1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1935年11月14日, 1935-11-14
著者
小川 裕太 永田 仁史 藤岡 豊太 安倍 正人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.166, pp.19-24, 2009-07-27

MUSICに基づく音源方向推定において,頭部伝達関数の影響を受けた2chの受音信号から音声の到来方向を逐次的に推定する方法を提案する.この方法は,音声信号成分の時間-周波数軸上のスパース性を仮定し,既に方向推定した音源に起因する周波数成分の重みを低下させることによって次の音源の方向推定精度を高める.筆者らは,同じ考え方を既提案の重み付きウイナー利得(WWG)に基づいた方向推定[1]において導入しているが,本論文では,よく使われる高分解能法であるMUSIC法にもこの考え方を適用できるように,空間スペクトル上の最大ピークを構成する周波数成分の振幅に基づいて逐次的な処理を行う.さらに,逐次処理から得られる音源方向の候補について,各候補に属する成分パワーの和を計算して音源数を推定する.提案法の性能評価のため,頭部伝達関数を用いて両耳受聴音を模擬し,様々な音源方向からの到来音を想定して音源方向の検出精度を求める計算機シミュレーションを行った.性能評価の結果,音源が3個で各音源の信号対雑音比(S/N)が10dBのとき,コヒーレンスに基づく成分選択を用いた通常のMUSIC法の検出率が約3%であるのに対し,提案法は音源数を既知とした場合が83%,音源数推定も同時に行った場合が78%となり,通常のMUSIC法の性能を大幅に向上できることが確かめられた.
著者
山本 元久 小原 美琴子 鈴木 知佐子 岡 俊州 苗代 康可 山本 博幸 高橋 裕樹 篠村 恭久 今井 浩三
出版者
The Japan Society for Clinical Immunology
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 = Japanese journal of clinical immunology (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.28, no.5, pp.349-356, 2005-10-31
参考文献数
44
被引用文献数
9 14

症例は,73歳女性.1998年頃より口渇,両側上眼瞼腫脹が出現,2003年10月には両側顎下部腫脹を認めた.同時期に近医で糖尿病と診断され,経口血糖降下薬の投与が開始された.2004年夏頃より上眼瞼腫脹が増強したため,当科受診,精査加療目的にて10月に入院となった.頭部CT・MRIでは,両側涙腺・顎下腺腫脹を認めた.血清学的に高γグロブリン血症を認めたが,抗核抗体・抗SS-A抗体は陰性であり,乾燥性角結膜炎も認めなかった.さらなる精査で,高IgG4血症及び小唾液腺生検にて著明なIgG4陽性形質細胞浸潤を認めたため,Mikulicz病と診断した.腹部CTではびまん性膵腫大を認め,ERCPで総胆管・主膵管に狭窄を認めた.自己免疫性膵炎の合併と診断し,プレドニゾロン40 mg/日より治療を開始した.その結果,涙腺・顎下腺腫脹は消失,唾液分泌能も回復した.また膵腫大,総胆管・膵管狭窄も改善した.耐糖能障害も回復傾向にある.Mikulicz病と自己免疫性膵炎は共に高IgG4血症を呈し,組織中にIgG4陽性形質細胞浸潤を認めることから,両疾患の関連を考える上で非常に興味深い症例であると思われた.<br>
著者
後藤 行延 平松 祐司 揚山 直英 榊原 謙 徳永 千穂
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

(1)骨髄由来白血球(好中球・単球)の体内動態をフローサイトメトリーで解析するカニクイザル体外循環モデルを確立した。(2)骨髄由来白血球(好中球・単球)の血中での半減期および、骨髄通過時間を指標として、これまで示唆さていた体外循環で惹起される骨髄刺激を定量的に証明した。(3)体外循環刺激により骨髄から循環血中に放出された白血球が肺に集積することを示した。(4)体外循環刺激により骨髄から循環血中に新たに放出された白血球が、体外循環術後肺傷害の病態形成に重要な役割を果たしていることが示唆された。
著者
HARUO EZAKI NOBUO TAKEICHI YASUHIKO YOSHIMOTO
出版者
Journal of Radiation Research 編集委員会
雑誌
Journal of Radiation Research (ISSN:04493060)
巻号頁・発行日
vol.32, no.SUPPLEMENT, pp.193-200, 1991 (Released:2006-05-31)
参考文献数
7
被引用文献数
14 20

We analysed thyroid cancers which were diagnosed clinically or detected at autopsy during 22 years (1958 to 1979) in a sample of 75, 493 study subjects exposed in Hiroshima belonging to the extended LSS sample of the Radiation Effects Research Foundation. One hundred and twenty-five cases of clinical thyroid cancer (15 in males and 110 in females) were confirmed, giving a crude incidence rate per 100, 000 person-years of 2.7 for males, 12.4 for females and 8.6 for both sexes combined. There was a significant increase of thyroid cancer with increase of atomic bomb radiation dose (thyroid tissue dose based on T65D) in females and in the sexes combined. This tendency was predominant in those exposed at less than 19 years of age. Compared to the control group, the relative risk in the ≥0.50 Gy group was higher at 4.0 for males (not significant) and at 4.3 for females (p <0.01). Latent thyroid cancer was detected in 155 cases or 3.5% (2.5% for males and 4.5% for females) of the 4, 425 cases that came to autopsy during the same period. Compared to the control group, the relative risk in the 50 + rad group was 1.7 for males (not significant), 2.0 for females (p <0.05) and 1.9 for both sexes combined (p <0.05). New data obtained from autopsy cases between 1950 and 1985 have been added.
著者
高坂 康雅
出版者
一般社団法人日本発達心理学会
雑誌
発達心理学研究 (ISSN:09159029)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.33-41, 2013-03-20

本研究の目的は,恋人のいる大学生を対象とした3波のパネル調査によって,アイデンティティと恋愛関係との間の因果関係を推定することであった。恋人のいる大学生126名を対象に,多次元自我同一性尺度(谷,2001)と恋愛関係の影響項目(高坂,2010)への回答を求めた。得られた回答について,交差遅れ効果モデルに基づいた共分散構造分析を行った。その結果,恋愛関係からアイデンティティに対しては, Timel及びTime2の「関係不安」得点がTime2及びTime3のアイデンティティ得点にそれぞれ影響を及ぼしていることが明らかとなった。一方,アイデンティティから恋愛関係に対しては有意な影響は見られなかった。これらの結果から,アイデンティティ確立の程度は恋愛関係のあり方にあまり影響を及ぼさないとする高坂(2010)の結果を支持するとともに,Erikson(1950/1977)の理論や大野(1995)の「アイデンティティのための恋愛」に関する言及を支持するものであり,青年が恋愛関係をもつ人格発達的な意義を示すことができたと考えられる。
著者
福井 正博 築山 修治
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

集積回路技術の進展に伴い,回路が大規模化・複雑化すると共に,物理変動によるタイミング動作保証が困難化している.本研究課題は,次世代の集積回路に対して,製造ばらつき,電源電圧,熱変動,トランジスタの経年劣化を考慮し,チップレベルでのタイミング解析を高速に行う技術の確立を目指し,(A) パワーゲーティングによるラッシュカレントに関する信頼性ホットスポットの見える化システム,(B) トランジスタの発熱,電源配線のIRドロップの高速統計的解析技術の解明,(C) NBTI などの経年劣化と製造ばらつきに起因する遅延ばらつきを統一的に取り扱うことができる遅延モデルと統計的静的遅延解析手法を完成した.

1 0 0 0 OA アントン物語

著者
グスターフ・フライターク 著
出版者
有光社
巻号頁・発行日
vol.第1巻, 1943
著者
Lorenz Ralph Sotin Christophe
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.42-50, 2010-06

「輪郭がはっきりしない,縫い目のないテニスボール」。1980年代初めにボイジャー探査機が撮影した土星最大の衛星タイタンの画像を見た,探査チームのメンバーの1人オーエン(Tobias Owen)の言葉だ。
著者
小林 繁樹 古口 徳雄 大石 博通 和田 政則 宮田 昭宏 中村 弘 八木下 敏志行
出版者
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
雑誌
脳卒中の外科 (ISSN:09145508)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.79-85, 2006 (Released:2008-08-08)
参考文献数
17
被引用文献数
4 3

We evaluate the effect of introduction of endovascular treatment with Guglielmi detachable coils (GDC) on the outcome of aged patients (>=70 years old) with subarachnoid hemorrhage (SAH). Between 1990 and 2003, 92 aged patients with SAH underwent angiography as candidates for early aggressive treatment in our hospital. In 1990-96 (Group 1), treatment options were early craniotomy surgery, intensively delayed craniotomy surgery and conservative management (n=38), while GDC embolization at an acute stage was added to those 3 treatment options in 1997-2003 (Group 2, n=54). We compared clinical courses and outcomes assessed by Glasgow Outcome Scale (GOS) at discharge between the 2 groups. The percentage of the patients in whom the aneurysm was occluded at an acute stage (early-treated cases) significantly increased from 47% in Group 1 to 76% in Group 2. In the early-treated cases in Group 2, GDC embolization was chosen as the treatment option in 69% of all cases (Grade I-V) and 78% of poor-graded cases (Grade IV-V). The percentage of favorable outcomes (good recovery and moderately disabled in GOS at discharge) significantly increased from 34% in Group 1 to 63% in Group 2 for all cases, and from 53% to 78% for early-treated cases. None of the poor-graded patients had a favorable outcome in Group 1, while 24% did in Group 2. In the early-treated cases in Group 2, the percentage of favorable outcomes did not differ significantly between the aged (>=70 y) and younger patients ( The introduction of GDC embolization expanded the indication of early treatment for aged patients with poor grade and, as a consequence, improved the outcome of those patients.
著者
武岡 英隆 速水 祐一 兼田 淳史 松下 太郎 紀本 岳志 渡辺 浩三 藤川 淳一
出版者
日本海洋学会
雑誌
沿岸海洋研究 (ISSN:13422758)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.91-97, 2001-02-23
被引用文献数
1

夏季の瀬戸内海には外洋から栄養塩が流入しているため,外洋の大規模な海洋循環の変動が瀬戸内海の栄養塩環境に影響を与える可能性がある.このような問題意識に基づいた,我々のいくつかのモニタリング計画を紹介した.中でも重要なのは,佐田岬先端部に設置した栄養塩などの自動監視システムによるモニタリングである.このシステムは,2000年3月に設置され,水温,塩分,pH,溶存酸素,クロロフィル蛍光,硝酸態窒素,アンモニア態窒素,リン酸態リン,珪酸態珪素,動物プランクトン数を1時間毎に測定している.
著者
濱崎 圭三 岡山 雅信 三瀬 順一 梶井 英治 鶴岡 浩樹 濱崎 圭三
出版者
自治医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2000

【目的】地域医療および総合診療を担うための医師養成の卒前教育における地域医療現場での臨床実習(地域医療実習)の効果的なプログラムの作成である.【方法】デザインはアンケート調査(横断研究)である。対象は医学部5年生で、調査項目は、実習施設と内容、実習の感想、実習前後の地域医療や将来への思いである。実習施設と内容以外の項目はVisual Analogue Scale (VAS)を用いた.【結果】回答率は97%,96%(H12,H13)であった.実習施設は病院のみが42%,31%,診療所のみが22%,14%,病院と診療所が36%,55%であった。実習内容もすべての学生が外来診療以外の地域医療活動を実習した.「実習は意義がある」のVASスコア(平均±SD)は77.3士24.3,86.8±16.3,また「地域の継続が必要である」は76.7±22.6,86.0士20.4と高く,学生から,実習は肯定的な評価を得た.地域医療への動機付けの点で重要な項目である実習前後で「地域医療は夢がある」のVASスコアは7.4,8.2,「地域医療はやりがいがある」は8.1,5.3と増加した(P<0.05).H12年度の結果から,(1)病院と診療所で実習を行う,(2)多くの地域医療活動を実習させるなどの実習プログラムがHl3年度に推奨された.H13はHl2に比べ「実習は意義がある」「実習の継続は必要である」「地域医療に夢がある」でそれぞれ9.6,9.2,5.7と高かった(P<0.05).また外来診療や病棟実習以外の地域医療活動9項目中5項目以上実施した群は4項目以下の群に比べ,「実習は意義がある」「地域医療を担う自信がある」「行政の人と話すのが苦にならない」がそれぞれ8.1,15.1,11.8と高かった(p<0.05).【まとめ】地域医療実習は学生の評価はよく,また地域医療への動機付けの点で効果があったと思われる.H13に推奨された実習プログラムにより,その教育効果が向上したと考える.