著者
森川 博文
出版者
日本熱処理技術協会
雑誌
熱処理 (ISSN:02880490)
巻号頁・発行日
vol.27, no.5, pp.p290-295, 1987-10
著者
中西 哲也 井関 和夫 宮下 幸久 小池 一彦 浜口 昌巳 手塚 尚明
出版者
広島大学大学院生物圏科学研究科
雑誌
生物圏科学 (ISSN:13481371)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.21-30, 2010

2009年の6月29日-7月2日と8月22-23日に,周防灘において水温,塩分,クロロフィルα(以下chl. α),濁度の鉛直分布を調べた。6-7月にはchl. αの亜表層極大と海底高濁度層がほぼ調査海域全体に形成されていた。8月にはchl. α の亜表層極大は弱くなり,6-7月と較べて海底高濁度層の発達が顕著で,chl. α濃度の増加も見られた。6-7月と8月の両観測期間は,それぞれ小潮と大潮の時期に相当していたことから,潮汐周期が海底高濁度層の発達に影響を及ぼしている可能性が示唆された。また,両観測期間中に,灘西部の2観測点(水深10mの浅海域と30mの沖合域)において1-3時間毎の連続観測を行って日周変動を調べた。海底高濁度層は水温・塩分(および密度)の急激な変化時に最大値を示し,濁度層の分布パターン・厚さは潮汐周期と底層の水温・塩分・密度分布によく対応していた。さらに,塩分-chl. α,塩分-濁度,chl. α-濁度の関係から,粒状懸濁物を陸(河川)起源,海底高濁度層,亜表層クロロフィル極大,異水塊に由来するものに分別することができた。During June 28 to July 2 and August 22 to 23 in 2009, we investigated the distributiosn and diurnal variations of temperature, salinity, chlorophyll a (chl.α) and turbidity in Suo-sound, Seto Inland Sea. In June to July observation, the subsurface chl.α maximum layer (SCM) and the bottom turbid layer (BTL) were found throughout the Suo-sound. In August, the SCM almost diminished but the BTL significantly developed compared to June to July observations and chl.α also showed a noticeable increase in the bottom layer. June to July and August observations corresponded with a neap and spring tides, suggesting a close relation between the development of the BTL and the tidal cycle. The turbidity values of BTL showed a maximum when temperature and salinity changed rapidly, and the distribution pattern of the BTL well-corresponded to those of temperature and salinity, particularly in spring tide in August. Particulate matter was classified into four groups such as terrigeous matter, BTL, SCM, and different water mass according to salinity-chl.α, salinity-turbidity, and chl.α-turbidity relationships.
著者
川又 英紀
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.516, pp.72-77, 2001-02-26

2001年1月31日,インターネット上で金融サービスや各種商品を販売する巨大ショッピング・モール「エムタウン」が開業した。エムタウンは,みずほフィナンシャルグループが手掛ける初の大型プロジェクト。みずほグループは,インターネット上にエムタウン向けの支店を開設,エムタウンの利用者に対し,決済サービスやインターネット・バンキング・サービスを提供する。
著者
佐藤 雄幸 進藤 勇人 小林 ひとみ
出版者
秋田県農業試験場
雑誌
秋田県農業試験場研究報告 (ISSN:0568739X)
巻号頁・発行日
no.46, pp.59-71, 2006-03

台風15号による潮風害が、男鹿半島以南の沿岸部の水稲・大豆等において発生した。潮風害の発生は、南南西から南西風の吹走と、台風通過時から通過後の少雨が主因であった。実態調査を実施した結果、潮風は内陸部20km地点まで影響を及ぼし、水稲では穂や枝梗の白化や止葉損傷、大豆では葉身の損傷、落莢が生じた。水稲では、大幅な減収と着色・充実不足等による1等米比率が低下した。大豆では、百粒重が小さく、収量が大幅に低下した。台風の来襲時期が8月で、水稲では登熟前~中期、大豆では開花期~子実肥大期と重なったことが被害を拡大したと推察された。次年度の営農には、被害わらの影響はみられず、実収穫の大豆がある場合は保有窒素に基づいた対策を講じる。水稲の登熟は低下し千籾重は低下するが、1.9mm以上の粒厚で調整することで発芽率は90%で、種子として利用可能であった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.350, pp.162-167, 2001-09-17

「Shopping@nifty」は,ニフティのインターネット接続サービス「@nifty」のトップページ内にあるショッピング・ポータル・サイト。600社以上が出店するモールが中核サービスだ。企業の出店を容易にするため,商品検索,注文取次,決済など店舗運営に必要な機能を細分化し,ASPサービスとして提供する。
著者
浅 勇輔 広瀬 直毅 千手 智晴
出版者
日本海洋学会
雑誌
海の研究 (ISSN:09168362)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.39-50, 2007-01-05
被引用文献数
12

能登半島東岸では,台風通過後に度々強い海流(急潮)が発生し,強い振動流が1週間以上継続したとの報告もある。本研究では,急潮の全体像を把握するため,3次元海洋モデルを用いた数値実験を行なった。沿岸観測で捉えられた2004年の急潮の特徴,例えば台風通過後の位相差,1ms^<-1>を超える流速や周期性などを,モデルでよく再現することができた。さらに,能登半島北東沖で発生する吹送流が強い移流効果を伴って沿岸部の急潮を引き起こし,富山湾内ではその急潮が線形的な内部ケルビン波として反時計周りに伝播していくことが判明した。2004年の台風15号,16号,18号の場合を比較し,南西風によって励起される吹送流の強さに比例して,半島北部の水塊が富山湾のより奥まで輸送されることが示された。
著者
相良 英輔
出版者
島根大学
雑誌
島根大学教育学部紀要. 人文・社会科学 (ISSN:02872501)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.1-10, 1999-12-01

本稿は1997~'98年に国際学術研究として「環日本海における過疎問題の比較調査−韓国・中国・日本を中心に−」のテーマに基づいた科学研究費による研究報告の一部である。本研究は北川泉島根大学名誉教授を研究代表者とする研究グループの2回にわたる調査によって得られた成果を基に,筆者の担当部分を報告するものである。13; 本稿の分析対象とした地域は,韓国南東部の慶尚北道と慶尚南道の中山間地域である。過疎・中山間地域問題は,日本のみならず韓国,中国にも共通してある。本調査研究の目的は,(1)韓国,中国,日本の三国に共通する過疎・山村問題の克服と環境維持機能や資源利用を満足に実現しうる均衡ある各国国土の発展方策を明らかにすること,(2)その成果を日本のあるべき政策に反映させることによって,我が国の過疎・山村問題解決に貢献すること,である。これに対し,筆者は,1960年代以降の韓国農村の変化を歴史的に分析することによって,問題点に接近していき,目的の一端を果たしたいと思う。
著者
ブルーム アーサー 朴 龍安
出版者
Japan Association for Quaternary Research
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.77-84, 1985
被引用文献数
37

韓国の黄海沿岸に位置するたくさんの小さい入江 (三角江) は, 20世紀初期以来, 干拓が行なわれてきた. これらの入江では, 薄い水田土壌及び河成の堆積物の下に, 有機質に富む河口成堆積物が風化した基盤の砕屑物を覆っている. 河口成堆積物の基部約15cmは, とくにたくさんの流木の破片を含み, これは完新世海面上昇期の高潮位に形成された泥炭質泥層と混ざっている. これらの基底付近の河口成泥層のうち, 8試料の<sup>14</sup>C年代が得られた. その年代と深度に基づいて韓半島黄海沿岸における完新世海水準変化曲線が復元された.<br>8,600y.B.P.から4,800y.B.P.の間, 韓国の黄海海岸は約1.6mm/年の平均速度で沈水した. その後, 沈水速度は約0.4mm/年に減少した. 韓国南東部の浦項-梁山地塊は, その東岸を一連の海成段丘で縁取られている. これらの海成段丘の年代はまだわからないが, おそらく少くとも最終間氷期 (約125,000年前) にさかのぼると考えられる. 後期更新世のこの地塊の隆起速度は約0.1m/1,000年と推定される.
著者
野中 浩一 山口 正隆 大福 学 畑田 佳男
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海岸工学論文集 (ISSN:09167897)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.191-195, 2004

韓国南東岸に大被害をもたらした台風0314号時の最大波高の特性を, 過去55年間の台風時波高極値との関連で検討するために, 当該期間に生起し, 韓国周辺海域に高波をもたらした多数ケースの台風と台風0314号を対象として, 東シナ海における浅海波浪推算を高地形解像度格子網のもとで行い, 100年確率波高や台風0314号を含む異常台風時の最大波高を求めた. 台風0314号時最大波高は韓国南東岸から日本海西南部海域にかけて, 過去55年間の台風時最大波高あるいは100年確率波高をかなり上まわるという結果や, 韓国沿岸の台風時最大波高の規模は台風の勢力のみならず経路の偶然性に大きく依存するという結果が主な知見である.
著者
中坊 徹次 田 祥麟
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:18847374)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.195-196, 1986

韓国南東部にあたる慶尚北道蔚珍郡平海面金音里の沿岸から, 韓国初記録のネズッポ科ネズッポ属魚類の1種, <I>Repomucenus beniteguri</I> (Jordan et Snyder) (新韓国名: Nal-Tot-Yangtae;和名: トビヌメリ) を採集し, 記載した.記載した標本は雄1個体で, 10-20mの砂底からヒラメ底刺網によって採集された.