著者
粳間 剛 仙道 ますみ
出版者
三輪書店
雑誌
地域リハビリテーション (ISSN:18805523)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.224-231, 2018-03-15

要するに痛みのシステムが正常かどうかだけの分類だ!m9( ゜Д゜)復習ドーン
著者
西原 博史
出版者
早稲田大学社会科学学会
雑誌
早稲田社会科学総合研究 (ISSN:13457640)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.65-75, 2013-07-25
著者
藤村 善安 仲宗根 忠樹 徳江 義宏 城野 裕介
出版者
植生学会
雑誌
植生学会誌 (ISSN:13422448)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.109-116, 2018 (Released:2019-02-01)
参考文献数
13

1. 近年の調査報告が少ない沖縄県与那国島の湿地植生を記載するとともに,過去の記録と比較して,どのような変化が生じたかを明らかにした.2. 調査の結果,過去に記録された7群落に加え,新たに5群落を記録した.これら新たに認められた群落の多くは,かつて水田であったが,現在牧場となっている場所,あるいは放棄水田に成立している群落が主であった.3. 外来種について,過去の記録にないものとしてパラグラスとホウキギクを認めた.また,キシュウスズメノヒエとツルノゲイトウは以前から記録のある種であるが,以前よりも増加している可能性が考えられた.4. 1976年と2014年の土地利用を比較すると,水田面積が68%減少し,かつて水田であった場所の一部に湿地植生が成立していた.このような二次的な湿地が島内の湿地面積に占める割合は大きく,これら二次的な湿地は湿地性の外来種の生育地となるとともに,湿地性の絶滅危惧種にとっての貴重な生育地にもなっていると考えられる.
著者
石丸 径一郎
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.44, no.8, pp.589-594, 2004
参考文献数
9

レズヒアン,ケイ,バイセクシュアルである人々は決して少ないとはいえないが,専門家の知識は十分ではない.彼(女)らの日常的な体験の一端を紹介するために,新聞記事やダイアリー法の調査について報告した.また,同性愛が精神医学や心理学の中でどのように扱われてきたかを概説した.さらに,レズビアン,ゲイ,バイセクシュアルである人々と接する際に専門家として知っておくべき内容をまとめたアメリカ心理学会のガイドラインを紹介し,性指向の変更ということに関する筆者の考えをまとめた.
著者
佐藤 美和
出版者
お茶の水女子大学ジェンダー研究センター
雑誌
ジェンダ-研究 (ISSN:13450638)
巻号頁・発行日
no.11, pp.91-105, 2008-03

In this paper, I show importance of interpreting legalization of same-sex partnerships as a process of "the politics of recognition" for gay and lesbian, through featuring on the argument about legalization of partnerships in U.S.A. In the first section, I survey evolution of lawsuits to demand the right to marry for same-sex couples, from that in 70's to Goodridge decision of the Massachusetts Supreme Court in 2003. From Beahr decision of the Hawaii Supreme Court in 1993 to Goodridge decision, judgments to recognize the right to marry for same-sex couples continued. Then followed those decisions, the problem of same-sex marriage was focused as a political problem and the backlash by conservative groups broke out. I explore such phenomenon by introducing the perspective of "the politics of recognition", propounded by C. Taylor. Then I urge importance of consideration to the essential of the politics of recognition: that is not only an achievement of equal rights but a demand for transformation of majority itself. Therefore, it is a process achieving equality accompanied with social understanding and transformati\on not raising a single acquisition aim to call "marriage".
著者
菊地 賢 金指 あや子 大曽根 陽子 澤田 與之 野村 勝重
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.457-464, 2015 (Released:2016-04-19)
参考文献数
22
被引用文献数
2 1

ハナノキは,東海丘陵地域に生育する落葉高木で,絶滅危惧II類に指定されている絶滅危惧種であるが,自生地域では街路樹としてよく植栽されている。こうした植栽木の中に北米原産の近縁種アメリカハナノキとみられる個体が混入し,一部で実生が定着している実態が明らかとなった。近縁外来種は,競争だけでなく,浸透性交雑や繁殖阻害のように生殖を介しても影響を与えるため,在来種の存続に深刻な影響を与える可能性がある。そこで外来種を同定するための簡便な種識別手法の開発を試みたところ,葉の形態的指標である LDIは,種間で有意差が見られたものの識別手法としては有効とはいえなかったが,葉緑体遺伝マーカーは種の識別に有用であった。さらに生理生態特性の解析から,アメリカハナノキは暗条件下でハナノキより高い光合成速度を示すこと,さらに,ハナノキとアメリカハナノキとが交雑可能であることが明らかとなり,アメリカハナノキの侵入可能性が示された。今後,アメリカハナノキの侵入拡大を未然に防除するために,早急に植栽混入の現状や流通経路を究明し,生物学的侵入リスクを生態・遺伝・生理等の面から評価する必要がある。
著者
篠原 現人 尼岡 邦夫
出版者
日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.487-490, 1994-02-15 (Released:2010-06-28)
参考文献数
11

北海道室蘭沖から得られ, 完模式標本以外に採集例のないヤセアイナメStellistius katsukii Jordan et Tanaka, 1927と同海域で普通に採集されるホッケPleurogrammus azonus Jordan et Metz, 1913との関係について主に外部形態に基づき調査した.両種の完模式標本と日本各地から得た23個体のホッケの標本を比較したところ, 両者に差異は認められなかった.従って, ヤセアイナメはホッケのシノニムであり, ヤセアイナメ1種のみを含むヤセアイナメ属Stellistiusもホッケ属Pleurogmmmusのシノニムである.また, 背鰭第1鰭条が長く, 後続のものとほとんど同じであるというヤセアイナメ属の特徴は模式標本の再調査では認あられず, Jordan and Tanaka (1927) の観察が誤りであったと判断された.
著者
福井 美貴 松村 幸子
出版者
日本精神保健看護学会
雑誌
日本精神保健看護学会誌 (ISSN:09180621)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.22-32, 2003-05-15 (Released:2017-07-01)
参考文献数
23

本研究の目的は、心的外傷後ストレス障害に罹患した犯罪被害者が、回復過程で体験している「思い」の特徴を明らかにし、さらに回復に影響を与える「思い」の傾向を明らかにすることである。倫理的な配慮の上同意を得た10名の患者に非構成的な面接を実施し、質的帰納的に分析し、さらにIES=R値(Impact of Event Scale-Revised)の変化を基に患者を回復群と非回復群に分けて比較した。その結果、以下の知見が得られ、地域精神看護への示唆を得た。1. (1)被害への思い、(2)警察への思い、(3)裁判への思い、(4)被害後の苦痛な思い、(5)回復への思い、(6)家族との関わりへの思い、(7)友人との関わりへの思い、(8)社会との関わりへの思いの8つのカテゴリーが抽出され、対象理解を目的としだ犯罪被害者の回復過程のおける思いの全体像"が明らかになった。2.回復群に特徴的な思いとして『加害者への怒り』、非回復群に特徴的な思いとして『安全感が脅かされる恐怖』であることが明らかになった。
著者
小川 昌宣
出版者
日本小児耳鼻咽喉科学会
雑誌
小児耳鼻咽喉科 (ISSN:09195858)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.177-182, 2019 (Released:2020-04-28)
参考文献数
9

無侵襲的胎児遺伝学的検査(NIPT)の登場により,出生前診断の件数が増加している。その背景には,女性の妊娠年齢の高年齢化という社会的要因があり,高年妊娠では染色体異常が生じやすいという生物学的事象があり,次世代シークエンサーの技術的進歩がある。胎児の染色体数的異常を母体の血液で行うNIPTが始まると,羊水検査の件数は減少したが,出生前診断を希望する妊婦の数は激増した。NIPT実施に関する施設認定の制度が作られたが,数少ない認定施設ではNIPT希望者の大波に対応しきれなかった。カップルの希望に応えるとして,産科医ですらないのにNIPTを手がける認可外施設も現れた。遺伝学的検査の進歩は生命の選択という意識を希薄にし,その誘惑をローリスクの妊婦へと広げつつある。現代社会における生きにくさ,育てにくさといった問題の解決策として出生前診断が用いられているとすれば,私達の社会の裏側には,新たな優生思想が横たわっているのではないだろうか。
著者
今瀧 夢 相田 直樹 村本 由紀子
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.115-125, 2018-03-25 (Released:2018-03-25)
参考文献数
27
被引用文献数
1

The present study examined how leaders’ evaluation and judgment of members are influenced by their “implicit theories” (e.g., Dweck, 1999). Participants were asked to play the role of team leader and then observed a team member performing poorly. They were asked to decide how much reward they should distribute to the failed member and to allocate the remaining time between him/her and a new member who had not yet worked on the task. As a result, participants who believe in malleable abilities (incremental theorists) increased the evaluation of the failed member when that member claimed that he/she made an effort, whereas participants who believe in fixed abilities (entity theorists) evaluated that member based only on outcome. Furthermore, entity theorists expected a new member to achieve an average level of performance and allotted more time to him/her, whereas incremental theorists expected a new member’s performance to be below average. There was no difference between their expectations of the failed member’s next performance. Results suggest that entity theorists may be better than incremental theorists at placing the right people in the right place.
著者
三浦 欽也
出版者
神戸女学院大学
雑誌
論集 (ISSN:03891658)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.63-73, 2012-12

"Kawaii", which is often translated as "cute" in English, is a word specific to Japanese modern and popular culture. In this paper, we attempted to characterize the items that female students feel to be "kawaii". First, we had female students list items that they would call "kawaii" , together with a list of terms that they would use to describe each item. From all the collected descriptive terms, we selected the twenty-seven terms that were most frequently used. Secondly, we had a separate group of female students list "kawaii" items similarly, and had them decide the degree of suitability of each of the twenty-seven descriptive terms for all the items. As a result of a cluster analysis of the data, these "kawaii" items were divided into three groups. It was observed that one group consists of items concerning the so called baby-schema, another group consists of items concerning personal adornment and the other consists of items possessing characteristics of both of the former two groups. Thirdly, we also analyzed the same data using factor analysis, and obtained three factors. One factor concerns baby-schema, another factor concerns personal adornment and the other concerns personal evaluation. We also examined the differences among the three groups in average scores of the factors using ANOVA, the results of which support former observations about the characteristics of the three groups.
著者
坪井 優子
出版者
日本女性学研究会
雑誌
女性学年報 (ISSN:03895203)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.3-24, 2022-12-16 (Released:2022-12-16)
参考文献数
30

本稿では、戦後日本においていけばなを稽古した既婚女性たちに焦点を当て、趣味としていけばなを実践した女性稽古者たちが、主婦という立場で家庭生活を担うことと家の外で社会参加することをどのように主体的に実践し、どのように意味づけたか、その意味づけがどのように変遷したかを明らかにする。具体的には1955年から1973年までの期間、兵庫県いけばな協会が発行する会員誌『いけばな兵庫』に掲載された稽古者たちの投稿を分析した。 女性稽古者たちは当初、いけばなを稽古する目的を明るい家庭生活のためだと語り、投稿からは主婦として家庭生活を担っている様子がうかがわれた。しかし1963年以降、彼女たちはいけばなの意義を家庭生活ではなく自己や社会と結びつけ、そこで培った縁の価値を語るようになっていく。 この変化の要因として、女性稽古者たちの投稿に頻繁に登場した稽古仲間や先生との交流によって築かれた、家族以外との紐帯があげられる。彼女たちは稽古以外にも、協会が主催する研修や旅行に参加することで知見を深め、家庭の外で人脈や見聞といった資本を得るとともに、長年の稽古の結果として免状や花展への出品といった資本も獲得した。こうした家の外での経験や、家元制度のなかで実践される長年の稽古の積み重ねによってこそ獲得できる紐帯は、主婦である女性稽古者たちに自信を与え、やがては自己実現へと導いてくれる大きな要因のひとつだったといえよう。