著者
平林 幹雄 江渡 浩一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告デジタルドキュメント(DD)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.33, pp.7-14, 2006-03-22

全文検索システムの配置インデックスを生成するための主要な手法であるN-gram法には、言語中立性や再現率の完全性という利点がある反面、検索対象の文書群から抽出するトークンの数が膨大になるために、転置インデックスのサイズが肥大化して空間効率が悪化するという欠点がある。本稿では、N-gram法の欠点である配置インデックスの空間効率を改善する手法として、N.M-gram法を提案する。N.M-gram法では、各トークンの文書内でのオフセットのかわりに後続のトークンのハッシュ値を用いることによって、N-gram法の利点である言語中立性や再現率の完全性を保持したまま、空間効率を改善することができる。N-gram is a major method to construct inverted index for full-text search system. Although N-gram has advantages of language neutrality and perfect recall ratio, it has shortage that the inverted index becomes large because tokens extracted from documents are enormous. In this paper, we describe N.M-gram method, which improves space efficiency of N-gram. N.M-gram uses hash values of succeeding tokens instead of offset data in each document. N.M-gram can improve space efficiency without losing advantages of language neutrality and perfect recall ratio.
著者
村上 修一
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:07272997)
巻号頁・発行日
vol.91, no.3, pp.257-257, 2008-12-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
井上 芳保
出版者
札幌学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

新自由主義的な経済政策の下で健康不安意識が煽られており、過剰な医療行為が多々発生していることが確認された。日本では医師をはじめとする医療の専門家集団の中からこの構造を批判する声はなかなか出てこない。というのは専門家集団自体が一つのムラ社会となっているからである。この構造を変えていかねばならない。不要な検査、薬の出し過ぎなどを吟味し、批判できるよう、普通の市民の医療に関するリテラシーを高める必要がある。
著者
網谷 祐一
出版者
京都大学文学部科学哲学科学史研究室
雑誌
科学哲学科学史研究 (ISSN:18839177)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.133-149, 2008-01-31

Robert Elliot's criticism of ecological restoration is a classical work in environmental ethics. He argues that a restored nature, because of its lack of natural origin, does not have the kind of intrinsic value an original nature has (the anti-restoration thesis). His work shares with many environmental philosophers an assumption that if nature is proved to have intrinsic value then this gives us philosophically sufficient guidance on practical environmental problems. This paper examines his justification for the anti-restoration thesis and this assumption. I shall agree with Elliot that the antirestoration thesis is justified by appealing to the naturalness of origin. However, this does not necessarily help us decide whether or not a particular restoration project should be done. Not all discussions of intrinsic value help us solve practical problems of restoration. Environmental pragmatists are right in this regard.
著者
小泉 公乃
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, pp.294-299, 2011-08-01

本稿の目的は,1)経営戦略という概念,2)営利企業を対象とした経営戦略論と図書館経営,3)図書館固有の経営特性という観点から,図書館経営における経営戦略論とは何かについて論じることにある。まず始めに,経営戦略は経営の各領域を統合する概念であることを述べる。次に,1)営利企業を対象とした経営戦略論の中でも,複雑あるいは急進的に組織を変える理論を図書館に適用すると問題が生じやすいこと,また,2)特に図書館はマーケティングの領域が不得意であるが,一方で,3)組織に漸進的な変化を求める経営戦略論は比較的成果を上げていることを説明する。そして最後に,図書館固有の経営特性を経営の各領域に触れつつ経営戦略の観点から論じる。
著者
亀田 貴雄 川村 彰 高橋 修平 本山 秀明 古川 晶雄
出版者
北見工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

南極氷床の沿岸域から内陸 1000kmに位置するドームふじ基地までの雪面の起伏状況を雪上車および橇に搭載した3次元加速度計を用いて定量化し,その分布の特徴を明らかにした。ドームふじ基地では雪尺を用いた積雪堆積量観測を継続し, 2008年以,年間積雪堆積量は 1995~2006年と比べると変動が大きくなったことを見いだした。また, 2003年 11月 14日未明にドームふじ基地で起こった皆既日食中の気象観測データの解析を進め,急変する日射量の変動による気温と雪温の変化の状況を明らかにした。
著者
西村 直子
出版者
日本印度学仏教学会
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.1155-1159, 2009-03-25

SomaはRgveda以来,月と同一視されてきた.Satapatha-Brahmanaにおいて,月の満ち欠けは神々の食物たるSomaが天界と地上との間を循環しているという理論と関連づけられる.このSoma循環理論は,「samnayyaを献供する場合の新月祭のupavasathaをいつ行うべきか」という議論の中で整備されてゆく.月が欠けて見えなくなるという現象をSomaが朔の夜に地上の草や水に宿っていると解釈し,そのSomaを牛達に集めさせて牛乳製品として献供することによりSomaは再び天界に送られ,新月として現れる.この解釈に基づき,SB,I6,4((1))では朔の夜が明けた日中にupavasathaを行って牛達にSomaを回収させるという新しい方法を提唱する.しかし,この方法は貫徹しなかったものと思われる.この問題を扱う(1)とXI 1,4((2))及びXI 1,5((3))の3ヵ所に亘って議論を検討すると,最終的には(1)の主張を覆し,従来と同じ日程で,即ち朔の夜に先立つ日中にupavasathaを行っていたことが明らかになる.その際,Somaが地上に降りてくる時期を,(1)では「朔の夜」としていたのに対し,(3)では「月が欠けてゆく半月間」に改作している.SB第I巻と第XI巻とを比較すると,後者は前者よりも新しい内容を含んでいると考えられる.更に,(2)に対応するKanva派の伝承はSBKの第III巻に収録されて(1)の平行箇所(SBK II6,2)と時代的に近接していたことを窺わせる.一方,(3)は曲SBK XIII1,2と対応し,(1)及び(2)より後に編集された部分であることがわかる.つまり,Soma循環理論は(1)→(2)→(3)の3段階を経て整備されていったことが推定されるのである.
著者
中本 悟
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
2001-01-23

新制・論文博士
著者
横山 茂 関岡 昇三
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.129, no.5, pp.572-575, 2009-05-01 (Released:2009-05-01)
参考文献数
14
被引用文献数
5 13 3

The rapid increase of wind power plants and enlargement of capacity makes the lightning problem of the wind power plants including blades serious. This report summarizes the result of the comprehensive surveillance study carried out for these several years. The contents lightning outages, the lightning phenomena and the result of the electric discharge experiment in connection with the measure against lightning of a windmill blades. Furthermore, the state of the present condition of the protective measures in the blades of windmill, mechanical parts, connecting power lines and communication lines was also considered. Especially grounding methods for wind power plants are considered.
著者
七原 俊也
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.129, no.5, pp.645-652, 2009-05-01 (Released:2009-05-01)
参考文献数
14
被引用文献数
7 13

Wind power provokes increasing concerns on its impacts on a power system as many wind power generators have been integrated to a power system. One of the concerns is a challenge to keep supply-and-demand balance in a power system.Battery energy storage systems (BESS) installed at a wind farm are considered as a promising option for the challenge. Two types of operation strategies were proposed for its operation: fluctuation mitigation and scheduled output types. On the other hand, in order to constitute an economical BESS, selecting battery size as small as possible is vital. However, for the scheduled output operation, no study has been published both on the required battery size and on a methodology to examine the size.This paper proposes a methodology to evaluate the required kWh capacity of battery for the scheduled output operation using accumulated prediction error of a wind farm. The methodology evaluates a standard deviation of accumulated prediction error with autocovariance functions of prediction error. Based upon the statistical characteristics obtained for actual prediction error of wind power, the paper presents results of a sample study to show the effectiveness of the methodology.
著者
川上 紳一 小嶋 智 小井土 由光
出版者
岐阜大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2002

岐阜大学附属中学校と長良中学校の生徒を対象に、天体望遠鏡(スピカ)による金星の満ち欠けの観察を取り入れた授業を実践した。この間、岐阜大学では天気の良い日は可能な限り金星の観察を行い、得られた画像をその日のうちにホームページで公開し、生徒たちの観測への動機づけや観察結果の確認のため使用した。まとめの授業では、継続的な観察結果を踏まえ、モデルによって観察事実が合理的に説明できるか検証した。また、宵の明星の観察を基に、明けの明星になった金星の姿を予想し、さらなる観察で確認を行った。今回の実践では内合通過前後で観察を行うことで、有意義な授業を展開できた。一方、月の満ち欠けについては、岐阜大学附属小学校4年生を対象に、天体望遠鏡(スピカ)と双眼鏡による月の観察を行った。天体望遠鏡の視野の中に月を導入すること、望遠鏡のピント合わせなど、小学4年生には困難な課題を提示したが、多くの子どもが観察に成功した。とりわけ、せっかく月が見えるようになったのにすぐ月が視野からはずれることに気づいた子があり、授業での交流で月が動いているかどうかが問題となった。その結果、次の授業までにもう一度観察して確かめる課題へと発展した。結局、多くの子どもが月が東から西へ動いていること、日ごとに東へ移動すること、月の地形やクレーターの存在に気がついた。岐阜大学のホームページでは、月の満ち欠け、地形やクレーターを紹介したホームページを作成し、興味をいだいた子どもたちにより深い学習へと発展できるようにした。天体望遠鏡による月の観察を取り入れた指導法については、今後も授業で実践し、改良していく必要がある。このほか、小中学校で学習する理科(特に2分野)の学習や高等学校「理科総合B」の学習を支援する教材をホームページに多数掲載した。
著者
川口 淳一郎
出版者
社団法人プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌 (ISSN:09187928)
巻号頁・発行日
vol.82, no.4, pp.215-225, 2006-04-25

第20号科学衛星「はやぶさ」は,世界初の惑星圏天体からの試料採取とその帰還をめざした,我が国独自の惑星探査機である.「はやぶさ」は,2003年に打ち上げられてからイオンエンジンで航行し,昨年9月に小惑星イトカワに到着し,近傍に滞在した3ヶ月間の間に,近傍での詳細な科学観測を行うとともに,11月にはイトカワ表面に降下・着陸させその試料の採取を2回にわたって試みた.着陸域は非常に狭い範囲に限定されていたにも関わらず,「はやぶさ」は,プロジェクトチームの創意工夫によって,2回にわたる着陸に成功した.本報告は,「はやぶさ」探査機によって行われた飛行と観測,そして着陸にいたる記録である.
著者
安部 正真 藤村 彰夫
出版者
日本惑星科学会
雑誌
遊・星・人 : 日本惑星科学会誌 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.185-190, 2011-06-25
被引用文献数
2

小惑星探査機はやぶさが地球に帰還し,回収されたカプセルの中から発見された粒子がイトカワ起源であると判断された.その全容はまだ明らかではないが,最大100μm超の粒子も確認され,10μm以上の粒子も1000粒以上あると予想される.キュレーション設備では,サンプルの取出しを行い,その一部を初期分析チームに分配し,初期記載を行うための初期分析が開始された.本稿では,サンプルコンテナ開封後の作業と,初期分析開始に至るまでの経緯について報告する.

1 0 0 0 犬と日月蝕

著者
泉 靖一
出版者
日本文化人類学会
雑誌
季刊民族學研究 (ISSN:00215023)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.79-80, 1950-08-15
著者
鈴木準
出版者
参議院
雑誌
経済のプリズム
巻号頁・発行日
no.65, 2009-02
著者
有川 正俊 相良 毅
出版者
東京大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2003

位置をキーとして検索されるべきコンイテンツが質・量ともに不十分であることが問題となっている.そこで,われわれはこのような位置をキーとして管理される情報を「空間コンテンツ」と呼び,各種情報源から空間コンテンツを獲得・管理する手法の開発を行った.本研究では,(1)Web文書と(2)映像を対象に,位置情報を利用したコンテンツの獲得・抽出・管理・統合・提供の手法およびプロトタイプシステムを開発した.以下では,2つの課題の成果をそれぞれ説明する.1.Web文書からの空間コンテンツ獲得手法[目的]・特定の地域・特定の業種に関するページを短時間で収集する・収集したページから,エラー・情報の少ないものをできる限り除去する[開発した手法]・タウンページの店名・電話番号・住所をキーワードとして利用した検索精度の向上・後処理で住所一致を確認し,同名他店を除去・複数の店舗情報が含まれるページのブロック分割・揚所とキーワードによる検索システムを開発・一致度・ブロックに含まれる文字数による順位付け2.高精度な空間情報付き写真データの管理手法[目的]・空間メタデータを持つ写真データ(空間情報付き写真)の管理手法の体系化[開発した手法]・写真データが3次元実空間から切り取るボリューム(Field of View)を決定するパラメータ(視点,撮影方向,画角)を空間メタデータとて付与し,各過程(空間索引/検索手順/ユーザインタフェース)において適切な形状で扱う枠組みの開発・ある位置を見る写真/ある位置から見る写真/今見ている位置を横から見る写真,等の検索機能・各場所がどれだけ多くの写真に写されているのかという密度の視覚化機能・3次元位置情報を持った文字情報(店舗名や建物名等)の写真上への動的な重ね合わせ機能・空間メタデータを持たない写真と地図上とで対応する数点をクリックすることで,空間メタデータ(視点と撮影方向)を作成するツールの実装
著者
Motohisa Suzuki Mayumi Suzuki Kazunori Sato Sekiko Dohi Takashi Sato Akihiro Matsuura Atsushi Hiraide
出版者
The Japanese Pharmacological Society
雑誌
The Japanese Journal of Pharmacology (ISSN:00215198)
巻号頁・発行日
vol.87, no.2, pp.143-150, 2001 (Released:2001-11-05)
参考文献数
31
被引用文献数
76 121

Although improving energy metabolism in ischemic brain has been accepted for the treatment of cerebrovascular diseases, administration of glucose, as an energy substrate, would aggravate ischemic brain damage via activating anaerobic glycolysis, which leads to lactate accumulation. β-hydroxybutyrate (BHB) is one of the ketone bodies that can be utilized as an energy source during starvation. The purpose of our study was to define the protective effects of BHB on brain damage induced by hypoxia, anoxia and ischemia. The isotonic solution of BHB administered 30 min before the induction of ischemia at doses over 50 mg · k g −1 · h −1 showed remarkable protective effects against hypoxia and anoxia. BHB administered immediately after a bilateral carotid artery ligation at a dose of 30 mg · kg−1 · h −1 significantly suppressed the elevation of cerebral water and sodium contents as well as maintaining high ATP and low lactate levels. In contrast, glycerin, a hypertonic agent, substantially reduced the water content but did not show any significant effect on other parameters. We demonstrated that BHB, unlike glycerin, when used as an energy substrate in ischemic brain, has protective effects on cerebral hypoxia, anoxia and ischemia-induced metabolic change.