著者
伊藤 哲夫 古川 道郎 杉浦 紳之 山西 弘城 堀口 哲男 芳原 新也 若林 源一郎 稲垣 昌代 小島 清 村田 祥之
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集 2011年秋の大会
巻号頁・発行日
pp.831, 2011 (Released:2011-10-19)

福島県川俣町で環境放射線調査を行なった。NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータを用いて空間線量率の状況を把握するとともに、空間線量率の成因を分析するために、土壌を深さ毎に採取した。土壌試料について、ガンマスペクトロメトリで放射性物質濃度を定量した。その主な成分はCs-134とCs-137で、ほぼ同濃度であり、全量の90%以上が、地表面から1cmまで深さにあった。表土除去による空間線量率の低減効果についても確認した。
著者
道山 哲幸
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.131, no.8, pp.558, 2011-08-01 (Released:2011-08-01)

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著者
濱口 佳之
出版者
名古屋大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2008

〇 研究の目的京都大学生存圏研究所のMUレーダーを利用し、外部観測装置を多地点設置することで、流星の速度ベクトルを求め、併せて電離圏の風速ベクトルを求めることを目指す。また、この研究の最終目標として、流星の速度ベクトルについては、太陽系外から来る高速流星の検出、昼間流星群の検出、小流星群の検出を目指す。電離圏の風速ベクトルについては、風速ベクトルの空間分布ら超高層大気風の立体構造の解明を目指す。〇 本科研費申請の目的多地点(2点)観測にみる流星速度ベクトルの測定についでは自作プロトタイプ観測装置(旧システムと呼ぶ)により既に実績がある。本科研費申請の目的は旧システムに新たな機能を追加し、信号処理手法を導入することにより、流星観測数の大幅アップを図り、新たに電離圏の風速ベクトルを求めることにあり、上記最終目標の確実な達成を実現することである。〇 研究成果上記、本科研費申請の目的で示した新たな機能を追加した外部観測装置(2台)の開発に成功した。ここでこの装置を「新システム」と呼ぶ。2008年8月この新システムと旧システムを並べ、流星観測を実施したところ、旧システムより薪システムの方が4倍め流星数を獲得できた。また、2008年11月、新システムをMUレーグー施設内に持ち込み、MUレーダーとレンジ、流星の検出時刻、風速データを比較したところ全てにおいて良好な一致が見られた。これらの基礎実験により、装置の確実性が確認されたので、2008年12月ふたご座流星群において、新ジステム2台をMUレーダー周辺(10km程度)の外部点に設置し、流星観測を行った。この結果、ふたご座流星群の輻射点が求まり、装置の正常性と有効性が実証された。また、風速についても各ポイントで求まっているが、外部観測点がMUレーダーに近かったことにより風速ベクトルの正確な算出には至らなかった。しかし、個々の風速測定は正しいものであり、外部観測点をMUレーダーから離すことや観測ポイントを増やすことにより、風速ベクトルの測定は実現性が高いものとなった。これらは今後の展開を目指す。
著者
吉田 英人 寺澤 敏夫 中村 卓司 吉川 一朗 宮本 英明 臼居 隆志 矢口 徳之
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究では、送信点と異なる場所に多数の受信点を配置し(多地点観測法)、流星が流れたときその飛跡に沿って生じるプラズマで反射した電波(流星エコーと呼ぶ)を、複数の地点で受信して、その到達時間差と送信点-反射点-受信点の距離を同時に測定することにより、精密な流星飛跡を求める観測装置を開発した。この教材は携帯性に優れ、流星の諸パラメータを求めることができ、超高層大気と極微小天体の関係を身近に感じることができる実習教材である。
著者
片井 秀幸 高橋 誠 平岡 宏一 山田 晋也 山本 茂弘 加藤 公彦 袴田 哲司 戸丸 信弘
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.93, no.2, pp.73-78, 2011 (Released:2011-06-22)
参考文献数
21
被引用文献数
2 2

静岡県のブナ集団の遺伝的系統を推定するため, まずブナの分布域全体にわたる55集団を用いて葉緑体DNA (cpDNA) ハプロタイプの地理的分布を調べた。調査した集団にはハプロタイプD, EおよびFの3種類が存在し, 中部地方の太平洋側に分布するDとEが大部分を占めていた。次にブナの分布域および明らかとなったハプロタイプの地理的分布にもとづいて6集団を選定し, 核マイクロサテライト (nSSR) により遺伝的多様性を調査した。nSSR座の対立遺伝子頻度から計算された集団間のDA距離にもとづいた無根近隣結合樹から, 調査した集団は全て太平洋側の系統群に属し, 地理的な位置関係と一致することが明らかとなった。nSSR座の対立遺伝子頻度は集団間でほぼ均一であったが, cp DNAハプロタイプの地理的分布には構造が認められた。この差異はcpDNAと核DNAの遺伝様式に起因する遺伝子流動率の違いを反映していると考えられる。
著者
村松 泰子 河野 銀子 藤原 千賀 高橋 道子 高平 小百合 中澤 智恵
出版者
東京学芸大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1999

学校教育におけるジェンダー・バイアスに関し、中学生の理科という教科の学習を取り上げ、興味や関心、態度のジェンダー差の有無、その背景要因を明らかにすることを目的とした実証的研究を行った。理科と自然・科学への関心や態度に関する質問紙調査を、初年度は中学1年生に、2年度は2年生となったほぼ同一の対象に実施した。中2調査は、中1調査と同質問と新質問で構成した。調査対象は中1調査が全国各地の公立中学校9校961名、中2調査は同様の8校869名である。中1調査は、学校特性差を見るため東京都と近県の国公立・私立中学計22校でも実施した。第3年度には、調査校の教員インタビュー調査を行った。データ分析の軸は、男女差、理科の好き嫌いによる違い、中1から中2への変化、理科のおもしろさの変化のしかたによる違い、成績の自己評価ランクによる違い、学校特性(入試の有無、共学と女子校)による違いなどである。主な結果は次のとおりである。(1)科学的現象への関心は、内容により女子が高いもの、男子が高いものがある。(2)理科への関心は、女子は生物的内容、男子は物理的内容で高く、学習内容の理解度は数学的センスを要する単元ほど女子が低い。(3)理科の好き嫌いや学ぶ意味のとらえ方の男女差は中1から中2にかけて拡大し、とくに女子は理科嫌いの傾向が強まる。(4)理科に対する態度や信念の男女差は、全般的には中1から中2にかけて減少傾向にあるが、女子の方が理科に対し否定的な学習態度を示す。(5)理科の実験時の中心的役割は男子、準備・片づけや記録担当は女子が多い。(6)得意・苦手な科目は、英語を除きジェンダー化しており、また理科の得意・苦手は男子のほうが全般的な成績の自己評価との関係が強い。(7)女子校の生徒は実験や理科に積極的だが、意識としては理科は男子の教科とする傾向が強い。
著者
中村 健二 田中 成典 古田 均 吉村 智史 北野 光一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.7, pp.2480-2492, 2008-07-15

近年,インターネットを利用した日常的な情報収集活動において,即時性と信頼性に優れたWebニュースは人々の情報源として広く活用されている.しかし,日々時々刻々と増加する膨大な数のWebニュースから特定のトピックだけを抽出することは困難である.そのため,文書間の類似度を利用してトピックを分類する研究や時系列的な特性に基づきトピックを抽出する研究が活発に行われている.しかし,これら既存研究では,文書中に出現する単語群に依存した分類しかできず,また任意の期間に発生するトピックに適切な単語を関連付けできないという課題がある.そこで,本研究では,時系列的な特性に基づいて抽出したバースト語を用いて,バースト語間の関連を考慮した最新のトピックを抽出する手法を提案する.そして,既研究の従来手法と比較実験を行い,本提案手法の有用性を実証する.
著者
Yuri HOJO Takuma TSUCHIYA Ayako SHIRAKI Kazuhiko SUZUKI Makoto SHIBUTANI Kunitoshi MITSUMORI
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.1112030715, (Released:2011-12-09)
被引用文献数
1 4

A subcutaneous tumor in the left inguinal region was present in an 11-year-old female bloodhound. Histopathologically, the tumor showed invasive growth and extensive necroses, and it was composed of spindle-shaped, elongated, and stellate neoplastic cells accompanied by occasional giant cells arranged in fascicular, herringbone, or irregular storiform patterns with abundant production of collagen fibers. The cytoplasm of most tumor cells was positive for vimentin, alpha-smooth muscle actin, and calponin, but was negative for desmin, smoothelin, and S-100. Furthermore, most of the tumor cells were negative for Iba1 while some tumor cells were weakly positive. Thus, this tumor was diagnosed as a high-grade myofibroblastic sarcoma according to the diagnostic criteria for human myofibroblastic sarcomas.
著者
深澤 直人
出版者
日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
no.1574, 2008-03-20
著者
土屋 雅人
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究作品集 (ISSN:13418475)
巻号頁・発行日
vol.11, no.11, pp.12-15, 2006-03-30
被引用文献数
1

神奈川県藤沢市では、市内の13の地区毎に防災マップを作成し、6〜8年間隔で地図の改定を行っている。そのひとつ、辻堂地区では2001年に作成された防災マップがあるが、記載情報に経年変化が生じているため、最新版の制作が必要となっていた。そこで、湘南工科大学土屋研究室と辻堂地域の市民提案団体「辻堂くらし市民の会」(以下「くらまち」)は、2004年4月に防災マッププロジェクトを立ち上げ、協働して防災マップの調査・制作を行った。従来の防災マップの作成では、実地調査や地図制作の効率の悪さが課題となっていた。そこで本研究では、GPS(全地球測位システム)機能付携帯電話を利用したGIS(地図情報システム)を導入し、ITツールの高精度化・効率化と地域住民の地の利の相乗効果を狙った手法を試みた。2004年5月〜7月に実施された調査の結果、街頭消火器や貯水槽など、合計約480箇所の情報が取得された。2005年3月に防災マップが完成し、2,000枚の地図が辻堂地区住民に配布された(図1)。
著者
久代 紀之 大澤幸生
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.114, pp.31-38, 2006-11-06

ビジネスにおけるコンセプト立案、製品開発において、ステークホルダの要求を把握し、新たなコンセプトや新製品アイデアを抽出する設計会議の重要性は言うまでもない。しかし、多くの人が感じているように、これらの会議の効率は極めて悪く、会議時間全体の9割は無駄な時間であるといわれている。本研究では、これらの会議の効率の改善を目的に、質問をベースとする要求獲得手法および合意形成プロセスおよび質問をベースとするアイデア生成のためのナビゲーション手法を施行した。家庭内に設置された機器を集中管理するホームコントローラを対象とした要求獲得実験およびそこから出された課題の解決策のアイデア会議に本提案手法・プロセスを適用し、手法としての有効性を評価した。Design meeting is a very important tool/process for concept making and product design in the business world. However, the meeting is not managed efficiently. About 90 percent of time is spent useless for the mediation of the entanglement based on misunderestanding premises of opinions. For improving the efficiency of the meeting, inquiry based requirements elicitation method and requirements integration process, and inquiry based navigation method for the meeting, are propose in this paper. The capability of improving the efficiency of the meeting has been evaluted in the design process of a home controller.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1558, pp.100-103, 2010-09-20

転職市場での人材紹介を手がけるリクルートエージェントの本社ビル。入り口に暖簾がかかった会議室の中では、一風変わったイベントが始まっていた。社内の一部署である【ちゑや】が主催した社内交流イベントだ。参加者は希望者の中から抽選で選ばれた社員10人と、リクルートグループの海外部門、リクルート・グローバル・ファミリー(RGF)のマネジャー級7人だ。