著者
塩崎 八重子 堀江 麻子 犬飼 冨由子
出版者
信州公衆衛生学会
雑誌
信州公衆衛生雑誌
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.40-41, 2007-08

厚生労働省の調査によると、40~74歳の男性の2人に1人がメタボリックシンドロームまたはその予備群といわれ、2008年度より特定健診・保健指導の義務化が決定した。当社でも、平成17年度から肥満者割合(BMI25以上)が高脂血症と同じ異常率となった。肥満者割合は30代、40代が、50代を上回っている。(図1)今回、A事業所でメタボリックシンドローム対策として、健康教室を開催し体重体組成計を使い、ハイリスク者に運動計画表を作成し個別フォローを展開した。実施後に成果がみられたので報告する。
著者
Haruhiko Sago
出版者
日本卵子学会
雑誌
Journal of Mammalian Ova Research (ISSN:13417738)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.18-21, 2004 (Released:2004-05-20)
参考文献数
12
被引用文献数
6

The incidence of major chromosome abnormalities in newborns is about 0.7 percent and increases with maternal age. Amniocentesis is the most common invasive prenatal procedure for the detection of fetal chromosomal abnormalities. Amniocentesis is a relatively safe procedure and fetal loss related to amniocentesis is about 0.5%. An advanced maternal age is the most common reason for using amniocentesis. The use of amniocentesis because of abnormal fetal ultrasound findings has increased recently. Fluorescence in situ hybridization (FISH) is currently a powerful tool in the area of prenatal cytogenetics. The number of amniocentesis procedures in Japan is about ten thousand per year and it is generally recognized to be a great benefit for pregnant women who have a risk of fetal chromosomal abnormalities.
著者
中野 由起子
出版者
日本卵子学会
雑誌
Journal of Mammalian Ova Research (ISSN:13417738)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.99-104, 1996 (Released:2007-02-19)
参考文献数
30
被引用文献数
2

ICSIによるヒト着床前期胚の性染色体モザイシズムをFISH法で分析し,非侵襲的着床前性別診断法の信頼性を検討した.2PNを確認した2から8細胞期のICSIによる着床前期胚を分離した割球を検体とし,DXZ1,DYZ1を用いdual color FISHで分析した.正常男性および女性の末梢リンパ球間期核で検討した.シグナル検出感度は,XY92.0%(460/500),XX89.4%(447/500)で,単一割球の固定率は88.7%(86/97)であった.同一胚内の割球の分析結果がすべて一致した胚は20/25個(80%)で残りの5個(20%)の胚に性染色体モザイクを認めた.2個の割球の結果が正常で一致しても,残りの胚がモザイクである可能性は12%(3/25個)であった.したがって1個の割球を生検して胚全体の性別を診断するよりも2個の割球を分析すれば88%の信頼性でモザイシズムも否定でき,より正確な判定が可能であることが示唆された.
著者
Park Wug-Dong Tanioka Kenkichi
出版者
Published by the Japan Society of Applied Physics through the Institute of Pure and Applied Physics
雑誌
Japanese journal of applied physics. Pt. 1, Regular papers & short notes (ISSN:00214922)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.1954-1956, 2003-04-15
被引用文献数
11

In this paper, spectral responses of Te-doped a-Se HARP (High-gain Avalanche Rushing amorphous Photoconductor) thin films for a solid state image sensor have been reported. Te concentrations of Te-doped layer in a-Se HARP thin film were 15 wt.% and 26 wt.%, and thicknesses of Te-doped layer were 60 nm, 90 nm, and 120 nm. Spectral responses of Te-doped a-Se HARP films were investigated at bias voltages of 40 V and 60 V. Relative sensitivity and quantum efficiency of a-Se HARP films at 60 V were found to be improved by the increase of Te-doped layer thickness. This improvement is explained by the increased photogeneration efficiency at long wavelength region by the increase of Te-doped layer thickness and avalanche multiplication of the photogenerated carriers at a high electric field.
著者
Takeuchi Akihiro
出版者
国際大学
雑誌
Working papers
巻号頁・発行日
vol.18, pp.52-86, 2010

This is a case study of English morphology acquisition by two immigrants children mainly cross-sectional with element of longitudinal study. The subjects are one year and a half apart in their age but started to be exposed to English speaking environment at the same time. Burko "wug" test was utilized to detect the condition of the acquisition of morphological aspects of English and it turned out that the elder subject performed better in morphology acquisition and the younger subject in pronunciation. The result will discussed from the view point of both age and personality attributes.
著者
郷 晃
出版者
環境芸術学会
雑誌
環境芸術 : 環境芸術学会論文集
巻号頁・発行日
no.3, pp.13-16, 2003-10-22

近年"回廊"というテーマで石材を主とした彫刻表現の制作を行って来ている。これらは、純粋な表現制作の発表である。本稿では、もっとも最近に行った個展における発表までの流れの中で石材という素材を扱う意味と、過去に手がけた環境造形の制作と彫刻表現の制作発表との関係について述べたものである。2)"素材と内包されるもの"においては、制作を通して見出してきた素材の持つ特性や意味が表現につながる制作概念について述べて行く。3)"時間の回廊"においては、1999年に手がけたモニュメントプロジェクトについて、制作のヒントとなった物証と私的な彫刻表現との関係に付いて述べて行く。4)"回廊....記憶の水脈"においては、2002年秋におこなった個展について、表現の拠り所となったものを述べて行く。こうした制作の流れを振り返ることによって彫刻の制作発表と公共性という条件の中で成立する環境造形の2つに対する考え方とその関係性を述べるとともに、これを以て自身の制作研究報告としたい。
著者
高橋 靖史
出版者
環境芸術学会
雑誌
環境芸術 : 環境芸術学会論文集 (ISSN:21854483)
巻号頁・発行日
no.8, pp.29-36, 2009-03-31

本稿では思考と実践の絶え間ぬ繰り返しである私の彫刻制作を論拠に、肉体と世界と彫刻とがどのように関係し合っているかを論述した。肉体は主体と外界の境界であり、同時に両世界をつなぎ合う媒体でもある。こうした肉体と世界の両義的、相互依存的な関係を肉体と物質が直に触れ合う制作により探り、形象化する試みが「私の彫刻」である。まず、身体と世界の関係性を巡っての彫刻制作には、ポジショニング(位置取り)が重要である。ポジショニングとは主体と世界の接続の仕方のことであり、私という主体が身体ごと彫刻素材の中に入り制作するというポジションを取ることで、彫刻はメディウムとして機能し、身体-彫刻-世界の関係を結べると考える。世界の側から彫刻を見てはいけない。彫刻を外側からオブジェクトとして見るのではなく内側から関係性として見なければならない。つまり彫刻とは主体と世界の間に介在し素材に形をあたえる手段により両者を媒介するメディウムという事物なのである。こうした制作のポジション、彫刻のポジションに基づいて、制作した作品から具体例として五作品を揚げて制作研究の報告をした。その全てにおいて私がめざしたのは「身体を型取った、古着、ラテックス、ギプス、段ボールなどを積層して、見るものがその中に入り内と外、身体と空間、主体と世界を関係づける彫刻をつくること。」である。
著者
竹田 直樹 八木 健太郎
出版者
環境芸術学会
雑誌
環境芸術 : 環境芸術学会論文集 (ISSN:21854483)
巻号頁・発行日
no.8, pp.1-7, 2009-03-31

彫刻設置事業における既成作品購入型とは、既成の作品の中から適切なものを選択・購入し、設置するという、きわめてシンプルな作品選択の方法である。この方法では、原理的に作品内容の中に設置場所との関連性は含まれず、設置される作品の内部にサイトスペシフィシティーは必然的に生じない。本論では、最初に計画的で継続的な彫刻設置事業に既成作品購入型の作品選定システムを取り入れた1973年からの長野市、その前後に行われた旭川市の設置事業、そして1978年から81年にかけて横浜市により大通り公園で実施された設置事業を分析対象とした。なお、この分析過程において、田村明の言説は重要である。その結果、既成作品購入型は、モニュメント性が希薄な作品が得られるという点で、自由主義社会にふさわしい作品選定方法として捉えられていたことがわかった。しかし、冷戦が終結し、バブル経済が崩壊した後の社会では、それは意外にも「自由主義の推奨する芸術」を賛美し、あるいは「高価で贅沢な商品」を賛美するモニュメントに変質してしまった可能がある。
著者
東京放送局 編
出版者
日本ラヂオ協会[ほか]
巻号頁・発行日
vol.第8輯, 1926
著者
熊沢 昭子 中野 米子 酒井 映子 間瀬 智子 森 圭子 間宮 貴代子 吉田 誠子
出版者
名古屋女子大学
雑誌
名古屋女子大学紀要 (ISSN:02867397)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.49-58, 1985-03-01

多変量解析法を用いて食形態諸要因をパターン化することにより,栄養・食品バランスの両面から食物摂取状況を検討した結果は次のとおりである. 1.食物摂取状況を総合的に評価するために栄養バランス得点と食品バランス得点を考案し,これらが栄養・食品摂取の指標となり得ることを認めた. 2.食形態は1日の料理数,油料理数,野菜料理数,間食品目数,料理形態,主菜タイプ,朝食の食事タイプ,昼食の食事タイプの8要因に類型化できた. 3.栄養・食品バランスを指標として8食形態要因との関連を数量化理論I類によってみると,良好な食物摂取状況においては男女ともに1日の料理数や野菜料理数が多く,油料理数が中程度であり,これに加えて男子では間食品目数,女子では昼食がスナックタイプといったカテゴリーが出現した.一方,摂取バランスの不良をあらわすカテゴリーにおいては昼食が欠食,主菜となる料理がなく,1日の料理数や油料理数が少ないといった要因の集約がみられた.以上のように,栄養・食品の摂取量にとどまらず食形態から食事構造を明らかにすることは栄養指導を展開する上で有用な方法と考えられる.
著者
福田 敦
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.43-45, 2010

金属棒を松ヤニのついた指で擦るなどすると縦振動が生じる。ここではアルミチャンネルを用いて定常波の波長を定量的に調べる方法を示し,またこれを素材とした探究活動の授業実践を報告する。
著者
武藤 慶子
出版者
九州女子大学・九州女子短期大学
雑誌
九州女子大学紀要. 自然科学編 (ISSN:0916216X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.9-18, 1996-03

家庭における日常食は調理簡便化の傾向が進み、どの家庭でも食生活は外部化された現状にある。本調査は、家庭における日常食の調理簡便化の実態の把握と、食の伝承の把握方法として日常食の調理方法を子供へ教える方法を1994年5月に北九州市在住する調理担当者250名を対象に調査対象料理数12品目でアンケート調査を実施し、以下のような結果を得た。(1)調理簡便化の意識度(5段階評価法)は調査対象者の平均で2.6だった。(2)世帯(12料理平均)における調理簡便化度1.8±0.5であった。12料理別の調理簡便化度はきんぴらごぼうが1.1で低くカレーライスは2.9で調理簡便化が進んでいた。(3)料理の調理方法の習得先は、五目すし、てんぷらなどの日本風料理は母親から習得しており、ぎょうざなどの外国風料理はTVや本などから習得していた。(4)子供に教える調理方法は現在の日常料理の調理方法で教えたいと考えているが、日本風料理の方が現在の調理方法のまま教えたいと考えている傾向が強かった。(5)調理簡便化に対する意識と調理簡便化度の間には相関があったが、子供に教える方法と調理の簡便化との間には相関がなかった。
著者
青柳 裕
出版者
金城学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究は環境に負荷をかけない化学、いわゆる調和型化学を基盤として、創薬シーズ化合物の創製を行うと共にそれらのアナログの構造活性相関を行うというものである。具体的には、1)栽培可能な植物資源から水-アルコール系を用いた二次代謝産物の単離とそれらの誘導化、2)低温活性酵素リパーゼTLを用いた光学分割反応を鍵反応とする生物活性天然物合成法の開発、3)高エネルギー効率反応であるマイクロ波を用いる創薬シーズ化合物合成への応用を行った。
著者
大石 和彦
出版者
慶應義塾大学大学院法務研究科
雑誌
慶應法学 (ISSN:18800750)
巻号頁・発行日
no.13, pp.127-141, 2009-03

論説はじめに1 これまでの議論 i)目的二分論(の帰趨)への関心 ii)「事の性質」による立法裁量の広狭の違い2 平成14年判決における変更? i)実は消失したのは「積極的」・「消極的」の二語だけではない ii)「比較考量」するのは誰なのか? iii)「財産権の性質」をどこでカウントするかむすび
著者
浦部 法穂
出版者
学術雑誌目次速報データベース由来
雑誌
公法研究 (ISSN:03873102)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.90-107,355, 1989