著者
Heejin OUI Jisun KIM Yeonho BAE Juyeon OH Seungjo PARK Gahyun LEE Jeonsung HOON Jihye CHOI
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.13-0212, (Released:2013-07-09)
被引用文献数
7

A 5-year-old Shih Tzu was presented with intermittent vomiting and anorexia. Microhepatica and reversed position of the abdominal organs were observed on radiography. Ultrasonographically, portosystemic shunt (PSS) was tentatively diagnosed. On computed tomography (CT), the distended portal vein drained into the left hepatic vein. The caudal vena cava (CdVC) splited postrenally and converged at the renal level. Cranial to this, the azygos continuation of the CdVC was confirmed. On thorax, persistent left cranial vena cava (CrVC) along with right CrVC was found. This is first report of dog with persistent left CrVC in accordance with multiple abdominal malformations. CT angiography was useful to evaluate the characteristics of each vascular anomaly and determine the surgical correction in this complex case.
著者
谷口(山田) 亜樹子 ヒューズ 美代
出版者
鎌倉女子大学
雑誌
鎌倉女子大学紀要 (ISSN:09199780)
巻号頁・発行日
no.20, pp.41-48, 2013-03-31

"女子大生132名を対象に、 2011年 4月に豆類の摂取に対する意識のアンケート調査を実施した。 アンケート内容は、 豆類の種類、 摂取頻度、 よく食べる豆料理や食品開発についてである。 調査対象者の83%が豆を好み、 46%がよく食べると回答し、 64%が週 1回以上摂取しており、 一人あたり平均4.2種類の豆類を認知していた。 よく食べる豆料理は和風料理が多く、 食べてみたい豆料理は洋風料理であった。 豆類の食品開発は、 従来の和風料理だけでなく、 外国料理、 菓子類についても取り入れ、 美味しさと栄養面の両方を求める消費者のニーズにあった新しい豆類の食品開発が必要であると考えた。 (2012年 9月28日受稿)"
著者
加藤 茂孝 吉川 泰弘 海野 幸子
出版者
国立予防衛生研究所
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1993

風疹ウイルスは先天性風疹症候群(CRS)を引き起こす原因ウイルスであるが、この風疹ウイルスの病原性と流行様式との解析を目的として、我が国を含むアジア地域における分離ウイルス株の遺伝子RNAの塩基配列を比較し、分子疫学的研究を行った。RNAの中のE1翻訳領域1443塩基を含む1484塩基を主な対象として、塩基配列を決定した。使用したウイルス株は15株あり、日本12株(1960年代5株、1990年前後7株)、香港2株(1980年代)、中国1株(1980年)である。分析の結果(1)1960年代の日本においては、少なくとも3グループのウイルス株が同時に平行して流行していたと思われた。3グループは、それぞれ西日本、中日本、東日本の3地域に対応していた。(2)1990年頃の日本においては、1960年代とは異なったグループの株が全国的に1グループで流行していた。(3)中国大陸の株は、日本の株とは別のグループに属すると思われる。その中では、中国株と香港の1株との間に強い近縁関係が見られた。(4)弱毒化した日本のワクチン3株においてその原株との比較ができたが、弱毒化に共通した変異は、見られなかった。弱毒化に関与する部位が株毎に異なるのか、または、E1以外の他の領域が関与しているのか、の何れかであると思われた。(5)CRS患者からの分離株においては、同じグループに属していても変異数が多いという傾向があり、持続感染による影響があった可能性が考えられた。
著者
加藤 茂孝 棚林 清 鈴森 薫 川名 尚 竹内 薫
出版者
国立予防衛生研究所
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1989

1.風疹ウイルスゲノムの増幅検出風疹ウイルスゲノムの増幅検出については、最終的に、(1)ウイルスRNAをグアニジン・フェノ-ル・クロロフォルムで抽出する。(2)RNAの逆転写後の相補的DNAのPCRによる増幅は2段階で行う(mested PCR)、(3)増幅DNAの検出は、アガロ-スゲル電気泳動後のDNA断片のエチジウムブロマイド染色による、事とした。2.妊娠中の風疹遺伝子診断妊娠中に発疹が出現し、風疹IgM抗体が検出された10症例について、抗体上昇以前の母血清6例、胎盤絨毛10例、治療中絶された胎児の組織5例について、ウイルス遺伝子の検出を試みた。陽性例は、血清2例、絨毛9例、胎児5例であった。胎児陽性例は全て絨毛陽性であったので、絨毛での陽性結果は、即、胎児陽性と診断して差しつかえないものと考えられた。3.風疹感染胎児におけるウイルス増殖部位臓器別に遺伝子検出を行なった胎児の症例について、ウイルス遺伝子陽性は、胎盤、腎、肝、脳、〓帯の各臓器であり、胎児感染は全身感染であると思われた。陰性の臓器は、脾、心、肺、眼、胸腺であった。この時、胎児血の風疹IgM抗体は陽性であったので、〓帯血IgM抗体陽性とウイルス遺伝子陽性、即ち、胎児でのウイルス増殖とが相関していることが確認された。4.先天性風疹症候群患児からのウイルス遺伝子の検出出生した患児の髄液、リンパ球、血清、咽頭ぬぐい液、尿、白内障手術の為摘出したレンズからも遺伝子が検出され、胎内持続感染であると思われた。
著者
小池 説夫 林 高見 山口 知哉 吉田 均
出版者
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

通常の花が咲くイネに比べて、花が咲かない突然変異の閉花性イネは、暑さ(38℃)あるいは寒さ(12℃)の温度処理いて稔実歩合が高く、障害を受けにくかった。閉花性イネは、めしべの上に受粉する花粉の数が非常に多く、また発芽している花粉数が通常のイネに比べて多かった。閉花イネでは花の中の温度が外気温より2℃低いことが分かった。このことが暑さの害を低くしていると推測された。

1 0 0 0 IR 性徴の発育

著者
小山 良修
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.24, no.5, pp.200-200, 1954-10-25

東京女子医科大学々会第68回例会 1954年7月9日(金) 東京女子医科大学臨床講堂
著者
鹿嶋 桃子
出版者
名寄市立大学
雑誌
紀要 (ISSN:18817440)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.27-35, 2013-03-31

自由遊びへの保育者の介入をめぐっては、指導と子どもの自発性のバランスのあり方をめぐる対立がある。そこで、本研究ではこうした対立を乗り越える視座として、子どもに必要な経験を保育者が読み取り、その発達に必要な支援をする過程として遊び指導を位置付けジユウアソビ場面の分析を行った。その結果、次のことが示唆された。保育者は遊びを指導する際に、保育者の指導上のねらいを意識下あるいは無意識下で参照しながら指導する。しかしながら、指導を通した子どもと保育者の相互作用結果としての遊びの展開内容はその場の状況によって変化しうるという意味で、保育者のねらい通りには展開しない自由で創発的過程である。すなわち遊びの指導とは、子どもの活動の自由が保障されている分だけ管理保育とその性質を異にし、子どもたちの発達支援を保障するものと考える。
著者
金子 新
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.84, no.1, pp.471-498, 2011-01

田中俊郎教授退職記念号はじめに EEC・EURATOM : 個別利害を超越して政治的に合意した共同体第一節 ドイツをめぐる安全保障環境第二節 EURATOMへの対応 : 西ドイツと核問題第三節 西ドイツとEECおわりに
著者
石川 隆紀 前田 均 道上 知美 富田 正文
出版者
大阪市立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究では,覚醒剤・向精神薬乱用者の中枢神経系および内分泌系組織について,アルツハイマー病やクロイツフェルトヤコブ病などの神経変性疾患で増加することが知られているアポリポプロテインE4,アポリポプロテインBおよびアポリポプロテインJの発現動態を免疫組織化学的手法および分子生物学的手法(mRNA発現)を用いて解析した.その結果,部位による発現の相違はあるものの,火災,熱中症および凍死などの異常温度環境下においてアポリポプロテインの発現に加え,薬物乱用者におけるアポリポプロテインの発現が明らかとなった.
著者
谷口 文崇 赤在 義浩
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.71, no.8, pp.2072-2075, 2010 (Released:2011-02-25)
参考文献数
14

症例は66歳,女性.2001年10月,上行結腸癌に対し回盲部切除,D3郭清を施行した.組織学的には粘液癌SE N0 Stage IIであった.2002年8月,腹部CTにて右腎下部およびS状結腸近傍に再発を指摘され,小腸部分切除,S状結腸切除,横行結腸切除および右卵巣切除を行った.さらに2003年1月,臍右側に腹壁に浸潤する腫瘤および胃幽門輪近傍に胃壁に浸潤する腫瘤を認め,腫瘤摘出および幽門側胃切除,Billroth I法再建を行った.その際腹腔内に小結節散見し,2カ所術中迅速病理検査に提出したところ播種と診断されたため,肉眼的に確認できる小結節を可及的に切除した.組織学的には,同様に粘液癌で播種病変と考えられたが,小結節に関しては,術中迅速検査に提出した検体以外は炎症性の結節であった.術後化学療法はいずれも副作用出現し中断した.その後,最終手術より7年経過した現在でも無再発生存中である.
著者
西野 亮一 井尻 襄次郎 田中 敬二
出版者
京都府立医科大学
雑誌
京都府立医科大学雑誌 (ISSN:00236012)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.579-587, 1940

肥胖症ノ療法ハ從來種々アリ.或ハ下劑,或ハ減食,或ハ甲状腺劑ノ使用ニヨル.然レドモ食餌ニ一種ノ憧ヲ有スル吾人ニ對シ,長期ニ亙ル減食ハ是ヲ強フル事困難ナリ.又,甲状腺劑ヲ使用セバ,屡々心悸亢進,不眠等ノ神經症状ヲ呈スルニ到ル,コレヲ以テ肥胖症ノ療法ハ今日ノ問題トナレリ.余等ハ數年來,新陳代謝亢進劑α-Dinitrophenolノ單用ニヨリ,或ハ時ニ甲状腺劑ヲ併用シテ肥胖症ヲ處置セリ.而シテ一定ノ注意ノ下ニ於テハ,何ラノ忌ムベキ副作用ナク,自由食餌ノ下ニ相當ノ効果ヲ擧ゲ得タリ.
著者
齊藤伸行
雑誌
日救急医会関東誌
巻号頁・発行日
vol.24, pp.242-243, 2003
被引用文献数
1
著者
辻本 洋行 萩原 明於
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.22, no.5, pp.522-529, 2007 (Released:2007-12-13)
参考文献数
45

腹腔内に投与された水溶性抗がん剤のほとんどは速やかに循環血液中に吸収される.そのため少量の水に溶解した抗がん剤溶液の腹腔内投与では,有効な腹腔内抗がん剤濃度の維持を得ることが出来ない.この問題を解決するため,さまざまなdrug delivery system(DDS)を用いた腹腔内がん化学療法が考案・開発されてきた.また,近年ようやく腹膜転移の成立機構や腹腔内からの薬物吸収動態などの解明が行われるようになってきた.本稿においては,それらに基づくDDSを用いた腹腔内がん化学療法について,最近のtopicsを交えながら概説する.