著者
王 維坤
出版者
専修大学社会知性開発研究センター
雑誌
専修大学社会知性開発研究センター東アジア世界史研究センター年報
巻号頁・発行日
no.4, pp.107-123, 2010-03-19

文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業オープン・リサーチ・センター整備事業
著者
久保 雄生
出版者
全国農業構造改善協会
雑誌
農業経営研究 (ISSN:03888541)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.12-22, 2013-09-25
参考文献数
11

我が国における農業者の高齢化と担い手の減少は歯止めがかからず,荒廃した農地は2010年農林業センサスで39.6万haに達し,農山村を取り巻く環境は深刻さを増している。このような状況のもと,地域農業の担い手として集落営農法人が脚光を浴びており,本稿の対象とした山口県では177法人が設立されている(2013,1末時点)。しかし,農業集落における中核的な担い手としての役割を果たすためには,若い人材を受け入れ,法人経営の核となる後継者として育成する仕組みが必要だが,法人の中には,法人化の前から後継者問題を抱える組織も散見される。また,受入れた人材の能力向上を図るうえで,法人経営の部門構成や日常的な業務の偏りは能力形成や資質向上を左右する可能性があり,法人に受入れた人材の就業実態は,その後の行政支援のあり方・進め方にも少なからず影響するほか,後継者として認知し育成した場合でも,将来の法人経営を担う代表者としての定着に繋がらなければ,法人の組織としての存続や集落の農地活用等にも支障がでるため,法人内部での就業実態の把握や後継者の代表者としての動機付けとなる要因の抽出は不可欠である。この中で,農業分野における後継者問題を扱う研究には,建設業等の農外企業や個人農業者,農業生産法人を対象として,労働条件や雇用就農者の活動実態を明らかにする事例や就業意識の形成過程を整理した事例,また,農業技術や知識を雇用就農者等の第3者に継承する際の課題及び手法を扱う研究等,多くの領域で蓄積がみられる。しかし,調査対象を集落営農法人における後継者に絞り込み,法人毎の確保状況や就業実態,集落への定着条件をもとに,後継者による将来の代表就任意向を規定する要因にアプローチした研究はない。そこで本稿では,山口県内における集落営農法人への就業者のうち,代表者から将来を担う後継者として認知された者を対象としたアンケート調査から,法人への就業経緯や方法,集落への定着条件等を整理するとともに,将来の法人代表者としての就任意向を規定する要因を明らかにする。
著者
定村 薫
出版者
尚美学園大学総合政策学部
雑誌
尚美学園大学総合政策研究紀要 = Bulletin of policy and management, Shobi-Gakuen University (ISSN:13463802)
巻号頁・発行日
no.34, pp.17-33, 2019-09

本研究は、日本を代表する作詞家のひとりである松本隆の作詞した楽曲の歌詞を分析する。松本隆はそれまでの歌謡曲の歌詞の概念を大きく変える斬新な歌詞を発表し、後進の作詞家やシンガーソングライターにも大きな影響を与えている。本研究では歌詞に使用される単語の頻度から、松本隆の歌詞の特徴を他の作詞家との比較によって数的に捉えることを目的とする。
著者
山村 高淑
出版者
北國新聞社
雑誌
月刊北國アクタス
巻号頁・発行日
vol.23, no.10, pp.15-15, 2011-09-20
著者
矢ケ崎 典隆 深瀬 浩三
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.55, 2009

ロサンゼルス大都市圏はアメリカ合衆国において最も急速に都市化が進んだ地域の一つである。ロサンゼルス市とその周辺部では20世紀に入って都市化が加速し、人口が急増した。ロサンゼルス市中心部と多数の郊外都市を結びつける電車網が発達するとともに、モータリゼーションも進行し、都市域が空間的に拡大した。増加する人口に食料を供給するために農業が発達し、第二次世界大戦直前まで日系人は農産物の生産と流通において重要な役割を演じた。しかし、戦後、都市化の更なる進行に伴って農地の蚕食が進み、農業景観は大きく改変されるとともに、日系人の経済活動も変化した。本論文では、ロサンゼルス市中心部の南方に位置するガーデナ市およびトーランス市を研究対象地域として、都市化に伴う農業的土地利用の変化について検討した。この地域では、ロサンゼルス大都市圏において農業が最近まで存続するとともに、第二次世界大戦前から日系社会が存在し、日系農業が盛んに行われた。 ガーデナ・トーランス地域では、20世紀に入ると、日系人の流入とともにイチゴ栽培が盛んになった。イチゴ栽培には大きな資本は不要であったし、借地することにより、家族労働力に基づいた小規模な農場経営が可能であった。日系人の増加に伴って日本街が形成された。また、日系農業協同組合や日本人会が組織され、それらは日系社会において経済的にも社会的にも重要な役割を演じた。時間の経過とともに日系人の居住地は拡大し、多様な野菜類の栽培に従事するようになった。 第二次世界大戦中の強制収用に伴い、日系農業は中断を余儀なくされたが、戦後、日系人の帰還に伴って日系社会が再建された。しかし、都市化の進行によって、また、一世の高齢化に伴って、野菜栽培を中心とした日系農業は衰退した。戦後の日系経済の中心となったのは植木業と庭園業であった。日系植木生産者の多くは、ウエストロサンゼルスからの移転者であった。庭園業は戦前においても一世にとっての主要な業種であったが、戦後の日系人にとっても容易に就業できる業種であった。こうして、植木業と庭園業は戦後の日系社会の重要な産業となった。都心部からの日系人の流入に伴って、ガーデナ・トーランス地域の日系人口は増加した。 都市化の進行に伴ってガーデナ・トーランス地域の農業的土地利用は縮小を余儀なくされ、1980年代までには農地はほとんど消失していた。住宅地化、工業化が顕著であり、特にトーランス市にはトヨタ自動車をはじめとする日系企業の進出が著しい。最後まで存続したのが植木園(鉢植えの花壇苗、グリーンプランツ、鉢植えの花卉)の経営である。しかし、近年、日系の植木業はさらに衰退の危機に瀕している。日系4世の高学歴化が進み、後継者不足は深刻である。外的要因としては、都市化の圧力に加えて、経済の停滞、技術革新(例えば、プラグ方式の普及)、ラティーノ生産者の増加と競合、大型量販店の進出と低価格競争などの影響も深刻である。<br> 2007年8月に行った現地調査により、限定された農業的土地利用の存続が明らかになった。それは、植木業の残存が認められたことである。小規模な植木園が依然として経営を続けており、特に、高圧送電線下の細長い土地を電力会社から借地することにより、鉢物類が栽培されている。また、特殊な残存形態として、日系農民がトーランス飛行場内に借地をして、トマト、イチゴ、とうもろこしを栽培する事例が確認された。農産物は道路に面した販売所で直売され、新鮮な商品を楽しむ常連に支えられて経営が維持されていた。 ロサンゼルス大都市圏は、経済活動、人種民族、文化景観において多様でダイナミックな地域である。今回の調査によって明らかとなったガーデナ・トーランス地域における土地利用の変化と日系農業の変化は、ロサンゼルス大都市圏のひとつの面を示している。こうした事例研究を蓄積することが重要である。
著者
楊 焮雅 伊藤 剛
雑誌
東京工芸大学芸術学部紀要 = Bulletin of Faculty of Arts, Tokyo Polytechnic University (ISSN:13493450)
巻号頁・発行日
no.27, pp.25-36, 2021-03-31

With the advent and widespread of web-based manga, expressions that differ from traditional paper-based manga haveoften been observed. "Vertical scrolling manga", which readers scroll vertically, is at the core of such new formats ofexpressions. Here, we argue the following two terms to use. One is "条漫" (in Japanese: jouman, in Chinese :Tiaoman), whichis generally used for vertical scrolling manga in Chinese, and another is " 頁漫" (in Japanese: pejiman, in Chinese :Yeman),traditional paper-based manga.Also in this paper, we reexamine the concept of pages, which is usually defined by the physical conditions of paper media.Therefore, in reading a certain panel of manga, when the series of panels that the readers have to read to understand theone in question match the frame of upper level that is consists of panels in eyeshot, we newly define the frame as a page.This redefinition of the page concept provides an understanding of the essential difference between" jouman" and" pejiman".
著者
大明 敦
出版者
佛教大学
雑誌
佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 (ISSN:18833985)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.215-231, 2011-03-01

宮沢賢治の代表作の一つとされる『銀河鉄道の夜』の主要な登場人物であるカムパネルラについては、夭折した妹・トシや学生時代の親友・保阪嘉内などがモデルとして取り上げられてきた。本稿では、菅原千恵子・蒲生芳郎の両氏らによって提唱された保阪嘉内をモデルとする説への疑問について考察すると同時に、そこから『銀河鉄道の夜』の創作意図を考えてみようとするものである。『銀河鉄道の夜』は菅原氏がいうように「賢治が終生、嘉内に送り続けたラブコール」といった個人的な作品ではなく、ジョバンニのような境遇にある多くの読者に自らのメッセージを伝えるために書かれたものと考えられる。それは、『銀河鉄道の夜』が今なお多くの読者に親しまれている要因の一つなのではなかろうか。
著者
佐々木 浩子 木下 教子 高橋 光彦 志渡 晃一
出版者
北翔大学
雑誌
北翔大学北方圏学術情報センター年報 (ISSN:21853096)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.9-16, 2013

大学生の睡眠の質と生活習慣及び精神的健康との関連を明らかにすることを目的として,北海道及び東北の大学生に「生活習慣と精神的健康状態に関する調査」を実施し,男女差及び睡眠障害の有無による比較及び検討を行った。 その結果,男子に比較して,女子では起床時刻が早く,食事の規則性などが良好で,喫煙や飲酒の習慣のある者や運動習慣のある者の割合が低いものの,ストレスの自覚の割合が高く,睡眠時間が短いなど男女の生活習慣に有意な差があることが明らかとなった。しかし,睡眠の質の評価としたPSQI-J の総得点および総得点により群分けした睡眠障害の有無の割合では男女差は認められなかった。 睡眠障害の有無による比較結果から,睡眠に関して問題をもつ者は,定期的運動習慣のある者の割合が低く,喫煙習慣のある者の割合が高く,遅い就床時刻,短い睡眠時間,長い入眠時間で,食生活に対する意識も低いなど,生活習慣においても良好な状態になく,同時に精神的な問題も抱えていることが示唆された。また,睡眠に関する問題は男女差なく,大学生の多くが共通して抱えている問題であることが明らかとなり,睡眠と生活のリズムに関する教育の必要性があるとの結論を得た。
著者
鹿島 千穂
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学短期大学部紀要 = Jissen Women's Junior College Review (ISSN:24344583)
巻号頁・発行日
no.42, pp.35-47, 2021-03-10

近年、ウェブCM が炎上するケースが増えている。本稿では3 つのおむつのウェブCM を分析し、ジェンダー炎上の構図を概観する。さらに、ウェブCM がどのように受容されているかを調査するために行った学生への視聴アンケートの結果を提示する。インターネットが当たり前となった情報環境の中で、炎上の背景にはウェブCM を視聴する側のメディアリテラシー能力が関係していることを指摘する。
著者
香取 久三子
出版者
日本笑い学会
雑誌
笑い学研究
巻号頁・発行日
no.9, pp.133-140, 2002-07-27

私はこの論文で、江戸東京落語の主人公「八五郎・熊五郎」の名の由来や、キャラクターとしての系譜について考察した。「八五郎・熊五郎」の名が落語の人物の名として定着したのは明治後期だった。ではなぜ、それらの名が落語の人物の名に抜擢されたのか。名に使われる語に注目すると、「八」も「熊」も「五郎」も皆神性を帯びているとされる語である。そういった「神霊に近い」ことを示す名が笑話の主人公につけられるのは、日本宗教が笑いと密接な関係にあり、人々が神仏に親しみを感じていたことが大きな理由であろう。又、「八五郎」という名を持つ実在の人物の中には、身分の高い武士もいた。明治期の庶民は、彼らに対する皮肉の意味で、「八五郎」という名の人物の滑稽な言動を笑ったという説もある。何れにせよ、「八つぁん熊さん」は一般的イメージとは裏腹に複雑な背景を持っており、その「成り立ちの複雑さ」は彼らを息の長いキャラクターにした要因であると思う。
著者
新屋 映子
出版者
日本語学会
雑誌
国語学 (ISSN:04913337)
巻号頁・発行日
no.159, pp.p88-75, 1989-12