著者
和田山 正
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 25.81 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.39-46, 2001-12-13 (Released:2017-06-23)
参考文献数
20

本稿では、LDPC符号とsum-product復号法についての解説を行う。特にsum-product復号法の説明に重点をおいて、確率ドメインsum-product復号法、対数ドメインsum-product復号法、それらの等価性、簡略版アルゴリズムであるmin-sum復号法について詳しく述べる。
著者
菅原 十一
出版者
国立科学博物館
雑誌
自然教育園報告 (ISSN:0385759X)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.27-35, 1982-03

1979年の台風第20号の影響によって発生した被害樹木を指標に強風地域分布の推定を行なった。その結果, 推測の域を出ないが, 次に示す傾向がうかがえた。(1) この台風の最接近時には, 近年にない最大級の強風となった。風向 : S及びSW風速 : 平均27.0〜31.Om/s, 瞬間最大38.5m/s(2) 被害樹木は, 総本数92本におよび, 近年にない最大級の被害例となった。(3) 被害樹木の分布には, 局地性がみられるとともに, その主な要因として地形, 植生, 道路などが考えられた。(4) 被害樹木分布及びその要因などを考慮にいれ強風地域分布図を作成した。(5) その結果, 数ヶ所に強風の収束地域の存在が推定された。特に, 水鳥の沼よりイモリの池にかけての谷筋付近では, 風速が強く, 収束域の幅が広くなると考えられる。(6) 風下側に面した傾斜地及び森林内では, 強風が著しく弱まる傾向がみられた。
著者
上杉 隆
出版者
新潮社
雑誌
週刊新潮 (ISSN:04887484)
巻号頁・発行日
vol.48, no.45, pp.28-31, 2003-11-27
著者
澤 祐介 池内 俊雄 田村 智恵子 嶋田 哲郎 Ward David Lei Cao
出版者
公益財団法人 自然保護助成基金
雑誌
自然保護助成基金助成成果報告書 (ISSN:24320943)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.81-87, 2020-01-10 (Released:2020-01-10)
参考文献数
10

コクガンはロシアやアラスカなどの北極圏で繁殖地する鳥類で,日本を中心とする東アジアでは約1万羽が越冬する.しかしその渡りルートや重要な生息地については,未解明の部分が多く詳細な生態も明らかになっていない.本研究では,約7,000羽が秋季の渡り時期に集結する北海道野付半島において,コクガンにGPS発信機を装着し,追跡することで,渡りルートを明らかにすることを目的とした.2017年11月,2018年3月に野付半島において,コクガンの捕獲を試みた.2017年11月には4羽のコクガンを捕獲し,GPS発信器による追跡を実施した.その結果,4羽中2羽で有効なデータを約1ヶ月間にわたり取得することができた.調査期間中,長距離の移動を確認することはできなかったが,北海道道東部を中心に生息地間を移動していることが明らかとなった.また捕獲方法を確立したことにより,今後の調査に対して重要な知見を得ることができた.
著者
星野 英樹 Hideki Hoshino
雑誌
国際経営・文化研究 = Cross-cultural business and cultural studies (ISSN:13431412)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.1-14, 2013-03-01

The aim of this thesis is to study Oscar Wilde’s fairy tale, ‘The Fisherman and his Soul’, from the view point of conscious, unconscious, id, collective unconscious, and especially anima by using psychoanalytic theories of Sigmund Freud and C. G. Jung.‘The Fisherman and his Soul’, which is contained in The House of Pomegranates, has been said to be the most ambiguous and complex of all his short stories. The story was probably written inspired by Hans Christian Andersen’s tale ‘The Little Mermaid’ and Matthew Arnold’s ballad, ‘The Forsaken Merman’. All these works include an anima figure.This thesis explores the images of anima in ‘The Fisherman and his Soul’ and some other works and draws a conclusion as to how the fisherman, his soul, and the mermaid in this complex fairy tale are related.

2 0 0 0 OA 教授応用画集

著者
上地逸太郎 著
出版者
六合館
巻号頁・発行日
vol.尋常小學第2學年, 1911
著者
平山 昇
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.155, pp.151-172, 2010-03-15

本稿は、明治期から昭和初期までの西宮神社十日戎の変容過程を、鉄道の開業による参詣行事の変化、および神社と鉄道会社との関係に着目しながら検討した。もともと西宮神社十日戎はエビス神を信仰する農漁村民や都市商人たちを中心とする参詣行事であったが、「汽車」の開通によって徐々に都市部から行楽がてらに参詣する「普通の参詣人」が訪れるようになった。神社側もこの層を呼び込むべく自ら新聞を通じて都市部に向けて広報をするようになった。だが、もっとも重大な影響をもたらしたのは阪神電車の登場であった。この電鉄は、長らく寂れていた新暦十日戎を新たに「開拓」するなど種々の戦略によって参詣客の劇的な増加をもたらすという、沿線ディヴェロッパーとしての性格が強い鉄道会社であった。一方、阪神電車の大々的な乗客誘引によって都市部からの参詣客が大幅に増加していく状況を目の当たりにして、神社側も電鉄会社の強力な集客力を利用して都市部からの参詣客の増加を図るようになる。西宮神社の参詣行事は、もはや電鉄会社との協調関係抜きには考えられないものとなっていったのである。しかし、両者の関係は常に協調ばかりというわけにはいかなかった。電鉄にとっては運賃収入が増えればそれでよいが、神社にとっては伝統を厳守することも決してゆるがせにできなかった。そのため、時として両者の間で齟齬が生じることもあった。このように神社と電鉄会社の間に協調と駆け引きがせめぎあう中で、十日戎は今日の姿へと落ち着いていった。以上の検討から、日本近代の大都市における社寺参詣の変容過程を理解するためには、①鉄道の登場による変化、特に明治末期以降のディヴェロッパー志向の鉄道会社による変化、②もっぱら都市部からの参詣客の増加を志向する鉄道会社と伝統の維持も重視する神社との間に生じた協調と駆け引きがせめぎあう関係、という二点に注目することが有用であると結論づけた。
著者
小林 大介
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.91.18240, (Released:2020-01-20)
参考文献数
30

The purpose of this research was to develop a Japanese version of the Unwanted Pursuit Behavior Inventory-Revised for Victimization (UPBI-R-V-J), which is a measure of unwanted pursuit behavior, and examine the reliability and validity of the UPBI-R-V-J. Unwanted pursuit behavior is defined as unwanted actions by former relationship partners, including stalking. The questionnaire survey was given to 133 university students, junior college students, and vocational college students (24 males and 109 females). The results revealed that the UPBIR-V-J consisted of instances of mild damage and severe damage, and it had adequate reliability coefficients (α = .83 and .74, respectively). Furthermore, each subscale was positively correlated with attachment anxiety associated with the former partner and was also positively correlated with the violence from former intimate partners that occurred during the romantic relationship; thus, the criterion-related validity of the UPBI-R-V-J was confirmed. Therefore, the UPBI-R-V-J was deemed to be reliable and valid. Finally limitations of the research and future directions are discussed.
著者
西川 治
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.100, no.6, pp.819-836, 1991-12-05 (Released:2009-11-12)
参考文献数
52
被引用文献数
1 1
出版者
人文会出版部
巻号頁・発行日
vol.14, 1925
著者
松下 千雅子
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

1990年代にはカミング・アウトしたレズビアン作家やゲイ作家によって書かれた作品のアンソロジーが多く編纂された。それと平行してキャノンに属する過去の作家たちについても、これまで気づかれなかった同性愛的傾向が文学批評においてクローズアップされるようになった。そして、これらの批評の多くが「クィア・リーディング」と呼ばれた。この手法では、歴史上のゲイ/レズビアンや、これまでストレートだと思われていた人たちの中に隠されたホモエロティックな欲望を可視化することに成功したが、しかし、クィア理論において「クィア」という語に込められた意味を十分に満たしているとは言えない。テクストにある同性愛のコノテーションを見つけ出す読み方は、一見すると解放主義的かもしれない。しかし、実際にはクローゼットの中に隠れている同性愛者を外に引っ張りだしているにすぎず、見つけられた同性愛者は、結局は正常な異性愛/異常な同性愛という不平等な二項対立の図式に回収されていくことになる。そもそも、「クィア」という言葉が批評理論に導入された背景には、異性愛/同性愛の二元論を脱構築するという明確な意図があった。その意図に忠実であろうとするならば、隠れた同性愛を明るみに出すような「アウティング(外に出すこと)」の読みでは、「クィア」という批評概念に基づく読解とは言えないはずである。それゆえ、「アウティング」に頼らないクィア・リーディングの方法論を確立することは急務であった。本研究は、その課題を遂行するために行ったものである。アーネスト・ヘミングウェイとウィラ・キャザーの文学テクストについて、「アウティング」が行われる際、いかなる力関係が介在するのかを、物語論や精神分析を用いて分析した。もし、文学の読みにおいて、テクスト内の登場人物の性的な欲望や行動が描写され、そのことによりホモセクシュアルであると決定されうるとしたら、それはどのようにして可能になるのか。そうした描写は誰に帰属するのか、誰がその描写の意味を解釈するのか、そしてその人物のセクシュアリティを判断する決定権を持つのは誰なのか。本研究では、これらのことを明らかにし、同性愛者がクローゼットの中にいるのか外にいるのかという議論ではなく、クローゼットそのものがどのようにして構築されていくかを明らかにした。それゆえ、本研究では、テクストに込められた性的な意味を、言説の外に存在するものの反映ではなく、あくまでも言説的な経験、すなわち、作者、語り手、読者の間で取り交わされる言語行為として捉えることが可能になった。
著者
宮本 義己
出版者
吉川弘文館
雑誌
日本歴史 (ISSN:03869164)
巻号頁・発行日
no.350, pp.p70-81, 1977-07
著者
金 柄徹
出版者
亜細亜大学
雑誌
アジア研究所紀要 (ISSN:03850439)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.233-249, 2007

2 0 0 0 宝石

著者
光文社
出版者
光文社
巻号頁・発行日
vol.6, no.11, 1978-11