著者
中村 千晶 Chiaki Nakamura
雑誌
教育学論究 (ISSN:18846149)
巻号頁・発行日
no.4, pp.49-58, 2012-12-20
著者
建部 謙治 加藤 憲 野澤 英希
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.87, no.799, pp.1666-1676, 2022-09-01 (Released:2022-09-01)
参考文献数
9

The purpose of this study is experimentally to clarify how the physiological and psychological reactions of elderly female who received from seismic motion are affected by different postures. The experiment was conducted in a total of 60 elderly male and female, with two posture conditions in chair sitting and supine positions, assuming an immediate power outage after the earthquake. As a result of the analysis, it became apparent that there were some differences in the physiological and psychological effects by seismic motion between the sitting position and the supine position for elderly female as with elderly male.
著者
金 炫兌 小金井 真
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.87, no.799, pp.550-558, 2022-09-01 (Released:2022-09-01)
参考文献数
18

This study measured the evacuation environment in the shelter and also conducted questionnaire surveys to find out the ways to improve the evacuation environment and future issues. The study results showed that the temperature, relative humidity, and carbon dioxide concentration in the shelter were in stable conditions. In addition, the participants demonstrated high satisfaction in terms of the evaluation of acceptance and satisfaction of thermal environment. This study suggested that the air environment of the evacuation center correlates with the hygiene of the evacuees. As for the thermal environment for evacuees, improvement of airflow and floor surface temperature was required.
著者
根岸 紗弓 坂上 恭助 飯尾 昭彦 清水 康利 豊貞 佳奈子 岩﨑 彩雅
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成26年度大会(秋田)学術講演論文集 第1巻 給排水・衛生 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.37-40, 2014 (Released:2017-11-15)

現状の住宅に設置されている水まわり設備機器がCO2削減にもたらす効果を定量的に把握することが必要である。その一環として,入浴行為やシャワー使用の実態を把握することを目的に夏期・冬期におけるシャワー使用の測定を行った。実際の使用時の使用時間、流量、使用温度を明らかにした。
著者
沢田 啓吾 三木 康史 竹立 匡秀
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

本研究では、脂肪組織由来多系統前駆細胞(ADMPC)が分泌する組織再生誘導因子(Trophic因子)の中でも、特に三次元培養を行うことで増強される因子を同定する。また、それらのTrophic因子の発現に関与するシグナル経路について検討を加え、二次元培養環境でのADMPCにおいて同シグナル経路を増強することで、歯周組織構成細胞に如何なる影響を与えるのかについて検討する。本研究の成果により、従来の二次元培養環境でのADMPCのTrophic効果を増強する方法が明らかとなることで、ADMPC移植による歯周組織再生療法の有効性向上に繋がる貴重な情報が得られるものと期待される。
巻号頁・発行日
1945
著者
宮前 茜 新井 悠里江 井上 大介 青柳 恵三子 後閑 浩之
出版者
日本理学療法士協会(現 一般社団法人日本理学療法学会連合)
雑誌
理学療法学Supplement Vol.34 Suppl. No.2 (第42回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.A1217, 2007 (Released:2007-05-09)

【目的】立位時に唯一の支持面である足底には、身体運動遂行と状況変化に対応して足底の感覚情報を集積する多数のメカノレセプターが存在する。足趾把持練習によるバランスの向上にはメカノレセプターの賦活が関係し、メカノレセプターは筋伸張と速度変化によって活動頻度が増加するといわれている。今回タオルギャザーにおいて、筋を伸張させかつ快適な速度で実施、さらに肢位を坐位と立位で行い、肢位の違いによる固有受容覚及びバランスへの影響を検討することを目的とした。【方法】対象は同意が得られた当院スタッフ健常者16名で平均は25.8±3.0歳。測定項目は固有受容性テストの変法(以下PPT)、functional reach(以下FR)、片脚立位の30秒間の総軌跡長と外周面積をAnima社製重心動揺計にて計測し、これらを介入前後に計測した。PPTは立位の施行内容を坐位の姿勢で変法として考案した。方法は閉眼坐位で左右どちらか一方の脚の股関節を最大屈曲し、最初の位置に戻す方法で実施した。逸脱した距離を2.5mm刻みで測定し、回数は14回で3回目以降の平均値を採択(ICC=0.851)した。介入はタオルギャザーを実施し、両足75回/分の速度で足趾の伸展を意識し20秒間実施、1分の休憩を挟んで3セット実施した。学習効果を配慮し、同一対象者で坐位と立位での介入・計測に2日以上の間を空けた。PPTの挙上した下肢と、介入肢位の順序は無作為に決定した。統計処理は対応ありのt検定を用い、有意水準は5%未満とした。【結果】PPTの逸脱した距離は介入肢位が坐位、立位ともに介入前に比べて介入後に有意に減少した。片脚立位での総軌跡長は、介入肢位が立位でのみ介入前に比べて介入後に有意に減少した。FRにおいては介入肢位に関わらず介入前後で有意な差は認められなかった。【考察・まとめ】タオルギャザー実施後に介入肢位が坐位と立位の両方でPPTの逸脱した距離の減少が有意に認められたことから、介入肢位には関係なく下肢全体のメカノレセプターの賦活の可能性が示唆された。また介入肢位が立位において片脚立位での動揺が制御され総軌跡長が減少したのは、立位が荷重肢位であり、足底圧増大や重心移動が加わることによる姿勢保持のための筋出力が増大したためと考える。このことからタオルギャザー介入肢位は坐位よりも立位の方が有用である可能性が示唆された。

2 0 0 0 OA 古事類苑

著者
神宮司庁 編
出版者
古事類苑刊行会
巻号頁・発行日
vol.第11冊, 1927
著者
宮野 秀市 貝谷 久宣 坂野 雄二
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.97-106, 2000-09-30 (Released:2019-04-06)

本研究の目的は、簡易型VRエクスポージャーを雷恐怖症に適用し、その効果を継時的に評価することであった。市販されている頭部搭載型ディスプレイとボディソニック装置を利用して、従来のVRエクスポージャーと比べて安価で操作が簡便な簡易型VRエクスポージャーシステムを構築した。症例は43歳の女性で、これまで17年間、雷恐怖に苦しんできたが、19セッションの介入の結果、質問紙で測定された雷に対する恐怖反応は顕著に低減し、雷によって日常生活が阻害されることもなくなった。2か月後、7か月後のフォローアップにおいても治療効果は維持されていた。本研究により、簡易型VRエクスポージャーが雷恐怖の治療に有効であることが示された。また、仮想環境における臨場感に影響を及ぼす刺激呈示法や臨場感と治療効果の関係について考察した。
著者
中西 啓喜
出版者
日本教育社会学会
雑誌
教育社会学研究 (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
vol.88, pp.141-162, 2011-06-10 (Released:2014-06-03)
参考文献数
35
被引用文献数
4

本論文の目的は,1970年代から継続的に行われている高校調査のデータを分析することにより,少子化や教育改革が,高校,とりわけ1990年代,2000年代に蓄積の少なかった上位高校に,どのような影響を与えたのかを実証的に明らかにすることである。得られた知見は以下の3点である。 第一に,日本の高校は,少子化社会の中で,1校あたりの生徒数を減らすことで,学校数を維持してきた。しかし,上位の高校では入学定員を維持し続けたため,入学者の中学時の学力の分散が広がり,多様な学力層の生徒が上位高校へ入学することとなった。 第二に,多様な生徒が入学してきているにもかかわらず,生徒の学習時間は増加している。それというのも,教師が多様化した生徒を個別主義的かつ面倒見主義的に学習指導をしているからである。 第三に,教師が生徒の学習を,個別的に面倒をみることにより,生徒の「自ら学び自ら考える力」が身に付かないことが明らかになった。 以上の3つの知見が提起する問題は次のようである。まず,上位校生徒の多様化により,高校階層構造が変容し,新たな局面を迎えている。そのため,上位高校は,エリート養成学校としての地位が危うくなるかもしれない。 90年代の教育改革は「自ら学び自ら考える力」を強調し,かつては,それが教師を指導から撤退させた。そして,その結果,現在では教師が個別的で面倒見主義的な学習指導をすることにより,高校生の「自己学習能力」が身に付きにくいという意図せざる結果をもたらしたのである。

2 0 0 0 将棋月報

出版者
将棋月報社
巻号頁・発行日
no.228, 1942-01
著者
平松 隆円 姜 鴬燕
出版者
佛教大学
雑誌
佛教大學大學院紀要 (ISSN:13442422)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.115-126, 2007-03-01

本研究の目的は,社会的機能に関して学問的関心が高まっている化粧行動を主なテーマに,当該行動と自己に関連する心理学的要因である自己概念との関連性を明らかにすることである.その方法として,学生(男性414人:M=19.19歳,女性348人:M=18.95歳)を対象として,自己概念の構造を自己について多面的にとらえているHarterのSelf-Perception Profile for Children (SPPC)を用いて検討し,次に化粧行動といかに関連しているか質問紙による調査を行った.得られた結果を要約すると,以下の通りであった.1)「自分に満足している」「自信がある」などといった自己に対する評価的側面である自己価値は,男女とも容姿という自己の外見に関する認知的側面により最も規定されていることが明らかとなった.2)自己価値と化粧行動との関連性について,男性のみの結果ではあるが,自己価値が髪加工・パックに影響力を持つことが明らかとなった.
著者
石根 幹久花田 恵介小山 隆藤田 敏晃
雑誌
第56回日本作業療法学会
巻号頁・発行日
2022-08-29

【序論】脳卒中によって運動麻痺が上肢に生じると,日常生活で麻痺手を使用できなくなる.客観的な上肢機能評価と日常生活での麻痺手の使用頻度には正の相関があるが,この傾向がすべての患者に当てはまるわけではない.脳卒中亜急性期の対象者のなかには,上肢機能評価の結果が良いにも関わらず,それに見合った麻痺手使用が日常生活に汎化されない患者が存在する.このような“mismatch”(Esser,2019)のある患者は,半側空間無視(Buxbaum,2020)や体性感覚障害(Esser,2021)や,自己効力感の低下を有すると指摘されている.しかし,これらは多数例における相関を調べた研究であり,“mismatch”の原因を詳細に検討した症例報告はほとんど見当たらない. 今回,麻痺が改善したにも関わらず,病棟生活での麻痺手使用が少なく,主観的な変化にも乏しかった脳卒中亜急性期の症例を経験した.そこで,本例の麻痺手使用と主観的変化が乏しい要因を検討したので報告する. なお,本報告は症例本人に発表の意図を十分説明し書面にて同意を得た.【症例】70歳代の右利き男性である.病前のADL,IADLは自立していた.夜間に左半身麻痺を自覚し,翌朝も改善しなかったため当院に救急搬送された.頭部MRI拡散強調画像にて右放線冠~内包後脚に高信号域を認めた.また,FLAIR画像では右内包前脚~尾状核に陳旧性出血と思われる低信号域を認めた.その後は保存的に治療された. 【作業療法経過】第2病日のBRSは上肢Ⅳ,手指Ⅳ,FMA-UEは26点であった.体性感覚は正常であった.FIMは運動項目30点,認知項目29点.MMSE-Jは23点,MOCA-J19点であった.第14病日にFMA-UEは56点まで改善したがMALのAOU,QOM共に1点,3軸加速度計 (花田,2020)ではUse Ratioが0.70であり,非麻痺側上肢を多く使用していた. 作業療法ではADL練習と,修正CI療法やReoGo-J®︎を用いた上肢機能練習を,1回あたり40-60分を週6回行った. 第37病日のBRSは上肢Ⅴ,手指Ⅴ,FMA-UEは60点まで改善した.FIMも運動項目57点,認知項目34点に改善した.一方,MALのAOUは2.44点,QOMは2.33点で,Use Ratioも0.61と改善に乏しかった.そのため,この”mismatch”を検討する目的で,神経心理学的検討を行った.【mismatchに対する検討】MMSE-J29点,MOCA-Jは24点,RCPMは26点であった.TMTはA73秒,B138秒と低下していた.BVRTは正答数4で年齢相応であった.Kohs でIQは71.4で構成障害はなかった.BIT通常検査成績は143/146 点,Fluff Testは9/9で,半側空間無視や半身無視もなかった. また,観念性失行や観念運動性失行もなかった.しかし両手で”かいぐり”動作をしようとすると左手を動かせなくなった.Garbalini(2012)の検査でも両手を協調的に動かす際に左手を動かせなくなった.また,やる気スコアが19/42点であった.【考察】本症例は,両手を動かす際に左手を動かせなくなる運動無視を呈していた.日常生活動作は両手で行うことが殆どなので,これが”mismatch”に関与した可能性が考えられた.また,軽度のアパシーも麻痺手の使用行動に影響したかもしれない. 今後,麻痺手への介入だけでなく生活での使用に関与すると言われている症状に対しどのようなアプローチを行うべきか検討していく必要がある.
著者
久保田 優 濱畑 啓悟 渡邊 健一郎 林 英蔚 宇佐美 郁哉 中畑 龍俊
出版者
特定非営利活動法人 日本小児血液・がん学会
雑誌
日本小児血液学会雑誌 (ISSN:09138706)
巻号頁・発行日
vol.15, no.5, pp.401-404, 2001-10-31 (Released:2011-03-09)
参考文献数
14

ビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血に全身の色素沈着を伴った12歳男児例を経験した.患児はビタミンB12の皮下注を受け, 貧血は約8カ月で軽快した.皮膚の色素沈着も徐々に軽快傾向を示し, 3年の経過でほぼ完全に消失した.自己免疫疾患や内分泌疾患の合併はみられず, 色素沈着はビタミンB12の欠乏によると考えられた.色素沈着は成書にも記載のないビタミンB12欠乏巨赤芽球性貧血のきわめて稀な合併症である.患児のように易疲労感を訴え色素沈着を呈する患者では, ビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血をも考慮に入れて, 早期に血液検査を実施する必要がある.
著者
有薗 真代
出版者
社会学研究会
雑誌
ソシオロジ (ISSN:05841380)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.55-71,187, 2004-05-31 (Released:2016-05-25)
参考文献数
13

This paper reconsiders gender/sexuality theory by focusing on a transgendered individual's way of life. It is also an attempt to extend the sociology of life history by focusing on changes in her narrative. My task in this dissertation is to externalize their straggles with their own issues. For the purpose of analyzing changes in narrative, I introduced the approach of Narrative therapy. Narrative therapy assumes that when people tell their own stories certain events are untold and recognized, or intentionally left out. A person's subjective narrative is told as if it were the definitive story of what has happened. This is the method of Narrative therapy. Subverting the dominant narrative of personal experience will create alternative stories that have been left out in repeated retellings, locate the multi-dimentional nature of the individual's own stories, and respond to their complexity. Furthermore, attention to power in narrative therapy will show what kind of power is at work when such stories are formed. By analyzing the individual's narrative in this fashion, I describe the creative process of techniques for overcoming the difficulty and pain that exist in a minority's everyday life.

2 0 0 0 OA 島嶼見聞録

出版者
鹿児島県
巻号頁・発行日
1887