組み、解決ができるサービスを開発するイベントである。ハッカソンはアメリカでは非常に普及しているが、日本ではまだ課題が多い。本稿では、ハッカソンが、イノベーションを生み続ける仕組みとして定着するための、課題と取り組みについて紹介する。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1912年02月08日, 1912-02-08

1 0 0 0 OA 太政官日誌

出版者
太政官
巻号頁・発行日
vol.明治3年 第49−55号, 1876
著者
Divya BAJPAI V.K. TYAGI
出版者
公益社団法人 日本油化学会
雑誌
Journal of Oleo Science (ISSN:13458957)
巻号頁・発行日
vol.55, no.7, pp.319-329, 2006 (Released:2006-06-13)
参考文献数
50
被引用文献数
18 49 39

Imidazoline surfactants belong to the category of cationic surfactants. Cationic surfactants are often quaternary nitrogen salts and are widely used both in non aqueous systems and in applications such as textile softeners, dispersants and emulsifiers. In the class of imidazoline compounds there is a presence of a pendant group, an imidazoline head group and a hydrocarbon tail. This paper reviews the imidazoline and its salts as an emerging class of cationic surfactants. It deals with the synthesis, various properties that prove its use in laundry detergent applications like good detergency, resiliency, foaming property, softening property, rewettability, good storage stability and less irritating property. In addition the film forming and corrosion inhibition properties tend them to varied and numerous industrial applications.
著者
並松 信久
出版者
京都産業大学
雑誌
京都産業大学論集. 人文科学系列 (ISSN:02879727)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.239-278, 2014-03

仲原善忠(1890–1964)は,沖縄を代表する歴史および地理の研究者である。とくにオモロ研究者として著名である。沖縄県久米島生まれで,戦前期には主に地理の教育者として活躍する。沖縄研究には1939(昭和14)年頃から取り組んでいるが,久米島のオモロ研究が,そのきっかけとなる。そして『久米島史話』(弟の仲原善秀との共著,1940 年)など一連の歴史研究を発表している。仲原の歴史研究には,久米島の原体験から生まれる独自の歴史観と文化論が内包されている。仲原は沖縄がヤマトによって逆境におかれていたということだけではなく,沖縄の支配層の下に,さらに抑圧されていた離島の久米島の姿を描いている。 仲原の沖縄史研究は,次の四つの特徴がある。(1)按司と支配体制,(2)琉球王国の祭政一致体制,(3)久米島の経済的基盤,(4)久米島の地方役人と官僚システム,これらの特徴は久米島独特の思想を反映していた。そして久米島オモロの研究は,上記の(1)~(4)を裏付ける役割を果たしていた。 さらに戦後沖縄の状況を念頭に置いて,次の四つに仲原の歴史研究の特徴がある。(1) 沖縄の時代区分,(2)琉球と薩摩藩の関係,(3)ペリー来航と戦後の米軍占領,(4)ブラジル「勝ち組」への対応,であった。これらの戦後の沖縄史研究は,近代主義的な様相を帯びていたものの,その基本にあるのは郷土・久米島から生まれた歴史観であった。