著者
西村 謙司
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.69, no.580, pp.213-219, 2004
被引用文献数
1 1

I tried to clear the topological structure of the mortal place through the interpretation of "Eigamonogatan" In the story, "Tono" built the "Amidadou" as the mortal place and the place being possible to be born in the Pure Land The essential dwelling in the "Amidadou" was realized by correlating the "Hotoke" in, "Moya", "Tono" in "Hishashi" and the "Ama" in "Shunoko" And, it brings these things into proper correlation, because it is beleaved "toporogical ineteraction"
著者
尾田 一貴
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.335-344, 2011 (Released:2012-08-25)
参考文献数
33
被引用文献数
2 8

In order to contribute to antimicrobial stewardship, it is extremely important for pharmacists to apply PK / PD theory (combination of pharamacokinetics (PK) and pharmacodynamics (PD)) as well as the montecarlo simulation. However, very little useful PK / PD simulation software incorporating the montecarlo simulation is available for the clinical setting. We therefore developed easy-to-use software for this purpose based on Microsoft® Office Excel.With it, drug clearance, volume of distribution, and PK / PD parameters are easily calculated using correlation equations derived from patient parameters, such as serum creatinine level and body weight, based on population pharmacokinetic parameters reported by various researchers. The montecarlo simulation is performed by generating pseudorandom numbers based on antibiograms, or interindividual coefficients of variation for each population pharmacokinetic parameter. We found that population pharmacokinetic parameters reported as following a 2-compartment model could be used as a 1-compartment model in the montecarlo simulation and report for the first time that the RN method (consisting of the RAND function and NORMSINV function in Microsoft® Office Excel) can be utilized as a pseudorandom number generator in the same manner as the MB method (consisting of Mersenne-Twister method and Box-Muller method).Adoption of this software in the clinical setting will enable us to evaluate individual patient PK / PD parameter values and contribute to providing useful evidence for PK / PD theory.
著者
岩本 慎吾 佐野 淳之
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.80, no.4, pp.311-318, 1998-11-16
被引用文献数
6

鳥取大学蒜山演習林の落葉性広葉樹二次林のササ型林床における稚樹の成育様式について解析した。樹高2 m以上の上木の出現種数は25種で, 樹高2 m未満の稚樹はカエデ類を始めとする17種が出現した。チシマザサの桿密度(平均±標準偏差)は23.4±9.0 m^<-2>, 桿高は121.0±14.9 cm, 乾燥重量は453.9±260.5 g・m^<-2>であった。稚樹の分布様式は集中分布で, ササ現存量と負の分布相関を示した。稚樹の樹齢構造より, ウリハダカエデとミズナラに比べ, イタヤカエデ, コハウチワカエデ, ヤマモミジ, ウワミズザクラは耐陰性が高いと考えられた。伸長成長量は, 最も高いウワミズザクラで2.81±1.35 cm・year^<-1>と低く, ササ高を超えるには数十年を要するため, これらの稚樹がササの被圧から抜け出すのは難しいと推察された。稚樹密度のピークは, ササ量指数3,000 cm・m^<-2>(乾燥重量466.3 g・m^<-2>)未満にあり, ササ現存量をこれ以下にコントロールすることが, ササ型林床における天然更新の条件になると考えられる。
著者
角館 俊行
出版者
東北大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

研究目的 : 本研究では、軟X線顕微鏡の開発を進める中で課題として浮上した、軟X線ミラー基板の形状測定の高精度化を目的とし、新たな基板保持方法の開化を目指した。具体的には、基板回転機構の導入などにより、測定誤差(標準偏差)0.10nm以下のレーザー干渉計測を目標とした。研究方法 : 研究代表者が従事するレーザー干渉計による軟X線ミラー基板の形状測定では、ミラー基板の位置及び姿勢を精密に調整し、それを保持することが重要となる。測定では、測定用ホルダにセットしたミラー基板を90°または180°回転させる必要があるが、従前、この回転はホルダに直接手を触れ行っていた。本研究では、既存のピエゾ駆動精密XYZステージに、コンピュータからの指令が可能な基板回転機構を導入することにより、面内回転・X・Y・Zの全ての軸の調整及び保持を遠隔操作で行えるよう改良し、回転角精度の向上と実験室内での移動や入退室に伴う測定環境変化の回避を図った。また、経年劣化による動作不良が生じた干渉計の拡散板を改良した。上記改良に必要な部品は本研究所の機械工場の協力を得て作製した。全システムの完成後、測定を繰り返し行い、データの取得・解析を行った。研究成果 : ミラー基板の形状測定における測定誤差(標準偏差)は、従来、0.15-0.20nmであったが、本研究では目標であった0.10nm以下まで低減させることに成功した。また、一部作業を除きミラー基板の位置及び姿勢の調整と干渉計測を全て遠隔操作で行えるようになり、測定の高精度化だけでなく簡便化・効率化にもなった。
著者
天野 和孝 鈴木 政憲 佐藤 時幸
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.106, no.4, pp.299-307, 2000-04-15
被引用文献数
8 15

鮮新世における日本海への暖流の流入した層準を明らかにすべく, 秋田県の天徳寺層産の軟体動物群を検討した.天徳寺層は岩相的に下部, 中部, 上部に細分される.本層の時代は本層中部から抽出された石灰質ナンノ化石より鮮新世中期のNN16帯下部から中部と判断される.天徳寺層から産出した軟体動物群中には鮮新世〜更新世前期に日本海側で生息した大桑・万願寺動物群の特徴種と中新世塩原型動物群の残存種2種が含まれる.また, 多くの寒流系種に加え, 天徳寺層の基底部および中部から15種もの暖流系種が新たに認められた.暖流系種の産出状況から, 天徳寺層基底部および中部堆積時には, 薄い暖流が冷水塊上を流れていたと思われる.
著者
三宅 晶子 橋本 雄一
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

【烟台大学・魯東大学研究者受け入れと共同研究】(2017年1月~8月)李文哲准教授(烟台大学)・朴銀姫講師(魯東大学)を千葉大学大学院人文公共学府に「外国人研究者」として受け入れ、共同研究と打ち合わせを行った。【中国研究調査】(2017年9月3日―9月11日)青島:ドイツ統治期・日本統治期建築群調査(ドイツ水兵クラブ、徳華銀行旧址、山東鉄道公司旧址、旧モルトケ砲台、旧青山中学校、青島福音堂、天主教堂、聖保羅教堂、青島徳国総督楼旧跡博物館等)烟台:招遠芸術センターにおける抗日戦争期の資料展示、東砲台調査、魯東大学・烟台大学との打ち合わせ 大連:日本・ロシア統治期建築調査(ダーリニー市役所旧址、旧満鉄本社、大連賓館、大連図書館、旧西本願寺、旧東本願寺、旧日本人住宅街等)【徳島県調査】(2017年11月23日-26日)鳴門市:坂東俘虜収容所跡、ドイツ館、ドイツ村、香川豊彦記念館 徳島市:ドイツ兵慰霊碑、松江豊寿旧居調査、資料収集:『Die Baracke』CD-ROM,『青島戦ドイツ兵俘虜収容所研究』等。シンポジウムの準備、発表内容の打ち合わせを行った。ドイツが模範的植民都市として建設した青島を調査し、1914年第1次世界大戦での日独戦敗北後ドイツ兵が俘虜として収容された鳴門市坂東俘虜収容所跡を調査することによって、ドイツ兵俘虜たちが、狭い収容所敷地内において、かつての青島の地域の名を命名し、都市を模した活動を行うことによって、都市共同体を作り出そうとしていたことが分かった。また、ドイツ兵の慰霊という想起は、そのつどの日本のドイツとの政治的関係、敗戦体験が深く関わっていることが分かった。
著者
上田景二 著
出版者
共益社出版部
巻号頁・発行日
vol.上巻, 1923
著者
後藤建二 松田勝敬
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.879-881, 2012-03-06

我々はEthernetを用いてタグリーダとデータベースサーバを接続する。設置と撤収が簡易に行えるRFID情報管理を行うシステムを開発した。Ethernetだけではシステムの運用できる範囲が同一ネットワーク内に限定されてしまい、複数の部屋や建物での運用に制限が生じていた。そこで、データベースサーバ同士をTCP/IPを用いて通信を行い、各データベースサーバは他のデータベースサーバと同期をとり、異なるネットワークでも運用できる方法を検討した。これにより、大規模な運用が可能なシステムとなった。今回の発表では、システムの概要について発表し、その後データベースサーバ間の通信について発表を行う。
著者
佐藤 美理 山縣 然太朗 鈴木 孝太
出版者
山梨大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

近年、小児における抑うつ症状の罹患率が上がっている。我々は、コミュニティベースのコホート研究により、思春期における抑うつ症状と他のメンタルヘルスに関する要因の検討を行った。起立性調節障害は思春期特有の症状である。我々は、女子において、抑うつ症状とこの起立性調節障害に因果関係があることを明らかにした。また、歪んだボディイメージは抑うつ症状と関連があることが示唆されており、検討した結果、思春期の早い段階で体型に関する不満足があることが後の抑うつ症状の増加に関連していた。
著者
斉藤 宏 石丸 隆 灘岡 和夫 渡邉 敦
出版者
日本サンゴ礁学会
雑誌
日本サンゴ礁学会誌 (ISSN:13451421)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.91-105, 2013 (Released:2014-07-02)
参考文献数
24

世界的なサンゴの白化現象が起こり,気候変動が進行する現在,サンゴのモニタリングの必要性が急務である。しかし,モニタリングの手法は目視によるものが基本で,小さい変動はわからなかった。褐虫藻のモニタリングによりサンゴ健康状態をモニタリングできる可能性のある,青色光域と近赤外光域の二つの画像から求めた「サンゴ用正規化植生指標」(NDCI; Normalized Difference vegetation of Coral Index)(斉藤ら 2008)を用いて,石垣島白保サンゴ礁の礁池において2009-2010年と2011-2012年の2年間サンゴの季節変動と日周変動を数値化した。その結果,サンゴのNDCI値は水温に対しては負の相関を示しながら季節変動していること。サンゴの種類によりその変動幅に違いがあること。高水温ばかりでなく低水温や光量子,流入泥によるストレス等により,季節変動のみならず日周変動も行っている可能性を明らかにした。また,Porites sp.の強い白化と弱い白化の可視化,Favia sp.の台風の後のNDCI値の偏りも計測できた。
著者
村上 武則 SCHELLER Andreas
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

研究成果の第1として、2003年9月29日、ドイツのバヅーラ教授を大阪大学に迎え、「公益企業による生存配慮」と題して、講演会を開催することができた。そこで、教授は、民営化の時代においても、公行政による最低限度の保障の責任として生存配慮概念を維持されようとされる。さらに欧州連合においても、加盟国は、一般的経済的利益の給付は、市場関連的給付として、許容されうると主張されるのが注目されうる。そして、公益企業による生存配慮は、社会的法治国の本質的メルクマールであると結ばれている。研究成果の第2として、日本の近距離旅客輸送の法律問題に関し、ドイツのシュパイア大学で行われた国際シンポジウムにおいて報告したこと、およびその内容を、シュパイア大学法学論叢に公表できた(2004年)ことである。その中では、とくに日本では、ドイツやヨーロッパと異なり、東京圏や大阪圏および中部圏においては、きわめて人口密度が高く、その意味で近距離旅客輸送は、住民の生活と極めて密接な関連を有していることを指摘するとともに、我が国においては明治期以来、近距離旅客輸送は、民間企業によって担われていたこと、しかし同時に行政主体によっても近距離旅客輸送が担われていたことを指摘した。研究成果の第3として、欧州連合、イギリス、ドイツ等における近距離旅客輸送の民営化に関する理論と実態を考察できた。とりわけ、フェーリング(Professor Dr.Fehling)「公的な近距離旅客輸送を例にした生存配慮の改革の考察」(Die Verwaltung 34.Bd,2001)を参考に、様々なモデルについて考察できたことである。このように、近年は世界的に、行政の規制緩和と並んで、民営化が大胆に推進されることになった。国鉄も民営化され、近距離旅客輸送は、いっそうの民営化が迫られている。しかし、どうだろうか。2005年4月25日午前9時20分に発生したJR福知山線の尼崎での大事故は、民営化の落とし穴の如実な例である。人命を預かる近距離旅客輸送として、安全性は効率性以上に尊重されなければならない価値である。この度の事件において、安全性軽視の実態が明白になったが、一日も早く、その原因が解明され、利用者の安全性の保障がなされなければならない。このため、生存配慮としての公益企業、たとえば近距離旅客輸送において、国家は、最低限の保障を担うべきであろう。
著者
倉橋 弘 OMAR Baharudin
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.325-327, 2007
被引用文献数
2

東マレーシア,サラワク州バコ国立公園で2005年に双翅目昆虫の分類・生態学的調査を実施した際,ウツボカズラNepenthes rafflesianaのピッチャーから採集された幼虫を飼育して得られた1メスをもとに,希少種ウイルヘルムクロバエWilhelmina nepenthicola Schmitz and Villeneuve,1932を再記載した.本種はこれまでインドネシア(模式産地: ポンティアナ)から知られていたもので,マレーシアからは初めての記録である.頭部と胸部は銀白色粉に覆われ,腹部は黄褐色で第3,第4背板には後縁に暗色横帯をもつ美麗種である.幼虫は特異な形態をもつスカベンジャーである.ピッチャー内の液面に浮かんで呼吸し,時々潜っては,そこに沈殿している虫の死骸を食している.
著者
ATTA-UR-RAHMAN Muhammad Iqbal CHOUDHARY Safdar HAYAT Abdul Majeed KHAN Aftab AHMED
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.105-107, 2001 (Released:2002-03-29)
参考文献数
9
被引用文献数
41 55

Two new aurones, 4'-chloro-2-hydroxyaurone (1) and 4'-chloroaurone (2) were isolated from Spatoglossum variabile. The structures of these compounds were elucidated by modern spectroscopic techniques.
著者
小松 和彦 徳田 和夫 ADAM Kabat 佐々木 高弘 横山 泰子 安井 眞奈美 常光 徹 山田 奨治
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2003

四年計画の研究は、以下のテーマにしたがって展開され、成果がまとめられた。1.「怪異・妖怪伝承データベース」を活用した怪異関係記録の数量的分析手法の開発:すでに公開されている民俗学雑誌記事をもとにしたデータベースを利用し、信仰や心意現象に関するデータの計量分析手法の開発と研究をおこなった。四年間の調査・研究実績は、研究代表者・研究分担者がそれぞれ論文を執筆し、報告書(冊子体)にまとめた。2.怪異関係記録の収集および分類・整理:『日本伝説体系』全17巻(みずうみ書房1982-90)、および日本全国の都道府県史(民俗編に該当するもの)などを対象に、各地域に根付いた持続性のある「伝説」を中心とした怪異・妖怪伝承についてのデータを集積した。集積方法については、すでに公開されている「怪異・妖怪伝承データベース」作成時のマニュアルを参考にして都道府県史専用マニュアルを作成、それに従って作業を進めた。なお、都道府県史(民俗編)については合計6625件の事例を収集し、カードを作成した。3.妖怪・怪異関係典籍の収集:各地域・各時代の妖怪・怪異関係典籍を中心に発掘及び収集を行った。絵画資料については、二次資料(妖怪展などの図録資料)、一次資料(絵巻物・浮世絵・黄表紙などの現物)を対象として収集を行った。4.絵画資料データベースの試作版作成:日文研所蔵の妖怪・怪異に関する絵画資料をデジタルデータとして保存し、その画像についての書誌情報のデータベース構築をめざし、研究・開発を行った。
著者
松村 惠子
出版者
日本母性衛生学会
雑誌
母性衛生 = Japanese Lournal of Maternal Health (ISSN:03881512)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.98-111, 2004-04-01

本研究の大きな目的は,母性意識を解明する1つの試みとして「母性に関する認知」と「乳幼児に対する関わり意識」をおのおの分析し,属性別の特徴を比較検討の上,両者を統合して母性意識の構造を類型化し説明することである。今回は,乳幼児を初めて子育て中の母と父における母性意識の構造について,実態を分析し特徴を明らかにした。その結果,母性に関する認知では,「自分以外の命に対する慈しみの心」と「わが子だけでなくすべての子どもに対する愛情」の2項目で有意差がみられた。乳幼児に対する関わり意識では,「かわいいので抱きしめたい」「よく泣くので関わりたくない」「オムツ交換など汚い世話はしたくない」「乳幼児よりも自分のことに関心がある」「乳幼児は元気に育ってほしい」の5項目で有意差がみられた。母性意識の構造を説明するために設定した母性意識の因果関係モデルは,母では《育児肯定》が低いと《育児不満》を規定する要因となるが,父では《育児否定》が低いと《育児不満》が規定されることなどが明らかになった。