著者
兪 文偉 横井 浩史 汪 金芳 村田 淳 横井 浩史 汪 金芳 村田 淳
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究は運動機能及び感覚機能代行における機能補助機器とその使用者間の動的協調の実現を目指すものである。研究期間中,機能補助機器を筋電義手に限定し,(a)様々な動的タスクにおける肩・アーム・手複合体の協調特性の計測や動的補助動作を実現するための使用者運動意図の識別方法の開発,(b)使用者への感覚提示方法の提案,(c)(a)と(b)の統合で,動的協調を実現するためのインタフェースの構築を行い,その有効性を検証した.
著者
井島 正博
出版者
成蹊大学
雑誌
成蹊大学文学部紀要 (ISSN:05867797)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.1-53, 1998-03
著者
NAKA Sachiko AOYAMA Eiichi HIROGAKI Toshiki ONCHI Yoshiaki OGAWA Keiji OKU Kentaro
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
Proceedings of International Conference on Leading Edge Manufacturing in 21st century : LEM21
巻号頁・発行日
vol.2005, no.3, pp.1187-1192, 2005-10-18

We have developed a new ultra-low pressure method for obtaining a finer finish in super-finishing using vitrified bonded cubic boron nitride (cBN) abrasive stones, recommended for use in the burnishing stage. This is a finer finish with very small or no stock removal, than ordinarily occurs in a conventional process using aluminum oxide or silicon carbide stones. We have fabricated a prototype super-finishing machine that provides stable ultra-low pressures using an air slider. Super-finishing was attempted using ultra-low pressures (less than 0.1MPa) with cBN abrasives averaging less than 8μm in diameter. As a result, super-finishing with a processing pressure of 0.02MPa could be achieved using fine-grit cBN. The study demonstrated that it is possible to obtain a surface finish on the nano-order under ultra-low pressure conditions.
著者
吉田 茂孝
出版者
高松大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、発達障害などの「特別な教育的ニーズ」のある子どもを含む学習集団を指導するための枠組みを理論と実践から明らかにした。「特別な教育的ニーズ」のある子どもへの指導は、個別支援が重視され、集団への指導が注目されていない。そのため、わが国とドイツの教育学の理論研究とともに小学校の実践分析から、(1)集団・グループへの指導の意義と指導方法、(2)学級指導と授業指導の両方の視点の重要性、(3)「学習形態の交互転換のある授業」モデルの構造を検討した。
著者
藤村 考
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.119, pp.57-62, 2008-06-23
被引用文献数
1

BLOGRANGER TGは、大規模タグクラウド・インタフェースを有する新しいブログナビゲーションシステムである。タグクラウドの背景画像として地形図を導入し、タグ間の関連を直感的に把握できるようにした。本システムは、直近の5週間の約1500万の日本のブログ記事を分析し、約5000の有益なタグを自動抽出している。タグクラウドは毎週更新され、ブログ界全体の最新の構造を俯瞰することを可能にした。本稿では、BLOGRANGER TGの開発の経緯と目的、そして実現されている技術の概要について述べる。
著者
中居 隆
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.194-206, 2008 (Released:2008-06-01)
参考文献数
2
被引用文献数
2 2

知的財産に関する自社・他社の状況を的確に把握することは,知財経営に向けた第一歩であり,知財ポートフォリオ分析が注目されている。テキストマイニング技術の活用により,従来,多くの労力と時間を要した,大量の文献群の内容まで切り込んだ分析が可能になるとともに,言葉をベースにしたマッピングやネットワーク分析,文中に出現する単語・係り受けに基づくグルーピングなど,分析・可視化手法も高度化している。今後は,単なるツールにとどまらず,企業・研究機関の知財業務を支えるインフラへの昇華が期待される。そして同時に,これを活用する,調査・企画部門や知財部門のスタッフには,新たなスキルが求められるようになる。
著者
堀江 健一 大澤 幸生
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.546, pp.7-12, 2006-01-17

企業において市場における顧客の需要を把握し、その需要を満足させる製品の開発を行う事が使命であり、企業が継続的に競争力を維持するためにも重要な活動である。弊社においても、取り扱っているリニアCCD表面欠陥装置に関する重要な顧客を訪問しながら要望を聞きだし社内においてその要望を満足させる製品の開発について日々議論をしている。しかしながら、顧客訪問後の営業報告者などのテキストデータに基づいて営業マネージャーや担当者が議論をしても具体的な製品開発に中々結びつかないという課題がある。その課題を解決するために、チャンス発見の二重螺旋のプロセスを取り入れ、グループディスカッションを試みが、KeyGraphで処理したグラフ図のコンテクストを解釈し、新たなシナリオを創発することができなかった。その為、KeyGraphにて出力されたグラフに現れた欠陥の近傍に対象となる写真を貼付するシナリオマップを作成したところ、コンテクストの解釈が容易になり質の高い新たなシナリオを抽出することができ、実務的な成果として新たに5件の特許申請を行うことができた。本研究では、このような新たなシナリオが抽出されたプロセスにおける特徴を分析し、そのメカニズムについて考察した。
著者
成子 由則
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.49, no.8, pp.439-448, 2006 (Released:2006-11-01)
参考文献数
8
被引用文献数
2 1

熟練技術者の有する知識・ノウハウを獲得し,デジタル化して体系的に蓄積し,逐次実行できる知識ベースシステムを開発した。ノウハウを含む「仕事の進め方」を知識としてとらえ,ワークフローと制約・根拠情報のフレームワークにより,これを再現性のある知識として表現することができた。実装したシステム「指南車」は,設計,製造の実務に適用され,モノづくりの知識伝承ならびに品質レベルの高位平準化,リードタイムの短縮に有効であることが確認できた。
著者
津田 英隆 白井 英大 寺邊 正大 橋本 和夫 篠原 歩
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.129, no.12, pp.1201-1211, 2009-12-01 (Released:2009-12-01)
参考文献数
11
被引用文献数
4 5

The conventional semiconductor yield analysis is a hypothesis verification process, which heavily depends on engineers' knowledge. Data mining methodology, on the other hand, is a hypothesis discovery process that is free from this constraint. This paper proposes a data mining method for semiconductor yield analysis, which consists of the following two phases: discovering hypothetical failure causes by regression tree analysis and verifying the hypotheses by visualizing the measured data based on engineers' knowledge. It is shown, through experiment under the real environment, that the proposed method detects hypothetical failure causes, which were considered practically impossible to detect, and that yield improvement is achieved by taking preventive actions based on the detected failure causes.
著者
松木 啓子
出版者
同志社大学
雑誌
言語文化 (ISSN:13441418)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.597-618, 2008-03

本稿は、Brown and Levison(1987)によるモデルに基づき、アカデミック・コミュニケーションにおけるポライトネスの現象に注目する。この問題を考察するに当たって、1980年代のアメリカ文化人類学で有名となった「ミードーフリーマン論争」を取り上げる。デレック・フリーマンが20世紀のアメリカ文化人類学の象徴的存在であった故マーガレット・ミードを批判したことが発端となった同論争をポライトネスの問題から論じ、知識構築を目標とするアカデミック・ディスコースの社会的側面に注意喚起する。
著者
阿部 吉雄
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究計画では1938年~1951年に上海に存在したユダヤ人難民社会の構成およびその特徴を各種資料の収集分析により解明した。従来はドイツおよびオーストリア出身の難民のメモワールが最大の情報源だったが、本研究計画ではのべ2万人以上の個人に関するデータを調査し、上海のユダヤ人難民社会のより具体的な姿を描き出した。特にリトアニアおよびチェコスロバキアで杉原千畝が発給したビザと上海のユダヤ人難民社会の関連の詳細な調査は過去の例のないものである。
著者
安倍 尚紀
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.1-5, 2011-08-29

かつて、日本語を用いたブログがインターネット上のブログの 3 割以上を超えるという報告がなされた (旧テクノラティ社のデータによる)。そもそも、情報発信は、いかなる動機でなされるのだろうか。コミュニティ誌、防災無線やケーブルテレビなど、自治体において 「地域情報化」 は長い歴史をもっているが、これらトップダウンによる情報共有のスタイルは、インターネット接続のコストダウンや PC の普及の影響を受けて変容してきている。すなわち、純粋な行政情報を除いた、生活に密着する情報、たとえば観光情報やグルメ情報などは、市民を交えた双方向の取り組み、あるいは逆方向に市民ベースの取り組みにとって代わられつつあると言ってよい。広告料収入などを当て込んだ商業ベースのソーシャルメディア以外に、ここで注目してみたいのは、「地域のミュージアム化」 という発想である。GIS (地理情報システム) 技術を用い、地図ベースの仮想ミュージアムを市民主体で構築するという例もある。地域の有形・無形の歴史・文化資産、人々の記憶、その語りまで含めると、資源化の可能性は、創意工夫次第で無限大に広がることになる。スマートフォンが普及した近年、GPS の活用も有効だろう。報告者自身の海外調査やアーカイブズの活用事例をあげながら、考察してみたい。Some time ago, it was reported weblogs using Japanese have risen up over 30% among whole blogs. What is the motivation of sending information? "Informatization in community" has long been practiced in local town e.g. establishing a community radio, a community paper, or a cable TV network. However these all have so to speak 'Top Down' style in sharing information on the spot [based on typical mass media]. Now this 'Top Down' style in sharing information has gradually been changing at the result of cost down and prevalence of personal computer and internet. Thus here we would like to focus NOT on pure official broadcasting around regional administration BUT on bottom-up or interactive style of sharing information by citizens. The concept `making a virtual museum from a regional information` in addition to utilizing archives as resources or GIS (Geographical Information System) technology would be discussed.