著者
中村 征樹
出版者
大阪大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、研究不正問題が国際的にももっとも早い時期に「問題化」された米国の事例に着目し、研究不正行為が研究者コミュニティのみがかかわる問題としてではなく、科学者コミュニティの外部(社会)にとっても重要な問題として認識され、研究不正への取り組みが開始し、研究者倫理が生成・制度化してきた経緯を明らかにした。また、1990年代以降の研究倫理問題の国際化の進展についても明らかにすることで、研究者倫理の国際比較を行い、米国における「研究者倫理」の生成プロセスの特質を浮き彫りにした。
著者
国分 幸
出版者
岐阜経済大学学会
雑誌
岐阜経済大学論集 (ISSN:03865932)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.71-100, 2001-03
著者
RYO ATSUUMI YOSHIHIKO ENDO AKIHIKO SUZUKI YASUMITU KANNOTOU MASAHIRO NAKADA REIKO YABUUCHI
出版者
福島医学会
雑誌
FUKUSHIMA JOURNAL OF MEDICAL SCIENCE (ISSN:00162590)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.101-105, 2014 (Released:2014-08-08)
参考文献数
6
被引用文献数
1 2

A 9.0 magnitude (M) earthquake with an epicenter off the Sanriku coast occurred at 14: 46 on March 11, 2011. TEPCO Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant (F-1 NPP) was struck by the earthquake and its resulting tsunami. Consequently a critical nuclear disaster developed, as a large quantity of radioactive materials was released due to a hydrogen blast. On March 16th, 2011, radioiodine and radioactive cesium were detected at levels of 177 Bq/kg and 58 Bq/kg, respectively, in tap water in Fukushima city (about 62km northwest of TEPCO F-1 NPP). On March 20th, radioiodine was detected in tap water at a level of 965 Bq/kg, which is over the value-index of restrictions on food and drink intake (radioiodine 300 Bq/kg (infant intake 100 Bq/kg)) designated by the Nuclear Safety Commission. Therefore, intake restriction measures were taken regarding drinking water. After that, although the all intake restrictions were lifted, in order to confirm the safety of tap water, an inspection system was established to monitor all tap water in the prefecture. This system has confirmed that there has been no detection of radioiodine or radioactive cesium in tap water in the prefecture since May 5th, 2011. Furthermore, radioactive strontium (89 Sr, 90Sr) and plutonium (238Pu, 239Pu+240Pu) in tap water and the raw water supply were measured. As a result, 89 Sr, 238Pu, 239Pu+240Pu were undetectable and although 90Sr was detected, its committed effective dose of 0.00017 mSv was much lower than the yearly 0.1 mSv of the World Health Organization guidelines for drinking water quality. In addition, the results did not show any deviations from past inspection results.
著者
SATORU SUZUKI
出版者
福島医学会
雑誌
FUKUSHIMA JOURNAL OF MEDICAL SCIENCE (ISSN:00162590)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.205-206, 2014 (Released:2015-02-26)
被引用文献数
1 1
著者
佐藤 宗子 サトウ モトコ Sato Motoko
出版者
千葉大学教育学部
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.438-431, 2008-03

これまで戦後の「少女」向け翻訳・再話叢書を検討してきた中からは、行動的な少女造型が浮かび上がってきていた。今回は、その先にどのような結末が予定されているのかをあわせて念頭に置き、戦前の『少女倶楽部』に連載された、佐藤紅緑の「緑の天使」を中心に検討することとした。ディケンズ『オリヴァー・トゥイスト』を原作とするこの翻案に登場する三人の少女、雛子の創造およびお玉(玉子)と雪子の改変された造型を分析することを通して、少女の行動力がハッピー・エンドへの改変をも導いたこと、同時に大団円ではいずれも結婚が報告されていることの意味を考察した。行動する少女の行く末として結婚が予定されることに関しては、戦後の「講談社マスコット文庫」などにも言及し、時代性の中での翻訳者・再話者の意識のあり方について、その可能性と限界とを指摘した。
著者
西松 豊典 金井 博幸 藤原 恵 高橋 恭平 岸根 延幸 藤田 初芽 古田 麻子 升川 綾子
出版者
一般社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
Journal of Textile Engineering (ISSN:13468235)
巻号頁・発行日
vol.60, no.6, pp.91-98, 2014-12-15 (Released:2015-03-03)
参考文献数
13
被引用文献数
1 4

The hand is one of the important qualities of bath towels. It is interesting to study what physical properties of bath towels correlate to their hand. In this paper, the relationship between the sensory values for the good feel and physical properties of twelve bath towels was studied by means of the principle regression analysis and the correlation analysis. The results are as follows.(1) As a result of principal component analysis, it was found that two principal component “good in touch” and “sturdy and drying property” were chosen to represent the hand of bath towel.(2) The compression feeling was affected by compression properties((To-TM), compression ratio, compression energy, and recovery energy). And the softness feeling was affected by the friction property(MMD), and the warmth by the thermal property(q-max).
著者
吉井 美知子 松岡 知津子
出版者
三重大学国際交流センター
雑誌
三重大学国際交流センター紀要
巻号頁・発行日
vol.6, pp.159-171, 2011

This report concerns the results and possible future activities regarding the singing contest organized as part of the lnternational Week held by Mie University. The Singing Contest in Foreign Languages is an event where foreign students and Japanese students vie with each other singing in a language other than their native language.By setting the condition that all participants must sing in a language other than their own, this contest ensured that Japanese students and foreign students participated on an equal footing.The participants' countries of origin were Japan (4), China (3), Korea (2), Vietnam (2), Malaysia (1), Thailand (1), and the languages of the songs were Japanese(9), English (2), Italian(1), Galician (1). All foreign students sang in Japanese.Japanese students and foreign students participated in the contest even from thepreparation stages, performing almost all activities other than the judging of thecontest, such as the preparation of the sound systems and others. Judging from the questionnaires received from the participants, there are aspects that could be improved for the future, but the event was an overall success.
著者
斎木 伸生
出版者
ジャパンミリタリ-・レビュ-
雑誌
軍事研究 (ISSN:05336716)
巻号頁・発行日
vol.33, no.10, pp.図巻頭19-21, 1998-10
著者
市村 一雄 川端 善彦 岸本 真幸 後藤 理恵 山田 邦夫
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.292-298, 2003-07-15
被引用文献数
10 37

道管閉塞と糖質の不足がどの程度バラ切り花の花持ちが短い要因となっているか検討するため,'ソニア'切り花を200mg・liter^<-1>8-ヒドロキシキノリン硫酸塩(HQS),20g・liter^<-1>'スクロースおよびHQSとスクロースを組合わせた溶液で処理した.切り花は23℃,相対湿度70%,12時間日長,光強度10μmol・m^<-2>・s^<-1>の条件下で保持した.どの薬剤も花持ちを延長させたか,スクロース単独処理の方がHQS処理よりも花待ち延長効果が高かった.スクロース処理はHQS処理よりも花弁の展開を促進し,切り花の新鮮重の低下とブルーイングの発生を抑制した.茎の水通導性は,スクロース処理により収穫後2日目以降急激に低下した.それに対して,HQSおよびスクロースとHQSを組み合わせた処理では収穫直後とほぼ同じ値で推移した.茎の細菌数はどの区においても次第に増加した.スクロース単独処理は細菌数の増加を促進したが,HQSおよびスクロースとHQSを組み合わせた処理は細菌数の増加を抑制した.花弁中のグルコース,フルクトースおよびスクロース濃度はスクロースおよびスクロースとHQSを組み合わせた処理により,HQS処理よりもはるかに高く維持された.以上の結果より,本実験条件下においては可溶性糖質の供給不足のほうが道管閉塞よりもバラ'ソニア'切り花の品質を低下させる重大な原因であることが示唆された.
著者
岸田 幸弘
出版者
昭和女子大学
雑誌
學苑 (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.856, pp.28-36, 2012-02-01

The purpose of this study is to understand the reality of how teachers support truant students and how effective they believe the measures they take to be. In a questionnaire survey of 227 teachers, we asked them to recollect their successful and unsuccessful support cases and assess each intervention by answering multiple-choice questions designed to find out which of 32 support methods they had used, and how effective they thought the methods they used were. As a result, it was found that there was no correlation between the rates at which a method was chosen and its success or failure. All the methods used in successful cases rated higher and in some cases the differences were statistically significant. Also, methods used in unsuccessful cases were rated lower in junior high school case assessments compared to that of elementary schools, suggesting that junior high school teachers are having a tougher time in supporting truant junior high school students.
著者
高信 智加子 下田 芳幸 石津 憲一郎
出版者
富山大学人間発達科学部附属人間発達科学研究実践総合センター
雑誌
教育実践研究 : 富山大学人間発達科学研究実践総合センター紀要 (ISSN:18815227)
巻号頁・発行日
no.7, pp.21-26, 2013-01

文部科学省の調査(2012)によると,平成22年度の中学生の不登校生徒数は97,428人であり,4年ぶりに10万人を下回ってはいたものの,依然として高い数値であると言わざるを得ない状況である。出現率は2.73%であり,37人に1人の割合である。これは,通常学級1つにつき1人存在するという計算になり,学校における不登校問題は現在でも大きな課題であるといえる。このような中,学校現場においては,1995年からスクールカウンセラーの配置がなれ,現在では全校配置となっている。さらに2008年からスクールソーシャルワーカーが設置されるようになり,それぞれについて様々な支援に関する報告がなされている(レビューとして有賀・鈴木・多賀谷,2010;井上,2008;井上・窪島,2008;若本・山下・下舞,2009)。しかし,このような現状の中で,中学校の教師自身が不登校状態の生徒や保護者に対してどのような支援を行っているのか,という点については,少数の事例を考察するタイプの研究は散見されるものの,実態を幅広く調査し分析したものは多くない。このような現状の中で教師の支援の実態を調査したものとして,例えば山本(2007)は小中高の教員を対象とした調査において,不登校状態を捉える尺度を作成して支援方法との組み合わせを検討し,自己主張ができない場合は学習指導・生活指導とともに家族支援が有効である,といった対応関係について考察している。また岸田(2012a)は小中学校の教員を対象に調査を行い,教師がうまくいったと認識している支援方法として,家庭との連携や心理面への支援が上位に来ることを報告している。ただしこれらの調査は,小中高といった様々な学校段階が含まれている。しかし,不登校は学校段階で出現率が異なっており(文部科学省,2012),また教科担任制といった制度の違いや発達段階の視点から考えても,各学校段階における不登校の状態像や教師に求められる支援方法は異なることが考えられる。以上のことから本研究では,不登校の出現が最も多い中学校の教師を対象とし,不登校生徒に対する教師の支援がどのように行われているかを調査し,効果のある支援のあり方について検討することを目的とする。
著者
笠井 孝久
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要. I, 教育科学編 (ISSN:13427407)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.181-189, 2001-02-28

不登校児童生徒の不登校の状態やそのきっかけは様々であり,彼らに対する援助的関わりには,個別的アプローチが必要となる。児童生徒個々の発達状況や置かれている環境によって,乗り越えるべき課題が異なると考えられているためである。不登校を理解する視点の1つとして,発達課題の視点がある。例えば,中学生には,新しい価値基準の獲得といった,その時期特有の課題があり(笠井,2000他),それが不登校のきっかけや原因になったりするという視点である。確かに,それぞれの発達課題は容易に達成できるものではなく,課題への取り組みの困難さや達成の失敗をきっかけに不登校になることも少なくない。不登校児を理解・援助する際に,発達課題の視点は,非常に有用である。ところが筆者が出会った不登校児の中には,実年齢以前の発達課題でつまずき,その課題は達成されないままの状態になっている子どもも少なくない。既に中学生の年齢になっているのに,対人関係の技術が実年齢の子ども遂に比べ,著しく未熟だったり,興味・関心が小学校低学年程度の生徒は,とても同年代の仲間集団には適応できないだろう。ある時期の発達課題の未達成が,後の発達段階で問題を生じさせるものと考えられる.故に,実年齢の発達課題についての視点,すなわち横断的に発達をとらえる視点だけではなく,それまでの発達課題で達成できていないものは何か,不登校になったために本来なら体験すべき教育経験や対人関係が限定されてしまい,本人の実年齢に即した発達が阻害されてしまったのではないか等を考慮して不登校児に対する理解・援助を行う必要がある。不登校により阻害された経験が,学校復帰への妨げになることは,不登校による学業の遅れを考えると容易に理解できる。不登校児童生徒が,いざ学校へ復帰しようとしたときに,学業の遅れが気になって,登校行動が妨げられることも少なくない。近年,不登校児童生徒への援助的関わりとしてに,グループ体験や野外体験活動が多く行われている(国立オリンピック記念青少年総合センター1998,笠井, 1999)。これらの活動は,集団生活の中で傷ついた不登校児童生徒に,緩やかなペースの小集団活動を通して,自己信頼感や自信,集団で活動する楽しさ等を取り戻させる機能だけでなく,不登校をしていたがために阻害された経験や対人関係を補う機能も有している。この経験補足的な視点は,これまであまり着目されていなかったように思われるが,不登校児童生徒が再び学校へ復帰する場合に,同学年の集団への適応をより円滑に行うためには,非常に有効な関わりであると考えられる。そのような関わりを行うためには,まず,児童生徒が不登校という経験から,どのような影響を受けているかを明らかにする必要がある。そこで本研究では,不登校児童生徒が担任や友人に期待する関わりについて,現在の年齢という視点に加え,不登校になった時期や不登校の長さ等を分析の観点に加えて検討する.それによって,不登校をしている間に阻害された経験や,反対に不登校だからこそできる他の児童生徒が経験することができない経験を検討することが,現時点での不登校児に対する適切な援助のあり方についての有用な視点となる可能性について検討する。
著者
Kanehira R. Hatusima S.
出版者
The Botanical Society of Japan
雑誌
植物学雑誌 (ISSN:0006808X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.676, pp.147-155, 1943
被引用文献数
3

<b>木蘭科</b><br>從來<b>ニユーギニヤ</b>カラ知ラレテヰタ木蘭科ハ <i>Aromodendron</i> ト <i>Drimys</i> ノ2屬30種デアツタガ今囘我々ハ更ニ6新種ヲ發見スルコトガ出來タ。<br><b>Aromodendron</b> 本屬ハ<b>マレーシヤ</b>ニ廣ク分布シ, 從來南米産ノ <i>Talauma</i> ト一緒ニシテアツタガ東亞産ハ南米産ト種々ノ點デ相異スルノデ區別スルコトニシタ。<br><i>Aromodendron oreadum</i> (DIELS) K. et H. 從舊獨領<b>ニユーギニヤ</b>カラ知ラレテヰタガ今囘アンギ地方ノ男湖湖畔ノ森林内デ發見シタ。嘗テ BECCARI ハ <i>Arfak</i> 山脈デ不完全ナおがたまのき屬ノ一種ヲ發見シタト報ジタガ, 恐ラク本種ノコトデアラウ。<br><b>Drimys</b> 本屬ハ<b>メラネシヤ</b>-濠洲要素トモ見ルベキモノデ北ハ比律賓迄來テヰル。<b>ニユーギニヤ</b>ハ極メテ種類ニ富ミ從來24種知ラレテヰタガ今囘我々ハ更ニ6新種ヲ發見シタノデ計30種トナル譯デ將來倍加スル可能性ガアルト信ズル。<b>ニユーギニヤ</b>産ノ <i>Drimys</i> ハ <i>Sarcodrimys</i> (9種) ハ <i>Tasmannia</i> 節 (27種) ノ2節ニ分レ, 前者ハ通常蘇林以下400米位迄ノ間ニ多ク, 喬木性トナルモノガ多イガ, 後者ハ蘚林以上ノ森林, 殊ニ硬葉灌木樹林内ニ多ク, 通常灌木トナルモノガ多イ。時トシテハ蘚林内デ着生生活ヲ營ムモノモ見ラレル。今囘我々ノ採集シタ <i>Drimys</i> ハ9種デ, ソノ内3種迄ガ<b>アンギ</b>地方ノ蘚林以上ノ地域デアツタ事カラ見テモ高地帶ニ斷然種類ガ多イコトガ判ル。<br>以下未記録種ニ就キ略述スルト次ノ通リデアル。<br><i>Sarcodrimys</i> 節<br><i>D. monogyna</i> K. et H. 内地ノあをきヲ思ハセル高サ2米内外ノ灌木デ<b>ダルマン</b>地方ノ産デアル。花ガ赤紫色デ雌蕊ガ通常1個 (稀ニ2個) ナル點ガ變ツテヰル。木蘭科デハ最モ雌蕊ノ數ガ減少シタ型デアラウ。<br><i>D. novo-guineensis</i> K. et H. <b>モミ</b>ヨリ<b>アンギ</b>ニ通ズル路, 海拔1500米附近ノ蘇林内デ落下セル小枝ヲ拾ツタモノデ母樹ヲ發見スルコトハ出來ナカツタガ喬木ナルコトハ間違ナイ樣デアル。一番近イノハ舊獨領<b>ニユーギニヤ</b>産ノ <i>D. oligocarpa</i>SCHLTR. ヂアルガ, 葉ハ小サク, 下面灰白色デ, 側脈ハ彼ト反對ニ上面ニ凸出シ下面ハ殆ンド不明デアリ, 果序ハ大キク且三囘モ繖形状ニ分岐ヲナシ, 雌蕊ハ各花ニ4-6個アル點デ容易ニ區別出來ル。<br><i>D. oblongifolia</i> K.et H. <b>アンギ</b>男湖ノ湖畔ノ森林内ニ産スル高サ4-5米ノ小喬木デ一番近イノハ <i>D. calothyrsa</i> DIELS デアルガ, 葉ハ小サク, 長橢圓形ヲナスノデ一見區別出來ル。<br><i>Tasmannia</i> 節<br><i>D. angiensis</i> K. et H. <b>モミ</b>ヨリ<b>アンギ</b>ニ通ズル路, 海拔1500米附近ノ蘚林内ニ産スル3米内外ノ灌木デ <i>D. hatamensis</i> BECC. ニ近イ種類デアル。<br><i>D. subreticulata</i> K. et H. <b>アンギ</b>男湖湖畔ノ平地林内ニ多イ灌木デ <i>D. reticulata</i>DIELS ニ最モ近イ。<br><i>D. tenuifolia</i> K. et H. 高サ1米内外ナ纎弱ナ灌木デ <i>D. myrtoides</i> DIELS ノ仲間デアル。<b>モミ</b>カラ<b>アンギ</b>ニ通ズル路ノ海拔1800米附近ノ蘚林内ニ見プレ, 場所ニヨツテハ着生生活モヤリ相ナ灌木デアル。<br>利用方面 <i>Drimys novo-guineensis</i> K. et H. <i>Aromodendron oreadum</i> (DIELS)K. et H. ノ兩者ハ良質ノ材ヲ産スルト思ハレル。<br>ナホ <i>Drimys</i> 屬ハ <i>Trochodendron, Tetracentron</i> 及ビ <i>Zygogynum</i> ト共ニ濶葉樹中, 材部ニ導管ヲ有セザルノ故ヲ以テ著名デアル。
著者
松井 美穂 笠井 孝久 Matsui Miho 笠井 孝久 カサイ タカヒサ Kasai Takahisa
出版者
千葉大学教育学部
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.61, pp.77-86, 2013-03

本論文では,小・中学生の時期に不登校を経験した青年たちへのインタビューをもとに,不登校経験がその後の生活にどのような影響を及ぼしているのか,すなわち不登校経験と現状のありようとの関連やその意味づけを明らかにすることを試みた。インタビュー内容を分析した結果,家庭や周囲のかかわりのあり方が,彼らの自分自身の問題との向き合い方に大きな影響を及ぼしていること,自分で認めている問題と,実際に問題の本質と考えられるものとの間にズレがあり,不登校が解消した後も扱えずに問題が継続されている可能性が示唆された。これらのことから,義務教育終了後の支援においては,日常の中で彼らの本質的な問題を見据え,働きかける支援者の存在が不可欠であること。彼らの育ちを支えるという視点に立ち,これまでの経過を踏まえその時々の彼らの状態に合わせてサポートをしながら,一緒に問題を考えていける場の必要性が示された。
著者
井上 善之 窪島 務
出版者
滋賀大学
雑誌
滋賀大学教育学部紀要. I, 教育科学 (ISSN:13429280)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.53-61, 2008
被引用文献数
1

本研究は、発達障害に背景をもつ不登校に関する先行研究全体の動向を俯瞰し、全体を(1)症例研究(2)不登校全体に対する発達障害の割合を明らかにした研究(3)要因・病像・特徴に関する研究(4)不登校のタイプ分類に関する研究(5)実態調査に関する研究(6)不登校に対する援助、支援の在り方に関する研究に分類し、研究動向の概要を報告した。そして、発達障害を背景にもつ不登校への対応のあり方、不登校の予防について、先行研究の知見をもとに、教育現場における今後の課題を考察した。