著者
水産講習所 編
出版者
農林省水産講習所
巻号頁・発行日
vol.自大正3年至4年, 1925

2 0 0 0 OA 俚謡:秋田甚句

著者
秋田県民謡
出版者
コロムビア(戦前)
巻号頁・発行日
1928-10

2 0 0 0 OA 群書類従

出版者
巻号頁・発行日
vol.第85-86,
著者
森山保 著
出版者
広文堂書店
巻号頁・発行日
vol.第5編 第5学年用, 1913
著者
池田 奈由 西 信雄
出版者
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

国民健康・栄養調査の協力率は長期的に低下傾向にあり、国民全体の特徴を適切に反映した統計データが得られていない可能性があることから、非協力者バイアスとその修正方法について検討した。その結果、世帯属性等により世帯別の協力状況に差があるとともに、人口当たり協力率は低下傾向で、性・調査票別に差があることが示された。また、喫煙率の非協力者バイアスは限定的である可能性が示された。さらに、多重代入法を用いて、喫煙状況別の上半身肥満率の非協力者バイアスを修正できる可能性が示された。以上の結果を参考に、少なくとも現状の協力率を維持し、統計手法の活用により非協力者バイアスを最小限に止める方策を検討する必要がある。
著者
新田 裕史・道川 武紘
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.35-39, 2014-02-15 (Released:2016-07-30)

環境要因が胎児期から小児期にわたる子どもの健康に与える影響を明らかにすることを目的として,「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」が開始された.調査の対象者は全国15 地域の指定された市区町村に住んでいる妊婦さんと生まれてくるお子さん,加えてそのお父さんである.2011 年1 月から開始して3 年間リクルートを実施し,フォローアップは子どもが13 歳に達するまで行う.調査では,妊婦さんを対象とした質問票調査,診察記録などの医療情報の収集を行い,出産後は6 ヶ月おきに継続して質問票調査を実施する.また,参加者から血液・尿などの生体試料の採取を行って,化学物質などの濃度を測定し,環境汚染物質への曝露指標とすることになっている.10 万組の親子に参加していただくという目標は概ね達成できる見込みである.
著者
望月 照彦
出版者
多摩大学経営情報学部
雑誌
経営・情報研究 多摩大学研究紀要 (ISSN:13429507)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.63-73, 2001-03

21 世紀の盛り場づくりは、カオスの思想・複雑系の発想で展開しなければ、人間にとって面白くわくわくするような環境にはならない。細い小路や小さなブロック、複雑な機能を持った人々が密度高く暮らし過ごす、ごちゃまぜの街。そんな条件を持つ渋谷の公園通りのさらに裏側に今また注目すべき現象が生まれている。商機能や飲食の機能を土壌に、"知の盛り場"が生まれつつあるのである。 すなわち、ニューヨークのシリコンアレーを越える渋谷=SIBU バレー=スーパー・インテレクチュアル・ビジネス・ユニバース・バレーである。このSIBU バレーは、世界で最初の"知の盛り場"であろう。 Without chaotic complexity, amusement quarter (- sakariba -) cannot create an attractive, exciting atmosphere in the 21st century. That is, it must comprise narrow alleys and tiny blocks that encompass diverse facilities to allow residents and visitors to enjoy various lifestyles. Koen-dori in Shibuya was planned, based on the complex concept of "chaotic city". In its back alleys, a new culture is currently emerging : an "intelligent amusement quarter" is germinating from the soil of diverse commercial and cultural functions of the district. The emerging "intelligent amusement quarter" is called "Super Intellectual Business Universe Valley," or just SIBU Valley in short. I believe that this quarter will develop into the world's first "intelligent amusement quarter," exceeding even "Silicon Alley" in New York.
著者
松江 正彦 長濱 庸介 飯塚 康雄 村田 みゆき 藤原 宣夫
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.318-324, 2009 (Released:2010-07-27)
参考文献数
10
被引用文献数
6 11

温室効果ガスの主要な構成要素であるCO2 を減らすためには,排出量を減らすことと併せて,植物による吸収・固定を推進させることが必要である。都市緑化等の推進は,その対策の一つとして重要な役割を担っており,その効果を定量的に明らかにし,京都議定書の報告等にも活用可能な算出手法の開発が求められている。本研究では,木質部重量の増加量からCO2 の固定量が算定できることに着目し,我が国の街路樹や都市公園などに多用されている樹木の部位毎の乾燥重量測定・樹齢判読等を行い,胸高直径を基にした樹木1 本当たりの年間CO2 固定量の算定式の作成を試みることとした。これまでに,樹齢20 年前後の6 樹種を対象に同様の手法で研究・報告を行っているが,今回はその内の5 種に新たな1 種を加え,樹齢30 年から50 年前後の樹木を調査対象とし,先行研究のデータと合わせて解析した。その結果,樹齢50 年前後までを適応範囲とする年間木質部乾重成長量の算定式とそれを基にした年間CO2 固定量算定式を作成した。今後さらなる研究を進め,都市緑化樹木のCO2 吸収・固定効果を明らかにすることで,都市緑化の促進に貢献するものと考えられる。
著者
松岡 清利
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集 (ISSN:00290270)
巻号頁・発行日
vol.43, no.376, pp.4501-4509, 1977-12-25 (Released:2008-03-28)
参考文献数
8
被引用文献数
2 3
著者
荊木 美行
出版者
皇學館大学文学部 ; 2009-
雑誌
皇學館大学紀要 = Bulletin of Kogakkan University (ISSN:18836984)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.1-43, 2016-03

継体天皇朝に勃発した磐井の乱については、『古事記』『日本書紀』や『筑後国風土記』逸文に記述があるほか、『国造本紀』にもわずかながら記載されるなど、六世紀前半の事件としては関聯史料に恵まれている。とくに、『古事記』は、武烈天皇以下推古天皇に至るまでの部分は、政治的事件にふれた記述はほとんどない。そうしたなか、継体天皇段にみえる磐井の乱は異例の言及といってよい。小論は、これまでの研究の蓄積を踏まえながら、これら諸史料の相互の関聯性や信憑性について再考したものである。卑見によれば、この乱に関する史料としては、『古事記』の記録する内容が、本来の素朴な伝承としてもっとも信頼がおけると思う。『日本書紀』は乱の詳細を記録するが、その勃発を当時の調整半島情勢と結びつけて説明する点などに疑問が残る。また、風土記の記載は、磐井の墓とみられる岩戸山古墳に関する貴重な記録ではあるが、八世紀前半に採訪されたもので、そこにみえる伝承もどこまで二百年前の実情を伝えたものかは疑わしい点もある。ただ、こうした伝承は、風土記の撰者の創作などではなく、あくまで現地で採録されたものであろう。
著者
前迫 ゆり
出版者
奈良佐保短期大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:13485911)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.37-43, 2004-03-31
被引用文献数
2

1.春日山原始林の保全に寄与する生態学的基礎資料を得ることを目的とし,環境庁が1986年に設置した特定植物群落永久コドラート(20m×20m)で2003年に現地調査を実施し,既存資料とあわせて17年間の群落動態を検討した.2.胸高直径10cm以上の木本についての毎木調査から,コジイの相対優占度は1986年,1997年および2003年に,それぞれ91.7%,93.9%,91.4%を示し,大きな変化はみられなかった.しかしサイズ構造においてはコジイの小径木が少なく,逆にクロバイが増加することによる構造変化がみられた.3.植物社会学的調査により,全体の出現種は2種減少にとどまったが,低木層では種の減少(6種減少)および草本層の種の交代が著しかった.4.1986年から2003年までの17年間に台風によるギャップ形成とシカの採食による林床植生の貧化および種の交代が確認され,これら偶発的要因が森林動態に大きく関与していることが示唆された.
著者
小出 輝章
出版者
同志社大学
雑誌
同志社法學 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.1515-1533, 2006-09

戦後日本の政軍関係の出発点は再軍備にはじまるが、その特色はアメリカによって規定されることになった。それは制服組を抑制するという日本独自のものであった。
著者
浜中 新吾
出版者
山形大学
雑誌
山形大学紀要. 社会科学 (ISSN:05134684)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.21-61, 2009-02-15

はじめに:現代の中東は頑健な王制および権威主義体制の実例を数多く抱えている。ゆえに中東をフィールドとする地域研究者だけでなく、非民主体制に関心をもっ比較政治学者も引きつけてきた。 その結果、中東諸国を事例とした権威主義体制研究が増殖し、豊富化した。かつて「民主化の 例外地帯」「中東例外論」(Bromlcy 1995) として語られ、これを説明するために「イスラーム 的政治文化」までもが持ち出された頃と比較すると、隔世の感がある。なぜなら、民主化とい う一般的トレンドからの逸脱事例をその文化の固有性によって説明する態度は、統一的フレー ムワークによる比較の可能性を排除してしまうからだ。現在の権威主義体制研究は、安易な文 化論におもねることをよしとせず、社会経済の構造と動態や資源をめぐる政治エリート間のパワーゲームと相互作用、といった現象に焦点を当てて分析することで理論と事例の調和を志向 している。 中東諸国の政治に共通するひとつの特徴は、軍の存在感と影響力の大きさであろう。Bellin (2005) は軍部を合む抑圧装置の並外れた力と意思によって、あらゆる民主的イニシアティブが 弾圧され、その結果として権威主義体制が持続すると主張した。Rubin (2002) も文民統治を続 けている共和制国家においてクーデタを避けるため、軍に国内秩序を維持できるだけの力しか 与えず、その代償に戦争を遂行する武装集団として機能しえない、と論じた。中東諸国の軍隊 は権威主義体制を維持する協力者としてだけでなく、社会の余剰労働力を吸収する雇用先とし ても秩序の維持に貢献しているのだという。また、政軍関係は休制変動論や政治発展論においてフォーカスされるテーマでもある。ハンチントン(2006) が指摘するように、民主主義国に特徴的な「軍の政治介入と軍への政治介入の極小化」が権威主義体制において全く見られず、文民統制を著しく欠いている。それゆえ、軍部の政治領域からの隔離が民主化の重要な局面となる。しかしながら、イスラエルは軍部と 政治の結びつきが強いにもかかわらず、軍部は政府の文民統制を受け入れ、建国以降ずっと民主政治を維持している。したがって政軍関係と政治体制に関する一般的知見から判断すると、イ スラエルはアノマリー(変則)ということになる(Etzioni-Halevy1996)。政治と軍部の関係は、クーデタによって体制が変動し軍政に到るケースを検討する際に、と りわけ興味深いものとなる。アルゼンチン、ブラジル、ぺルー、ウルグアイ、チリ、ボリビア といった南米の国々では民主政治に代わって樹立した軍事政権が長期化した。この文脈に照らしたとき、二回のクーデタ後にすぐさま民政復帰を果たしたトルコのケースもまた、アノマリー になる。本稿で扱う課題は、一般理論から導出される権威主義体制の持続メカニズムを中東の事例研究によって検証するとともに、フォーマル・モデル(数理モデル)を適用してアノマリーとなっ た事例のロジックを解明することである。第l節では定量的手法と定性的手法の相互補完性について触れ、検証手段として過程追跡による事例研究の意義を述べる。第2節では大量観察型研究によってフォーマル・モデルの観察可能な含意を確認する。第3節ではエジプト、トルコ、 イスラエルの事例研究を通じてモデルの含意を実証する。最後に本研究から導かれた結果を整理し、残された課題を考察する。