著者
福田 一 竹下 卓哉 谷口 忠大
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

ロボットが未知物体に遭遇し,それがどのような物体であるかを推定する際に多くの行動を必要とするようでは,ロボットの行っているタスクに支障が出てしまう.本稿ではロボットが最小限の行動で物体を推定するための最適な行動選択をする方法を提案する.ロボットが視覚情報を得て,次にどの行動を取ればその物体を特定できるかを推定し,実際に行動を行わせ,正しく推定できているかを検証した.
著者
石原 裕規 諏訪 博彦 鳥海 不二夫 太田 敏澄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

東日本大震災では,Twitterに多くのツイートが投稿された.この際,震災に関する情報は人々のコミュニケーション(リプライ,リツイート)により流通している.この情報流通においては,情報拡散の起点となるアカウントや,情報を仲介するアカウントが重要となる.本研究では,東日本大震災前後のツイートデータからコミュニケーションネットワークを1日毎に生成し,次数中心性と媒介中心性を求めることで重要なアカウントの特定を行っている。震災前後の変化を観察するために,重要アカウントがどのように時系列変化するのかを確認している.また,抽出した重要アカウントのコミュニケーション形態を分類し,震災前後で比較している.
著者
林 毅
出版者
大阪大学大学院法学研究科
雑誌
阪大法学 (ISSN:04384997)
巻号頁・発行日
no.65, pp.123-161, 1968-03
著者
笹原 和俊 平田 祥人 豊田 正史 喜連川 優 合原 一幸
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

オンラインソーシャルメディアは、社会行動のマクロなパターンやダイナミクスを観察するのに適した系であるが、そのためにはソーシャルデータの特性を活かした解析が必要となる。本講演では、ツイートストリームを情報ダイバージェンスで特徴付け、Twitter上で生じる様々なタイプの集合注意について報告する。さらに、RTネットワークの構造に注目し、社会的相互作用の観点から集合注意のダイナミクスについて議論する。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1937年05月05日, 1937-05-05
著者
亀山 佳明 西山 けい子 村澤 真保呂
出版者
龍谷大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

われわれの研究の主要な目的は、スポーツや芸能、ダンスなどの身体的パフォーマンスがリズムとどのように関係するかを調べることであった。この目的を達成するために、まず一方において、パフォーマンスとリズムに関する過去の研究や文献を渉猟し、それらを詳しく調べることによって理解することをめざした。また、もう一方において、特定のパフォーマンスを選定して、それらの現場に足を踏み入れ、調査することであった。ここで選定されたのは、スポーツ領域ではサッカー(びわこ成蹊スポーツ大を中心とした関西学生リーグの参与観察と監督・選手へのインタビュー調査)とボート(龍谷大学ボート部の朝日レガッタにおける活動の参与観察と選手へのインタビュー調査)、また芸能では能(金春康之氏の公演取材とインタヴュー取材)、さらにダンス(黒田育世氏の公演取材)などである。これら両者の活動を平成17年度から18年度にかけて並行して行いながら、考察のための基礎的なデータ収集に努めた。さらに、それらのデータと先の理論研究を相互につき合わせることによって、パフォーマンスとリズムとの関係についての探求のための研究会を重ねた。そして、平成19年にいたって、以上のような基礎的な作業にもとづいた、われわれの研究の成果を日本社会学会などいくつかの学会において発表するとともに、それらの一部を『龍谷大学大学院研究紀要』等に掲載してきた。パフォーマンスの研究は社会学の領域においては、いまだ確立されていない状況にあり、そこに、われわれは「リズム」という方法論からのアプローチを試みた。リズムという視点にこだわったのは、リズムを介してパフォーマーの身体が生成するという考え方に由来しており、この点から、パフォーマンスを「身体の社会学」として考察することが可能となるからであった。われわれの調査研究にもとづく身体の生成論的研究は社会学の領域に新しい知見をもたらすといえよう。
著者
黄 盛彬
出版者
立命館大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2001

昨年度に引き続き、日本と韓国両方の政策当局および関連業界、専門家などを対象に積極的に聞き取り調査を行い、数回にわたって韓国での実際の「日本大衆文化」の受け入れ状況、そして日本における「韓国文化」の実態にっいても調査を進めてきた。一連の研究作業の成果は、単行本としての出版を目指しているが、本研究を進めながら研究の対象を、両国における関係認識のほうにシフトさせた経緯があり、今年度においても直接的な研究の成果は「日韓の相互認識」に関連するものが多かった。その第一の理由は、昨年7月以来、いわゆる「歴史教科書問題」や「靖国神社問題」で韓国内の世論悪化などを背景に「日本大衆文化」の追加開放が中断されている状況が続いたことに関連している。この問題をめぐる韓国内のメディア言説や政策担当者とのインタビュー結果などから、「日本文化開放政策」が一般の貿易政策とはちがって、さまざまなレベルの日本認識(他者像)に大きく影響されていることがわかった。「日本文化禁止」政策にも過去の歴史をめぐる記憶や政治が大きく関わっており、その点を解明した上でさらに近未来の展望を示す作業がより緊要な作業であると指摘できた。一方で、2002年W杯の共同開催をきっかけに両国間の文化交流・交易の動きは大きく進展した。しかし、一連の現象においても、日本と韓国それぞれの「自画像」と「他者像」をめぐってさまざまな相互作用が見られたので、いわば両国における相手認識がどのように国内政治へ動員され、いかなる作用をもたらすのかを解明する作業に主に取り組んできた。なお、今後も本研究テーマの問題意識を維持しながら、「東アジアの文化の地形を、市場、イデオロギー、民族、言語などの多様な層の分節状況および相互に影響しあう複雑な絡まりのダイナミックス」を解明する作業を続けていきたい。本研究はその出発点となるものであった。
著者
高橋 美穂
出版者
東京海洋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

東京湾と相模湾の海水を採水し、シリカ化学種の変化から、シリカ(ケイ酸)の消費挙動を検討した。一般には春に相模湾で珪藻の栄養となるシリカ化学種が枯渇するが、2003年の冷夏では、春の時点で、東京湾、相模湾ともに、珪藻の栄養となるシリカ化学種が枯渇することなく余っていた。夏季の影響は秋季には通常の暑さの年と同じ、状況に回復していた。このことから、春にその年の夏の暑さについて珪藻のシリカの摂取のされ方から予測できると考えられる。また、淡水では、このシリカ化学種の測定が難しかった。そこで、まず、淡水に存在するシリカの調製を行った。また、この溶液を用いて、質量分析計によるイオン化方法を変え、測定方法によって生じるシリカの検出される化学種の比較を行った。
著者
松村 和則 柳沢 和雄 前田 和司 甲斐 健人 西原 康行 矢崎 弥
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

研究は、以下のような構成でまとめられた。序:松村和則「白いスタジアムのある風景-「開発とスポーツ研究」序説-」I 鹿島の開発とW杯柳沢和雄「鹿島開発とワールドカップ-外発的発展の必然としてのワールドカップ-」橋本政晴「『地域』へとコンテクスト化されるメディアイベント-鹿嶋市S地区におけるT氏のサポーター活動を事例として-」石岡丈昇「農業退出者の軌道とサッカー開発-地元旅館業者からみたワールドカップと鹿島-」II 「在日」とW杯鈴木文明「2002FIFAワールドカップと在日朝鮮人-大阪生野区・コリアタウンにおけるワールドカップ観戦会を通して-」III 札幌の開発とW杯大沼義彦「五輪開催都市からW杯開催都市ヘ-札幌市におけるメガスポーツイベント誘致と都市開発-」前田和司「2002FIFAワールドカップと都市開発-札幌ドーム建設をめぐって-」IV 招致問題とW杯甲斐健人「ワールドカップキャンプ招致のシナリオと国際交流-三重県鈴鹿市の事例-」矢崎弥「キャンプ誘致と地域づくり・地域活性化-新潟県十日町市クロアチア共和国代表チームキャンプの事例-」西原康行「ワールドカップ新潟開催の遺産-あるボランティアの活動から見えるもの-」調査資料Richard Light"The 2002 FIFA World Cup on Youth sport and Identity石岡丈昇・松村和則「中津江村住民意識調査」
著者
堺 淳
出版者
医学書院
雑誌
公衆衛生 (ISSN:03685187)
巻号頁・発行日
vol.74, no.5, pp.377-381, 2010-05
著者
小入羽 秀敬
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.277-283, 2010

This paper analyzes the long and continuous work hours of elementary school teachers by reviewing teachers'work-style during lunchtime and lunchtime recess, especially from 11 : 30 to 13 : 30. The problems on teachers'over-work are exposed recently, and the solutions to lighten the teachers'duties are in necessity. Elementary school teachers are busiest in working hours, when students are in the school. They are too busy to take a break during working-hours. This paper defines this phenomenon as "continuous work hours". From the analysis, this paper concludes that many teachers have duties that cannot control by themselves during lunchtime and those uncontrollable duties makes teachers to work long and continuously. Especially, teachers in charge of 1st and 2nd grades are in this trend. To solve this problem, this paper suggests two things. One is to lighten the workload of lunchtime teaching. By setting the lunchroom and cafeteria-aids, teachers'workload on teaching in lunchtime will be relieved. Second, is making a controllable time during their working hours, such as in the morning class. This can be done by assigning special subject teacher, such as art and music. By making the controllable time during the working hours, teachers'health can be more guaranteed than in the past.
著者
永井 博史
出版者
近畿大学
雑誌
近畿大学法科大学院論集 (ISSN:1349791X)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.65-103, 2006-03-01

記事区分:原著
著者
平野 恒夫 村上 和彰 小原 繁 長嶋 雲兵
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1995

分子軌道計算は、材料化学や医薬品開発のために欠くことのできない手法であり、現在本方法は化学工業においても広く利用され始めている。分子軌道計算は、基底関数の数Nの4乗に比例する演算量および、補助記憶量を必要とするため、タンパク質等の巨大分子の計算は、事実上不可能であった。そこで、本研究では演算時間の大幅な短縮と補助記憶量の削減を目的として、分子軌道計算のための専用計算機MOE(MO Engine)とそれを用いた分子軌道計算プログラムの開発を試みた。このシステムの実現には、既存分子軌道計算プログラムの改良、MOE-LSI(MOE用高度集積チップ)の作成ならびにその専用ボードへの実装が必要である。本研究で開発しようとしたMOEは、パソコンにIEEE1394と呼ばれる標準プロトコルを用いて接続される専用並列計算システムであり、その最小単位であるMOEL-SIを、今回新たに開発した。性能は200MFlopsである。このMOEL-SI5個をボード上に実装した。5個のMOEL-SIはPPRAM-Linkを用いて相互結合されているので、1ボードあたり1Gflopsの性能を示す。一方、分子軌道法計算プログラムの改良としては、現在広く世界で使われているGAMESSをベースに行った。
著者
岸本 健雄 佐方 功幸 稲垣 昌樹 竹内 隆 浅島 誠 山本 雅 正井 久雄
出版者
東京工業大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2007

特定領域研究「細胞周期フロンティア-増殖と分化相関」(細胞増殖制御)は、平成19年度から5ヶ年計画で発足し、平成23年度末で終了を迎えた。本研究では、この特定領域研究の総括班業務を引き継ぎ、以下のように、領域終了にあたって領域としての研究成果をとりまとめ、その公開をはかった。(1)「研究成果報告書」を、全班員(前期あるいは後期だけの公募班員や途中辞退者も含む、総計91名)をカバーした冊子体で作成した。本報告書は8章からなり、領域としての研究成果の概要だけでなく、各班員毎の研究成果の概要も掲載し、総頁数456頁の冊子となった。班員、関連研究者、文科省等に配付した。(2)公開の領域終了シンポジウム「細胞増殖制御」を、平成24年8月30、31の両日、東京工業大学・蔵前会館(目黒区大岡山)で開催した。領域メンバーのうち、前後両期の参画者を中心として31名が講演発表した。参加者総数は約100名で、評価委員も出席した。領域としての主な研究成果を、概観できるシンポジウムとなった。(3)領域の終了に伴う事後評価のためのヒアリングを、平成24年9月12日に文部科学省で受けた。後日、評価結果は「A」(研究領域の設定目的に照らして、期待どおりの成果があった)であるとの通知が届いた。(4)領域ホームページで、上記の公開シンポジウムもアナウンスし、領域としての成果を発信した。これらにより、本領域の設定によって得られた研究成果を周知するとともに、領域メンバー間の有機的な連携を再確認し、細胞周期制御関連分野の研究の今後の発展に資することができた。