著者
木造 利徳 近藤 邦雄 佐藤 尚 島田 静雄
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.317-318, 1992-02-24
被引用文献数
1

人間の感性を表現したデザイン画は、人間の価値観や個性によって、多次元的な意味も含んでいる。デザイン画の持つ感性を失うことなく分類整理し、デザイン画作成時に再利用できる画像データベースを構築することが、大量の画像を利用するために望まれている。埼玉県繊維工業試験場には、保有する昔からのデザイン画が、約3000以上も存在する。これらをこれからのデザインの作業に生かすために、デザイン画の分類法を確立し、検索システムを構築することが求められている。デザイン画に対するイメージというのは千差万別であり、一概にこれと決めつけることができない。しかしながら、詳細は違っても大局的な部分で、類似した印象・イメージを感じることができる。本研究では、感性言語とデザイン画の関係を明らかにし、人によって感じ方が異なる曖昧性を持った感性言語による画像検索法を提案する。これによって、多くのデザイン画の中から、イメージにあったものを容易に抽出することができ、デザインの支援になると考えられる。
著者
三輪 進 斎藤 彰彦 幸谷 智 加来 信之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.285, pp.43-48, 2000-09-07
被引用文献数
1

本論文は、レーダにおける信号対クラッタ比(SCR)について、どう定義すれば視覚によって感じる値と一致するかを考察した第一報である.まず, 考え得る色々なSCRの算出式を定義する.ついて, 小型船舶用レーダにより取得した検波後のデータにおいて、信号部分を切り出して伸縮させ、任意のSCR状態を作り出す.これにSCR改善手法の一例として, ウェーブレット変換を施す.これら処理前, 処理後のデータの鳥瞰図を複数の人から成る2つのグループに見せて得たアンケート結果を示し, SCR定義との関連について考察する.第1グループの評価では, 「ターゲットの平均電力/クラッタの標準偏差」の定義が視覚結果に最も近かったが, 第2のグループの評価はどの定義式よりも低く, 評価方法を再検討する必要を感じた.
著者
戸井田 仁一
出版者
日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 = Journal of the Brewing Society of Japan (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.107, no.7, pp.485-490, 2012-07-15

みそ,しょうゆをはじめとして,発酵調味食品は,食品や加工食品等の調味の用途に用いられ,その品質は人の味覚による官能検査によって評価されている。調味食品の味は,多数の呈味成分の複合的な作用が,人の味覚によって感じ取られることで,認識されている。食品の開発研究では,官能検査による評価を行っているが,人の味覚を利用することから,評価値の安定性,多大な労力のために,センサーによる客観的評価値の導入が望まれている。近年では合成脂質膜や半導体をもちいた味センサーや匂いセンサーなどの装置が市販されている。食品の品質管理や新製品開発のために,迅速かつ簡便な評価技術としてセンサー技術が注目されている。著者らは,いち早く味センサーを導入し,長野県特産のみそ,しょうゆの品質評価の試験研究を行ってきた。そこで,味センサーの実際の測定例をあげながら,発酵調味食品における味センサー技術の利点と問題点について解説した。
著者
伊村 優里 樂木 章子 杉万 俊夫
出版者
Japan Institute for Group Dynamics
雑誌
集団力学 (ISSN:21872872)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.409-435, 2013

地域主権を構想する上で、国と地方自治体の関係を見直すのみならず、市町村よりも小さなコミュニティ、すなわち、「風景の共有できる空間」での住民自治をいかにして育むかを考えねばならない。農山村では、戦前ないし昭和の大合併以前の旧村が、「風景を共有できる空間」に相当する。<br> 鳥取県智頭町では、旧村単位に地区振興協議会を設置し、住民自治を育む運動が始まっている。本論文では、同町を構成する6つの地区(旧村)のうち、地区の運動を現場調査に基づき報告する。具体的には、各地区について、①地区振興協議会立ち上げの経緯、②現在までの活動、③活動の成果と今後の課題を報告する。
著者
星野 豊
出版者
学事出版
雑誌
月刊高校教育
巻号頁・発行日
vol.46, no.6, pp.80-83, 2013-05
著者
長田 知恵子
出版者
Japan Academy of Midwifery
雑誌
日本助産学会誌 (ISSN:09176357)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.182-195, 2009
被引用文献数
1

<B>目 的</B><br> 地域において,授乳期の母乳育児ケアに精通している助産師による観察視点の構成因子を抽出し,その特徴を明らかにすることである。<br><B>対象と方法</B><br> 対象者は,病院や地域で母乳育児支援をしている助産師6名で,研究協力者である母子は,対象助産師に初めてケアを受ける25ケースであった。<br> 対象者が研究協力者に母乳育児ケアを行う場面を参加観察した後に半構成的インタビューを行い,得たデータから,"助産師による観察"と思われることを意味内容に沿って抽出し,カテゴリー化したデータを既存文献と比較検討した。<br><B>結 果</B><br> 母乳育児ケアにおいて助産師が対象の母子を捉え,アセスメントする際の観察項目や因子は,【母親】【子ども】【母子】の3コアカテゴリーから構成されていた。また先行研究と比較すると,【母親】の心理的状態として〈行動特性〉や〈内省〉〈イメージ〉が,社会的状態としては〈衣服〉や〈生活〉〈医療者〉が新たな因子として見出された。また【子ども】の「パワー」と「フォローアップ」,【母子】の「イベント」も本研究で新たに見出された。そして助産師が行っている観察の特徴として,母子を取り巻く環境や,より暮らしに密接した具体的で個別性を重視した観察因子が抽出され,中でも特に乳房の状態は助産師自身の手によって感じ分けているという観察因子が抽出された。さらに助産師の観察視点の特徴としては,【母親】と【子ども】の各々を観るだけでなく,【母子】という母親と子どもの双方の観察を併せ持つ視点から構成されていた。<br><B>結 論</B><br> 母乳育児ケアにおいて助産師は,授乳期の母子の生活に密着した詳細な情報を多面的に観察するとともに,助産師自身の手で感じ分けていた。また【母親】と【子ども】の各々の視点からだけでなく,母親と子どもの双方の観察を併せ持つ【母子】という3視点から構成されているという特徴があった。
著者
高野 奈穂子
出版者
筑波大学
雑誌
筑波フォーラム (ISSN:03851850)
巻号頁・発行日
no.62, pp.20-23, 2002-06

私は、平成11年に理工学研究科を修了し、現在電器メーカーで働く筑波大学大学院の修了生です。社会人としてようやく3年が経ったばかりですが、今までを振り返って感じた事や、日頃心がけている事を書かせて頂こうと思います。 ...
著者
西園 芳信
出版者
日本教科教育学会
雑誌
日本教科教育学会誌 (ISSN:02880334)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.203-208, 1996-02-20

本論文では,芸術,就中音楽の認識方法と表現の形成過程を究明することによって音楽の教育的価値と指導方法の原理を論究した。芸術は,人間の感情を直観によって感じ取りその意味を種々の媒体を通じ表現するものである。中でも時間芸術である音楽は,人間の感情を時間性を中心に表現し認識させるものである。かくして芸術・音楽は,次の教育的価値を持つといえる。芸術・音楽の経験によって人間の認識する範囲は拡げられ,人間の感情経験や作品に現われた感情への洞察力が育成されると共に感情の範囲と質が発達する。この芸術・音楽の認識方法から音楽科の指導方法の原理は次のように演繹される。(1)生徒の感情経験を音の構成によって表現させ,自己の感情を認識させる。(2)鑑賞の経験によって音楽の構造を認識させ,その音楽の感情を共有させる。
著者
隅田 祥子 張 元 渡部 和彦 浦辺 幸夫
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.144-144, 2003

【はじめに】着地衝撃には幅広い周波数が含まれており、人間の感覚として、骨を通じて生体内に伝播される低周波帯の振動は、皮膚や脂肪、筋肉組織に吸収されやすい高周波帯の振動よりも不快であり、着地衝撃の大きさが同一であっても含まれる周波数成分によって感じ方が異なると考えられている(西脇,2000)。これまでに乾燥脛骨を用いて、叩打部位による一定の振動モードが認められることが報告されている(Nakatsuchi et al.,1996)。本研究では生体において、ジャンプ着地によって足部から入力される衝撃が脛骨の各部位にどのような周波数帯で伝播されるのか、加速度の周波数解析を用いて検討した。【対象】本研究の趣旨に同意が得られ、下肢に既往歴をもたない男性6名(平均年齢20.5±0.8歳、身長168.0±6.4cm、体重57.8±7.6kg)とした。【方法】脛骨の内果および内側顆、前縁上の4箇所(脛骨近位80%・60%・40%・20%)、計6箇所に加速度計(MA3-10AC、MicroStone社製)を装着し、床反力計(5007Y15、KISTLER社製)上で最大努力によるジャンプから左片脚着地を行った。この時の床反力および各部位の脛骨に対して長軸方向の加速度を測定・記録し、MemCalc/Win(周波数解析ソフト、諏訪クラスト社製)による周波数解析を行った。西脇(2000)は着地時の加速度の周波数分析を用いてソール素材の違いによる衝撃緩衝能の評価をし、この評価がより人間の感覚に近い評価であることを確認しており、素材の違いにより15-35Hzの低周波帯でのパワースペクトルの減衰量に大きな違いがみられたとしている。このことから本研究では評価指数として15-35Hzのパワースペクトルの面積(PSD)を用いた。PSDの各部位間での有意差は、Wilcoxonの符号付順位検定を用い危険率5%未満で求めた。【結果】測定部位ごとのPSDは、内果では23.77±20.73、脛骨近位80%では31.93±14.82、脛骨近位60%では44.47±17.34、脛骨近位40%では86.52±42.69、脛骨近位20%では51.01±31.04、内側顆では53.96±43.47であり、個々により値の大小はあるものの、脛骨では全対象において近位40%で最も大きな値を示した。さらに、脛骨近位40%でのPSDは、内果、脛骨近位20%および80%でのPSDよりも有意に大きな値であった。【考察】本研究から脛骨に対するジャンプ時の着地衝撃の垂直成分は、脛骨近位40%に低周波成分が集中していることが認められた。このように骨を通じて伝播されやすい成分が多く検出される部位は、従来より指摘されている跳躍型疲労骨折の好発部位(脛骨中央部前方)に一致することが示された。このことから両者の間には因果関係があるかもしれない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1214, pp.60-63, 2003-10-27

個人または経営者など立場や、保有資産によって感じ方が違うのはもちろんだろうが、強く肯定する答えは多くはないのではないか。といって、すべてが駄目というわけでもない。銀行は、よく言えば財布代わりの空気のような存在、サービス業としての期待は大きくない、といったところか——。 東京スター銀行は今、それを変えようとしている。
著者
上原 三十三
出版者
愛知教育大学実践総合センター
雑誌
愛知教育大学教育実践総合センタ-紀要 (ISSN:13442597)
巻号頁・発行日
no.13, pp.161-168, 2010-02

なわとび運動における「二人連鎖交互回しとび」は学校体育のための運動教材として新しい可能性をもつ技である。しかし,この技を実践し伝播するために前提となる指導法は未開発の状況にある。そこで本研究では,「二人連鎖交互回しとび」のこれまでの指導実践で用いられてきた,動感形態の発生を促す教材を運動モルフォロギーの視点から検討し,それらの問題点を明らかにしようとした。その結果,この技を一緒に行うペアーのなわ操作と自己のなわ操作の両者の努力操作が志向され,さらに同時に,自己のなわ操作においてもなわを回すことによって感じられる抵抗感があるなかで,左手と右手の努力操作が志向されるような運動課題が,教材として適当であると考えられた。
著者
羽田 靖史
巻号頁・発行日
2003

筑波大学博士 (工学) 学位論文・平成15年3月25日授与 (甲第3168号)
著者
山崎 公俊
巻号頁・発行日
2007

筑波大学博士 (工学) 学位論文・平成19年3月23日授与 (甲第4286号)
著者
飯島 純一
巻号頁・発行日
1992

筑波大学博士 (工学) 学位論文・平成4年3月25日授与 (乙第778号)
著者
永谷 圭司
巻号頁・発行日
1997

筑波大学博士 (工学) 学位論文・平成9年3月24日授与 (甲第1716号)
著者
友納 正裕
巻号頁・発行日
2002

筑波大学博士 (工学) 学位論文・平成14年3月25日授与 (甲第2902号)
著者
角舘 聡
巻号頁・発行日
2008

筑波大学博士 (工学) 学位論文・平成20年3月25日授与 (甲第4649号)