著者
伊勢 雄也 萩原 研 齋藤 節生 本城 和義 宋 静香 加藤 あゆみ 片山 志郎 西澤 健司 平野 公晟 吉行 俊郎 木山 輝郎 三橋 恭子 亀井 美和子 白神 誠
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.124, no.11, pp.815-824, 2004-11-01
被引用文献数
1 1

米国では1983年よりMedicareの入院医療費の支払い方法として,医療費の診断群別定額支払い制度(Diagnosis Related Group/Prospective Payment System;DRG/PPS)が導入されているが,わが国でも平成15年4月より診断群分類(Diagnosis Procedure Combination;DPC)に基づく包括支払い制度が大学病院,国立がんセンター,国立循環器病センターなどの特定機能病院計82施設での入院医療において開始された.その結果,入院患者の在院期間の短縮と入院費用の削減並びに患者満足度の向上などを目的として,クリニカルパス(Clinical Pathway;CP)が日本の医療においてさらに注目されるようになった.日本医科大学付属病院(以下「当院」という)では1998年に「CP研究会」が設立され,患者ケアを医療スタッフがチームとなって行うシステムの構築を検討してきた.1)薬剤部では,その中でも胃癌の切除術患者CPに積極的に携わり,同CPに薬剤管理指導業務を導入することによる有用性並びにその費用対効果についての検討を行い,数多くの知見を得ている.
著者
三橋 冨治男
出版者
The Society for Near Eastern Studies in Japan
雑誌
オリエント (ISSN:00305219)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.171-184,A203, 1970

To secure the dominations over the Mediterranean including Aegean or Adriatic shores, Red Sea and Indian Ocean, Ottoman Turks had to hold naval power, since the end of 15th century, well-known admirals came into existence one after another. Pirî Réis was one of those famous Turkish seamen and admirals like Barbaros Hayrettin or Seyd Ali Réis.<br>The writer has already examined biography of Pirî Réis, and his life work, "Kitabi Bahriye". This paper deals with only the part of Çin Deniz (the China Sea) written in Nazim. This part contains an account of the China Sea and considering that part of the world as the extremity of the East. It gives several interesting informations on the life of Chinese people, their customs, traditions, and their technical skill on ceramics. It also relates the Portuguese sailor's stories based on fantastic rumours. These rumours beara close resemblances to some paragraphs of old Chinese Classics, "Shan hai ching".<br>In summary, this paper intends to translate the Turkish Nazim concerned into Japanese and to research for relations with Portuguese monopolistic and exclusive policy to Eastern products.
著者
若倉 正英 岡 泰資 三橋 孝太郎 橋本 孝一 泊瀬川 孚 宮川 孝
出版者
Japan Society of Material Cycles and Waste Management
雑誌
廃棄物学会誌 (ISSN:09170855)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.337-343, 1998-05-30
参考文献数
4
被引用文献数
1

一般廃棄物では収集運搬, 処理過程で少なからぬ事故が発生している。一般廃棄物を取り扱う工程での安全を担保するためには, 危険性の実態を把握することが重要である。廃棄物処理管理技術者協議会では厚生省の協力の下に, 平成4年から8年の間に一般廃棄物処理施設で発生した事故に関するアンケート調査を行い興味のある結果を得た。5年間で400件近くの事故が報告され, その中には32名の死亡者と198名の負傷者が含まれ, 被害額1, 000万円以上の物損事故は30件以上発生した。<BR>カセットボンベなどに起因する火災, 爆発事故が多発し大きな施設破壊と時には人身事故を引き起こしていた。また, 施設の老朽化や処理対象廃棄物の増加, 作業マニュアルの整備の不足は種々な労災事故の原因となっていた。さらに, 新規な処理技術の開発や処理対象物質の多様化が進んで, 混触による中毒や異常反応に伴う爆発など, 事故の形態がこれまで以上に複雑化してくる可能性が示唆された。
著者
羽賀 義之 金 俊豪 三橋 伸夫
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.73, no.624, pp.349-355, 2008-02-28 (Released:2008-10-31)
参考文献数
4
被引用文献数
2 8

The purpose of this study is to clarify the actual conditions and tendency of local facilities as specified refuge shelter in The Mid Niigata Prefecture Earthquake 2004 in order to improve the plan of refuge shelter. The former Nagaoka city was chosen for investigation. As the result, the followings are made clear: 1) case of school facilities, the gymnasium was mainly used for refuge shelter; 2) case of community center and nursery school, most of the rooms were used for refuge shelter; 3) a securing of privacy was the main problem in a refuge life. It is important for the refuge shelter to discuss the correspondence of problems considered characteristic of each local facilities.
著者
錦戸 典子 山﨑 恭子 三橋 祐子 白石 知子 掛本 知里
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

現代社会が求める保健師に必要な専門能力と育成方策を明らかにすることを目的に、これまで研究が遅れている産業保健分野の保健師(産業保健師)を中心に検討した。一企業において産業保健師に求められる専門能力を明らかにするとともに、その向上を目指した育成プログラムを開発・試行し、実際に効果があることを検証した。また、より汎用的に産業保健師に必要な専門能力を明確化・構造化することを目指して、熟練産業保健師への個別インタビューならびにフォーカス・グループ・インタビュー調査を実施し、支援過程に沿った各場面において産業保健師として必要な専門能力の詳細を明らかにした。
著者
三橋敏武
雑誌
日本臨床スポーツ医学会誌
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, 2007
被引用文献数
1
著者
中西 正幸 三橋 健 松尾 恒一 加藤 有次 今江 広道 中西 正幸 倉林 正次
出版者
国学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1995

「神社祭礼絵巻」は、それが描かれた当時における全国各地の祭礼の姿を今日に残しており、その中には現在すでに失われてしまった祭礼行事も多数描かれているであろうことが予測され、それらの所在地や描かれた内容などについての悉皆調査を行なうことによって、当時の祭礼文化を読み解くことも可能となり、今日ではすでに失われてしまった祭礼行事の古姿を復元研究して、神社祭礼史また祭礼文化史の確立を目的として本研究を開始した。「神社祭礼絵巻」(絵図・絵馬・屏風などを含めて)類の所在について、それらを有すると思われる全国約3500の神社に対して、その有無の確認作業を実施し、さらに『国書総目録』をはじめ全国の主要図書館(主として都道府県立図書館)や、民間主要図書館の蔵書目録等により、該当する資料の所在確認作業を行った。本年度に至るまで引き続き関連資料の所在につき補充調査を行なうとともに、一部の資料については所蔵者のもとに出向き、実物の調査・写真撮影なども行ったが、平成9年12月末日現在で確認出来た資料数は次の通りである。絵巻 174点、絵図 165点、絵馬 15点、壁画 2点、屏風(衝立) 13点(合計369点)この種のデータは従来皆無であり、今回の調査研究によって「神社祭礼絵巻」類の所在データが一先ず集積出来たことは、本研究の大きな成果であると考えている。今後は、このデータを活用して当初の目的である神社祭礼史・祭礼文化史を確立するために、個別資料ごとの研究を行なうとともに、更なるデータの蓄積作業をも重ねて行きたい。
著者
三橋 正典 田邉 晴山 小川 理郎
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.721-729, 2023-12-28 (Released:2023-12-28)
参考文献数
22

背景:全国における救急搬送人数はCOVID-19感染の拡大した2020年中に対前年比11.4%減となったが,月ごとの変化や年齢別などの詳細に関しての検討は行われていない。目的:感染拡大による救急搬送需要の変化を明らかにするために救急搬送人数の月別,年齢別事故種別ごとの変化について調査する。方法:救急搬送人数の2019〜2020年への変化に関して,月別,年齢5歳ごと,事故種別ごとの年齢別について分析した。結果:救急搬送人数はすべての年齢別で減少していた。人口10万人当たりの救急搬送人数の変化率は,0〜4歳が−33.5%ともっとも大きく,年齢が低いほど減少率が大きい傾向がみられた。急病,交通事故,運動競技は,全年齢で減少し,急病,交通事故の年齢別では若年層ほど変化率が大きかった。 結論:年齢別の人口10万人当たりの救急搬送人数の変化率でみると若年層ほど大きく減少していた。
著者
三橋 明城男 吉川 隆英
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.272-288, 2023-04-01 (Released:2023-04-01)
参考文献数
51

半導体のチップあたりのトランジスタ数は過去50年間,一貫して指数関数的に増加しており,搭載可能な論理的な機能の大規模化,複雑化をもたらしている.この動きに対応するため,論理設計手法も回路図ベースから言語ベースへと進化し,更に設計資産の再利用や標準バスインタフェースの採用などにより設計生産性を上げてきた.同様に,論理機能検証においても主に多様化する機能の検証網羅性と検証作業の生産性の課題が顕在化し,従来の手法では立ち行かなくなってきている.そこで,本稿ではこのような検証の課題を解決するための検証技術や検証メソドロジ(検証の方法論,手順,やり方),標準化の歴史などについて解説する.更に機能やその組み合わせの検証の範囲を越えて,近年重要性が増している非同期回路設計や低消費電力回路設計に伴って発生する新たな論理・回路検証項目や,セキュリティ対応や機能安全標準への準拠など,検証を更に複雑化する検証対象と,その対策についても解説する.また,これまでハードウェアの開発技術がソフトウェア開発技術の進化に追従する形で発展してきた歴史を振り返り,今後の検証技術の発展可能性についても展望する.
著者
林 依蓉 三橋 俊雄
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.3_23-3_32, 2019-01-31 (Released:2019-03-25)
参考文献数
29

本研究では,台湾原住民タロマク族が現在も暮らしの中で実践している狩猟について,自然を利用するだけの活動にとどまらず,精神的・文化的な意味で自然と深く関わってきた「遊び仕事」の観点から考察する。 調査では,タロマク族の30〜70代の猟師経験者から,狩りの技術やプロセス,禁忌・儀礼,自然観など,狩猟活動の諸側面について聞き取りを実施し,伝統的狩猟文化の実相について探求した。その結果,彼らの狩猟文化には,身体的活動を通して得られる生きがいや誇りはもとより,彼らが目指す真正な猟師像,'agamocoやSangaなどに見られる象徴性,共同体的規範としての分享の精神など,部族内における誇りや喜びの源泉となり得る「遊び仕事」の社会的・精神的な価値が内包されており,彼らが守り次世代に伝えようとしている狩猟という「遊び仕事」の特質を示すことができた。また,そこには,民族の誇りや民族自立に繋がる彼らの強い想いを見て取ることができた。
著者
三橋 俊彦 檀原 宏
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:18838863)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.320-322, 1967 (Released:2010-02-22)
参考文献数
2

これまで5回行なわれた中共の核実験による, 牛乳の放射性ヨウ素 (I-131) の汚染濃度を, 爆発の翌日から毎日測定した。その結果,1) 中共の核実験により, 我国の牛乳に放射性ヨウ素が, 極めて明りょうに, かつ速やかに現われた。2) その濃度, 最高値の現われる時間は, 核実験の規模などで異なるが, 第1回目で千葉の牛乳では最高400pCi/lが記録され, 汚染は1カ月ほど続いた。3) 第2回以降には, あまり大きな濃度が検出されず, 7~10日間で汚染は消失した。