著者
池田 和子 佐藤 眞知子 渡部 旬子 宮川 由香
出版者
品質工学会
雑誌
品質工学 (ISSN:2189633X)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.37-43, 1994-02-15 (Released:2016-03-24)
参考文献数
7

It is important to develop a measurement technology that can be used to quantify the comfortability of wearing. Up to now however, the most effective way of evaluating comfortability is still the sensory tests conducted by human being . ln this paper, the discriminating ability of panels, which is the sensor in sensory evaluation, was studied. An experiment was conducted to investigate the ability of discriminating the difference in jackets patterns. lt was found from the experiment that the rate of panel members having a high discriminating ability was only 6 percent, which is less than forecasted. lt was also found that the threshold value of discrimination was about 10 mm. SIN ratio. applied in measurement technology was used as an index for discriminating ability, and we concluded that its use was valid and effective.
著者
西条 了康 武田 善行
出版者
社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.138-147, 1999-03-15 (Released:2009-05-26)
参考文献数
29
被引用文献数
9 35

(1) 粉砕した茶葉400mgをアセトン抽出→メチルイソブチルケトン溶解→メタノール溶解→ODS処理によりカテキン類を調製し,高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を行った.(2) 抹茶,高級煎茶,普通煎茶,番茶,焙じ茶など5種類の日本茶について調べたところ,(-)-エピガロカテキン-3-ガレート(-EGCg),(-)-エピカテキン-3-ガレート(-ECg),(-)-エピガロカテキン(-EGC),(-)-エピカテキン(-EC)など4種類の主要カテキン類含有量が,総カテキン類の殆どを占めていた.また熱変化生成カテキン類(エピメル化物)である(-)-ガロカテキン-3-ガレート(-GCg),(-)-カテキン-3-ガレート(-Cg),(-)-ガロカテキン(-GC),(-)-カテキン(-C)も少量であるが検出された.特に焙じ茶には多く存在した.(3) 中国緑茶(竜井茶,雲南茶,ガンパウダー),ベトナム緑茶,インド緑茶(ダージリン茶,ダージリン・シルバーチップ)など6種類の外国産緑茶には,日本茶よりも総カテキン量が多く,主要4カテキン類特に(-)-エピガロカテキン-3-ガレートが多かった.4種類の熱変化生成カテキン類も存在した.また少量成分として(-)-エピガロカテキン-3-メトキシガレート(-EGCmetg),(-)-エピカテキン-3-メトキシガレート(-ECmetg),(-)-エピガロカテキン-3,5-ジガレート(-EGCgg),(-)-エピカテキン-3,5-ジガレート(-ECgg)などの存在が確認された.以上のことから,日本茶,外国産緑茶からはFig.1に示した全てのカテキン類と,熱変化生成カテキン類4種類がHPLCにより確認された.(4) -EGCg/-EGC,-ECg/-ECの比率は製茶原料用茶生葉の葉位,成熟度などの情報を与えるものと考察した.熱変化生成カテキン類は焙じ茶製造時に生成したと考えられる.2種類のジガレート(-EGCgg,-ECgg),2種類のメトキシガレート(-EGCmetg,-ECmetg)はそれぞれアッサム種,中国種の特有成分と推定した.
著者
佐野 一雄
出版者
行動経済学会
雑誌
行動経済学 (ISSN:21853568)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.32-36, 2014 (Released:2015-06-02)
参考文献数
6

アリの巣の近くに同じ条件で二つの砂糖の山をおくと,アリはどのように群がるだろうか? Kirman (1993)はアリの社会的な集団現象のプロセスを簡単なモデルで説明し,興味深いシミュレーションを行った.証券市場におけるファットテイル現象はよく知られているが,その原因はまだ十分に解明されていない.Nirei and Watanabe (2014)が,やはりKirman (1993)の延長線上に,ファットテイル現象のミクロ経済学的な基礎づけを試みているものの,MLRP,リスクニュートラル,右上がりの需要曲線,自動的な供給など,モデルに不可欠な強い仮定が多く,その理論構造はきわめて複雑である.本稿では,単純な証券市場のモデルを設定し,Kirman (1993)のモデルを応用することで,価格変化に見られるファットテイルを再現する.Kirman (1993)およびNirei and Watanabe (2014)と同様に,Keynes (1936)の美人投票モデルを念頭に,経済主体の独立性と相互依存性のバランスがファットテイルの原因であることを示す.
著者
岩井 紀子
出版者
日本家族社会学会
雑誌
家族社会学研究 (ISSN:0916328X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.30-42, 2011-04-30 (Released:2012-05-31)
参考文献数
5
被引用文献数
5

本稿は,Japanese General Social Surveyのデータを基に日本の家族の変化をとらえ,現状を把握し,今後の方向について考える資料を提供する.2000年から2010年までに継続的に尋ねた85項目を14分野に分けて変化のトレンドを記述する:婚姻状態,同居世帯員,世帯構成,就労・所得,夫婦の働き方,階層意識,結婚観,性別役割意識・夫婦別姓,子ども観,セクシュアリティ,育児・介護の社会化,家族生活,墓についての意識,満足度・幸福感.個人も家族も,雇用情勢の変化に振り回されながらも,強い不満を抱くことなく,現実に向き合っている.若年層の無職・非正規雇用が拡大し,未婚率を押し上げ,未婚成人子の親との同居が増加した.女性の就業率は全体として高まり,M字の谷が浅くなった.高齢者の生活保障と介護の社会化に続いて,育児・教育の社会化が望まれている.若年層と女性の就労の変化が,家族の今後に与える影響は大きく,税制と雇用政策と福祉の全体像の改革に左右される.
著者
小原 京子
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.1-2, 2013-03-15 (Released:2013-06-15)
著者
五十川 清 守屋 明 三井 貞明
出版者
日本爬虫両棲類学会
雑誌
爬虫両棲類学雑誌 (ISSN:02853191)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.101-111, 1994-06-30 (Released:2009-03-27)
参考文献数
25
被引用文献数
6

長崎県対馬のマムシの形態を精査し,日本本土産のニホンマムシ(Agkistrodon blomhoffii blomhoffii),中国産のタイリクマムシ(A. blomhoffii brevicaudus)及び韓国産のウスリーマムシ(A.ussuriensis)と比較した.その結果,対馬のマムシはそれらとは形態的に著しく異なることがわかり,新種(Agkistrodon tsushimaensis sp. nov.ツシママムシ)として記載された.また,この新種を含めた近縁種間の検索表を付記した.
著者
Tomonori Kito
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
The Journal of Physical Fitness and Sports Medicine (ISSN:21868131)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.73-76, 2016-03-25 (Released:2016-03-18)
参考文献数
31
被引用文献数
1

The technique of vibration-induced illusory movement has been used to study the mechanisms of perception and the brain network responsible for eliciting kinesthesia since it was first reported by Goodwin and colleagues in 1972. Vibration applied to the skin surface over the tendon of limb muscles excites primary afferent spindles, and subjects experience movement sensations as if the vibrated muscle were stretched, despite the limb being immobile. In addition, tendon vibration can induce tonic muscle activities in both the vibrated muscle and its antagonistic muscles. It was formerly believed that these motor responses accompanied the kinesthetic illusion of the vibrated limb. However, if subjects relax their limb completely and focus their attention on the movement sensed during vibration, a movement illusion can be elicited without any motor responses. This review focuses on the relationship between the elicitation of vibration-induced kinesthetic illusions and experimental conditions, and may provide insight into differences among studies of kinesthetic illusion.
著者
岡 正徳 都井 裕
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集A編 (ISSN:18848338)
巻号頁・発行日
vol.79, no.806, pp.1411-1421, 2013 (Released:2013-10-25)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1

The elasto-viscoplastic-creep constitutive equation based on the concept of continuum damage mechanics is formulated for the gray cast iron as used in diesel engine parts. It employs the viscoplastic strain given by Chaboche-Rousselier and the creep strain given by Perrin and Hayhurst. A part of the material parameters contained in the creep constitutive equation which was previously identified by Oka and Toi are assumed to be temperature-dependent in the present study. The identified model is applied to the creep fatigue life prediction of the cylinder head used in diesel engine parts which is made of gray cast iron. Although there are some points to be improved, the validity of the proposed model is illustrated by comparing the calculated results with the experimental results for the crack initiation locations and the crack propagation directions.
著者
西村 桂一 前田 樹海 中村 きよみ
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.155-160, 2012 (Released:2012-08-21)
参考文献数
18
被引用文献数
1 4

わが国の栄養学では,類似した数種の食品を野菜類や肉類などの「食品群」としてまとめて,食育や食事療法などに活用している。一方,中医営養学では,食べることにより体を温める食品を温性,冷やす食品を寒性とするなど,食品の体への作用を「食性」として分類している。これまでに「食品群」と「食性」との関連性を調べた研究はない。そこで,『食物性味表』(日本中医食糧学会編著)記載の291品を『日本食品標準成分表』の「食品群」で分類し,「食品群」と「食性」との関連性を調べた。その結果,調味料や香辛料類にからだを温める「食性」を持つ物が多いこと,穀類や藻類などにからだを冷やす「食性」を持つ物が多いなど,いくつかの「食品群」と「食性」とのあいだに統計学的に有意な関連がみられた。これらの情報は今後,食品による健康作りへの活用が期待される。
著者
嶋 貴子 一色 ミユキ 近藤 真規子 塚田 三夫 潮見 重毅 今井 光信
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.167-177, 2006 (Released:2014-07-08)
参考文献数
13

目的 HIV 検査をより受けやすくするための試みの一つとして,検査を受けたその日に HIV スクリーニング検査結果を通知する「HIV 即日検査」を保健所の HIV 検査に導入し,その効果と実施に伴う問題点等を明らかにするため研究を行った。方法 栃木県県南健康福祉センターにおいて2003年 1 月より,通常の HIV 検査と平行して試験的に即日検査を導入し,即日検査導入前・後の受検者数や受検者層等の比較,また対照として選択した他保健所の HIV 検査受検者数の動向と比較し,即日検査の効果と影響について検討した。即日検査実施の情報についてはホームページ「HIV 検査・相談マップ」に掲載し,その効果についても検討した。結果 栃木県県南健康福祉センターにおける HIV 検査数は,即日検査導入前の2002年は130件であったのに対し,即日検査導入後の2003年は453件と3.5倍に増加した。また,そのうちの94%が即日検査を希望した。即日検査404件中 5 件がスクリーニング検査陽性となり,確認検査の結果,1 例が HIV 陽性,4 例が偽陽性(偽陽性率 1%)と判定された。 HIV 検査と同時に実施している性感染症検査の受検率は,即日検査の導入後には梅毒抗体検査(即日結果通知可)が77%から63%に,性器クラミジア抗体検査(即日結果通知不可)が76%から33%に減少したが,HIV 受検者が大幅に増加したため,受検者実数としては増加した。受検者へのアンケート調査結果から,受検者の61%がホームページ「HIV 検査・相談マップ」をみて受検していることが分かった。 同時期における即日検査を導入していない栃木県内の他保健所の HIV 検査数の増加率は0.9~1.0倍,全国保健所 HIV 検査件数の増加率は1.2倍であった。結論 即日検査は受検者にとって需要の高い検査であり,保健所 HIV 検査への即日検査導入は HIV 受検者数の増加に繋がる可能性の高いことが分かった。また,ホームページに「HIV 検査・相談マップ」よる継続的な情報提供が受検者増に有効であることが分かった。 しかしながら,HIV 迅速検査キットの偽陽性率が約 1%と高いため,検査前・後の説明やスクリーニング検査陽性者へのサポート体制が重要となること,また,即日検査と性感染症検査とを同時に実施する場合には,性感染症検査の受検率の低下を抑えるための対策が必要となる等の課題も明らかとなった。

2 0 0 0 OA 10.チック

著者
森松 光紀
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.89, no.4, pp.678-684, 2000-04-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
5

チックは,単一筋または複数の筋群に起こる,短時間の,すばやい,反復的・常同的運動である.一般に小児期から成人初期に発病し,やがて消失するか,半永久的に続く.心因性のこともあるが脳内伝達物質の異常とみなされる場合もある.後者の代表はトゥレット症候群である.治療はまず経過を観察し,社会生活上の困難を示すときは,ドパミン阻害薬を中心にした薬物治療を行う.ただし,完全抑制はしばしば困難である.
著者
浅野 三夫 大久保 一良 山内 文男
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.37, no.5, pp.375-379, 1990-05-15 (Released:2011-02-17)
参考文献数
11
被引用文献数
1 1

温水浸漬による不快臭味成分低減効果をより詳しく検討するため,大豆を種皮,胚軸および子葉の各部位別に分け,それぞれ温水浸漬しん出物中の配糖体成分をTLCおよびHPLC分析を行って検討した. (1) 温水浸漬によってしん出した各重量あたりの配糖体成分含量は胚軸が最も多く,その量は対照(70%エタノール抽出から調製された配糖体成分)の53%であった. (2) 温水浸漬による不快味成分低減効果は,豆類などのアク抜き剤として用いられているNaHCO3 (1~5%)添加とほぼ同じ効果であった. (3) 温水浸漬によってしん出した配糖体成分のTLC分析の結果は対照に比べて,イソフラボノイド系のバンドが少なく,サポニン系のバンド,特に不快味の強い,サポニンAグループ成分が主体であり,それは胚軸で顕著であった. (4) 同上配糖体成分のHPLC分析からAグループ成分中でも不快味の強いAaおよびAb成分が胚軸に顕著に検出され,また胚軸にはU1 U2を含む未確認成分も多かった. (5) 温水浸漬から調製した胚軸配糖体成分をセファデックスLH-20で分画し, TLCとHPLCで分析した.さらに標品との同定を試みた結果,未確認成分のU1およびU2は,それぞれ不快味を持つグリシティン7-β-Oグルコシドとダイジンであることが明らかになった.