著者
鈴木 卓哉
出版者
社団法人日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科學會雜誌 (ISSN:03895386)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.1102-1110, 1996-12-01
被引用文献数
22

咀嚼筋や顎関節に異常があると種々の運動障害が生じるが,その1つに下顎の側方偏位がある.そのため,開閉口時の下顎切歯路は重要な診査事項となっているが,これだけでは十分な診断根拠とはなりえない.この現象を理解するためには,関節円板の動態と顆頭運動を組み合わせて追究することが求められる. 本論文は,関節円板前方転位症例における開閉口時の顆頭運動を解析したものである.開口量は顆頭移動量に依存しており,開口量が45mm以上の場合には関節円板前方転位の影響がほとんどみられないことを示している.
著者
白井 匡人 三浦 孝夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.214, pp.77-82, 2013-09-05

本研究ではオンライントピックモデルを用いた文書ストリームの分類手法を提案する.文書ストリームではクラスの特徴が動的に変化するため,特徴の変化に応じて適応的に分類基準を変更する必要がある.また,ニュース記事のようなストリームデータでは,話題のバーストにより発生する話題が大きく変化する.オンライントピックモデルによりクラスごとの動的学習を行い,クラスの出現確率に事前分布を設け出現確率を学習することで文書ストリームの分類を行う.
著者
東野 正行 熊野 雅仁 木村 昌弘 斉藤 和巳
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.51, pp.1-8, 2009-12-10

文書ストリームからホットトピック文書群を抽出する手法として,ネットワークコア抽出法である SR 法を拡張した手法を提案する.新聞記事ストリームデータ及び人工文書ストリームデータを用いた実験により,提案法は従来法よりも高精度であることを示す.We propose a method for extracting hot-topic documents in a document stream. The proposed method extends the SR-method for network-core extraction. Using real and synthetic document stream data, we experimentally demonstrate that the proposed method outperforms convetional methods.
著者
水田 昌孝 熊野 雅仁 小野 景子 木村 昌弘
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:18840930)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.10, pp.1-6, 2010-12-09

我々は以前に,文書ストリームからバースト潜在トピック抽出する t-LDA 法を提案した.t-LDA 法は,潜在トピックを抽出するために文書生成確率モデル LDA (Latent Dirichlet Allocation) を用い,バーストトピックを同定するために時間フィルタを導入している.そして,LDA と時間フィルタに基づいて,時間情報を持つ 2 つの文書間の類似度を構築し,階層的クラスタリング法を適用することで文書ストリームからバースト潜在トピックを抽出している.本稿では,人工データを用いた実験により t-LDA 法の定量的な有効性を検証し,オンラインニュースデータを用いた実験により t-LDA 法の有効性を実証する.We previously proposed the t-LDA method that extracts bursty latent topics from a documet stream. The method utilizes Latent Dirichlet Allocation (LDA), which is a probabilistic generative model of documents, for extracting latent topics, and introduce a time-filter for identifying bursty topics. It constructs a measure of similarity between two documents with time-stamps on the basis of LDA and the time-filter, and extract bursty latent topics from a document stream by applying a hierarchical agglomerative clustering method. In this paper, we quantitatively verify its effectiveness by using synthetic data, and demonstrate its effectiveness by using real online news data.
著者
山本 正彦 荒井 秀夫 河原 伸 岸 不盡弥 倉島 篤行 近藤 有好 坂谷 光則 佐藤 滋樹 原 耕平 水谷 清二 一山 智 喜多 舒彦 久世 文幸 斎藤 肇 下出 久雄
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR TUBERCULOSIS
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.73, no.10, pp.599-605, 1998-10-15
被引用文献数
65

日本結核病学会治療委員会は1987年に「非定型抗酸菌症の治療に関する見解」を発表したが, 本委員会は, 最近の10年間の非定型抗酸菌症に関する研究の進歩を踏まえて, 「非定型抗酸菌症の治療に関する見解-1998年」を公表することとした.
著者
宮地 政司
出版者
日本天文学会
雑誌
天文月報 (ISSN:03742466)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, 1956-01
出版者
日本天文学会
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, 1956-01
出版者
日本天文学会
巻号頁・発行日
vol.48, no.11, 1955-10
著者
日比野 丈夫
出版者
東洋史研究會
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.85-93, 1967-02
著者
Tatsumi Suguro Kensuke Yahata
出版者
日本蜘蛛学会
雑誌
Acta Arachnologica (ISSN:00015202)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.1-4, 2012-09-30 (Released:2012-09-30)
参考文献数
8

A new salticid species is described from Japan under the name of Evarcha selenaria. Males of the species are easily distinguishable from those of other Evarcha species by their genital morphologies. Females are barely distinguishable by interior genital morphologies.
著者
有森 直子 小松 浩子 長江 弘子 太田 加代 横山 由美 川越 博美
出版者
聖路加看護大学
雑誌
聖路加看護学会誌 (ISSN:13441922)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.84-89, 2005-06-20

本稿の目的は,People-Centered Careというテーマをシンポジウムという形態で企画・運営から実施まで試みた市民と医療者の「協働」のプロセスおよびその企画担当者(医療者)の経験内容を帰納的に記述することである。方法は,駅伝シンポジウム企画運営委員会の議事録・配布資料をデータとして,企画運営のプロセスおよび,医療者と市民の協働について内容分析を行った。結果は,企画のための会議は15回(計28時間)もたれた。医療者が市民と「協働」することの模索におけるスタートの段階では,いかにしてこの活動(シンポジウム)を広報するか(プロモーション)に力点がおかれロゴおよびキャッチコピーの作成などがなされた。またボランティアとともにシンボルキルトの作成をシンポジウムの開催期間に行った。各シンポジウムにおいては,前回のシンポジウムの改善点を次回に生かして,プログラムの工夫がなされた。People-CenteredCareを基盤とした市民との協働における一連のプロセスにおいて医療者の企画担当者は,(1)メインテーマの再確認,(2)「市民を巻き込む」方略の模索,(3)市民に対してわかりやすく説明する努力,(4)People-Centered Careとシンポジウムの目標の再検討,(5)シンポジウムの成果の発信方法の検討,(6)医療者が市民から「教わる」経験をしていた。シンポジウムは第1回「あなたはどこで最期を迎えたいですか」,第2回「考えよう!医療と看護-あなたも医療チームの一員-」,第3回「自分で決めた生き方を実践するために」をテーマに開催された。160〜320名の参加者があり,その4割は医療職であった。性別は,8割が女性であった。評価項目の(1)テーマとニーズの合致性,(2)シンポジウムの政策提言性,(3)国際的情報発信の適正については外部評価者(有識者)よりも参加者の評価のほうが高かった。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1912年02月09日, 1912-02-09
著者
小田 俊明 石川 昌紀
出版者
兵庫教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究では,日本とケニアの長距離選手を対象に,下肢における筋と腱両組織の形態,ならびに力学特性を計測し,それらと競技パフォーマンスとの関連について検討することを目的とした.ケニア選手と日本選手の比較や,日本選手の中で競技力の異なる群の比較を行った結果,長距離走の競技力と,下肢や腱組織の形状,筋の硬さ,ならびに腱の柔らかさとが関連する可能性が示唆された.特に,足関節の受動トルク,ならびに筋のstiffnessはケニア選手で日本選手よりもそれぞれ52%,181%と非常に大きな差を示した.また,これらのパラメータは日本選手における競技力と高い正相関(それぞれR=0.58, 0.53)を示した.
著者
設楽 将之
出版者
名古屋市立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

胸腺扁平上皮癌12例に対して、次世代シーケンサーを用いたターゲットシーケンスによって、癌関連409遺伝子の網羅的解析を行った。Ingenuity Variant Analysis、SHIFT、PolyPhen-2、PROVEANによってフィルタリングを行い、胸腺癌10例から24遺伝子、25変異が候補遺伝子変異として決定された。明らかな胸腺癌に共通する遺伝子変異は認めなかったが、個々の症例においてKIT, DDR2, PDGFRA, ROS1, IGF1Rなどのチロシンキナーゼ遺伝子に変異を認めた。
著者
防災科学技術研究所長岡雪氷防災実験研究所
出版者
独立行政法人防災科学技術研究所
雑誌
防災科学技術研究所研究資料 (ISSN:0917057X)
巻号頁・発行日
vol.206, pp.1-14, 2000-08-31

本報告は, 1999年から2000年にかけての冬の長岡における積雪観測結果をまとめたものである. 観測項目は天気, 積雪深, 積雪相当水量, 新積雪深, 新積雪の相当水量および新積雪の密度の6項目である. 今冬は1月21日に根雪となり, その後は順調に降雪が見られ, 4月2日に根雪は消雪した. 今冬の最大積雪深は3月10日に観測された109cmである. また, 新積雪深の最大値は3月8日に観測された43cmで, 積算新積雪深は602cmとなった.