著者
野久 仁志 藤野 亮之 黄瀬 浩一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, no.1, 1997-03-06

現在, 情報はさまざまなメディアによって表現され伝達されている. その中でも中心的な役割を担っているのが図どテキストであり, 各々を組み合わせて用いている文書は非常に多い. 図とテキストを用いている文書では, 各々に同じ情報が重複して記述されることはなく, 対応関係が補える範囲内で相互に情報の省略が行われている. したがってこのような文書を理解するためには, 個々のメディアの理解だけでなく, 相互の対応関係を考慮した統合理解が必要となる. こうした統合理解の第一歩として, 互いの対応関係の抽出が要求される. また, 対応関係を計算機によって自動抽出できれば, 図に関連したテキストを検索する際に, 情報フィルタとしても活用することができ有用である. 本稿では, 図とテキストを用いている文書のひとつとして, 概念図とその説明文を対象とし, 対応関係を抽出する方法を提案する. 本手法は, マーカパッシングを利用して対応関係の抽出を行うものである.
著者
大町 真一郎 岩村 雅一 内田 誠一 黄瀬 浩一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.613, pp.67-72, 2006-02-17

環境中の文字をディジタルカメラを入力デバイスとして高精度に認識するために,文字画像と同時に認識補助のための付加情報を提示する方法が検討されている.付加情報は,幾何学的変換に対してロバストに抽出できることが要求される.本報告では,面積比を利用した付加情報提示手法を提案する.面積比はアフィン変換に不変であり,アフィン変換を受けた環境においても誤りなく抽出されることが期待される.実際に付加情報を埋め込んだ文字パターンを作成し,提案手法の有効性と可能性について議論する.
著者
村井 俊治 青島 正和
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.p326-333, 1993-05

小特集 光デバイス・光工学近年景観評価の重要性が認識され始めている.しかしながらその評価に用いる景観モデルとしてのパースや模型,コンピューターグラフィックス等は,モデルの色や明るさを人間の感性により決めているのが現状である.これに対し本文は,各種の大気現象の客観的なモデル化をめざして,光学理論による空の青や夕焼けの赤,雨によるボケの状況等の算定方法の紹介と,その新しい利用方法について示した.
著者
江藤 正通 堀場 匠一朗 浅井 宏樹 津邑 公暁 松尾 啓志
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.5, no.5, pp.55-65, 2012-10-15

マルチコア環境における並列プログラミングでは,メモリアクセスの調停には一般にロックが用いられてきた.しかしロックを使用する場合,デッドロックの発生や並列性の低下などの問題がある.そこでロックを用いない並行性制御機構として LogTM が提案されている. LogTM では possible_cycle というフラグを用いて競合を解決する.しかし,この競合解決手法では starving writer が発生し,長期にわたるストールや競合の繰返しにより性能が大きく低下してしまう.そこで本稿では, starving writer の解決手法を提案する.提案手法の有効性を検証するためにシミュレーションによる評価を行った結果,既存の LogTM に比べて最大で 18.7%,平均で 6.6% の性能向上が得られることを確認した.
著者
堀場 匠一朗 江藤 正通 浅井 宏樹 津邑 公暁 松尾 啓志
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.5, no.5, pp.43-54, 2012-10-15

マルチコア環境における並列プログラミングでは,共有メモリへのアクセス制御にロックが広く用いられてきた.しかし,ロックには並列性の低下やデッドロックの発生などの問題がある.そこで,ロックを用いない並行性制御機構として,トランザクショナル・メモリが提案されている.このハードウェアによる一実装である LogTM においては, possible_cycle と呼ばれるフラグを用いてデッドロックの発生を検出する.しかしこの手法では,デッドロックの判定に偽陽性が存在し,アボートが過剰に発生する可能性がある.そこで本稿では, 3 者以上のトランザクション間の依存関係を考慮することでデッドロックを検出可能とする手法を提案し,さらに適切なアボート対象を選択する手法も検討する.シミュレーションによる評価の結果,提案手法によりアボートの発生が抑制され,ログの書き戻しコストなどが削減されることで,最大 31.5% の高速化を確認した.
著者
吉川 恒夫 鄭 心知 森口 知規
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.60, no.578, pp.3335-3342, 1994-10-25
被引用文献数
3

A system for displaying feel information while manipulating dynamic virtual objects is presented. A unified description of the dynamics of virtual objects based on the Lagrangian formulation is derived. The detection of the grasp states and the friction effects at the grasp points on a virtual object surface, which are important to help us recognize the object and handle it more dexterously, are treated explicitly. Display algorithms which create and present the dynamic operating feel of an object as well as the fricton feel on the object surface to the operator are proposed. Experimental verification of the proposed approches is performed and the results are outlined.
著者
小池 守 別府 桂 高津戸 秀
出版者
日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.21-28, 2009-07-10

水の蒸発の理解を目指した指導法を考案し,公立中学校1年生を対象に授業実践を行った。事前に蒸発について学習した実験群と事前学習を行わない統制群に,素焼きの茶碗とガラスのビーカーに入れた水の温度を測定する実験,及びその結果についての話し合いから成る検証学習を行った。両群の生徒に対し,質問紙を用いて授業前後の蒸発現象に対する興味関心及び自己申告による理解度の変容を,さらに,ワークシートを用いて蒸発に関する理解状況を調査し,事前学習を用いた指導法の有効性を検討した。その結果,実験群は統制群と比べ,蒸発現象について図や文字を使って説明できる生徒の割合が高いばかりでなく,蒸発に対する興味関心及び理解も高かった。以上のことから,事前学習を取り入れた指導法は生徒の蒸発の理解に有効であることが示唆された。
著者
Yoshida Yoshinori Takahashi Kazutoshi Okita Keisuke Ichisaka Tomoko Yamanaka Shinya
出版者
Elsevier
雑誌
Cell Stem Cell (ISSN:19345909)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.237-241, 2009-08
被引用文献数
4 616

低酸素濃度培養によるiPS細胞樹立効率の改善 -効率的な樹立方法開発に貢献する知見をCell Stem Cellに報告-. 京都大学プレスリリース. 2009-08-28. http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2009/090828_2.htm
著者
内田 誠一 Liwicki Marcus 岩村 雅一 大町 真一郎 黄瀬 浩一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMM, マルチメディア情報ハイディング・エンリッチメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.74, pp.17-22, 2011-05-23

手書きは,人類のコミュニケーション手段として古来から広く利用されている.そして現代,タブレットやアノトペンといった技術進歩により,計算機への入力手段としても手書きは普遍的なものとなった.しかし,日常的な「紙の上の手書き」は,依然「紙の上の手書き」のままであり,それ以上の価値を持つに至っていない.これに対し,筆者らによるユニバーサルパターンプロジェクトでは,「情報埋め込みペン」を開発した.これは,情報埋め込み技術により,手書きに新たな価値を付与しようという試みである.このペンでは,ペン先のインクジェットにより,筆記時にリアルタイムに筆記者情報や筆記日時などの任意情報を埋め込むことができる.埋め込んだ情報は画像処理により復元できる.すなわち,紙の上の手書きに,計算機可読な様々な情報を埋め込むことができる.実験により,5cmの筆記に32ビット程度の情報を誤りなく埋め込めることを確認している.
著者
大塚 崇雄 齋藤 芳徳 山口 健太郎 絹川 麻里 三浦 研
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.69, no.576, pp.9-16, 2004
被引用文献数
1 1

The purpose of this study is to suggest environment for the wheelchair users in a nursing home. This study focuses on behavioral patterns of elderlies from viewpoints of moving ability, transfer ability and degree of dementia, and on care of staffs. The results are as follows. (1)For the elderlies who cannot transfer by themselves, it is necessary to improve care environment and develop the tools that support transfer ability. (2)For the elderly with severe dementia, it is necessary to make a living base smaller size.
著者
大塚 崇雄 齋藤 芳徳 山脇 博紀 山口 健太郎 三浦 研 外山 義
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.68, no.569, pp.47-54, 2003
被引用文献数
4 3

The purpose of this study is to clarify the effects of introducing adjustable wheelchairs in a nursing home.For this objective, a nursing home was surveyed by means of observations and interviews.The results are as follows. 1) The mobility of the elderly improved relatively by the use of adjustable wheelchairs. 2) The support of the seating posture became possible by the effect of the seating. The restraining straps of the wheelchair came off by the use of adjustable wheelchairs. 3) The elderlies whose behavioral patterns are improved by the use of adjustable wheelchairs are only few.lt is considered that the improvement of conciousness to the care staffs and of the surroundings which adjust the new type wheelchairs are necessary.
著者
竹田 正樹 タケダ マサキ Tekeda Masaki Takeda Masaki
出版者
同志社大学スポーツ健康科学会
雑誌
同志社スポーツ健康科学 (ISSN:18834132)
巻号頁・発行日
no.2, pp.[90]-94, 2010-03-01

報告(Report)2009年10月15日から18日にかけて,ドイツのアルガウ,ネッセルワングにおいて国際ノルディックウォーキング連盟(International Nordic Walking Federation: INWA)主催のコンベンション2009が開催された.筆者はこれに参加し,いくつかの情報収集が出来たので,その内容を報告することとする.INWAコンベンションにはこれで2回目の参加で,報告も2回目になるが,今回の報告においては,1)2007年から2009年にかけてのNWの世界の動向,2)コンベンションから示唆できること,3)NWの将来への問題と展望,の観点から述べることとした.International Convention of Nordic Walking hosted by International Nordic Walking Federation (INWA) has been held in Nesselwang, Allgau, Germany from 15th to 18th of October 2009. The author has participated in this Convention and gotten the information about Nordic Walking trend. This is a second review for the trend for Nordic Walking in the World and Japan as the following stand points of view; 1) a trend for Nordic Walking from 2007 to 2009 in the World, 2) suggestions from the content of convention, and 3) the subjects (problems) have to be resolved in the future for Nordic Walking popularization.
著者
Sakai Tomoko Hirata Satoshi Fuwa Kohki Sugama Keiko Kusunoki Kiyo Makishima Haruyuki Eguchi Tatsuya Yamada Shigehito Ogihara Naomichi Takeshita Hideko
出版者
Elsevier Ltd.
雑誌
Current biology : CB (ISSN:09609822)
巻号頁・発行日
vol.22, no.18, pp.R791-R792, 2012-09-25
被引用文献数
57

世界で初めてチンパンジー胎児の脳成長が明らかに : ヒトの脳の巨大化はすでに胎児期からスタート. 京都大学プレスリリース. 2012-09-25.
著者
鈴木 潤 藤野 昭典 磯崎 秀樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.94, pp.21-28, 2007-09-25
参考文献数
9

本稿では,半教師あり条件付確率場(Semi supervised conditional random fields)について議論をおこなう.自然言語処理の多くのタスクでは )効果的なモデル学習のために単語やその連接といった特徴を利用する必要があり,一般的に数万次元以上という高次元かつスパースな特徴空間を用いて学習をおこなう必要がある。よって,これらのタスクでは,半教師あり学習の枠組みにおいても,高次元スパース特徴空間に頑健な枠組が求められるそこで。本稿では文献[1]の枠組をベースにし,高次元スパース特徴空間に対して頑健な半教師あり条件付確率場を新たに提案する.また,固有表現抽出およびチヤンキングタスクを用いて半教師あり条件付確率場の性能と性質について検証をおこなった提案法により,従来の教師あり条件付確率場[2],エントロピー正則化に基づく半教師あり条件付確率場[3]と比較して大幅に良い結果が得られたまた,エントロピー、正則化に基づく半教師あり条件付確率場は,理論的にも実験的にも,高次元スパース特徴空間を用いた学習では性能の向上が期待できないことを明らかにする.This paper proposes a novel semi-supervised conditional random field which provides good characteristics with respect to handling the large and sparse feature spaces. Experiments on two real NLP tasks with extremely large feature spaces, such as named entity recognition and syntactic chunking, show that our proposed method significantly improves the state-of-the-art performance obtained from supervised CRFs[2], and semi-supervised CRFs employing the entropy regularization approach[3]. Moreover, this paper reveals that, theoretically and experimentally, semi-supervised CRFs based on the entropy regularization approach[2] cannot work well for improving the performance of tasks with large and sparse feature spaces.
著者
吉本 英樹 堀 浩一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

飛行船は古くから空中メディアとして利用されてきたが、それらは情報を発信するだけの一方通行のコミュニケーションであった。我々はインタラクティブな飛行船を、新しいパフォーマンスやマルチメディアのための表現媒体として提案し、より多様な表現活動を可能にする。またそのプラットフォームをオープンソースとして公開することで、誰もが簡単に飛行船を用いた表現活動を実装することができる環境を提供する。