1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1914年02月07日, 1914-02-07

1 0 0 0 OA 近古武談

著者
高泉亭主人 編
出版者
小野成籌
巻号頁・発行日
1895
著者
四方 由美
出版者
宮崎公立大学
雑誌
宮崎公立大学人文学部紀要 (ISSN:13403613)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.115-132, 2008-03-07

本論文は、新聞の犯罪報道において女性の伝えられ方が変化したかを比較、分析し、報道の影響はどのようなものであるか考察を行った。女性が被害者の事件として「女子高生コンクリート詰め殺人事件」(1989年)と「岐阜中2女子殺害事件(2006年)、女性が被疑者の事件として「巣鴨子ども置き去り事件」(1988年)と「秋田連続児童殺害事件」(2006年)を取り上げ、約20年前と現在の報道を比較した。 その結果、女性被害者・女性被疑者どちらの場合も、ジェンダー規範に基づくネガティブな側面が強調されて伝えられており、その傾向に変化はないという知見を得た。女性被害者は、落ち度や異性関係を問われるなどセクシュアリティの側面、女性被疑者は、家事や育児の放棄などを例に母性の側面が特に強調されている。 一方、20年前の報道とは異なる傾向もみられた。2006年の2つの事件の報道にみられる特徴として、ブログ(日記風サイト)からの情報の報道、事件の背景を周囲の社会環境に求める報道などである。被害者のブログによる日記の報道は、なかでもセクシュアリティに関する内容が強調され、従来以上に被害者のプライバシーが侵害されているといえる。事件の背景を、少子化、共働き世帯の増加、児童虐待の問題など周囲の環境や社会問題と関連付ける報道は、従来のジェンダー規範を守らないことが犯罪につながるという認識を伝えるだけでなく、それを守らなかった者を責めることにより、ジェンダー規範を強化する働きがあるといえる。 こうしたメディア報道は、報道される当事者に対して報道被害をもたらすだけでなく、広く読み手にジェンダー規範を伝える効果を持つといえる。
著者
中園 幹生 堤 伸浩
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

湛水条件下でイネ種子を播種すると、胚乳内のデンプンが糖に変換される。さらに解糖系・エタノール発酵系を活性化させてATPなどのエネルギーを得ることにより、イネは発芽することができる。しかし、芽生えの形態は好気条件下でのものとは異なり、子葉鞘と呼ばれる器官だけが伸長する。湛水条件下での子葉鞘の伸長に、解糖系・エタノール発酵系が必要であることが知られている。本研究ではさらに、エタノール発酵の中間産物であるアセトアルデヒドを酢酸に変換するアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)と、酢酸をアセチルCoAに変換するアセチルCoA合成酵素(ACS)の経路も重要であることを明らかにした。これらの経路はイネ発芽時の脂肪酸合成・アミノ酸合成に寄与していることが示唆された。ALDH2とACSをコードする遺伝子は、イネゲノム中にそれぞれ2コピーずつ存在しており、そのうちの1つの遺伝子(ALDH2a, ACS1)の発現は、湛水条件下で発芽させたイネ芽生えの子葉鞘で増大していた。湛水条件下におけるイネの発芽・出芽性と,ALDH/ACSの経路の関係について理解を深めるために、DEX誘導性プロモーターの下流にALDH2a, ACS1 cDNAをアンチセンスの向きにつないだプラスミドを導入した形質転換イネを作出した。現在、T2固定系統を作製中である。本研究期間内に形質転換植物の形質を評価できなかったが、今後、湛水条件下におけるイネの発芽・出芽性を詳細に調査する。本研究により、湛水条件下のイネの発芽・出芽性にエタノール発酵から分岐する新しい代謝経路が車要である可能性を示すことができた。
著者
金折 裕司
出版者
一般社団法人日本応用地質学会
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.49, no.5, pp.285-292, 2008-12-10
被引用文献数
6 1

高島得三(雅号北海)は,明治5(1872)年23歳のときに生野鉱山に赴任し,フランス人鉱山技師コワニエについて2年間,フランス語と地質学を学んだ.その後,郷里の長州萩(現山口県萩市)に戻り,わずか2年余の間にわが国最初の地質図とその説明書に相当する『山口県地質分色図』と『山口県地質図説』を作成している.『山口県地質分色図』を現在の『山口県の地質図』と比較してみると,地層および岩種の分類は対比可能であり,それらの分布もほぼ的確に表現されている.高島得三はこのような業績を残していることから,わが国最初の"地質屋"であるといえる.
著者
金折 裕司
出版者
一般社団法人 日本応用地質学会
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.191-198, 2010-10-10
被引用文献数
2 1

高島得三(雅号北海)は徴兵として大阪にいるときに外国語を学ぶ必要性を痛感し, 明治5(1872)年, 23歳のときに当時フランス人鉱山師のいた生野銀山(生野学校)に仏語を学ぶために入り, 地質学に出会うことになる. 明治11(1878)年, 29歳のときに森林植物学に転向するまで, 約7年間地質学と地質調査に携わった. 正則の地質学を学んだ和田維四郎の示唆によって森林植物学に転じることになるが, 得三としては実地調査で山河を歩き回ることができれば, 地質学でも森林植物学でも良かったのであろう. そういう意味では, フィールドワークをこよなく愛していたと言えよう. さらに, 得三は若い頃に学んだ地質学と地質調査で培った自然観察眼が画家として大成させたと回顧している. 地位や名誉を欲せず, フィールドワークを重視した得三に現在でもなお学ぶべき点は多い.
著者
Ryouji HIWATARI Kunihiko OKANO Yoshiyuki ASAOKA Tomoaki YOSHIDA Ken TOMABECHI
出版者
(社)プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌 (ISSN:09187928)
巻号頁・発行日
vol.78, no.10, pp.991-993, 2002 (Released:2005-12-08)
参考文献数
6
被引用文献数
5 6

Using a system analysis code, plasma parameter ranges required for a Tokamak reactor to generate net electric power (Penet) were investigated. The investigation revealed that in order for a Tokamak to produce a net electric power of 0 MW under foreseeable engineering conditions, it is required to achieve simultaneously the following ranges of parameters, i.e., normalized beta value 1.2 ≤ βN ≤ 2.7, confinement improvement factor for H-mode scaling 0.8 ≤ HH, and the ratio of Greenwald density limit 0.4 ≤ fnGW ≤ 1.1, for a major radius R ≤ 8.5 m. It also revealed that a reactor to produce a net electric power of 1,000 MW requires the simultaneous achievement of βN ≥ 3.0, HH ≥ 0.9 and fnGW ≥ 0.9.
著者
宮本 憲一
出版者
滋賀大学
雑誌
彦根論叢 (ISSN:03875989)
巻号頁・発行日
vol.351, pp.183-211, 2004-11
著者
中江 好男 笹谷 春美
出版者
北海道大学教育学部教育社会学研究室
雑誌
『調査と社会理論』・研究報告書
巻号頁・発行日
vol.9, pp.65-106, 1985

倉敷市/倉敷,児島,玉島,水島 地域産業変動と住民諸階層の生産・労働-生活様式の変質,分析シリーズ5 農・漁村地区,公害問題・市民運動
著者
塚本 尚久
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.50, no.459, pp.2156-2164, 1984-11-25

無潤滑運転における防せい(錆)の意味で炭素鋼歯車の代用にステンレス歯車、黄銅歯車、鋳鉄歯車の使用を考えたがこれらの歯車とのかみ合いでナイロン歯車が使用された実績が少ないためその磨耗などの実態がわかっていない。このことから本報では上記3種類の金属歯車でナイロン歯車の磨耗実験を行いこれらの結果とすでに報告した炭素鋼歯車とかみ合うナイロン歯車の磨耗などを比較検討し相手金属歯車の材料の違いに伴うナイロン歯車の磨耗などを明らかにした。
著者
堀田 浩平 坂本 眞一 塚本 大地 渡辺 好章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.411, pp.85-90, 2009-01-22

本研究では,熱音響冷却システムの小型化について検討を行った.熱音響冷却システムの一つであるループ管では,管内に発生する音波の周波数が全長と逆比例の関係を成すため,小型化すると周波数が高くなる.周波数が高くなると,ヒートポンプで効率良く冷却を行うための最適条件が変わる.本研究では,ヒートポンプの冷却効率に関係するパラメータであるωτと設置位置に着目し,これらのパラメータに関する冷却温度特性の測定を行った.実験結果から,ヒートポンプスタックのωτや設置位置を調整することで,100mm程度まで小型化したとき,わずかではあるが温度低下が確認された.また,スタックのωτによって,冷却温度が最大となる設置位置が異なる結果が得られた.この結果から,ωτや管内の音場は,ヒートポンプの設計指針として適用できると考えられる.
著者
山下 修一 西山 宜孝
出版者
日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.65-74, 2006-11-30
被引用文献数
1

中学校3年生48名を対象にして,男女2名ずつの4名1班を組み,5時間の酸化還元学習に酸素との化合のしやすさを示す「化合力」を用いて,一貫して説明することを促した。そして,様々な酸化還元の事象に対して「化合力」を適用して説明できるようになるのかを探った。その結果,事後調査で未習課題「だたら製鉄」の説明にも「化合力」を適用し,2ヶ月後の遅延調査では「化合力」を用いた説明の割合が増加(事後44%→遅延60%)した。さらに,一貫して説明している群(29名)と非一貫群(19名)を比較し,一貫群では2ヶ月後でも「課題に対する説明の正答率」や「理解が深化したという認識」が保たれていたことを明らかにした。
著者
小柴 等 相原 健郎 森 純一郎 小田 朋宏 星 孝哲 松原 伸人 武田 英明
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.63-81, 2010-01-15

本論文では,ブログとライフログを利用した記憶の想起と記録の支援システムの提案と,当該システムの一般ユーザにおける受容性について述べる.まず,ブログやライフログをめぐる現状の課題に関する概観について述べ,それらの課題を解決するために,ライフログデータをもとにしたブログ生成支援システムの提案と,支援システムを支える,ライフログデータからのユーザの興味・関心推定手法の提案を行う.次いで,実店舗と一般ユーザを用いた実証実験により,当該システムの有効性と受容性について考察を行う.実証実験の結果からは,ライフログデータをもとにしたブログ生成支援システムについて,ふだんブログに関する活動に積極的でないユーザからも多くの記事が編集されるなど,広く受容され,有効に機能したこと,筆者らの提案する興味・関心推定手法は,単純に滞在時間によって興味・関心を推定する手法に比べて,より高精度に興味・関心を推定できること,ライフログデータをもとにブログ記事のひな形を作成する際に,ユーザの興味・関心という主観を用いてデータを丸めることで,行動情報の取得に対する嫌悪感が低減され受容されやすくなる可能性のあること,などを示唆するデータを得た.We propose a methodology for memory recall and memo aid by an integrated system of blog and lifelog in this paper. We start off by discussing the relevant blog and lifelog issues. We then propose a solution that consists of two components. The first component is a blog authoring aid system based on lifelog data. It is a blog system integrated with lifelog for memory recall and memo aid. It automatically generates blog templates from lifelog data. The second component facilitates the interest estimate algorithm. The algorithm is implemented in the system in order to generate more acceptable blog templates. We have been conducting an experimentation using general customers as the subjects in an actually operating general store of up-to-date popular items. Our experimental results reveal that the proposed system supported the users to post blog entries. One interesting observation is that inactive blog users post as many blog entries as active blog users when using our system. The results also show that the proposed interest estimation algorithm is more accurate than a stay-time based method. In addition, it was found that the proposed method provides a positive result to reduce negative attitudes against behavior logging.