著者
前岡 浩 冷水 誠 松尾 篤 森岡 周
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.42 Suppl. No.2 (第50回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.1615, 2015 (Released:2015-04-30)

【はじめに,目的】ヒトが痛みを知覚する場合,加えられた痛みの強度だけでなく,その時の状況や過去の痛み経験,さらに不快,不安の情動面など様々な影響を受ける。つまり,物理的な痛み刺激が強くない場合でも,痛みに対する不安や不快が強い時,主観的な痛みが増強する場合がある。通常,痛みは持続的または頻回に知覚されるが,頸部や肩部などの痛みの強さが軽度の場合でも,痛みが持続的であると不快感を強く感じることはしばしば経験する。先行研究では,反復した痛みには痛みの慣れが起こり,痛みの強度が減少することは報告されているが,不快や不安などの情動的要因については明らかでない。そこで我々は,反復した痛み刺激に対する情動的要因への影響を検証し,痛みの強度は減少するが不快は持続するという結果を得た。また現在,痛み軽減への介入の一つに,非侵襲性に頭皮上の電極から微弱電流を流し,電極直下領域の脳活動を調整する経頭蓋直流電気刺激(tDCS)が挙げられるが,反復した痛み刺激に対する有効性は十分検討されていない。さらに,痛み関連のtDCS研究では,左背外側前頭前野(DLPFC)領域の刺激による報告が多いが,痛みの強度と不快感に共に関連するとされる右DLPFC領域に関する報告は少ない。そこで今回,反復した痛み刺激に対し右DLPFC領域にtDCSを実施し,痛みの強度,不快,不安への効果について検証したので報告する。【方法】健常大学生20名(女性:10名,男性:10名)を対象とした。反復した痛み刺激強度の決定は,事前に温熱を使用した痛覚計を使用し,左前腕内側部(上腕骨内側上顆から10cm遠位)の疼痛閾値と痛み耐性閾値を測定し,疼痛閾値に1℃加えた温度を痛み刺激強度とした。加えて,左前腕遠位部内側部(上腕骨内側上顆から20cm遠位),右前腕近位内側部も同様に各閾値を測定した。tDCSについて,被験者を陽極(anode)刺激または偽物(sham)刺激から開始する2群に無作為に割り付け,1週間以上間隔を設けた後,刺激条件を入れ替えて再度実施した。tDCSの電極は,陽極を右DLPFC領域,陰極を左眼窩上領域とし,2mAで20分間刺激した。sham条件は,anode条件と同様の電極位置で最初の30秒間のみ通電した。反復した痛み刺激は,左前腕近位内側部に1回6秒間の痛み刺激を60回実施した。評価項目は,tDCS前に痛み閾値,痛み耐性閾値,State-Trait Anxiety Inventory(STAI)を使用し状態不安を測定した。tDCS後の反復した痛み刺激中は,60回の痛み刺激ごとに痛み強度と不快感をVisual Analogue Scale(VAS)にて評価した。痛み刺激終了後に再び痛み閾値,痛み耐性閾値,STAIを測定した。統計学的分析は,痛み閾値,痛み耐性閾値,STAIには反復測定二元配置分散分析(tDCS条件×時間)を使用し,有意差が認められたものにはBonferroniによる多重比較検定を実施した。また,VASによる痛み強度と不快感の刺激条件間での比較にt検定を使用した。統計学的有意水準は5%とした。【結果】tDCSの条件間の比較では,痛み閾値と痛み耐性閾値に有意な変化は認められなかった。痛み強度はanode条件で減少傾向(p=0.09)を示し,不快についてはanode条件で有意な低下(p<0.01)が認められた。STAI(状態不安)については,tDCS条件と時間で交互作用(p<0.05)が認められ,多重比較の結果,sham条件で有意な増加(p<0.01)が認められた。【考察】今回,反復した痛み刺激に対し,右DLPFC領域のtDCSによって不快,不安の低下と増加の抑制が認められた。DLPFCは痛みの情動的側面に深く関与する前帯状回や扁桃体と機能的結合があり,DLPFCの活動がこれらの領域に抑制性に作用した可能性が考えられる。今回,右DLPFC領域を刺激したが,tDCSの鎮痛に関する多くの先行研究は左DLPFC領域を標的部位としている。今後さらに左右DLPFCの機能の違いを含め検証することで,より有効にtDCSを実施するための情報提供が可能になると考える。【理学療法学研究としての意義】今回,健常者を対象に反復した痛み刺激における痛みの不快,不安に対し,右DLPFC領域へのtDCSの有効性が示唆された。本研究結果は,tDCSの適応と限界に関する予備的データとして有益な情報になると考える。
著者
前岡 浩 冷水 誠 松尾 篤 森岡 周
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.41 Suppl. No.2 (第49回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.0791, 2014 (Released:2014-05-09)

【はじめに,目的】痛みは「組織の実質的または潜在的な損傷と関連したあるいはこのような傷害と関連して述べられる不快な感覚的・情動体験」と定義(国際疼痛学会)され,感覚的側面,認知的側面,情動的側面から構成される。近年,痛みに対する治療手段の一つとして,選択的に大脳皮質領域を刺激する経頭蓋直流電気刺激(transcranial direct current stimulation:tDCS)が注目されている。これは非侵襲性に頭皮上に設置した電極を介して微弱な電流を適応し,膜電位の変化や大脳皮質を興奮させ,電極直下領域の脳活動を調整するという治療である。実際に,健常者や慢性痛患者に対する鎮痛効果が報告されつつある。しかしながら,これまでの先行研究は疼痛閾値や耐性閾値を指標に一時的な痛み刺激に対する即時効果や持続効果についての報告が大部分である。本来,痛みが発生するとその痛みは持続的に知覚される。さらに,物理的な痛みだけでなく,不快感や不安感などの情動も痛みに大きく影響を与える。このような持続的に加えられた痛みに対し,tDCSの効果を検証した報告は認められない。したがって今回,反復した痛み刺激に対し,tDCSが痛みの感覚的側面および情動的側面に与える影響について検証することを目的とした。【方法】対象は健常大学生7名(女性:4名,男性:3名,平均年齢:20.6±0.5歳)とした。測定手順は,はじめに温熱を使用した痛覚計(ユニークメディカル社製)により,左前腕近位内側部,左前腕遠位内側部,右前腕近位内側部における痛み閾値および痛み耐性閾値を測定した。反復刺激する部位は左前腕近位内側部とし,痛み刺激の強度は測定した痛み閾値に1℃加えた温度とした。その後,tDCS装置(NeuroConn社製)を使用し,参加者7名を陽極刺激(anode)および偽物(sham)刺激から開始する2群に無作為に割り付け,測定2日目に各条件を入れ替えて実施した。各条件間には1週間以上の間隔を設けた。tDCSの刺激部位は国際10/20法に基づき,陽極を右背外側前頭前野領域(F4),陰極を左眼窩上領域に固定し,2mAで20分間刺激した。Sham条件は,同様の電極位置で最初の30秒間のみ通電し,その後通電を停止させ20分間実施した。tDCS実施後,1回の刺激時間が6秒間,刺激回数6回を1ブロックとする反復した痛み刺激を10ブロック連続(合計60回刺激)して実施した。皮膚の感作回避のため刺激部位に近接する3ヶ所で1ブロックごとに刺激部位を移動させた。評価項目は各刺激に対する痛み強度および不快感とし,Visual Analogue Scale(VAS)にて評価した。10ブロック終了後,痛み閾値および痛み耐性閾値を再度測定した。また,tDCS実施前および反復刺激終了後に不安感の尺度であるState-Trait Anxiety Inventory(STAI)を使用し,状態不安の測定もあわせて実施した。分析のため,tDCSにおける刺激条件間での痛み閾値および痛み耐性閾値,そしてVASによる痛み強度および不快感,STAIスコアの平均値を算出した。統計学的分析には,痛み閾値および痛み耐性閾値,STAIについて反復測定二元配置分散分析を使用し,有意差が認められたものにはBonferroniによる多重比較検定を実施した。また,VASによる痛み強度および不快感の刺激条件間での比較にはt検定を使用した。統計学的有意水準は5%とした。【倫理的配慮,説明と同意】全ての被験者に本研究の目的,方法について事前に説明を行い,実験参加の同意を得た。そして,本研究は所属機関の倫理審査委員会の承認を得て実施した(承認番号H25-14)。【結果】anode条件とsham条件の比較において,痛み閾値および痛み耐性閾値,痛み強度,STAIに有意な変化は認められなかった。一方,不快感ではsham条件(58.31±11.43)と比較し,anode条件(52.98±11.99)で有意な低下(p<0.05)が認められた。【考察】反復した痛み刺激に対し,anode条件で痛みの情動的側面である不快感に有意な減少が認められた。背外側前頭前野への刺激による鎮痛メカニズムは十分解明されていないが,この領域は主に痛みの情動に関わる情報を伝える内側経路と接続し,痛みの情動的側面に関与するとされる。また背外側前頭前野は前帯状回を介し痛みの下行性疼痛抑制系とも接続する。我々もこれまでに情動喚起画像により起こる痛みに関連した不快感に対し,背外側前頭前野へのtDCSによる軽減効果を報告している。今回の結果により,反復した痛み刺激においても痛みの情動的側面へのtDCSの有効性が示唆された。【理学療法学研究としての意義】今回,健常者を対象に反復した痛み刺激に対する背外側前頭前野へのtDCSの有効性が示唆された。本研究結果は,実際の有痛者へのtDCSの応用に向けた予備的データとして有益な情報になると考える。
著者
髙橋 啓治 柴田 洋輔 手塚 夏音 丹羽 麻里子 平島 諭
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, pp.128-133, 2019-03-01 (Released:2019-03-01)

先端技術トピックにおける技術動向予測を目的として,印刷技術を例に,現時点では製品化されていないが,将来印刷技術が応用されそうな新しい製品分野を探索した。分析手法として,まず,製品化に近い技術情報である特許文献と,科学的事象に基づく基礎的な研究結果を多く含み,今後発明および製品開発に繋がる可能性がある学術論文の性質の違いに着目し,「近年論文発行件数が増加傾向にありながら,特許出願が低調である分野」を「今後製品化に発展しそうな分野」として抽出した。次に,抽出した分野の特許情報と論文情報のテキストマイニング解析と目視解析を併用し,より細分化された分野に絞り込むことで,目的とする製品分野を見出した。
著者
菊地 和則 伊集院 睦雄 粟田 主一 鈴木 隆雄
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.363-373, 2016-10-25 (Released:2016-11-24)
参考文献数
29
被引用文献数
2

目的:認知症の徘徊による行方不明死亡者の死因の違いによる,行方不明から死亡に至るまでの過程の違いを明らかにし,捜索の効率化と死亡の予防に資することを目的としている.方法:2013年中に警察に行方不明者届が出された人の中で,認知症(疑いを含む)により行方不明になった10,322名の中から,死亡者全数である388名の家族を対象として,厚生労働省が警察庁の協力を得て自記式調査票による郵送調査を行った.郵送調査は2015年1月5日から2月2日に実施された.個人情報を除いたデータが厚生労働省から研究班に提供され,死亡者の中で死因が記載されていた61名を分析対象とし,χ2検定(Fisherの直接法)と残差分析により,死因の違いに関連する要因を検討した.なお,死因は先行研究を参考に「溺死」,「低体温症」,「その他」の3つに分けた.結果:分析の結果,死因が「低体温症」では死亡推定時期が行方不明から「3~4日目」,死因が「その他」では「当日」が有意に多くなっていた.また有意差は無かったが溺死の場合,4割以上が「当日」に死亡していた.結論:徘徊による行方不明死亡者には,死亡に至るパターンが少なくとも3つある可能性が示された.即ち,①行方不明後すぐに自動車事故などによる外傷や溺死,病状悪化などによって死亡するパターン,②数日間徘徊して徐々に体力を奪われた末に低体温症などで死亡するパターン,およびこれら2つに当てはまらない,③その他のパターン,である.
著者
片岡 弥恵子
出版者
公益社団法人 日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.51-60, 2005-09-15 (Released:2012-10-29)
参考文献数
29
被引用文献数
9 19

本研究は, 日本の周産期で使用できるDVのスクリーニングツール「女性に対する暴力スクリーニング尺度 (Violence Against Women Screen: VAWS)」を開発し, 信頼性および妥当性, 正確度を検討することを目的とした. VAWS (案) は, 9項目から構成される3段階リカート尺度で, 得点が高いほどDVのリスクが高まる得点構成とした. 加えて, 至適基準として日本語版配偶者虐待尺度, 併存妥当性の検討に用いる日本語版GHQ30および自尊感情尺度を用いて, 妊婦328名に調査を実施した.VAWSは, 項目の分析により7項目で最適解となった. VAWSは, 因子分析および主成分分析の結果, 一元性の因子構造であった. 日本語版GHQ30 (r=.30) と自尊感情尺度 (r=-.26) との有意な相関により併存妥当性が認められた. 信頼性係数Cronbach's α は.70であった. カットオフポイントを9点にするとVAWSの感度は86.7%, 特異度は80.2%, 陽性尤度比4.38となった. スクリーニング方法 (自記式とインタビュー) では, 感度は自記式のほうが高く(89%vs.83%), つまり自記式のほうがDV被害を見逃さないことが明らかになった. 以上より, VAWSは妥当性および信頼性を有するDVのスクリーニングツールとして, 特に周産期実践での実用化の可能性が示唆された.
著者
駒井 睦子
出版者
日本イスパニヤ学会
雑誌
HISPANICA / HISPÁNICA (ISSN:09107789)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.56, pp.159-181, 2012-12-25 (Released:2014-03-27)

1926年までのアルフォンシーナ・ストルニの詩には、女性の一人称を語り手としたものが数多くあり、その中には男性に従順さをアピールしつつ愛を求める女性もいれば、反対に男性優位主義社会を批判する女性が描かれてもいる。このような女性の語り手の作品は、これまで多くの研究で「作者の感情を投入した、主観的な作品」とみなされ、男性の愛を求める女性と、批判をする女性という2つの対比される女性像があると指摘されてきた。しかし本稿において、内容表現だけではなく詩作上の工夫にも着目しながら作品を分析した結果、それぞれの女性像には微妙な揺らぎがあり「恋する」、あるいは「批判する」だけではないことが見出された。また、語りの調子を和らげたり、語り手自身の矛盾を追及したりする効果を生んでいる構造、構成上の工夫にも言及し、これまで見過ごされていた女性の「私」が有する語りの多彩なトーンや構造による複雑さを明らかにした。
著者
渡辺 澄子 片瀬 眞由美 平林 由果
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.87, 2005 (Released:2005-12-08)

目的 わが国では、足の症状で悩む人が非常に多くなってきた。それらの症状は急に現れるのではなく、幼少期からの靴の選び方や履き方に原因があるのではないかと考えられる。我々は既にわが国の幼児を対象に実態調査を行い多くの問題点を明らかにした。ここではさらに、靴文化の長い歴史をもつドイツにおける子供靴の実態を、ドイツの小学校の保護者へのアンケート調査をもとに分析し、いくつかの知見を得たので報告する。方法 調査対象者はドイツ3地域(ベルリン、フランクフルト、フライブルク各1校)計小学校3校の保護者338名である。調査時期は2004年5月_から_6月、配票留置法による自記式調査を行った。調査内容は、普段履く靴のタイプ、靴購入時の重視点、購入店、足のサイズ測定、価格、子供靴に対する不満、子供および保護者の足の健康状態、足の症状に対する対処法、子供が最初に履いた靴に対する記憶や保存等である。結果 普段履く靴のタイプは紐靴がほとんどである。留め具のない靴はほとんど履かれていない。靴購入時の重視点はフィット性と子供の足の健康であり、シューフィッターなどのいる靴専門店で足のサイズを測って購入している。普段の靴一足の平均購入価格は6570円(円換算)であり、わが国の平均価格よりかなり高い。靴購入時の不満では価格の高さを不満と答えているものが多いが、しかしながら中古靴に対して経済的だから履かせるというものはほとんどいない。子供の足の健康には非常に関心があると答えており、足のトラブル症状に対しては、専門家のいる靴店で靴を選ぶ、病院で受診していると答えていた。子供が最初に履いた靴を6割近くのものが大事に残しているのも靴文化の違いであろう。
著者
高木 伸哉 池田 裕美 川瀬 貴博 長澤 麻央 チョウドリ V.S. 安尾 しのぶ 古瀬 充宏
出版者
日本ペット栄養学会
雑誌
ペット栄養学会誌 (ISSN:13443763)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.67-72, 2013-10-10 (Released:2014-03-20)
参考文献数
17

カテコールアミンの前駆体であるL-チロシンの長期投与は慢性ストレスがもたらす行動を緩和することが知られているが、急性ストレス時にL-ならびにD-チロシンの効果を比較した報告はない。本研究では、急性ストレスに対するL-チロシンとD-チロシンの経口投与がマウスの行動に及ぼす影響と脳内の両チロシン濃度に及ぼす影響を調査した。オープンフィールドにおける行動量にL-ならびにD-チロシンの効果は認められなかった。経口投与35分後にL-チロシン投与により血漿L-チロシン濃度は急激に上昇したが、D-チロシンの投与では血漿D-チロシンの緩やかな上昇が観察された。興味深いことに、対照区の各脳部位(大脳皮質、海馬、線条体、視床、視床下部、脳幹ならびに小脳)において、D-チロシンの濃度はL-チロシンの1.8-2.5倍高かった。すべての脳部位において、L-チロシンの投与によりL-チロシン含量は増加したが、D-チロシンの投与でD-チロシン濃度の上昇は認められなかった。上記より、急性投与したL-チロシンとD-チロシンは行動量に影響しないが、L-チロシンとD-チロシンの脳内移行の様相は異なると結論づけられた。
著者
伊勢 幹夫
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.88-107, 1961-12-25 (Released:2008-12-25)
参考文献数
10
著者
伊勢 幹夫
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.76-93, 1959-10-20 (Released:2008-12-25)
参考文献数
72
著者
Yoshikazu Matsuoka Hiroshi Morimatsu
出版者
The Japanese Circulation Society
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
vol.83, no.2, pp.432-440, 2019-01-25 (Released:2019-01-25)
参考文献数
29
被引用文献数
2

Background: Pulmonary embolism (PE) is a serious complication during the perioperative period. However, because most previous studies on the incidence of postoperative PE are based on symptoms, asymptomatic occurrences of PE have been overlooked, and the absolute incidence of postoperative PE remains unknown. The aim of this study was to investigate the incidence of perioperative PE, regardless of its symptoms, by reviewing the clinical interpretations of the diagnostic images obtained during the postoperative period. Methods and Results: This study included all patients aged at least 18 years who underwent operations under general and/or neuraxial anesthesia in our institution from 2013 to 2016. We reviewed all interpretations of the diagnostic imaging performed in the postoperative period. We analyzed the 90-day cumulative incidence of postoperative PE and the characteristics, risk factors, and symptoms of patients with and without postoperative PE. Among 21,763 operations, postoperative diagnostic imaging was performed in 1,168 patients, which found PE in 217 patients. Symptoms appeared in 11.1% (24/217) of the PE patients, and 66.7% of these symptoms were decreased levels of SpO2alone. Mortality from PE was 0.5% (1/217). Conclusions: Diagnostic imaging found a number of postoperative PE cases, regardless of the presence of symptoms. Although symptomatic PE was not a frequent occurrence, these findings suggest that clinicians should be aware of postoperative PE even under current prophylaxis.

2 0 0 0 OA 脾臓と鉄代謝

著者
佐藤 中
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.138-144, 1969-02-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
20

脾臓が造血機能と密接に関連していることは古くより知られている.しかし脾臓が鉄代謝にいかなる意義を有するかは,従来余り追求されていない.著者は,単なる鉄の貯蔵臓器としてのみならず,脾臓が鉄代謝に複雑密接に関与することを想定し,その事実を究明しようと企てた.方法としては,いわゆる脾性血球減少症患者に摘脾を行ない,その前後に鉄吸収試験および静注鉄(59Fe)の動態検索を行ない,比較検討した.その結果,摘脾により鉄吸収阻害の回復および体内鉄の骨髄への取り込み-造赤血球機序への利用障害の改善される場合のあることを確認した.以上より,脾臓は鉄の吸収および体内鉄の造赤血球機序への利用に重要な意義を有することが明らかと思われる.
著者
西川 青季
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.245-256, 2000-07-28 (Released:2008-12-25)
参考文献数
28
著者
目崎 高広
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.359-362, 2018 (Released:2018-02-20)
参考文献数
20

Botulinum toxin has been widely applied to therapeutic and cosmetic uses since 1980's. In Japan two formulations, one type A and one type B, are available under strict official regulations. Off–label use is prohibited, and the reimbursement of national insurance is too much restrictive to encourage clinicians of the next generation to launch the practice of this highly effective treatment. Moreover, many of the doctors in Japan are too busy to learn and perform this relatively time–consuming but financially unrewarded procedure. These hardships may regrettably result in the future decline, both quantitative and qualitative, of practice in the clinical setting, as far as Japan is concerned.For injection, the author prefers 27–30 gauge thin needles to thicker ones, to minimize patient's agony, and whenever possible tries to accurately identify target muscles under the monitoring with electromyography, electrical stimulation, or ultrasonography, for the treatment of the limb or deep cervical muscles. Especially for the obliquus capitis inferior and semispinalis cervicis muscles, the ultrasound is superior to other monitoring techniques.In spasticity many patients have anticoagulant or antiplatelet drugs for the secondary prevention of cardio– or cerebro–vascular diseases, and special care should be taken to avoid massive intramuscular bleeding in these patients. The consensus about the adequate use of these drugs still remains to be confirmed.Antitoxin antibody may abolish the toxin effect, but significant number of patients may show apparent secondary resistance to the therapy due to another reasons than neutralizing antibody. Target sites, dose, and technical issues should be re–assessed before abandoning treatment whenever the toxin effect appears to have diminished.
著者
松田 さおり
出版者
社会学研究会
雑誌
ソシオロジ (ISSN:05841380)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.87-104, 2005-05-31 (Released:2016-03-23)
参考文献数
8
著者
横山 毅人 田仲 由喜夫
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学 (ISSN:03885321)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.202-208, 2011-04-10 (Released:2011-04-19)
参考文献数
50

We study charge transport on the surface state of topological insulator where two-dimensional Dirac electron is generated. We put ferromagnetic insulator or superconductor on the topological insulator and reveal anomalous charge transport on the surface. We first consider the charge transport through a ferromagnetic insulator/ferromagnetic insulator (FI/FI) junction on a topological insulator. The resulting conductance across the interface depends sensitively on the directions of the magnetizations of the two FI, showing anomalous behaviors compared with the conventional spin valve. It is found that the conductance depends strongly on the in-plane direction of the magnetization. Moreover, in sharp contrast to the conventional magnetoresistance effect, the conductance at the parallel configuration can be much smaller than that at the antiparallel configuration. We also study the transport properties of a normal metal (N)/FI/superconductor (S) junction formed on the surface of a three-dimensional topological insulator, where chiral Majorana edge mode exists at the FI/S interface. We find that the chiral Majorana edge mode generated in N/FI/S junction strongly influences the charge conductance.