1 0 0 0 OA 真冬の干潟

著者
佐藤 賢治
出版者
仙台市科学館
雑誌
仙台市科学館研究報告 (ISSN:13450859)
巻号頁・発行日
no.23, 2014-02-13
著者
豊島 学
出版者
独立行政法人理化学研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究では、統合失調症の発症メカニズムやその病態に対してNG2(+)細胞がどのように関与しているかを明らかにするため、統合失調症薬理モデルマウス、精神疾患治療薬投与マウスを作製し、NG2(+)細胞数の変化やNG2(+)細胞特異的な遺伝子発現変化を解析した。その結果、Lithium を投与したNG2DsRed マウスにおいて、NG2(+)細胞数の減少とRbpj 遺伝子の発現増加が認められた。Rbpj は、Notch シグナルの主要な伝達因子であることから、Lithium はNotch シグナルを介してNG2(+)細胞の分化や増殖を制御する可能性が示唆された。
著者
佐口栄 著
出版者
吐鳳堂書店
巻号頁・発行日
1927
著者
藤井 敦史 原田 晃樹 北島 健一 佐々木 伯朗 清水 洋行 中村 陽一 北島 健一 清水 洋行 佐々木 伯朗 中村 陽一
出版者
立教大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

日本では、社会的企業が、企業の社会貢献との延長線上で捉えられ、制度的・社会的基盤条件を無視した研究が行われてきた。それに対し、我々は、EMESネットワークの社会的企業論を分析枠組の基礎に据え、英国イースト・ロンドンの社会的企業、並びに、障害者雇用領域で活動する日本の社会的企業について調査研究を行った。これらの比較調査から、社会的企業の発展にとっては、(1)委託事業を含む政府(行政)との協働のあり方や(2)地域でセクターを形成しうるインフラストラクチャー組織の存在が極めて重要であることが理解できた。
著者
綿谷 安男 榎本 雅俊
出版者
九州大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

大きなヒルベルト空間に含まれる小さい部分空間の相対的な位置関係を研究した。それもn個の部分空間の配置を考えた。重要なのは直和に分解できない直既約な配置である。n=1,2の時はすでに解けているが、有限次元に限れば、n=3,4の場合も完全に分類されている。しかし、無限次元だとn=3や4の場合すら未解決である。今回の研究はこの問題を線形作用素の研究との類似を考察するという新しいアイデアで攻略した。さらにquiver(有向グラフ)の頂点をヒルベルト空間に、辺を線形作用素に対応させるヒルベルト表現の理論を開始した。拡大ディンキン図形に対してその無限次元直既約ヒルベルト表現の存在を証明した。
著者
越野 幸広 生川 章
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.89-92, 1991-02-05
被引用文献数
4 1

黒鉛炉AASを使用した硫黄中のng g^<-1>レベルのAl, Fe, Ni, Cr, Mn及びCuの直接定量法を検討した, 硫黄試料は数mgを固体のままL'vovのプラットフォームを取り付けた黒鉛炉内に導入する.硝酸を添加した後, 低温で徐々に加熱し, 硫黄をすべて揮散させた後, 分析元素のシグナルを得ることで硫黄によるマトリックス干渉が除去できた.そのため, 検量線は分析金属元素を単に混合した標準溶液を用いて作成できた.本法の再現性は相対標準偏差として10%以内であり, 分析値は硝酸-臭素分解/ICP-AES法の結果とよく一致した.
著者
中村 一博 吉田 知之 鈴木 伸弘 竹之内 剛 岡本 伊作 渡嘉敷 亮二 鈴木 衞
出版者
The Japan Broncho-esophagological Society
雑誌
日本気管食道科学会会報 (ISSN:00290645)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.298-306, 2006-06-10
被引用文献数
5 2

咽頭食道異物は外来診療において遭遇することの比較的多い疾患である。通常は経口的,経内視鏡的に摘出可能であるが,異物の種類によっては頸部外切開が必要となることもある。今回われわれは外切開による摘出を必要とした下咽頭頸部食道異物の3例を経験したので報告する。<br> 症例1と2は義歯の紛失が主訴であった。CTと単純X線にて下咽頭頸部食道に義歯を認めた。同日,全身麻酔下頸部外切開にて摘出した。<br> 症例3は食事中の突然の顔面頸部腫脹を主訴に当院救命救急部を受診した。初診時のCTにて頸部皮下気腫,縦隔気腫,下咽頭頸部食道異物を認めていたが救命的処置を優先し,第11病日に当科を受診した。同日緊急切開排膿術,異物摘出術を施行した。多量の膿汁と頸部食道粘膜壊死を認め,食道外に蟹の殻が存在していた。第78病日に敗血症で死亡した。<br> 下咽頭頸部食道粘膜は薄く鋭利な物質で容易に穿孔する。誤飲した異物についての詳細な問診が重要である。有鉤義歯の鉤が陥入している場合,無理に抜こうとすると消化管穿孔の原因となる。症例3は皮下気腫から縦隔膿瘍,敗血症となり不幸な転帰をたどった。迅速な診断が重要である。<br> 下咽頭食道異物症例では診断の遅れが致命的になることもある。詳細な問診,迅速な診断,適切な処置が重要である。
著者
森川 治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.815-822, 2000-03-15
被引用文献数
11

我々は,ビデオ映像にふさわしい新しい対話方式を創作することをめざす.超鏡システムは,対面対話を模倣する代わりに,分かりやすく,魅力ある対話環境をめざして設計した.この超鏡システムは,すべての対話者が同一の仮想空間内に居るような映像により,同一の空間を分け合うという新たな魅力を演出する.さらにWISIWYS(What I See Is What You See:自分の見ている映像を相手も見ている)を満たす映像で対話するため,対話者全員が対等となる.その結果,通常では触れられない遠くにある事物も含め,画像上のすべての事物に映像上で触れることができ,対話に利用できる.また,同一画面を対話者が共有することから,対話者間に,同室に居るのと同等の社会的な行為も観測された.We designed HyperMirror to provide a new video image thatpresents an attractive,highly understandable communication environment,rather than imitating face-to-face communication.The HyperMirror environment enables all participants tofeel they are sharing the same virtual space.Participants communicate using images meeting the condition``What I See Is What You See'' (WISIWYS).Both local and remote participants appear together on ashared video wall,and all things on the wall---even those out of reach---becomeappear to come within reach.Participants sharing the screen tend to act as if they arein the same room.
著者
柴崎 直明
出版者
福島大学経済学会
雑誌
商學論集 (ISSN:02878070)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.31-40, 2007-03-23
著者
長谷川 祐介
出版者
大分大学教育福祉科学部
雑誌
大分大学教育福祉科学部研究紀要 (ISSN:13450875)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.153-163, 2013-10

本稿は,「部活動における問題行動の発生と収束のメカニズム」を明らかにするひとつの試みとして,2003 年に実施した大学生対象の高校部活動に関する回顧調査(質問紙調査)のデータを用いて,次の2点を検討した。第1は,高校部活動における指導者の問題行動(部員に対する暴力)と生徒(部員)の問題行動(部員同士の暴力,いじめ)の発生状況についてである。第2は,問題行動の規定要因についてである。分析の結果,次の2 点が明らかとなった。第1は,部活動における問題行動は運動部を中心に発生していた。第2は,部活動の問題行動は指導者の暴力が起点となって発生していることが推察された。分析結果をもとに,今後の研究課題と展望について考察を行った。This paper attempts to elucidate "The mechanism governing the###generating and resolution of problem behavior in club activities", using retrospection survey data about high school club activities for university students in 2003, it examines the following two points. The first concerns the situations generating of coaches' problem behavior###(violence to members), and members' problem behavior (members'violence, bullying) in high school club activities. The second concerns the determinant factors of problem behavior. As a result of the analysis, the following two points were found. First, problem behavior in club activities occurred mainly in the athletic clubs. Second, it was surmised that a leader's violence serves as the starting point of problem behavior in club activities. Future research tasks and the outlook were considered based on the results of the analysis.
著者
坂井 伸之
出版者
山口大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

スポーツには様々な指導論があるが、その多くは客観的・科学的な言葉で記述されていない。本研究では、スポーツ動作全般に適用可能な剛体力学に基づく基本原理解明の理論的方法を提案し、野球の投動作及び剣道の面打ち動作について具体的に考察し、その成果をスポーツ指導及び物理教育に活用することを試みた。特に、通常はあまり意識されない重力・慣性力・筋肉の復元力・筋収縮の反作用の複合的効果の重要性を明らかにした。
著者
西本 壮吾
出版者
愛媛大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、諸外国で使用されている農薬であるEndosulfan について、免疫系、特にアレルギー反応に関する影響評価を行った。Endosulfanはアレルギー誘発マウスにおいて、血清中の抗原特異的IgE量を増加させ、アレルギー反応を惹起させる可能性を示した。また、IL-4産生量においても増加させた。Endosulfanは、アレルギー反応を誘発するだけでなく、炎症物質の放出を促進したことから、アレルギー反応に影響を及ぼすことが明らかとなった。
著者
坊農 真弓 片桐 恭弘
出版者
社会言語科学会
雑誌
社会言語科学 (ISSN:13443909)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.3-13, 2005-03-30
被引用文献数
2

本稿では,自然な会話データにおけるジェスチャーと視線配布の分析に基づいて,対面コミュニケーションにおいて表現主体が所持する視点(viewpoint)について検討を行う.対面コミュニケーションにおいては,表現主体が対象に志向する叙述的視点(descriptive viewpoint)に加えて,表現主体が聞き手に志向する相互行為的視点(interactive viewpoint)が存在することを主張する.対面会話のビデオ収録データに基づいてジェスチャーと視線配布との関係の定性的分析(分析1)および定量的分析(分析2)を行った.その結果,(1)表現主体はジェスチャー開始前にジェスチャー空間に向けて視線配布を開始すること,(2)発話終了直前に聞き手に向けた視線配布を開始すること,(3)聞き手は表現主体による視線配布に対応してうなずき等の応答を行うことが確認された.この結果は,自然な対面コミュニケーションにおいては,叙述的視点と相互行為的視点との交替が起っていることを示している.
著者
友澤 悠季
出版者
東京大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2010

本研究の目的は、「公害」および「環境」概念の歴史的な生成と展開のプロセスに働いた論理と力学を解明することである。これまで戦後日本の環境問題史は、〈「公害」から「環境」へ〉という概念の転換によって捉えられてきた。「環境」概念に対しては、「被害者」対「加害者」の対立構図をのりこえ、より複雑多様な問題を議論できるという点で積極的評価が与えられてきた一方、「公害」概念には、「企業対住民」といった素朴な二項対立でしか事件・問題を整理できないものといいう消極的な位置づけにとどまってきた。だが、本研究の結果、(1)「公害」「環境」概念の歴史的生成における、1970年および1989年という画期の存在、(2)「環境」概念は、国内外における政治経済社会的状況の流動の結果外挿された経緯をもち、その結果、地域社会固有の文脈で深められようとしていた「公害」概念をめぐる議論が強制的に閉じられたこと、(3)一方で、公害反対運動の当事者やそれを支えようとした研究者らの内面においては、「公害」概念を触媒とした思想的深化は連綿と続けられてきたことが明らかになった。本研究が考察の対象とした1960~70年代における各地の公害反対運動は、生業を脅かす企業や行政へ異議を申し立てるだけでなく、「公害」概念を自在に「再解釈」しながら、近代化出発時から社会が抱え込んだ差別的構造を根本から問い直そうとしていた。その背後には、単なる「公害(反対)」「環境(保全)」などの文言では語りつくせない、高度経済成長という嵐の中での個々人の生の選択という根本的な事柄が介在していたことが重要である。各分野における「環境」関連学が、この地平にこそ原点を持つことを踏まえ、「公害」概念を、単なる「環境」の部分概念とみなす思考をいったん捨て、現在への連続性の中で捉えなおすことが今後の課題である。