著者
白田 由香利 橋本 隆子
出版者
学習院大学
雑誌
學習院大學經濟論集 (ISSN:00163953)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.61-81, 2010-07
被引用文献数
1

本稿では,債券に関する数学,債券数学(Bond Mathematics)をビジュアルなアプローチで教授する方法について述べる.題材は,確定利付き債券の価格関数の特徴説明,および,イミュニゼーションである。これらは金融工学の基礎知識として重要なものである。ビジュアルアプローチの導入により,債券価格関数を多変数関数から次元を落として説明していくことで,学生は体系的な理解が得られる。また,イミュニゼーションの連立方程式もビジュアルな教材により,デュレーションおよびコンベキシティを説明すると,理解が深まる。
著者
塚田 裕 山中 公博 禰占 孝之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C, エレクトロニクス (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.91, no.11, pp.509-518, 2008-11-01
参考文献数
16
被引用文献数
1

フリップチップボンディングによる半導体チップの実装は,高密度・高性能の特性により,初期はセラミック基板を使用し,大型コンピュータヘの適用を中心として発展した.1991年の樹脂封止フリップチップ実装とビルドアップ配綿板の出現により,エポキシをベースとした有機材料基板の使用が可能になり,低コスト化が果たされて適用範囲は飛躍的に拡大した.有機材料基板を用いたフリップチップ実装の現状の課題をまとめ,今後の方向について考察した.
著者
Tanaka Akihito Woltjen Knut Miyake Katsuya Hotta Akitsu Ikeya Makoto Yamamoto Takuya Nishino Tokiko Shoji Emi Sehara-Fujisawa Atsuko Manabe Yasuko Fujii Nobuharu Hanaoka Kazunori Era Takumi Yamashita Satoshi Isobe Ken-ichi Kimura En Sakurai Hidetoshi
出版者
Public Library of Science
雑誌
PLoS ONE (ISSN:19326203)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, 2013-04-23
被引用文献数
156

効率よく、再現性高くヒトiPS細胞から筋肉細胞を作製 -筋肉疾患の創薬プラットフォームの開発に向けて-. 京都大学プレスリリース. 2013-04-24.

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1923年03月08日, 1923-03-08

3 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1922年06月14日, 1922-06-14
著者
守屋 剛一郎 高野 研一
出版者
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科
雑誌
修士論文
巻号頁・発行日
2011-03 (Released:2010-00-00)

通信と放送の融合が本格化する今日において、情報システム開発とコンテンツ制作の技術融合は、さらに促進されるものと思われる。ウェブサイトの開発・制作者がこの技術融合に順応し、互いのクリエイティビティを向上させ、ユーザに満足を与える、といった結果が望まれる。しかし、その一方で、ウェブサイト開発・制作の複雑化の影響もあり、(品質、予算、工期における)プロジェクトの失敗、長時間労働、離職・転職といった問題も生じている。これらの問題の多くは、ウェブサイト開発・制作に係る組織が、プロジェクトマネジメントや関連技術の進歩に組織的に対応できていない場合に起因するものと考える。プロジェクトマネジメント対策として、プロジェクトマネジメント知識体系や組織のプロセス改善成熟度モデルであるCMMI(Capability Maturity Model Integration)などすでに確立された有効的な取り組みが存在するが、本研究では、ウェブサイト開発・制作者のプロジェクトや組織に対する意識の把握を試み、プロジェクトマネジメントを実践し得るための組織の内部要因を探索した。方法として、ウェブサイト開発・制作者を対象とした、「人がやめる」ことと「プロジェクトの失敗」という問題に係る要因を確認する92問の設問によるアンケート調査を実施した。そして、アンケート調査結果の596有効回答に対して多変量統計分析を行った。抽出した因子を用いて共分散構造分析を行った結果、「人がやめる」、「プロジェクトの失敗」を表した尺度に負荷をかける因子と、負荷を軽減する因子の関係を確認した。負荷を軽減する因子は「経営・管理陣への信頼」、「技術・情報の共有」、「処遇への満足」であった。それらの分析結果を基に、ウェブサイト開発・制作に係る組織が、プロジェクトマネジメントや関連技術の進歩に組織的に対応するための提言を作成した。
著者
中島 定彦
出版者
日本基礎心理学会
雑誌
基礎心理学研究
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.27-30, 1992

The "intelligence" of sixty kinds of animals was rated by university students (N=117) using a 100-point scale. Although the results generally corresponded with the so-called "phylogenetic scale" from "amoeba" to "chimpanzee," several interesting points were observed. First, "Japanese monkey" was rated higher than "orangutan" and "gorilla." Second, "dog" and "dolphin" were rated as high as the Primates. Third, mimic birds and social insects were rated higher than other birds and insects, respectively. Finally, a kind of fish ("shark") was rated higher than a mammal ("mole").
著者
上砂勝七著
出版者
東京ライフ社
巻号頁・発行日
1955
著者
山本 恵美
出版者
富山大学比較文学会
雑誌
富大比較文学
巻号頁・発行日
vol.5, pp.1-11, 2012-12

本論稿では、まず第一章で、「歌舞伎」の沿革を淡い、従来の研究における「歌舞伎」の評価をまとめた。第二章では、同時代評と、「歌舞伎」の先行研究でも指摘があった、竹二の新派・旧派に捉われない姿勢が、どの程度「歌舞伎」誌面に反映されているかを考察した。作成したグラフから、実際に、竹二の新旧に公平な姿勢は「歌舞伎」誌面にも表れていることがわかった。第三章では、劇界の新しい動きを歓迎する竹二の姿勢の一つである、海外の脚本や演劇界を、どの程度「歌舞伎」に紹介していたのか、また、その紹介記事は誰によって行われていたのか、調査を行った。従来、「歌舞伎」における海外紹介記事については、鴎外の寄稿記事について指摘されることが多かったが、今回の調査で、鴎外以外にも多様な寄稿者がいることがわかった。加えて、従来注目されてこなかった地方演劇界に関する記事にも言及した。地方紹介記事は、数は多くなく一定した傾向も見られなかったが、「歌舞伎」五九号では地方特集号とでも言うべき編集形態がとられ、竹二が地方演劇界にも関心を配っていたことがわかった。また、編集者が一方的に関心を持つのではなく、地方からの投書や、劇評の寄稿といった、レスポンスが見られることも特筆される評価の一つであると言える。以上、本論考では竹二の「歌舞伎」編集方針として、新派・旧派にとらわれることなく劇評を掲載したこと、同時に海外・地方それぞれの演劇に目を配り、記事を掲載したことの二点に注目して考察した。このような編集方針をとったことで、「歌舞伎」は、歌舞伎と言う雑誌名を持ちながらも総合演劇雑誌として扱われ、当時の劇壇では屈指の存在であり続けたのであろう。
著者
平 弥悠紀 ヒラ ミユキ Hira Miyuki
出版者
同志社大学日本語・日本文化教育センター
雑誌
同志社大学日本語・日本文化研究 (ISSN:21868816)
巻号頁・発行日
no.11, pp.1-21, 2013-02

研究論文(Article)大槻文彦著『言海』において見出し語として立てられた和語の音象徴語(異なり語数315 語、延べ語数325 語)について調査を行い、以下の特徴を明らかにした。『言海』には、語頭がパ行である語は載せられていない。採録された音象徴語のタイプは、多い順に、「ABAB」、「ARAR」、「AッBリ」、「ARリ」、「AB」となっており、この上位5 位までのタイプで、全体の7 割以上を占めていた。また、『言海』では、古語と俗語について記号が付されており、古語として扱われている語は、奈良時代に見られる「AB,ABB,AB ラ、ABAB,AR ラ、ARAR,A,AA」タイプの語、俗語には、中古になって現れる「ABリ・ARリ」、中世になって現れる「AッBリ、AンBリ」タイプの語が多かった。語頭の音については、パ行音であるものが採録されていないこと、バ行音の語も比較的少数であることから、多い順に「サ行」、「カ行」、「タ/ハ行」となっており、同時期に出版された『和英語林集成』(第3 版)や現代音象徴語では「ハ行音」がトップであるという様相とは異なっていた。語末の音は、多い順に「リ」、「ラ」、「ロ」、「促音」となっていて、『和英語林集成』(第3 版)とほぼ同様であった。現代音象徴語を採録した『擬音語・擬態語の読本』と、「リ」が1 位である点では同様であったが、異なる点としては、「ラ」が上位を占め、また、撥音は上位ではなかった。
著者
荒木 不次男 守部 伸幸 下之坊 俊明 吉浦 隆雄 池上 徹 石戸谷 達世
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.939-947, 2004
参考文献数
14
被引用文献数
3 1

近年,リニアック装置を用いた頭部の定位放射線照射(stereotactic irradiation : STI,これにはSRSとSRTが含まれる),ガンマナイフ装置による定位手術的照射(stereotactic radiosurgery : SRS),サイバーナイフ装置による定位放射線治療(stereotactic radiotherapy :SRT)が急激な勢いで普及している(現在,サイバーナイフ装置は稼動停止状態である).さらに北米では,サイバーナイフの出現によりSRTは頭部のみならず体幹部にまで普及しはじめている.わが国においても一部の施設では,リニアック装置による動体追跡による高精度なSRTが試みられている.しかしながら,これらの定位放射線照射で用いられる極小照射野であるナロービームに問しては,十分に線量評価が確立されていないのが現状である.特に10mm以下の照射野に関しては,現在フィルムや半導体検出器などが利用されているが,フィルムでは濃度-線量変換の精度の問題,半導体検出器においてもエネルギー依存性や方向依存性などの問題があるため,より精度の高い検出器の開発が求められている.本研究班の目的は,初期の蛍光ガラス線量計に新かな技術的改良を加えて最近開発された蛍光ガラス線量計^<1,2)>を用いて,現在不可欠な放射線治療となってきているナロービームを用いた定位放射線照射の高精度な線量評価を確立することである.蛍光ガラス線量計は熱蛍光線量計(thermoluminescence dosimeter : TLD)に代わる新たな検出器として期待されているが,高エネルギー放射線治療領域の線量評価に対する報告はまだ少ない.本研究班報告書では,1)蛍光ガラス線量計の高線量モードにおける物理特性の評価,2)リニアック,サイバーナイフ,ガンマナイフ装置のナロービームの出力係数の評価について報告する.特に出力係数の評価については,現在一般的に使用されている他の検出器との比較から蛍光ガラス線量計の有用性について明らかにする.
著者
田邊 稔
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.213-220, 2001-04-01
参考文献数
14
被引用文献数
3

従来, 図書館のシステムは大学や機関ごとに検討され, 開発されてきた。また, それを担うシステムライブラリアンは, 個々に悩み, 工夫しながら何とかシステムを維持, 管理してきた。しかし, システムに対する周囲の評価は, 彼らの努力ほどには高くなかった。そのため, 彼らのモチベーションやプロ意識が低下し, 被害者意識が芽生え, サービス品質に少なからず影響を及ぼしている。そこで, 業務モデルを全面的に見直し, 書誌データ, システム, プロトコル等の規格を統一することにより, 機関間の横断的なヒューマンリソースシェリアリングや収益事業を展開していく必要がある。また, そのために必要なヒューマンスキルとは何かを模索する。