著者
和田 真一 越田 圭治 園田 健人 峯岸 寛人 菊地 光男 久保田 洋彰 澤 孝一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.144, pp.37-42, 2008-07-11
被引用文献数
7

電気接点に実用的振動を与えうるハンマリング加振機構を開発し,微小振動が接触抵抗に与える影響を考察できる可能性を検討した.外部入力として,単位ステップ関数を導入し,本加振機構の数学的モデル化を実施しPCによるシミュレーションを行なった.このモデルを用いて変位・加速度・力学的エネルギーなどの基本的な力学量に関する考察を行なった.有限要素法(ジオメトリ要素法)により,加振動作をシミュレータとの比較により,基板を固定している固定端近傍の挙動や変位・加速度の絶対値において差異はみられたものの,波形の概形においてよい一致をみた.
著者
青木 弘行 久保 光徳 鈴木 邁 稲村 栄一郎
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.82, pp.65-72, 1990-11-30 (Released:2017-07-25)

電子レンジ加熱下における食品の温度分布を予測する昇温理論を適用して,均一加熱を目的とした容器形状の検討を行った。設計の対象としては一般的な角型容器を取り上げ,コーナー曲率半径・容器の深さ・半減深度をパラメータとして検討を行った。形状の決定は,容器形状をマイクロ波の入射数によって規定される領域に分割し,各領域における比電力を算出し,比電力の最大値と最小値の比をもとにした均一分布度を定義することにより実施した。・その結果,コーナー曲率半径の増大および容器の深さの減少にともなって,加熱むらが抑制される傾向にあることが明らかとなり,これらの結果をもとにして最適容器形状の提案を行った。また,本検討で実施した一連の手順を整理,体系化することにより,均一加熱を目的とした電子レンジ用容器の形状設計指針を作成した。
著者
大久保 剛
出版者
公益社団法人 日本油化学会
雑誌
オレオサイエンス (ISSN:13458949)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.157-162, 2020 (Released:2020-04-08)
参考文献数
22
被引用文献数
2

コリン化合物は,生体の細胞膜を構成し,神経伝達物質のアセチルコリンの前駆物質としての役割を担っている。このように生体にとっては重要な物質である。運動の視点で見ると,トップアスリートでも激しい運動をすると体内のコリン化合物は消費されていく。そして,神経伝達が上手く行かずにパーフォーマンスが落ちてくる。これらのメカニズムを検証しながらコリン化合物と運動機能との関係を概説する。
著者
栗田 雄喜生 野副 鐵男 久保 昌二
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化學雜誌 (ISSN:03695387)
巻号頁・発行日
vol.71, no.10, pp.543-545, 1950-10-10 (Released:2009-02-05)
参考文献数
6
被引用文献数
3

(1)ヒノキチオール及びモノブロム,ヂブロム誘導體の双極子能率をベンゼン溶液中において33°Cで測定した。 値は夫々4.04D, 4.32D, 4.27Dである。 (2)それらの能率の値を種々の共鳴構造を考えることによつて説明し,それ等の化合物においてシクロヘプタトリエン環は平面七角形をなしていると推定した。 (3)ヂブロム化合物における置換基の位置を決定した。 本研究を行うに當り,試料の製造に協力された向井利夫氏,實驗装置に關し便宜を與えられた小寺明博士に對して感謝する。猶本研究は文部省科學研究費によつて行つたものである。 *他の可能性はヂブロム化合物に對して實驗値と一致しない合成能率を與えることも示し得る。
著者
久保 雄一郎 奥井 翔大 笹川 達也 水谷 義隆 河野 智美 片岡 勲
出版者
日本混相流学会
雑誌
混相流 (ISSN:09142843)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.100-110, 2020-03-15 (Released:2020-04-02)
参考文献数
10
被引用文献数
1

Thermohydraulic behavior in spent fuel pool is quite important in evaluating safety of a nuclear reactor under accidental conditions. Particularly, accurate prediction of void fraction in spent fuel pool is indispensable for evaluating cooling characteristics of spent fuel. In view of these, experimental and analytical studies were carried out for void fraction in spent fuel pool. The experiment was performed to measure the heat-up and void fraction transient during the postulated SFP accident. In this experiment, a simulated 7x7 BWR rod bundle that consists of 49 heater rods, 7 spacer grids and upper tie-plate was used. The measured data was compared with the some drift-flux correlations under the low pressure and the low flow rate condition related to SFP accident.
著者
長谷川 慎 久保田 敏子 野川 美穂子 芦垣 美穂 浅野 陸夫 今井 伸治 梅辻 理恵 岡村 慎太郎 菊央 雄司 菊聖 公一 菊珠 三奈子 小池 典子 戸波 有香子 飛山 百合子 中澤 眞佐 村澤 丈児
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

京都・柳川流地歌三味線についての研究。京都における地歌箏曲の系統は伝統的に柳川流であり、一部の実演家が使用する三味線は細棹よりも細い棹・小型胴の三味線である「柳川三味線」が用いられる。本研究は、①これまでに行われた柳川三味線について研究の再整理をし、②楽器としてみた柳川三味線、③他の地歌三味線との演奏表現の違いについての基礎研究を行い、④京都上派における地歌伝承の現況調査、⑤「水張り」による三味線の楽器調整(皮張り)の状況、⑥楽譜・音源のアーカイブを行なった。