著者
丸山 直也
出版者
分子シミュレーション研究会
雑誌
アンサンブル (ISSN:18846750)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.90-93, 2012-04-30 (Released:2013-04-30)
参考文献数
12

GPU 等のHPC 向けメニーコアアクセラレータの研究開発が盛んである.既存CPU と比べて大幅に優れた電力効率を達成可能であり,アクセラレータを用いたスーパーコンピュータなどの大規模システムの構築も進んでいる.本稿ではメニーコアアクセラレータのこれまでの普及および今後の進展について特にGPU を中心に紹介する.
著者
本間 義治 牛木 辰男 武田 正衛 中村 幸弘
出版者
日本貝類学会
雑誌
Venus : journal of the Malacological Society of Japan (ISSN:13482955)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.345-353, 2007-02-28

浮遊遠洋性の珍蛸アミダコ(♀)が, 2004年11月から2005年2月下旬にかけて,上・中越地方を中心に新潟県沿岸へ漂着したり捕獲されたりして,34個体が記録された.これらの中で,2月15日に掬われ,上越水族博物館へ収容され,18日に死亡した全長53cmの個体を10%フォルマリンで,次いでブアン氏液で固定し,卵巣・卵管の組織標本を作成して,観察した.卵巣重量は40g,抱卵数は60,000個以上であった.卵巣は中央に卵巣腔があり,多数の包嚢からなり,嚢内には様々の発育段階の卵巣卵(非同時発生型)が存在していた.若い卵母細胞は,それぞれ結合組織性の薄膜(層板)に付着していた.初期の卵母細胞には,円形の核(生殖胞)が明瞭であるが,発育が進むと卵は長楕円形となり,卵胞上皮が随所から陥入し始め,複雑に入り組み,卵黄形成が盛んとなる.さらに成熟が遊むと,卵母細胞は大きく球状化して,最大径1.2 mmに達する.卵膜には放射線帯,卵胞膜,莢膜の分化が明瞭となり,卵黄は板状化する.近位卵管内壁の粘膜は高く,複雑にひだ打っているが,遠位卵管壁は厚い結合組織と筋肉層で覆われ,内壁の粘膜は低く,ひだ打ちの程度は小さかった.浮遊遠洋性アミダコ卵母細胞の成熟過程は,沿岸性のマダコや深海性のメンダコ類などと変わらず,多回産卵を行うと推定された.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.183, pp.32-36, 1999-12

予備校をフランチャイズチェーン(FC)展開し、通信衛星を使って授業を全国に配信する斬新な経営手法を取り入れ、急成長したナガセが業績不振にあえいでいる。 九九年三月期の売上高は一三三億円で前年比七%減、経常利益は一四〇〇万円と前年比七二%も落ち込み、九八年三月期に引き続き二期連続の減収減益となった。
著者
岡保次郎 著
出版者
南郊社
巻号頁・発行日
1941
出版者
神戸商工会議所
巻号頁・発行日
vol.昭和15年9月末現在, 1940
出版者
京城商工会議所
巻号頁・発行日
1942
著者
佐々木 淳
出版者
岩手大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究成果より、ブロイラーの野外例では2週齢時にはすでに脊椎膿瘍を発病している個体が存在することが判明した。多くの病鶏では第六胸椎の関節部に出血を伴う亀裂が生じており、本症の初発病変と考えられた。病変部より大腸菌群やSalmonella Infantisなどのサルモネラ属菌が分離された。2週齢前後では胸椎の椎体に気嚢がみられないことから、本症の感染経路は経気道感染よりも血行性感染が強く疑われた。
著者
岩佐 和晃 伊藤 晋一 大山 研司 佐藤 卓 富安 啓輔 横尾 哲也 益田 隆嗣 平賀 晴弘 奥 隆之 吉良 弘 倉本 義夫
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

電子の遍歴-局在転移、電子多極子秩序、さらに磁気・電荷秩序相と接する超伝導などの非自明な電子物性の機構解明には、磁気モーメントのミクロな秩序と揺らぎの観測が重要である。長年その目的に供されてきた中性子散乱法は、近年の線源性能の向上や高束線ビーム化により、従来は検出できなかった散乱シグナルの観測へと進展している。本研究では、ブリルアン散乱法や偏極中性子利用も視野に入れてこれまでアクセスできなかった測定への進化を目指しながら、遍歴-局在のデュアリティー性を示す近藤格子、鉄系超伝導の相図と磁気相関、ワイルフェルミオン系などを明らかにする成果を得た。
著者
入江 寿一 山下 剛 竹本 信之
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.112, no.7, pp.623-629, 1992
被引用文献数
14 7

The single-phase converter or rectifier always has a voltage ripple in the output DC voltage, because the instantaneous power of the single-phase AC line varies on the double frequency of the line. In order to obtain a smooth DC voltage, an energy storing element is necessary. The smoothing capacitor is used to reduce the ripple voltage in the DC output. Usually, it has much larger capacitance than that needed to absorb the ripple energy.<br>This paper discusses the required capacitance to absorb the ripple energy, and represents a ripple compensation circuit with a small auxiliary capacitor controlled by a 2-quadrant chopper connected in parallel to the smoothing capacitor. The appended capacitor works under large ripple voltage and efficiently absorbs the ripple energy. The ripple compensation curcuit works as an equivalent capacitor which has a large capacitance.
著者
土岐 祐一郎 宮田 博志
出版者
大阪大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

マウスの実験系を確立した。NY-ESO-1 発現 CT26を移植後5-FU を投与したマウスにマウス抗NY-ESO-1 抗体 E978を静注すると、72時間後に NY-ESO-1 抗原抗体複合体を観察し、抗腫瘍効果は Fc依存性であった。 研究室において樹状細胞を混合培養した場合、効果は飛躍的に亢進した。これらより、抗癌剤併用抗体療法は、腫瘍内抗原が特異抗体と複合体を作り、抗原提示細胞にFc受容体を介してとりこまれ、CD8T 細胞を抗原特異的に誘導・活性化し、抗腫瘍効果をもたらすことが証明された。
著者
狩野 広美 小泉 美香 桂 直樹 稲田 勝美
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.108-109, 1989-04-01

水稲の農林8号とクロリナミュータントCMV-44の光化学反応の作用スペクトルを測定し, クロロフィルbの役割を検討した.
著者
豊田 新
出版者
大阪大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1994

石英中の格子欠陥のうち熱的に安定な酸素空格子に注目することにより、数百万年から十億年範囲のESR年代測定法の開発を試みた。申請者の昨年度までの研究により、この年代範囲において火山岩中の酸素空格子の量と年代の間によい相関のあること、また生成過程については以前に提案された石英中のα反跳核種よりも外部からのβ及びγ線による可能性の方が大きいことが示されていた。以下の3点について本方法の実用化に向けて問題点の検討を行った。1.年代を求めたい石英そのものをキャリブレーションに用いた。もとの信号の大きさと加熱後の照射で再生した信号の大きさが同じとなるγ線量に相当する年代が、即知の年代と一致するか否か調べた。約十億年の試料については一割以内で一致する年代が得られたが、二千万年から三億年の試料三点については、いずれも予想される年代の半分から5分の1の値となった。2.不対電子間の距離の相対的な違いを調べるために、パルスESRによる緩和時間の測定を試みた。しかし、自然の石英と人為的にγ線を照射して酸素空格子を生成させた石英とで、差があるのか否かを結論できる結果は得られなかった。3.ウラン鉱床中から抽出した直径約0.5mmの石英について、フッ化水素酸で処理する時間を変えることによって取り去る層の厚さを変えて酸素空格子濃度の変化を調べた。取り去る厚さを大きくするほど酸素空格子濃度は減少し、半減するのは0.2mm程度のところであるとわかった。この結果はβ線の寄与が大きいことを示しており、β線とγ線で酸素空格子の生成効率がことなる可能性をも示唆する。酸素空格子を用いたESR年代測定を実用化するには、測定例を増やすと共に、生成過程の解明が急務である。
著者
中沢 康彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.286, pp.55-59, 2008-07

青森屈指の規模を誇る旅館「古牧温泉 青森屋」は2004年に破綻したが、翌年から星野リゾートが運営を引き受け、収益が大幅に改善している。施設改善の再投資も進むなど、再生に向けた足取りは確かだ。 その象徴が旅館内のレストラン「みちのく祭りや」だ。一年を通して青森の文化を体験できる場として人気が高い。