著者
田中 芳幸 外川 あゆみ
出版者
東京福祉大学短期大学部
雑誌
若手研究(スタートアップ)
巻号頁・発行日
2007

いきいき度尺度を大学生に適用できることを実証するとともに、この尺度により測定される主観的ウェルビーイングが高ければ、ストレス刺激が多くてもストレス反応には繋がらないという主観的ウェルビーイングのストレス緩衝モデルをデータに基づき提示した。さらに、このモデルに基づいた実験的研究により、個人の主観的ウェルビーイングが急性ストレッサーに対処する為の準備状態を整えたり、反応後の回復を促進したりといった役割を有することを示唆した。
著者
大槻 明 川上 あゆみ 林 剛 川村 雅義
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.213-219, 2010-05-28 (Released:2011-06-25)
被引用文献数
1

学術俯瞰の分野における最近の研究動向は,参考文献の引用分析により実現するサイテーションマップが主流であり、ネットワーク構築やクラスタ化までの自動化はなされているが、各クラスタがどのような集団であるかの意味付けまでの自動化はなされておらず、専門家が手動で分析している現状である.ゆえに、各クラスタの自動解釈を最終的な目的として,本発表では各クラスタの主要論文の自動抽出を目指す。具体的には、論文をノード、引用をエッジとする有向グラフと考え、各ノードに発表年数を持たせたうえで、あるノードに入るエッジの元ノードの発表年数の分散を調べることでそれぞれの重要度の計算を試みる。そして、それらの重要度を基に、時間軸を持つ可視化グラフの構築を目指す。
著者
漆原 あゆみ
出版者
独立行政法人日本原子力研究開発機構
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

電離放射線により引き起こされる様々な影響の中でも、放射線発がんにつながると考えられている遺伝的不安定性の原因因子を特定する事は、放射線の生物影響を明らかにするだけでなく発がん過程を解明する上でも重要である。本研究は、遺伝的不安定性の誘発原因を明らかにするため、電離放射線によって生じるDNA損傷の中でも非DSB型のクラスター損傷に着目し、その遺伝的影響について、染色体異常を指標とした解析を行った。
著者
島内 節 清水 洋子 福島 道子 佐々木 明子 中谷 久恵 河野 あゆみ 田中 平三 亀井 智子 林 正幸 丸茂 文昭
出版者
東京医科歯科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1998

平成10年度〜12年度にかけて「在宅ケアにおける基本的な日常生活行動の自立支援のためのケアプランと評価方法」について研究を行った。平成10年度に日常生活行動の自立を可能にする条件を分析した。結果は2ヵ月で改善可能な内容は着替え、服薬行動、痛み、介護者の心身の疲労であった。同年にケアプランの実施の有無とプラン修正によるニーズ解決を分析した。その結果、ニーズ解決率の高い順位は(1)ケアプランを必要に応じて修正し実施、(2)ケアプラン実施、(3)実施しない、の順であること、ケアプランの修正要因は利用者条件、サービス提供条件、ケアマネージャーの順であった。平成11年度には日常生活行動変化のアウトカム項目をアメリカ合衆国のメディケア機関で義務化されていたOASIS(The Outcome Assessment Information Set)を中心に我々が開発していた日本版在宅ケアアセスメント用紙を組み合せて、在宅ケアの評価を行い、それに基づきケアプランを5機関で行った。平成12年度にはアウトカム項目を確定し、自立度変化とケアプロセスの内容、満足度を評価し、プランを立てて実施後に再度アウトカムとプランを評価する方法の開発、サービス提供者の能力開発と組織力向上の評価方法を開発し、マニュアル化した。なお、利用者アウトカムに関しては、フィンランドとの共同研究を行った。
著者
水越 あゆみ
出版者
帝京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

後期浪漫主義運動のリーダー与謝野鉄幹は、機関誌『明星』にて「われらは互に自我の詩を発揮せんとす」と高らかに宣言した。旧態依然とした旧派和歌を激しく攻撃した鉄幹は、伝統的な作歌上の煩雑な規則ではなく、「自我」を創作の根源にすえることを主張したのである。この新しい「自我」概念は、明治20年代から30年代にかけての浪漫主義を最も顕著に特徴づけるものである。明治20年代の前期浪漫主義を代表する北村透谷と島崎藤村は、多感な人格形成期に西洋文学、特に英国ロマン主義の洗礼を受け、その後自身の作品において「このおのれてふあやしきもの」(北村透谷『蓬莱曲』)の探究を続けた。明治30年代後期浪漫主義を代表する与謝野晶子は、ロマン主義の息吹を吹き込まれた新文学に触発されて藤村調新体詩の模倣から創作活動に入り、やがて千年以上もの伝統を持つ和歌の形式に「われ」の心情を読み込んだ「自我独創の詩」としての近代短歌を確立した。日本近代文学史におけて、明治浪漫主義は何より「自我」の発見・確立の試みというクリシェで語られる。しかし、「近代自我」のモデルとなった自律的主体としての西洋的自我が解体された現在、近代文学作品の評価基準として長らく自明のものとされてきた「近代自我」も再考を迫られている。さらに、「近代自我」の確立の歴史的プロセスとして構築されてきた「近代文学史」や、「近代文学」すなわち「国民文学」ももはや自明ではない。本研究は、英国ロマン主義と明治浪漫主義の比較文学研究的な視点から、「近代自我(the modern self)」「文学史(literary history)」「国民文学(national literature)」という諸概念を再考察するものである。
著者
飯田 明由 小久保 あゆみ 塚本 裕一 本田 拓 横山 博史 貴島 敬 加藤 千幸
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.73, no.732, pp.1637-1646, 2007-08-25
被引用文献数
6

The aim of this investigation is to understand the generation mechanism of aero-acoustic feedback noise radiated from rear-view mirrors. In order to clarify the relationship between the velocity fluctuation and radiated noise, correlation in terms of aerodynamic noise and velocity fluctuations were measured in a low-noise wind tunnel. The experimental results showed that noise level of the tonal-noise depended on the ratio of the height of the bump to the thickness of the boundary layer. Strong tonal-noise was generated when the height of the bump was almost equal to 40% of the height of the boundary layer. The tonal-noise level also depended on the length between the trailing-edge of the bump and the edge of rear-view mirror. The frequency of the tonal noise can be calculated by modified Rossiter equation. The tonal-noise was disappeared in the case of the bump was placed at separated boundary layer. It revealed that the seed of the tonal noise was small disturbances generated by the bump on the surface of the rear-view mirror.
著者
川前 あゆみ
出版者
北海道教育大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

研究1年目の成果では、事例研究において学校統廃合を幾度も経験しながら、校区が広域化することのデメリットを積極面としての地域づくりの観点からとらえた。研究2年目の成果としては、第一に、学校統廃合による地域生活の営みの変容から、地域住民の学校づくりへの参画や地域づくりの担い手の育成を図ることの重要性についてとらえるとともに、近年の学校教育政策の変化から学校教育と社会教育のあり方を明らかにした。第二に、学校統廃合の対象となるへき地・小規模校の学校教員の役割について、大学生への意識調査から、へき地に対する意識転換の必要性と今後のあり方について明らかにした。
著者
加藤 哲男 君塚 隆太 岡田 あゆみ
出版者
東京歯科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

歯周病は口腔の主要な感染症であり、その原因となっているのは口腔内バイオフィルムであるデンタル・プラーク中に存在する細菌である。本研究は、歯周病原性バイオフィルムの形成に関わる因子について解析するとともに、その形成を抑制あるいはバイオフィルム細菌に対して抗菌性を発揮するような機能性タンパク質について検索した。培養細胞やマウスを用いて、シスタチンやガレクチンなどの機能性タンパク質のバイオフィルム形成抑制作用や内毒素活性抑制作用などを解明した。
著者
鷲田 豊明 大沼 あゆみ 坂井 豊貴
出版者
上智大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究の主要な研究成果は次のようにまとめられる。(1)複数の地域でお金を出し合って迷惑施設を建てる問題において,効率的かつ公平な意思決定を実現するゲーム理論的なメカニズムについて,実験により実際的な性能を検証した。(2)生物が狩猟される状況の下での狩猟許可証配分の効果を、密猟を考慮した場合に分析した。(3)温暖化対策において、国家間の相互関係が環境政策に与える影響をゲーム論とシミュレーション的手法によって分析した。
著者
清原 文代 田邉 鉄 浦山 あゆみ
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

音声などマルチメディアを含む、モジュール式中国語電子教材を開発・試用し、有効性を確認した。こうした教材を、教員が誰でも簡単に利用・作成できるように、語彙集などのリソースや、作成上のTips等をまとめ、その利用方法を学会等で紹介した。全ての研究成果は原則としてWebで公開した。本研究によって設備や教員のスキルに依存しないでe-Learningを導入する可能性を示すことができた。
著者
渡辺 知恵美 大杉 あゆみ 佐藤 こず恵 増永 良文
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.43, no.9, pp.55-67, 2002-09-15
被引用文献数
4

我々は,VRシステム群のバックエンドにデータベースサーバを連動させたシステム,仮想世界データベースシステム(Virtual World Database system:VWDB)の設計と実装を進めている.VWDBでは,仮想世界で行われる操作をすべてVWDBトランザクションとして処理し,リアルタイムに仮想世界を管理する.このようなVWDBの機能は,1 つの仮想世界を複数ユーザでアクセスする共有型作業環境で最大限に活用することができる.そこで,本論文ではVWDB上に構築した共有型作業環境のためのトランザクション概念について特に論じる.共有型作業環境では,オブジェクトの移動操作のように,(1)操作の途中経過を他のすべてのクライアントに公開する必要がある,(2)仮想世界における時間の流れが不可逆であり,操作の途中で失敗しても元に戻すことができない,(3)操作中のオブジェクトどうしが互いの操作に影響を与え合う場合がある,という共有型作業環境独特の特性がある.我々はこれらの特性を考慮に入れVWDBトランザクションという新しい概念を導入した.VWDBトランザクションはマルチレベルトランザクションを基に承認可能終了状態という概念を加えて定義されており,緩和されたACID特性を保証する.また,リアルタイム性を損ねることなくトランザクションを実行するために,バックエンドデータベースへの適切な間隔でのサブトランザクション発行予測方式を導入している.実験では,サブトランザクションが適切な間隔で発行されていることを確認したのち,VWDBトランザクションが適用可能な共有型作業環境の規模について実験を基に考察を行い,VWDBが数十人の小規模な共同設計環境で有効であることを明らかにしている.The Virtual World DataBase system (VWDB) is currently under development at Ochanomizu University. This system is constructed by integrating a set of virtual reality systems and an object-oriented database system so that it supports database functions for cyberspace applications. Each operation issued by each VR client is managed as a new type of transaction called a VWDB transaction. The VWDB transaction is different from the traditional transaction concept in that it relaxed the ACID properties. The VWDB can support a shared work environment in which several users access the same virtual world. In this paper, we report on the VWDB transaction concept in detail for a shared work environment of the VWDB. We first formulated and analyzed operations in the shared work environment, and found their characteristics as follows: (1) It needs to exposure the uncommited data to other users before the operation finishes, (2) the passage of the time in the virtual world is irreversible as it is so in the real world, and therefore it cannot be undone even if it fails, and (3) the objects under operationsmay affect each other. The VWDB transactionsare introduced by taking into account these characteristics. The VWDB transaction is based on the multi-level transaction and isadded the concept of the "acceptable termination state ". In order to perform a transaction without spoiling real-time property, we introduced an algorithm which predicts an appropriate time interval between adjacent sub-transactions, and we verify that it works effectively. We evaluated the scale of the shared work environment which VWDB can support, and we found that the VWDB can support small-scale environment shared by dozens of users.