著者
野中 朋美 藤井 信忠 小早川 由紀 水山 元
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.97-98, 2015

本研究は,製造フロアのエネルギピークマネジメントを目的に,各設備の仕事単位の電力消費パターンをエネルギブロックとして捉え,各設備のエネルギ消費傾向の違いと,仕事開始タイミングの組合せを考慮し,結果としてスケジュールを得る環境配慮型スケジューリングを提案する.仕事のエネルギ消費パターンを表すエネルギブロックの形状の違いによる影響を考慮した計算機実験を行いエネルギピーク量と生産性の関係を考察する.
著者
阿部 邦昭
出版者
日本歯科大学
雑誌
日本歯科大学紀要. 一般教育系 = Bulletin of the Nippon Dental University. General education (ISSN:03851605)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.7-12, 2012-03-20

We analyzed initial waves of the 2010 Bonin Island tsunami which was recorded at tide stations in Japan. After reducing tidal level from the record we identified the initial wave and determined the arrival time, polarity, double amplitude and period. The amplitude, normalized at 1000 km in the epicentral distance in the assumption of geometrical spreading, was plotted to the period relative to dominant period of seiche. The resonance curve represents itself having the maximum at 1.4. Thus it is concluded that the initial wave follows a law of resonance. It suggests that the initial wave is amplified by the background oscillation.
著者
大井 元晴 陳 和夫
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.100, no.4, pp.966-974, 2011 (Released:2013-04-10)
参考文献数
37
被引用文献数
1

睡眠時間の減少がどのような影響を与えるか不明であったが,近年,短時間睡眠と体重増加,また,高血圧,糖尿病,メタボリック症候群などとの関連を示すデータが蓄積されつつある.肥満と閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の重症度との関係は,一般的にはBMIが増加すれば,より重症となり,減量により低下する.頸部脂肪,腹部脂肪の蓄積により重症化するが,腹部肥満はCPAP療法により改善する可能性があり,OSAにより悪化し,悪循環を形成している可能性がある.
著者
鎌田 東二
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.81, no.4, pp.805-827, 2008

本稿は、「宗教における行と身体」について、理論的かつ実践的な観点を交えて考察し、現代におけるその意味とかたちについて問題提起したものである。宗教的行の起源は狩猟技術にあり、日本列島に発達した修験道はその系譜を引くものである。いのちがけの闘いの自己内化と超越として宗教的な行が生まれた。それはわが身と心を制御し、自己の本源を訊ね、神仏や大自然と一体化する修行法を編み出した。そのような修行の本質と諸相を検証し、自らの東山修験道の実践のー端を例示する。
著者
木谷 裕紀 小野 廣隆
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.99-100, 2019-02-28

全国的に認知度, 人気が高いトランプカードゲームの一つである「ババ抜き」は不完全情報ゲームであり, 心理的な駆け引きを除けば戦略性よりも偶然性が支配するゲームである. 本研究では手札公開で行う完全情報の「ババ抜き」ゲームを定義し,その最適戦略の有無について考察する. まず, プレイヤーが3人以下の場合における必勝戦略の有無に関する必要十分条件を与える. さらに, プレイヤー 4 人以上のときすべてのプレイヤーが最善をつくすと「千日手」が発生して引き分けとなる局面が存在することを示す.
著者
畑岡 寛 田中 邦博 市川 紀一 亀田 伸裕
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.207-212, 2001-05-01 (Released:2010-06-15)
参考文献数
11

九州の石炭産業は大正・昭和期に発展している。その炭田炭鉱地域において特に土木産業遺産に着目した場合、志免の竪坑は全国で唯一残存しているワインディング・タワー形式で建設されている事からその保存についての議論はさまざまである。本研究では、この竪坑に着目した志免炭鉱の出炭から閉業までの課程を史的に報告する
著者
ハン ビンイク 水内 郁夫
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp."2P1-Q11(1)"-"2P1-Q11(4)", 2013-05-22

For a robot to hit a flying ping-pong ball which is rotating fast is difficult. A way is to use an ultra high-speed camera with tens of thousand fps. In this paper, we have derived the equation of motion of a rotating ball considering forces to the ball from the air, and predict the trajectory in the three-dimensional space based on the equation of motion.We have recorded several cases of a flying and rotating ping-pong ball in 240fps, tried to predict the trajectory of each case based on the observed rotation speed and flying speed of the ball, and compared the predicted drop point with the actual drop point to evaluate the presented prediction method. This paper also discusses the possibility of using a normal camera for trajectory prediction, based on the prediction of rotating speed from initial several frames using the equation of motion.
著者
中島 章博 河内 泉
出版者
日本脊髄外科学会
雑誌
脊髄外科 (ISSN:09146024)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.25-31, 2020 (Released:2020-08-26)
参考文献数
27
被引用文献数
1
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1240, pp.34-37, 2004-05-03

今年1月3日。アメリカンフットボール日本一を決める試合「ライスボウル」の舞台に、野田は社会人王者として臨んでいた。相手は学生王者の立命館大学。試合前は身体能力で勝る社会人有利と見られていた。 試合開始直後は、予想通り3—0と先制した。社会人の一方的な勝利になる——。そんな空気が流れ始めた。 そこに思わぬプレーが飛び出した。立命館の攻撃。
著者
岡村 健太郎 安井 昇 加來 千紘 腰原 幹雄 今本 啓一 大島 耕平
出版者
一般財団法人 住総研
雑誌
住総研研究論文集・実践研究報告集 (ISSN:2433801X)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.13-24, 2018 (Released:2018-08-31)

焼杉に関する研究を通し,以下のことを明らかにした。まず,インタビューおよび辞書調査により,特殊で特権的な技術として捉えていた焼杉が,安価でごくありふれた技術であった可能性を指摘した。また,滋賀県以西に分布するとした既往研究に対し,深層学習とGoogleストリートビューを用いることで,より詳細に地域分布を明らかにし,その要因を分析した。一方,耐久性能については,今回の実験では実証することができなかったが,その要因分析から「炭化層」の裏 にある「受熱層」に関する仮説を新たに構築した。さらに,焼杉の普及に向けた課題および解決策を整理し,今後の研究展開として,ファサードエンジニアリング研究の構想を描いた。