著者
山西 良典 大泉 順平 西原 陽子 福本 淳一
出版者
Japan Society of Kansei Engineering
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18840833)
巻号頁・発行日
2015
被引用文献数
1

This paper describes linguistic features of generally unreadable person names, which are defined as "<I>KIRAKIRA</I> names," and proposes a method to detect <I>KIRAKIRA</I> names based on the features. Through the discussions, the following eight features are founded as the linguistic features of <I>KIRAKIRA</I> names: 1) Too many Kanji characters, 2) Too many syllables, 3) Multiple usage of a common Kanji character, 4) Kanji variants are used, 5) The pronunciation of Kanji is generally unknown, 6) Too many stroke count for Kanji, 7) Mismatching of gender between a person and the name, and 8) The pronunciation of name equals an imported word. Based on the features, <I>KIRAKIRA</I> names are automatically detected by using Support Vector Machine. The experiments to detect <I>KIRAKIRA</I> names were conducted for 10,000 names. The results of the experiments showed 81.79% accuracy, 76.89% precision, and 91.84% recall.
著者
佐藤 美沙 柳井 孝介 柳瀬 利彦 是枝 祐太 丹羽 芳樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

ディベートにおける立論文章生成を目的としたソフトウェアのデモンストレーション展示を行う。聴講者は「カジノを合法化すべきか」のような任意の論題を入力し、賛成・反対両方の立場からの意見文章を出力させることができる。データソースとして国会会議録データベースを利用し、会議発言を元に意見文章を生成する手法を提案する。また提案手法の評価結果について報告する。
著者
土岐 健治
出版者
一橋大学
雑誌
一橋論叢 (ISSN:00182818)
巻号頁・発行日
vol.85, no.4, pp.541-557, 1981-04-01

論文タイプ||論説

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1900年01月25日, 1900-01-25
著者
坂本 真樹
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.17, no.5, pp.5_75-5_98, 2010 (Released:2011-04-15)
参考文献数
6

現在共有されている日本人の子供の書き言葉コーパスは非常に少ないが,子供の書き言葉コーパスは,日本語の使用実態の年齢別推移の分析や,子供の言葉に特徴的に現れる言語形式の分析,国語教育・日本語教育への活用など日本語研究での利用はもちろんのこと,認知発達,社会学など,さまざまな分野での応用の可能性がある.そこで本研究では,全国 4,950 校の小学校の Web サイトを調査し,公開されている作文について,各テキストが子供の書いたテキストであることや学年などの情報を確認の上,作文データの収集を行った.収集したテキスト総数は 10,006,語数は 1,234,961 である.本研究では,大人よりも子供の言語使用において豊富で多様な使用が観察されると予想されるオノマトペに着目し,その学年別の使用実態の推移について調査した.その結果,オノマトペの出現率は学年が上がるにつれ減少していくことが確認できた.さらに,社会学的応用例として,子供と父母との関係性について調査し,父母とのやりとりとそれに対する子供の反応との関係性が,母親の場合の方が強いことを示し,本コーパスのさまざまな応用の可能性を示した.
著者
松本 亮介 三宅 悠介 力武 健次 栗林 健太郎
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2017-IOT-37, no.1, pp.1-8, 2017-05-18

インターネットの利用に際して,ユーザーや企業においてセキュリティ意識が高まっている.また,HTTP のパフォーマンス上の問題を解消するために,HTTP/2 が RFC として採択された.それらを背景に,常時 HTTPS 化が進む中で,高集積マルチテナント方式の Web サーバで管理している大量のホストも HTTPS 化を進めていく必要がある.同方式は単一のサーバプロセスで複数のホストを管理する必要があるが,Web サーバの標準的な設定を用いて事前にホスト数に依存した数の証明書を読み込んでおく方法では,必要なメモリ使用量が増大することで,サーバプロセスの起動時や,CGI のようなプロセスの複製時に OS のページテーブルのエントリ数に依存するシステムコールの性能が著しく低下する.そこで,Server Name Indication (SNI) を利用可能である条件下において,事前にサーバプロセスに証明書を読み込んでおくことなく,SSL / TLS ハンドシェイク時にホスト名から動的にホストに紐づく証明書を読み込み,メモリ使用量を低減させる手法を提案する.実装には,我々が開発した,mruby を用いて高速かつ少ないメモリ使用量で Web サーバの機能を拡張するモジュール ngx mruby を採用して,動的にサーバ証明書を選択する機能を実装した.また,サーバ証明書データは,Redis によるキャッシュサーバによって管理し,本手法の有効性を評価した.
著者
船田 美雪 中村 友昭 長井 隆行 金子 正秀
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

人は知覚情報や養育者からの語りかけによって文化毎に異なる言語や概念を獲得する.また,養育者は幼児の成長に合わせて育児語と成人語を用いる傾向があり,このような変化の中で,人は育児語と成人語の双方を学習する.我々はこれまで,概念と言語の相互学習による,ロボットの概念獲得手法を提案してきた.本稿では,このような相互学習モデルにおける育児語と成人語の学習の過程と,教示言語が概念形成に及ぼす影響を検証する.
著者
Hisashi Ogawa Yasuhiro Hamatani Kosuke Doi Yuji Tezuka Yoshimori An Mitsuru Ishii Moritake Iguchi Nobutoyo Masunaga Masahiro Esato Yeong-Hwa Chun Hikari Tsuji Hiromichi Wada Koji Hasegawa Mitsuru Abe Gregory YH Lip Masaharu Akao on behalf of the Fushimi AF Registry Investigators
出版者
日本循環器学会
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
pp.CJ-17-0071, (Released:2017-05-25)
参考文献数
33
被引用文献数
14

Background:Female sex is considered a risk factor for thromboembolism in patients with atrial fibrillation (AF), and is included in the risk stratification scheme, CHA2DS2-VASc score. The purpose of the present study was to investigate the clinical outcomes of female Japanese AF patients.Methods and Results:The Fushimi AF Registry is a community-based prospective survey of the AF patients in Fushimi-ku, Kyoto. Follow-up data were available for 3,878 patients. Female AF patients (n=1,551, 40.0%) were older (77.0 vs. 71.4 years; P<0.001) than male patients (n=2,327, 60.0%). Female patients were more likely to have heart failure (31.1% vs. 23.7%; P<0.001). Previous stroke incidence (19.2% vs. 21.4%; P=0.083) was comparable between male and female patients. During the median follow-up period of 1,102 days, Cox regression analysis demonstrated that female sex was not independently associated with a risk of stroke or systemic embolism (adjusted hazard ratio [HR] 0.74; 95% confidence interval [CI]: 0.54–1.00, P=0.051). However, female sex showed an association with a lower risk of intracranial hemorrhage (adjusted HR 0.54; 95% CI: 0.30–0.95, P=0.032) and all-cause death (adjusted HR 0.56; 95% CI: 0.46–0.68, P<0.001).Conclusions:We demonstrated that female sex is not independently associated with an increased risk of thromboembolism, but is associated with a decreased risk of intracranial hemorrhage and all-cause death in Japanese AF patients enrolled in the Fushimi AF Registry.
著者
竹渕瑛一 山田泰宏 猪狩知也 鈴木浩 服部哲 速水治夫
雑誌
マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2013論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.84-88, 2013-07-03

イラスト投稿型SNS の一つであるPixiv では,多くの二次創作イラストが投稿されている.Pixivでは,ユーザがイラストに対し自由にタグ付けできる.また,二次創作イラストが多いため,タグの特徴として作品タイトルを表すジャンルタグと,そのキャラクターを表すキャラクタータグがよく付けられる.一方で,Pixiv ではこの2 種類のタグについて区別を行なっていない.本研究では,与えられたイラストのタグ群からキャラクタータグを検出する手法(キャラクタータグ分類法)について検討を行った.提案手法は与えられたタグ群のジャンルタグに対して,よく付けられやすいタグをキャラクタータグとする.実験では提案手法の適合率と再現率,F 尺度について求め,評価を行った.
著者
我妻 伸彦 日高 章理
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

注意選択は、生体が持つ最も重要な情報処理特性である。本研究では、ヒト被験者に与えられた心理物理学的タスクが、深層畳み込みニューラルネットワークが獲得する注意選択モデルに与える影響を検証した。具体的には、ヒトの局所的な図方向知覚、もしくは大域的な図地知覚特性に基づくモデルが決定する注意選択特性を解析した。各モデルが予測した自然画像に対する注意選択領域は、ヒト視線位置とその挙動に強く依存した。
著者
西岡 尚也
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2017, 2017

&nbsp;JAMSTEC(海洋研究開発機構)では「黒潮親潮ウオッチ」において毎週水曜日に黒潮流路予測を更新しネットに公開していて大変興味深い.過去の最大蛇行には、紀伊半島沖から鳥島までの蛇行みられる.ここでは沿岸地域との交流以外に、鳥島との交流(漂流)に視点を当てて考察したい.<br>&nbsp; 髙橋(2016)によれば江戸時代を通して数十年おきに、鳥島に漂流民が漂着した.日本列島沿岸部の交流に黒潮が果たした役割だけでなく、鳥島のような「孤島」との関係でも黒潮の役割を忘れてはいけない.<br> &nbsp;本発表では「①黒潮の蛇行」と「②鳥島漂流」さらに「③捕鯨船」に助けられたという偶然に注目し、黒潮と捕鯨文化そしてジョン万次郎の世界地図の意義まで拡大して考察を進めたい。これらは全て沿岸流「黒潮の存在」が結びつけた結果である.<br><br>
著者
土井 由利子
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.63, no.10, pp.599-605, 2016 (Released:2016-10-23)
参考文献数
17

医療の質を担保するためには,エビデンスに基づく医療 Evidence-based Medicine (EBM)が基本となる。そして,EBM での推奨グレードを満たすためには,システマティックレビューにより収集・選択された複数の個別研究の集積と,メタアナリシスによる分析・評価が必須とされる。一方,システマティックレビューに基づくこの方法では,未公表・未報告の研究が含まれず,メタアナリシスへの公表・報告バイアスの影響が懸念される。このバイアスを軽減するため,すべての臨床試験が事前登録されることとなり,世界保健機関 World Health Organization (WHO)は臨床試験検索エンジンポータルサイト International Clinical Trials Registry Platform (ICTRP)を2007年に開設し,WHO の基準を満たした,日本(Japan Primary Registries Network (JPRN))を含む国・地域から登録データの提供を受け,公開している。米国のClinicalTrials.govでは,事前登録と併せ,Food and Drug Administration Amendments Act Section 801 の対象となる臨床試験の結果についても,標準化されたデータとして公表している。しかし,日本を含め世界の現状をみると,結果の公表が進んでいるとは言い難い。2015年 4 月14日,WHO は新たな声明(WHO Statement on Public Disclosure of Clinical Trial Results)を発表し,現行および過去の臨床試験に対し,公表の方法・期限などより具体的な勧告を行った。今後,WHO の主導の下,臨床試験の事前登録・結果公表がさらに進み,公表・報告バイアスが軽減されるものと期待される。日本においても,この新たな国際標準に準拠した,結果公表を含む,臨床試験登録データベースの整備について,早急に対応を検討する必要があると思われる。
著者
山西 (増井) 史子
出版者
情報メディア学会
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.1, 2013-05-27 (Released:2013-05-30)
参考文献数
44
被引用文献数
1

本研究は,日本文学と日本語学分野の学会発表を追跡調査し,それにより当該分野の研究における学会発表の現状を明らかにすることを目的としている.調査対象は,日本文学と日本語学の主要 6 学会で 2000 年 ~ 2009 年の 10 年間に行われた学会発表 1,421 件である.調査項目は,学会発表の後に同内容の論文が出版された割合,論文が出版された場合の掲載メディア,論文が出版された場合のタイムラグの 3 点である.結果は,学会発表を行った後に同じ学会の学会誌に論文を掲載していたのは 23% であった.また,4% は学会発表を行った学会以外の学会誌など注目度の高いメディアに掲載されていた.学会発表後に同内容の論文の出版が確認出来たのは全体の 38% であった.これらの結果から,学会発表の内容を論文として出版することの難しさが明らかになった.
著者
杉谷 昭
出版者
法制史学会
雑誌
法制史研究 (ISSN:04412508)
巻号頁・発行日
no.22, pp.105-125,VIII, 1972

The paper submitted by the present writer deals the historical data for investigation of Ezochi (Hokkaido) in 1857—'59. In the middle of the nineteenth century, the Tokugawa Shogunate reinforced political and economical regulation in Ezochi.<BR>Under the shogunal government, the magistrates and the mandataries at Hakodate carried out their policy by means of the patrols around Ezochi. The documents owned by the Hokkaido Government Office (_??__??__??__??_) are the diaries of those patrols around Ezochi in 1857—'59. These data are highly valuable in explaining the shogunal policy toward Ezochi in those days.
著者
名城 邦夫
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集 社会科学篇 = THE NAGOYA GAKUIN DAIGAKU RONSHU; Journal of Nagoya Gakuin University; SOCIAL SCIENCES (ISSN:03850048)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.1-30, 2017-03-31

本論文は近代資本主義市場経済システムが17世紀ヨーロッパ中心に成立した過程を,古代オリエント都市において成立した国家と計算貨幣の継起的発展史に位置付けて描くことを目的としている。 そのうち本編では,メソポタミア文明における楔形文字法典文書によって描かれる国王と社会の契約によって成立した国家が法を制定し,公正な社会規律と再分配を実現するために,その基準として計算貨幣を使用したことを実証しようとするものである。この計算貨幣は法によって,規律化された契約と国家によって決定された価値基準によってその基礎が与えられ,当該経済世界の市場価格を決定した。 この計算貨幣の購買力を体現するためにリュディア王国において世界最初の打造貨幣が製造された。この貨幣はリュデイア王国に産するエレクトロン製で,その技術はオリエント文明が獲得した高度の冶金技術によるものであった。